政府から送られてきた通知に驚いている頃、武蔵から手旗信号を送られた晴風では
「作戦を承認する・・・だそうです!」
と内田が報告をすると晴風にフックが飛ばされて、スーがフックを使って晴風に向かってきた
「え!?」
大胆な乗艦方法に驚いているとスーはスキッパーに降りて晴風に乗艦した
「スーちゃん!?」
「何しに来た!?」
と真白と明乃が驚いていると
「手伝いに来た!スー、要塞の中。知ってる!!」
「え?本当に?」
「それは助かるが・・・本当にいいのか?」
と真白が聞くと
「トウゼンヨ、もうファミリーよ!!」
と言うとスーは何かを嗅ぐと猫のような足捌きで隣にいたがあかねに近づくと
「さっきのいい匂い!!」
と言うと
「私の作った肉巻きミルフィーユカツおにぎりなの。よかったら食べて」
と言って差し出すとスーは嬉しそうにそれを食べた
そして作戦が開始さると陽動艦隊と戦艦部隊とで分かれると晴風以外の駆逐艦や巡洋艦は要塞に対し陽動を開始した
「啄木鳥作戦開始!」
と言うと要塞からの砲撃をホワイトドルフィンと前衛遊撃艦隊の駆逐艦と巡洋艦が引きつけ、戦艦は砲撃を開始した
砲撃が開始されると能村が違和感を覚えた
「あれ?武蔵、照準とミスしとるん?」
と言って一つだけ離れたところに着弾した水柱を見てそう言うと
「いいえ、あれを見て」
と宮里が手前側を見ろと言うとその水柱に突っ込んでいく晴風の姿があった
「ありゃ〜」
その光景を見て能村は驚いていた。その頃晴風では
「目標まで、距離30・・水柱まで距離0.5・・くっ」
と次の瞬間、野間のいる見張り台に水が掛かった
「弾着が近づきます!!」
「艦長!!」
艦橋で真白が少し回り道をした方がいいのではと思っていた時、明乃が何かに気づいた
「おも〜か〜じ、赤色の水柱。ヨーソロー!」
と言って明乃は染色弾によって赤色に染まった水柱を見て、その意図を瞬時に理解した
「了解〜!」
と言って鈴が涙目になりながら勢いよく舵輪を回すと、晴風は水柱の中に突入を開始した
「艦長!!」
真白は明乃の指示に驚いたが
「大丈夫、絶対当たらないから。モカちゃんを信用してあの赤い水柱の中に突入して!!」
と言って晴風は赤色に染まった水柱の中に突入を開始した。
「うわっ・・まさか・・・こんな方法で」
と言って真白は水柱で晴風を隠しながら要塞に近づく方法に驚いた。それを見ていた本田は
「おお、これは見事な物だ・・・」
「染色弾で道案内とは・・・」
「全くだ、長官でもこんな事はしないぞ」
と言って双眼鏡でその様子を一部始終を見ていた
「高め5」
もえかが双眼鏡をみながらえそう指示を出すと武蔵の砲身が少し上がり、砲弾が上がると染色弾が放たれた
「染色弾で道案内なんて・・・」
双眼鏡で見ていた真霜も本田や真白同様に驚いていた。その頃、晴風と同様に近づいていた駆逐艦艦隊も陽動を始めていた
「艦長、我々は囮として目立つよう、後退せよと・・・」
と言って天津風副長の山辺あゆみが艦長の高橋千華に言うと
「くっ、本当は私が一番に突入したかったのに・・・」
と言うと山辺が左舷方向を指差しながら
「あれを見てもそう思います?」
「ん?」
と言った先には武蔵の染色弾によって船体が少し浮き上がり、水柱に突っ込んでいる晴風の姿があった。それを見た高橋は
「・・・よし!囮で一番目立つわよ!」
「はい!そうしましょう!」
と言って晴風の様子を見た2人はあれでは命が幾つあっても危ないと本能的に感じ、指示通りに動くことに他のメンバーも賛同した
「要塞は目の前です!!」
と言って野間が報告を入れると
「野間さん、退避を!」
「了解!」
と言って野間を見張り台から避難させた
「万里小路さんも退避完了」
「艦内防水扉、閉鎖完了」
と言って船底部にいる万里小路の避難も完了し、突入できる準備が整った
「みんな、捕まって!!」
と言って最後の水柱が着弾し終え、晴風は要塞の真下に近づいた
「ドンピシャ〜!」
と言うと晴風は要塞砲の死角に入った
「両舷停止!後進一杯!急げ!」
と言って破口から侵入した際の勢いを少しでも稼ぐために後進を入れ、破口に向かって進み突入を行なった。そして突入をした際にマスト上部の見張り台から上の部分がぽきりと折れ、野間が
「私の・・・部屋がぁぁぁぁぁ!」
と言って叫んでいた
晴風が中に入ったのを確認した真霜は
「砲弾で道案内するなんて・・・あなた達も無茶するわね・・・」
と言って先程の方法を見て驚いていた
「ミケちゃんなら絶対大丈夫ですから」
ともえかは絶対的な信頼を明乃に寄せていた
「・・・はぁ、うちの家族も大概とは思っていたけど・・・この子達も相当ね・・・」
と言って真霜は宗谷一家を思い出していた。その頃、本田は静に報告を入れていた
「・・・成程、晴風のが中に突入を・・・」
「はい、我々の駆逐艦では幅が大きく、中に入ることができませんでしたので・・・」
「そうね、少なくとも。神風型では厳しいでしょうね、それにうちの秋月型は海洋学校のとは少し船体の大きさも違うからね・・・」
「なんとも恥ずかしいものです・・本来なら我々が率先して行く物ですが・・・」
「そうね・・本来、我々は国民を守る立場。それなのに今はその国民が危険を冒して中に突入している・・・」
「・・これでうまくいけばいいのですが・・・」
と少し本田は心配をした。もしこの作戦が失敗すれば中距離弾道噴進弾が飛ぶ事になる、そうなれば晴風も巻き添えを喰らう事になるからだ
「・・・本田さん。心配もわかりますが、まずは成功を祈りましょう。もうすぐ第二次攻撃隊が到着します。もしもの事が無いことを祈りましょう」
「そうですね」
と言ってカメラに写っている航空機隊を見ていた
静の士官学校時代は必要か否か
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読みたい!!
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要らない