ハイスクール・フリート 菊の艦隊   作:Aa_おにぎり

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二正面作戦3

海賊によって占拠された海上要塞植物プラントに対処するために出撃した学生艦艦隊は菊花艦隊との合流を果たした

 

「やはり、いつ見ても大きいな・・・」

 

「・・・そうだね、特に武御雷はね・・・」

 

と言って多数の駆逐艦に囲まれている中央に鎮座している緑の船体をした大きな艦を見てそう言った。その頃、真冬と平賀と福内、静と葵がべんてんのCICにて現状を確認していた

 

「現状はどうなっている?」

 

「現在バルーンがプラントの偵察を行なっています。もうすぐ映像が入るはずです」

 

と言って画面にバルーンに搭載されているカメラを見せると

 

「見えた!!」

 

「現在、目標は本艦の280度、38マイル、8節で西南西移動中」

 

と現在のプラントの偵察情報を割り出した

 

「よし、潜入部隊を高速艇で送り込み、内部の人質と海賊の配置を確認。可能ならプラント内部の監視システムをジャックせよ!」

 

「了解!」

 

と言うと静が

 

「ああ、それと。海賊が重火器を持っている可能性がある。十分注意した上、海兵隊と合同で敵に当たってくれ」

 

「了解しました」

 

と言って福内が画面を叩き始めた

 

 

 

 

 

その頃晴風の艦橋では明乃が監視を真白が操舵を行い、それぞれ仕事についていた。すると黒木が

 

「宗谷さん、夜食です」

 

と言って艦橋に食事を持って来た

 

「ああ、ありがとう」

 

と言って夜食を受け取った際に黒木が

 

「何か悩んでいるなら私に相談して・・・」

 

と小声でいうと真白は反射的に明乃の方を向いたが明乃はばつが悪そうにしていた

 

「今はまだ作戦に集中します」

 

と言ってこれから大事な作戦があるので取り敢えずはそちらに意識を集中させた

 

 

 

同じ頃、武御雷艦橋では

 

「あーん、ムグムグ・・・しかし、指令も悪い人だね。なんでわざわざ岬艦長を誘うんだろ?」

 

と支給された焼きおにぎりを食べながら香織がそう言うと

 

「さあ、指令ですからね。きっと、断る前提だったんじゃ無いでしょうか。あんな事件があれば晴風艦長も乗組員と深い絆ができていると思ったんでしょうしね」

 

「まあ、そうなんだろうけどさ」

 

と言って司令通り海兵隊員の出撃準備を行なわせた

 

 

 

 

 

そして、もえかと真霜がべんてんに乗艦し、話し合いが行われた

 

「現在、プラントの内部状況はおおよそ把握済み、人質は全員ここに・・・」

 

と言って福内が画面に指を指すと

 

「見張りは?」

 

と真霜が聞くと

 

「人質の見張りは3人、交代の時間はまだ・・・」

 

「海賊の配置は?」

 

「管制室に12、上層部にも6、あとは食堂で食事をしているものかと・・・」

 

と福内がいうと

 

「人質がいなければ、突っ込んで、ドカーン!って行けるのにな」

 

と言って真冬のリアクションによりマントが福内にかかったが真冬はそれに気づいていない様子だった

 

「真冬・・お前は周りを見て行動しような」

 

と言って静がマントをとった

 

「あ、すみません」

 

「大丈夫よ、ただ真冬よ。プラントは政府としては無傷でできれば奪還を要望するはずだ。だからあまり暴れるのもいけないぞ」

 

「そうね、人質の救出にあたってはテロリストに見つかる可能性は高いけど。母さ・・校長からも人質が最優先と命令が出ているわ。でも、人質さえ救出すれば手加減する必要・・・無いでしょ?」

 

と真霜がとても怖い笑みを浮かべながら言った

 

「ひぃ!」

 

「うっ・・・」

 

と言ってその顔に真冬と福内は引いていた

 

『真霜・・・怖くなったな・・・』

 

と静は内心純粋な時の真霜を思い出していた

 

「貴方は何かプランはあるかしら?」

 

と言って真霜はもえかに何か作戦案はあるかと聞くと

 

「うーん、これだけ情報が集まっていると言うと事は監視装置に欺瞞情報を流して、その間に人質を救出。でしょうか?」

 

「概ね正解ね」

 

と言うと続きを静が言った

 

「だけど今は見張りの交代時間がまだ不明だ、だから迅速な制圧が必要となる・・・」

 

「でもその場合は大きな陽動が必要ですよね」

 

「大丈夫よ、そのための私達なんだから」

 

と言って静は作戦案を伝えた

 

 

 

 

 

「・・・作戦は以上です。まずこの方法なら間違いなく人質に危害が及ぶ可能性はありません」

 

「確率は?」

 

「95%、残りに5%はべんてん乗員の暴走の可能性ですが。宗谷真霜と雷樹静が抑えてくれるでしょう」

 

と言って確率は100%であることを遠回しに言うと

 

「真霜くんと静くんか・・・彼女達なら確かに真冬くんの手綱を引けるだろう。よろしい、作戦を承認する。プラントが我が国の管轄海域外に出る前に、必ず作戦を完遂せよ」

 

「了解しました」

 

と言ってそのまま情報はべんてんに届けられた

 

 

 

 

 

「・・・本部より、作戦決行の指示がありました」

 

「よーし、腕が鳴るぜ。姉ちゃん、作戦の指示は?」

 

と言って指示を仰いだが

 

「こちらの指揮官はあなたでしょ?」

 

「あ、そうだった」

 

と言って自分が指揮官であることを忘れていた

 

「私たちはこのまま学生艦隊に戻って大至急、要塞に向かうわ。今のままなら0600に管轄海域に侵入するはず、その瞬間にこちらも攻撃を開始します」

 

「了解しました」

 

「こちらも直ちに星鳳を飛ばして索敵、および周辺海域の情報収集を開始します」

 

と言って静は弁天に着陸させていた中型回転翼機松輪に乗り込み武御雷に戻って行った

静の士官学校時代は必要か否か

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