ハイスクール・フリート 菊の艦隊   作:Aa_おにぎり

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二正面作戦6

プラントの制圧が行われている頃、学生艦隊では

 

「偵察中の星鵬より入電、要塞の進路、速力ともに依然として変化無し」

 

と言って星鵬からの偵察情報を報告した

 

「射程内まで後10分です」

 

「予定通りなら、そろそろ内部に突入した頃ね」

 

「全艦に攻撃準備をさせますか?」

 

「ええ、要塞側に情報が伝わる前。つまりプラント制圧直後に初弾、発砲します」

 

「了解しました。再確認しますが、本艦が他の上級生や遊撃艦隊を指揮下に置くので問題ありませんね?」

 

と確認を取ると

 

「ええ、それは既に通達済みよ。それにもうすぐ武御雷から第一次攻撃隊が要塞に向かって攻撃を行うわ」

 

と言うと上空を甲高い音が通り過ぎて行った。同じ頃、要塞を偵察していた星鳳では

 

「あれ?なんだこの電波?」

 

「ん?どうかしたのか?」

 

「この通信を見てください」

 

と言って星鵬に乗っていた通信士が紙を見せると謎の電波が流れている事だった

 

「・・・武御雷に繋いで電算機を使う許可を」

 

「了解」

 

と言って通信士は武御雷に通信を繋いだ。同じような物を晴風の通信室にいた八木も不審に思った

 

 

 

 

 

同じ頃晴風の射撃指揮所では

 

「要塞って見える?」

 

「全然、水平線の向こうだもん」

 

「え?それってどのくらい?」

 

と三人が言っていると

 

「うーん、現在の位置関係は大体フルマラソンの距離くらいかな?」

 

「42.195km?」

 

「それって、横須賀から横浜より遠いんじゃない?」

 

「多分品川の向こう」

 

「晴風の主砲は水平線のちょい先くらいまでしか届かないのに」

 

「武蔵はそこまで届くんでしょ?バキュンだね」

 

と言って日置が双眼鏡を除いた。同じ頃、艦橋では納沙が電話を取り報告を聞いた

 

「艦長、プラント。制圧完了の報告です」

 

報告を聞いた明乃は帽子を深く被り

 

「総員戦闘配置!」

 

と言って艦隊は戦闘配置についた

 

「遠距離・・・」

 

「くーっ!見えない距離からの超長距離射撃、あれぞ大型艦の夢だね〜!」

 

と言って西崎が興奮していると納沙が射撃の話をし始めた

 

「大和型の測距儀は大体海面から37m付近にあるとしてそこから見える距離は・・えっと23k。砲弾はその倍近くまで届きますから・・目標に命中させるのには目標近くでの弾着観測が必要ですね・・・って誰か聞いてます?」

 

と言って誰も解説を着ていないことを指摘した

 

「攻撃始め!」

 

「大和型戦艦及び日本武尊にて統制射撃を行う!」

 

「了解、旗艦武蔵より大和型及び日本武尊に通達、要塞に対して統制射撃を行う!」

 

「「了解、旗艦の諸元にて攻撃を行う!」」

 

「砲術長、目標要塞。位置は星鳳のデータを使用。交互打ち方」

 

「了解」

 

と言うと大和型の4隻と日本武尊の五隻の砲塔が3時方向に向き、左右の砲が上を向いた

 

「射撃、用意よし!」

 

「各艦に通達、武蔵。攻撃準備完了」

 

と言うと他艦からも返答があった

 

「「攻撃準備完了!」」

 

「撃ち方始め!!」

 

と言うと5隻の砲塔から爆炎が上がり砲弾が繰り出された、撃ち終わった左右の砲身が下がると今度は中央の砲身が上がり砲弾が装填されると中央の砲身が上がった。そしてその砲弾は要塞の近くに着弾をし、大きな水柱を挙げた

 

「星鳳より入電。初弾全弾至近!」

 

報告を聞いた能村は

 

「流石に初弾命中は難しいだな〜」

 

すると

 

「星鳳より続報、目標は初弾発砲と同時に約5度外方へ転身。旧進路のままだと初弾は夾叉!」

 

その報告に宮里達は驚いた

 

「転進しなければ初弾夾叉ですか・・・」

 

「ふーん、なかなか武蔵の艦長も大したものね」

 

「どえらい物ね〜」

 

と武蔵を見ながらそう言うと

 

「続いて武御雷の第一次攻撃隊、攻撃を開始。攻撃完了まで暫し待機せよ!」

 

と言って航空隊が要塞を視認した

 

「目標発見!各自攻撃を開始せよ!」

 

と言うと航空機から噴進弾が発射され爆炎を挙げた

 

「第一次攻撃隊、攻撃終了。帰投する!」

 

と言って炎を挙げている要塞を確認すると航空機隊は撤退を始めた。報告を受けた学生艦隊は

 

「星鳳より入電。第一次攻撃隊、攻撃終了。続いて修正諸元きました」

 

と言うと少し砲塔が動いて中央の砲火が発砲をおこなった。それを見た納沙は

 

「おお!交互撃ち方、最初は左右の砲、次は中央の砲が発砲して修正する撃ち方ですよ」

 

と納沙が交互撃ち方の解説をした

 

「斉射・・・」

 

「大和型4隻と日本武尊の46cmと48cmの45門同時発射は・・見てみたいよね・・・」

 

「弾着・・・」

 

「そっかぁ〜安全圏にいたら見えないか・・・」

 

「残念」

 

と言って西崎の望みが砕かれたことにショックを受けていると

 

「ここは安全圏内だから、安心安心!」

 

と言って鈴がホッとした様子で言った

 

 

「距離を詰めたほうがいいかしら?」

 

と言って命中率を上げる方法を考えたが

 

「大丈夫です」

 

と言ってもえかが時計を見ると

 

「・・弾着」

 

と言うともえかの言う通り砲弾がゲートに当たり爆発を起こした

 

「星鵬より入電、目標のゲートに命中」

 

その報告を聞くと真霜はもえかに微笑んだ

 

「やるわね・・突入艦隊に連絡!」

 

と言うとホワイトドルフィン艦隊に通達をした。




一般に公開されている日本武尊の主砲口径は19インチの48cmとなっています。それに緊急時用に島風と同じ零式五型五連装魚雷発射管を両舷に一基ずつ備えています

静の士官学校時代は必要か否か

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