ハイスクール・フリート 菊の艦隊   作:Aa_おにぎり

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二正面作戦1

フロートの爆沈があってから少し経った頃、スーが真雪によって高速艇乗せようとした時

 

「待ってください!」

 

と言って真白と明乃が近づいた

 

「学生は、全員会場へ待機と命令が出ているはずよ」

 

と言うと

 

「スーちゃんを連れて行くなら私たちも連れて行ってください」

 

「その子を1人で行かせたくないんです」

 

「「お願いします!!」」

 

と言って2人が頭を下げた

 

「ミケ、シロ・・・」

 

「スーちゃんは私たちの友達なんです」

 

「そばに着いていたいんです、同じ艦が無理ならせめて晴風で随伴を・・・」

 

「随分とはっきりものを言うようになったわね・・真白」

 

と言って真雪は真白がはっきりと思うをぶつけてきたことに母とした少し嬉しく思った

 

「じゃあ、私たちも一緒に・・・」

 

と言って連れてくれるのかと思ったが

 

「それとこれとは話が別よ、あなた達を連れて行くわけには・・・」

 

と言おうとした時、海上にいた艦艇達から煙が上がっているのが見えた

 

「罐に火が?」

 

と言って驚いていると

 

「私たちに行かせてください」

 

「もかちゃん!」

 

「知名艦長!」

 

と言って2人の間からもえかが出てきた

 

「いつでも出航できるように機関科の子達には先に動いてもらいました」

 

「学生を危険に晒すわけにはいかないわ」

 

と言って真雪が学生を乗せるのは渋ったが

 

「要塞の武装は使えないと聞きました。ですから私たちが対処しても危険は大きくないと見積もります」

 

「あなた・・・何処でそれを・・・」

 

と言って真雪が驚いていると電話が鳴り、電話に出ると

 

「国土保全委員会から宗谷真雪校長に緊急要請です。二正面作戦の混乱を鑑み、宗谷真雪に統合作戦参謀として協力を要請したい。なお、この要請は海上治安維持法第十一条に基づくものある」

 

「十一条・・・ブルーマーメイド関係者を一時的に引用する条文ね」

 

「ご協力をお願いします、宗谷校長」

 

と言って通話が切れると

 

「時間がありませんし,学生艦の扱い方に慣れている私たちが乗った方がいいと思うんです。舵の効きも砲の偏差も毎日触って知っていますから」

 

と言うともえかタブレットを差し出して

 

「艦隊編成と作戦概要です。他のクラスの子達と先輩方にも賛同してもらっています」

 

と見せると

 

「いつの間に・・・」

 

といって真白はこんなに短時間でこれだけのことができていることに驚いた

 

「宗谷さんと、ミケちゃんはスーちゃんの所にいたから伝えるのが今になっちゃったけど・・・」

 

と言うと真雪が

 

「よくできているわ。ただし、宗谷真霜を現場責任者としてのせます。わかっているわね?」

 

「はい、指揮に従います」

 

と言うと後ろから近づいてくる人影があった

 

「今から海上要塞に行くんだって?」

 

「あ、静さん。はい、今から我々学生艦隊は要塞に向かいます」

 

「おお、そうかい・・・宗谷真雪校長に通達します。我々菊花艦隊は今上天皇の指示により、一時的に学生艦隊の指揮下に入る事となりました」

 

「・・・分かりました、ではこの作戦概要を読んでください」

 

「了解!」

 

というと各々自分の持ち場へと向かって行った

 

 

 

 

 

出撃準備が行われている途中、武蔵の甲板には真霜ともえかの姿があった

 

 

「ねぇ、知名さん」

 

「ん?」

 

「貴方が行きたがるのは、お母さんのことがあるから?・・・私たちも憧れた凄腕のブルーマーメイド・・・」

 

「有難うございます。母のことを覚えててくださって」

 

というともえかは海を見ながら

 

「私も、海にいるみんなを守りたいんです。道は遠いけど・・・いつかは・・・」

 

と言って水平線を見ていた

 

 

 

 

その頃晴風へと向かい内火艇では・・・

 

「はぁ〜、結局決着はつかなかった・・・けど結論は出さないといけない」

 

そう思っていた頃、明乃も似た様な感情を抱いていた

 

「シロちゃんとの決着はつかなかった。でも答えは出さないと・・・」

 

と言って真白と同じ様な状況にある明乃も悩んでいた

 

 

 

 

着々と準備が進んでいる頃、横須賀女子海洋学校の会議室では

 

「くれぐれも人質の安全を最優先にしてくれ。これは政府全体の総意だ」

 

「それはもちろんです。それで、海賊からの要求は?」

 

と言って通信している政府からの報告を聞くと

 

「現時点では何も入って来ていない」

 

「入っていない?」

 

と海賊の要求が何もないことに不思議に思った

 

「君達の報告は読んだ、我々も同じ考えだ。要塞にプラントを取り込み半永久的に海賊行為を行うか、もしくは・・・」

 

「直接都市を狙う?」

 

真雪の見解に政府は

 

「その通り、もし要塞が都市に突っ込んできたら止めようが無い。人質の救出は最優先だがプラントと要塞を絶対にドッキングさせるな。そのためにはあらゆる手段を使っても良い」

 

「了解しました」

 

「人命が優先だが、要塞は必ず破壊しろ。これは閣下の要望でもある」

 

というと通信が切れた

 

 

 

 

 

 

その頃晴風艦橋では

 

「出港準備!」

 

「うぃ」

 

「砲術、水雷準備完了」

 

「航海いけます!」

 

「機関いつでも行けるぞ!」

 

「「ヨーソロー!」」

 

「艦内警戒閉鎖良し!」

 

「一つ甲板近錨、各部出港準備よし!」

 

と言って艦長帽を取ろうとしたが五十六がすやすやと寝ていた。真白が戸惑っていると五十六が目を覚まし、床に降りていった。そして艦長棒を取り明乃に渡すと

 

「副長!」

 

「行きましょう!」

 

と言って明乃が艦長帽をかぶると

 

「晴風出港!!」

 

それと同時に万里小路のラッパがなり錨が上がり、等松が旗を揚げると汽笛を鳴らしながら出航して行った

静の士官学校時代は必要か否か

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