奇跡の果て 人類の光   作:ジェラルジョン

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 遂に始まった鎮守府防衛戦。先行したアムロと夕張のもとに長門を旗艦とした防衛艦隊が集結するが、敵艦隊と電探の様子がおかしい…。


−第四話−

         −横須賀鎮守府近海−

 

アムロ「何故この世界に、ビーム兵器とミノフスキー粒子が存在しているんだ!?」

 

 

 

 

 

 アムロは困惑していた。

それらの物は、この世界には無いはずのもの…

迷い込んだ自分のみが知るものである筈なのだ。考えられる可能性は2つ。誰も発見、開発していないだけでこの世界にも存在するものだった可能性。もう一つは…

 

 

 

 

 

アムロ「まさか奴も…シャアも来ているのか?」

 

 

 

 

 

 それは充分あり得ることだった。同じ時に、同じ場所で、同じ光を見ていたのだから。

 

 もっとも、最後の最後まで互いに分かり合うことはできなかったが…

 

 

 

 

 

アムロ「シャアの事も気になるが、まずは横須賀を守らないといけないな。」ボソッ

 

 

夕張「アムロさん…?」

 

 

アムロ「なんでもない。こちらの敵に動きは無いが、そちらの方はどうか?」

 

 

夕張「こちらも動きは無し。そこにいるのが見えるのに、何もして来ないなんて不気味ね。」

 

 

長門「まるで何かを待っているかのようにも感じるな…」

 

 

赤城「何度かあちらに艦載機を飛ばしてみましたが、対空砲火が激しくて近寄れません。」

 

 

加賀「撃墜されていないのが奇跡ね。」

 

 

 

 

 

 睨み合いの様な状況が続く中、周囲には続々と鎮守府からの増援が到着している。彼女達にも警戒にあたってもらっているが、やはり敵は動かない。

 

 

 

 

 

陸奥「長門、おまたせ。」ザァァ

 

 

長門「陸奥、お前達で最後か?」

 

 

陸奥「ええ。最低限の戦力を残して全員出撃してきたけど…、なんで敵は急に攻撃を止めたのかしら?」

 

 

長門「分からん…。」

 

 

 

 

 

 最後に出撃して来た陸奥と第7駆逐隊が到着したところで、長門に声をかける。通信ができない故に、艦娘達は意思疎通を確実に行う為に自然と互いの距離が近くなっていた。

 

 

 

 

 

曙「流石にこの数相手にはやり合いたくないのかしら?」

 

 

朧「分かんない…けど…」

 

 

潮「こわいよぉ…(泣)」プルプル

 

 

漣「はにゃー…。あちらさんに動きが無さすぎて、気が抜けるさね〜。」

 

 

曙「ちょっと!集中しなさ…!」チカッ

 

 

曙「今、向こうで何か光らなかった?」

 

 

漣「はにゃ?」

 

 

ドォォォン!

 

 

七駆「「「「きゃあああああ!?」」」」

 

 

 

 

 

 敵艦隊の方角が小さく光った瞬間、目の前で突然海面が爆ぜる。しかし、砲撃音は聞こえない。

 

 

 

 

 

チカッ  ドォォォン!

 

チカッ  ドォォォン!

 

チカッ  ドォォォン!

 

ウワー! キャアアアアア! カオハヤメテー!!

 

 

夕張「来るのが!」サッ ドォォォン!

 

 

夕張「分かってても!」サッ ドォォォン!

 

 

夕張「回避が!」サッ ドォォォン!

 

 

夕張「大変ね!」サッ ドォォォン!

 

 

 

 

 

 見えない攻撃に翻弄され、艦娘達は被弾しないようにと回避行動をとるものの、あまり効果が無いようで着弾地点との距離が少しずつ、しかし確実に近くなっている。夕張とアムロは辛うじて回避しているが、他の艦娘達は敵の攻撃に誘導されて互いの距離が更に近くなり、一箇所に固まってしまっていた。

 

 

 

 

 

夕張「ッ!」ピィィィィン

 

 

夕張「陸奥さん避けてぇ!!」

 

 

陸奥「え?」カッ

 

 

 

 

 

 何かを感じ取った夕張が叫ぶも既に遅く、眩い光とともに陸奥の第三砲塔が被弾し吹き飛んだ。第三砲塔以外の弾薬にも引火したのか、凄まじい爆発が陸奥を中心に周囲の艦娘諸共飲み込む。

 

 

 

 

 

長門「ぐ……ガハッ!」タイハ

 

 

長門「…!」ハッ!

 

 

長門「陸奥…!陸奥っ!!」

 

 

陸奥「」タイハ

 

 

長門「しっかりしろ!陸奥!」

 

 

陸奥「」

 

 

 

 

 

 大爆発による煙が晴れると、鎮守府を守るために出撃してきた艦娘の大多数が大破していた。爆心地となった陸奥が轟沈していないだけでも奇跡と言えるが、陸奥以外の艦娘も多くが大破だけでなく意識を失っており、轟沈寸前であった。

そこに敵がゆっくりと近づいてくる。

 

 

 

 

 

戦艦棲姫「ウフフ…」ザァァァ

 

 

集積地棲姫「ヤッパリ使エルワネ…“ソレ”。」

 

 

空母棲姫「“ミノフスキー粒子”…ダッタカシラ?アレモ便利ヨネェ。」ニタニタ

 

 

レ級f「血祭リ!火アブリ!デッカイ花火!!」アハハハハ!

 

 

長門「…ッ!?」

 

 

長門(何だ…“アレ”は!?)

 

 

 

 

 

 敵が近づいてきたことで、長門は信じられない物を見た。いや、“見てしまった”。

アムロの乗るνガンダムに装備されていたものとよく似た巨大な銃器が、戦艦棲姫の操る艤装の手の中に握られていたのを。

 

 

 

 

 

レ級f「モウ一回!モウ一回花火見タイ!」キャッキャッ

 

 

戦艦棲姫「イイゾ。ソコニ転ガッテイル長門ト不幸型ヲマトメテ撃チ抜ケバ、モット派手ナ花火ニナル。」ニヤ

 

 

長門「ッ!!」ゾクッ

 

 

扶桑型「「」」プカプカ

 

 

集積地棲姫「ミンナマトメテオサラバダ。」ニヤ

 

 

空母棲姫「忌々シイ艦娘共モ、コレデオワリ…」ニチャア

 

 

レ級f「ミンナ花火ニナレー!」

 

 

戦艦棲姫「サヨウナラ…世界ノビッグ7。」ガシャン

 

 

長門「私もここまでか…」

 

 

 

 

 

 戦艦棲姫がライフルの照準を長門に合わせ、引き金を引く様子が、長門にはとてもゆっくりとしたものに見えた。そして、銃口が光るかと思われた瞬間

 

 

 

 

 

夕張「させない!」

 

 

アムロ「やらせるか!」

 

 

 

 

 

 戦場に2つの声が響いた。陸奥の被弾を見抜き、避けるように指示をしながら大爆発の外にいた夕張とνガンダムを駆るアムロである。

 

 

 

 

 

アムロ「フィン・ファンネル!」ピィィィィン

 

 

キュン キュン キュン バチィッ!

 

 

戦艦棲姫「ナンダト!?」

 

 

夕張「強化炸裂弾の出来を、あなた達で試してみてもいいかしら!?」ズガァン カッ

 

 

空母棲姫「ヌォオオオオ!?」タイハ

 

 

戦艦水鬼「コシャクナ…!」

 

 

レ級f「何ダオマエラ!?スッゲェワクワクスルヤツダナ!!」アハハハハ!

 

 

長門「コレは…!?」

 

 

 

 

 

 長門は目の前の光景が信じられなかった。νガンダムから飛び出した物体が長門達を包み込むように、ビームを盾のような形に展開して敵の攻撃から守っている。

そして、夕張は自作した強化炸裂弾(提督及び長門には未報告)で姫級を大破させていた。

たった二人で敵を蹂躙していく様は、まさに無双と言ってよかった。

アムロの操縦技術とνガンダムの火力は確かに驚異の一言だが、長門にはそれ以上に気になることがあった。

 

 

 

 

 

長門(夕張のヤツ、あんなに動けたか…?)

 

 

長門(確かにあいつは、軽巡ながらウチのエースと呼んで差し支えない実力があった。)

 

 

長門(だが、それでもやはり軽巡。火力はともかく装甲は薄いし、足の遅さ故に被弾率も高めだった。)

 

 

長門(だが、今のあいつは予知めいた速度で敵の砲撃を回避し、命中率も極めて高くなっている。)

 

 

長門(普段から手を抜くやつではないし、あいつに何が起きているんだ?)

 

 

 

 

 

 普段は何があっても長門には敵わなかった夕張を知るだけに、どんなに考えても、次々と敵を屠る今の夕張が理解できなかった。

 

 

 

 

 

レ級f「ナンナンダヨオマエェ!?」ズドォン

 

 

アムロ「子供にかまっていられるか!」ヒュン ズギュン

 

 

レ級f「姉サン…」ゲキチン

 

 

夕張「冷凍弾(これも未報告)!」ドォン

 

 

戦艦水鬼「装備ガ!?」パキパキパキ

 

 

夕張「ゼロ距離で散弾(やっぱり未報告)!」ドォン パァン

 

 

戦艦水鬼「バカナ…ロナ家1000年ノ夢ガ…!」ゲキチン

 

 

集積地棲姫「ナゼダ!キサマモ艦娘モ……ソレホドノチカラガアリナガラ、ナゼ人間ノ味方ヲスル!?」

 

 

アムロ「僕はシャアほど急ぎ過ぎもしなければ、人類に絶望もしちゃいない!」ピシュゥン

 

 

集積地棲姫「大佐ァァァァ…」ゲキチン

 

 

空母棲姫「オノレ俗物ゥ!!」

 

 

空母棲姫「鈍足ノクセニィ!」

 

 

夕張「失礼しちゃうわね!」プチッ

 

 

夕張「これでも食らいなさい!全砲門、強化炸裂弾装填!」ジャコン

 

 

夕張「機銃、魚雷諸共斉射ぁ!!」フルバースト!

 

 

空母棲姫「シン…好キ…」ゲキチン

 

 

 

 

 

 アムロと夕張の二人で、残った深海棲艦を一気に撃沈していく。そして…

 

 

 

 

 

戦艦棲姫「コンナ…コンナハズデハ…!」ズヒュッ バチィッ! ズヒュッ バチィッ!  

 

 

夕張「あなたで最後ね。」ジャキッ

 

 

戦艦棲姫「!」ビクッ

 

 

アムロ「投降するか?」ロックオン

 

 

 

 

 

 フィン・ファンネルバリアに守られた長門達を執拗に狙い、ビームを乱射していた戦艦棲姫以外残っていなかった。

 

 

 

 

 

戦艦棲姫「ダレガ投降ナドスルモノカ!」

 

 

夕張「なら…」

 

 

戦艦棲姫「キサマラ二人モ道連レダ!」ズヒュッ ズドォォォン!

 

 

夕張「!」ヒラリ バシュッ

 

 

アムロ「!」ヒラリ ボシュッ

 

 

戦艦棲姫「大佐…ッ!」

 

 

戦艦棲姫「アァアアアアアアアッ!!」ゲキチン 

 

 

 

 

 

最後に残された戦艦棲姫は、アムロと夕張に一矢報いようとして主砲を夕張に、ビームライフルをνガンダムに向けて放つ。

…が、バック宙で回避されその最中に夕張には魚雷を、アムロには腰に装備されたバズーカを撃たれて沈んでいった。

 

 

 

 

 

アムロ「夕張、こちらにはもう敵の姿はない。そちらはどうだ?」

 

 

夕張「周囲に敵影無し。電探も正常に稼働してるわ。」

 

 

アムロ「ミノフスキー粒子も薄まったか…。」

 

 

アムロ「夕張、ハヤトに連絡を。」

 

 

夕張「え、でも通信は…」

 

 

アムロ「今なら通じるはずだ。繋いでみてくれ。」

 

 

夕張「分かったわ。」PRRR PRRR

 

 

提督『こちら鎮守府司令部!』

 

 

夕張「提督、こちら夕張です!」

 

 

提督『夕張!皆無事なのか!?』

 

 

 

 

 

 敵が全滅し、ミノフスキー粒子が薄くなったところで夕張は鎮守府に通信を試みる。しっかりと鎮守府に繋がり、ノイズも無い。電探も正常に戻っていた。

 

 

 

 

 

夕張「提督、敵艦隊の殲滅は完了。こちらは私とアムロさん以外大破してしまいましたが、轟沈者はいません。」

 

 

提督『ほぼ全員大破!?長門や陸奥もなのか!?』

 

 

夕張「はい…」ウツムキ

 

 

アムロ「ハヤト。念の為空からも周囲を見渡してみたが、敵の姿は無い。」

 

 

提督『アムロ、それは本当か?』

 

 

アムロ「あぁ。戦闘は終了、第二波は無いはずだ。」

 

 

提督『了解だ。ほぼ全員が大破してしまったのはかなりの損害だが、誰も沈まなかったならそれでいい。』ホッ

 

 

アムロ「ハヤト済まない。艦娘の皆を守り切ることができなかった。」

 

 

アムロ「何が起こるか視えていたというのに…!」ギリッ

 

 

夕張「私も、陸奥さんが狙われていることに気付いていたのに、彼女の被弾を防げませんでした…!」ギリッ

 

 

提督『皆無事だったんだろう?それに、あれだけの敵に攻め込まれて鎮守府も市街地も無事だなんて、奇跡とすら言える。』

 

 

提督『鎮守府を代表して礼を言う。ありがとう。』

 

 

 

 

 

 詳しい報告は全員帰投してからということになり、鎮守府に戻るのだが…

損傷が激しく、夕張以外は自力での航行が難しい為に全員をガンダムで運ぶことにした。勿論コクピットには乗り切れないので、裏返したνガンダムの盾に全員を載せて運ぶ形を取る。

 

 

 

 

 

アムロ「全員乗ったな?」

 

 

夕張「良いですよー!」サムズアップ

 

 

由良「落ちたりしないわよね?ね?」

 

 

アムロ「しっかり捕まっていれば大丈夫さ。」

 

 

アムロ「飛ぶぞ。全員捕まれ!」ゴォッ

 

オォー!

 

島風「はっやーい!」キャッキャッ

 

 

如月「んもぅ、髪が乱れちゃう…」

 

 

響「ハラショー…ハラショー!」キラキラ

 

 

電「はわわ…!」キラキラ

 

 

雷「空から見る海ってとってもキレイだわ!」キラキラ

 

 

天龍・摩耶「「高ぇよぉ〜っ!?」」ダキツキ

 

 

那珂「今度の那珂ちゃんライブは、こうやって空を飛ぶ演出もいいなぁ〜!」キラキラ

 

 

羽黒「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい〜!」ナミダメ

 

 

赤城「これが…艦載機の妖精さん達が見ている景色なんですね。」シミジミ

 

 

加賀「高い高い高い恐い!」(そうね、なんだか感慨深いわ。)ガタガタ ダキツキ

 

 

瑞鶴「ハンッ!本音と建前が逆よ一航戦!」ガタガタ ダキツキ

 

 

翔鶴(瑞鶴ったら、そう言いながら加賀さんと抱き合ってるじゃない。…気絶してるフリしましょ。)

 

 

飛龍「多聞丸、私も蒼龍も空母だけど空にいるよ…!」

 

 

蒼龍「飛龍!身を乗り出しちゃやだやだやだぁ!」

 

 

扶桑「空も海も…こんなに青いのね…」ニコッ

 

 

山城「こんなに高い所に連れてこられるなんて…不幸だわ…」フコォォォ

 

 

陸奥「なが…と……?」

 

 

長門「気がついたか陸奥。大丈夫だ、すぐに入渠させてやるからな。」ナデナデ

 

 

陸奥「ありが、とう…」スゥスゥ

 

 

 

 

 

 盾の上では艦娘達が様々な反応をしながら、νガンダムは横須賀に向かう。気絶していた者も意識を取り戻しつつあるので、命に別条はないだろう。

 

 

 

 

 

飛行場姫「ヒェ…」ガタガタ

 

 

飛行場姫「アレハムリ…散布装置ヲ回収シタラカエロウ…」チャプン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

          −???−

 

 

飛行場姫「…トイウ訳デ、横須賀ニ向カッタヤツラハ全滅シタ。」

 

 

??「成程な…。」

 

 

港湾棲姫「白イ巨人ダト?ツクナラモットマシナ嘘ヲツケ。」

 

 

港湾棲姫「大佐ニ頂イタライフルマデ失ウトハ…恥ヲ知レ!」

 

 

飛行場姫「アレハ巨人ナンテモンジャナイ!」クワッ

 

 

飛行場姫「アレハソウ…マサニ悪魔…!」

 

 

飛行場姫「“白イ悪魔”ダ!!」

 

 

港湾棲姫「戯言ヲ…!」ジャキッ

 

 

??「そこまでだ二人とも。」

 

 

??「報告ありがとう、飛行場姫。」

 

 

??「港湾棲姫も。私とて信じられない内容だが、飛行場姫が嘘をついているようには見えん。」

 

 

??「それこそ…報告にあった“白い悪魔”でも現れない限り、ビームライフルを持たせた戦艦棲姫達が艦娘相手に全滅するなどあり得んことだ。」

 

 

??「この件については、ひとまずここまでにしよう。二人とも、下がってくれて構わない。」

 

 

港湾・飛行「「ハッ!」」ケイレイ スタスタ

 

 

??「…」

 

 

??「それにしても…、“白い悪魔”とはな。」

 

 

??「まったく…飛行場姫も咄嗟に言ったのだろうが、忌々しくも懐かしい響きだ。」

 

 

??「また敵となるか…」

 

 

??「ガンダム!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

         −横須賀鎮守府−

 

 

アムロ「…報告は以上だ。」

 

 

夕張「艦隊の皆は、長門さん含め出撃したほぼ全員が大破しているため現在入渠しています。」

 

 

 

 

 

 鎮守府に帰投したアムロと夕張は、執務室で提督に先程の戦闘の報告を行っていた。本来は艦隊旗艦である長門の役目なのだが、損傷が酷い為夕張が代行で報告している。

 

 

 

 

 

提督「報告ありがとう。」

 

 

提督「夕張はゆっくり休んでくれ。損傷していないとはいえ、艦隊の中で誰よりも長く戦っていたんだからな。」

 

 

夕張「ありがとうございます。では、お言葉に甘えて失礼します。」ガチャ パタン

 

 

提督「アムロも。君のおかげで九死に一生を得た気分だ。」

 

 

提督「本来なら君の事は真っ先に大本営に報告しなければならないが、今日のところはゆっくり休んでくれ。部屋を用意しよう。」

 

 

アムロ「ありがとうハヤト。助かるよ。」

 

 

提督「しかし…これでハッキリしたな。」

 

 

アムロ「ああ。旧式ではあったが、ミノフスキー粒子もビームライフルも…僕のいた世界のものだ。」

 

 

アムロ「僕以外にもこの世界に流れ着いた者がいて、そういった技術を持ち込んだんだ。」

 

 

提督「心当たりがあるのか?」

 

 

アムロ「一番可能性が高いのはシャアだ。あのとき最後まで僕と一緒にいたのはヤツだから、ここに来ていても不思議じゃない。」

 

 

提督「成程…」

 

 

提督「それと、戦闘中に言っていた“何が起こるか視えていた”というのは?」

 

 

アムロ「口で説明するのは難しいが…」

 

 

 

 

 

 アムロは人類の革新とされるNT(ニュータイプ)の存在と、その力について話した。普通は知覚できないものを感じることができること。一瞬先の未来が見えたり、NT同士互いに相手の事を深く理解し合えれば、人類は誤解無く手を取り合える可能性すらあるのだと。

 

 

 

 

 

提督「つまり、NTは千里眼のような力を持つ超能力者なのか?」

 

 

アムロ「そう考える人は確かに多いが、そんな大層なものじゃない。」

 

 

アムロ「少しばかりカンが冴えてるだけで、普通の人間と変わらないさ。」

 

 

提督「そうなのか?」

 

 

アムロ「ああ。」

 

 

アムロ(そういえば…夕張のあの動きと感じ方、素質を感じるな。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

         −夕張の部屋−

 

 

夕張「はぁ〜」ガチャ

 

 

夕張「疲れたぁ〜…」

 

 

 

 

 

 部屋に戻った夕張は一人、小さく愚痴をこぼす。こっそり開発していた特殊弾について提督に詰め寄られ、報告中に「バッカもーん!!」と雷を落とされた。アムロが苦笑いしながら「実戦で使えることが分かったから良いじゃないか」と言ってくれなければ、艦隊全員の入渠が終わるまで説教されていたに違いない。

 

 

 

 

 

夕張「提督に言われた通り今日は休んで、敵が持ってたライフルの解析は明日にしよう…」ギシッ

 

 

夕張「…?」キィィィィン

 

 

夕張「!?」

 

 

 

 

 

 椅子に座って背もたれに身体を預けた瞬間、夕張は不思議な感覚を覚えた。戦闘中にも何度か感じた、不思議な“あの”感覚。

 

 

 

 

 

夕張「…!?ッ!?」キョロキョロ

 

 

夕張(何これ!?)

 

 

夕張(星…夜空…?)

 

 

夕張(…違う。これは……宇宙?)

 

 

夕張(私の周りに…宇宙がある…)

 

 

夕張(宇宙の中に…私がいる…)

 

 

夕張(私が…宇宙に……)キィィィィン

 

コンコン

 

明石「夕張〜?」

 

 

夕張「!」ハッ!

 

 

夕張「…あれ?」

 

 

夕張(いつもの部屋だ…)

 

 

明石「居ないの〜?」コンコン

 

 

夕張(さっきのは…夢?)

 

 

夕張(夢にしては妙にリアルだったけど…)

 

 

夕張(…疲れてるのかしら。)

 

 

明石「もしも〜し?」ゴンゴン

 

 

 

 

 

 明石のノックで夕張は我にかえり、周囲を見渡すとそこは見知った自分の部屋だった。

 

 

 

 

 

明石「入るわよ?」ガチャ

 

 

夕張「明石…?」

 

 

明石「やっぱり居るんじゃない。」ハァ…

 

 

夕張「どうしたの?」キョトン

 

 

明石「まったく、「どうしたの?」じゃないわよ。夕食の時間になっても来ないから、こうして呼びに来たのよ。」

 

 

夕張「えっ、もうそんな時間なの!?」Σ(゚Д゚)

 

 

夕張「ゴメン、ボーッとしてた…。」

 

 

明石「ちょっと大丈夫?」

 

 

夕張「大丈夫よ。呼びに来てくれてありがと。」

 

 

明石「ならいいけど…。ほら、早く食堂に行こ。」

 

 

夕張「アムロさんは?」

 

 

明石「今日は鎮守府に泊まるみたいよ。さっき妖精さんが空き部屋を片付けてたし。」

 

 

明石「向こうの世界の事とか、夕食の時に色々教えてもらわなきゃね!」キラキラ

 

 

夕張「そうね!そうと決まれば、いざ食堂へ!!」

 

 

明石「食堂へ!」

 

 

明張「「ゴー!!」」スルッ ゴトッ 

 

 

明張「「?」」

 

 

明石「夕張、アンタのポケットから何か落ちたわよ?」

 

 

夕張「あら、ありがと…って」

 

 

 

 

 

 夕張が落としたものは

 

 

 

 

夕張「…何これ?」

 

 

 

 

 

 夕張本人も全く記憶に無い、片手で持てる大きさの小さな“T字型の金属片”だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued…




ようやく書き上げましたよ第四話。敵を出しすぎて断末魔のネタに困る困る(笑)

実は、登場させるガンダムキャラを増やそうと密かに思っていますが、出してほしいキャラがいればコメントにお願いします。

これから増やす予定のガンダムキャラ。もし登場させるなら?

  • アムロの居た世界線(宇宙世紀)限定
  • 20世紀に作られた作品(ターンA)まで
  • 全世界線から
  • 現時点で作者が出そうとしている数名のみ
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