死 ぬ が よ い (地獄の追いかけっこ)
さて、これでいよいよネイチャの出番ですが…
ある意味この子がうちの小説の中では一番の曲者なので、
今回は前の二人よりもさらにひどいことになっています。
具体的に言うと、パロディ多めなので注意してください。
お前は、今までに読んだパロディの数を覚えているか?
などとのたまう益荒男の方のみ、どうぞこの先へお進みください
「…ねぇ、ネイチャ」
「うん?何、マーベラス?」
アタシはとなりに立つネイチャに問いかける
「…本当にこの中に飛び込まなきゃダメなの?」
そんなアタシの問いにネイチャは苦笑するが
「大丈夫大丈夫!
アタシも初めてこれを見たときには流石に怯んだけど、
気が付いたら慣れてたから!!
」
要は慣れの問題なのだ、と軽く受け流される。
そして…
「…そんなことより、マーベラス準備して。
次が来るよ」
その言葉と共にネイチャの目が鋭くなる。
即座に臨戦態勢に入った彼女の雰囲気は、まさに熟練のベテラン戦士そのものといった感じで…
(…どうして、こんなことになったんだろう…)
それを横目で見ながら、半ば現実逃避気味に、アタシはことの経緯を思い出す…
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.........
「それじゃあ最後はアタシの番ね!よろしくマーベラス…ってどうしたの、マーベラス?」
「…」
マヤちんとテイオーの講座を終え、
必然的に最後はネイチャの講座ということになったんだけど…
(…い、嫌な予感しかしない…)
今までの経験からアタシは内心冷や汗ダラダラである。
と言うのも、マヤちんの時は地獄の閻魔様も裸足で逃げ出しそうなほどの、鬼みたいな量の読書感想文を書かされそうになり、
テイオーの時は、死神もかくやというほどの、あまりにも恐ろしすぎる殺意の波動を纏ったテイオーから、文字通り死ぬ気で逃げることを強要された。
それはつまり…
(や、ヤバい…絶対にネイチャも無理難題をふっかけてくる…)
そうアタシがガクガク震えながら怯えていると…
「?
なんで黙ってるのか知らないけど、今回アタシと一緒にやってもらうのは、
とあるバーゲンセールでのお買い物です」
そう言われたものだから…
「…へ?」
アタシはかなり間抜けな顔をさらしてしまう。
と言うのも当然で…
「え?何その意外そうな顔?
言っとくけど、バーゲン舐めたら死ぬよ?マーベラス?」
なんてネイチャは意外そうな顔で聞いてくるけど…
「…それだけ?」
「まぁ、そうだけど…」
「…全身に100トンの重りを着けて生活するとかじゃなくて?」
「…え?何その拷問みたいな諸行…」
本気でネイチャはドン引いている
「…屋久島の縄文杉を手刀で伐採できるようになるまで、大岩に手を打ち付け続けるとかじゃなくて?」
「…それもう、修行ですらなくて、ただの虐待だよね?」
「1日1万回感謝の正拳…」
「おーけー、マーベラス。
そこから先は危険だから、もうしゃべっちゃダメだよ?」
そこまで聞いてアタシは…
「…良かったぁ!!」
膝から力が抜け、思わずその場にへたり込んでしまう。
「いや、マーベラス…
あんたアタシをどんな悪魔だと思ってんのよ…」
それを見てネイチャは呆れているけど…
「だって~」
それでもアタシは安心せざるを得ない。
そう、だってこれまでの修行があまりにもヤバすぎたからだ。
もちろんあの二人だって、ちゃんとしっかりアタシのことを考えた上で、色々とやってくれてたんだってことは流石に分かってる。
二人とも、彼女達なりに真剣に考えた結果としてのことなのは理解してるし、ちゃんと感謝だってしてる。
間違いなく、アタシにとって二人は最高の友達だ。
でも…
「きっとネイチャも、あの二人みたいにとんでもない課題を出してくると思ったんだも~ん!!」
「え?あっ、ちょっと!
どうしたの、マーベラス!!」
安心のあまりついに泣き出してしまったアタシに、ネイチャが慌てて
駆け寄ってくれる。
「うわあぁぁぁぁあああん!!」
「えっと、ほら!
泣かないでマーベラス!!
大丈夫!大丈夫だから!!」
そして、しどろもどろになりながらも、アタシのことをなんとか泣き止ませようとするネイチャの態度が本当に暖かかったから…
「びえぇぇぇぇええええん!!」
「落ち着いてマーベラス!
大丈夫!ホントに大丈夫だから!!ね?」
アタシもどつぼに嵌まってしまって、涙が止まらない!
「うわぁぁぁあああぁぁぁん!!」
「あー!これもうどうすれば良いの!?
だれか助けてー!!」
そうしてアタシはしばらく泣き続け…
「ぐすん…」
「…落ち着いた?マーベラス?」
やっと涙が止まった頃には、すっかり時刻も夕方になっていて…
「まったく…あの二人は一体何やらかしたのよ…」
流石にあの二人のやったことが気になったらしく、少しだけ厳しい顔をしていたけど…
「…ねぇ、大丈夫マーベラス?
ツラいなら今日はやめて、また別の日にするけど…」
そう心配してくれるネイチャに
「…ううん!
や、やる!やるよネイチャちゃん!!」
アタシは涙をぬぐって立ち上がる。
そう、ネイチャは本当に優しくて良い子だ。
さっきまでだって、結局アタシが泣き止むまでずっと側にいてくれたし、その間もずっと背中を叩いてあやしてくれた。
本当に心根がやさしい良い子なんだ。
だから…
「アタシ、ネイチャちゃんの講座を受けるよ!!」
そんな子がアタシのために考えてくれたことが、決してアタシのためにならないわけがない!
そして、そんな子の想いに応えたい!
そもそも、アタシはネイチャの友達なんだから、友達のことを信じなくてどうするんだ!
例えどんな試練であっても、アタシは乗り越えるんだ!!
そう決意の眼差しをネイチャに向ける
「…マーベラス、あんた…」
するとそうして、一瞬目を見開いていたネイチャだったけど、
「…わかったわ。じゃあ今回のアタシの講座の目的について話すわ」
頭をふり、そしてまっすぐにアタシの方を見て話し出す
「聞いての通り、アタシの講座の内容はとあるバーゲンセールに突っ込んでもらうこと。具体的にいえば、そこで、売ってる特売品をひとつでも入手してくることこそが、今回の講座の内容ね。
で、目的なんだけど…」
そう言って一度言葉を切り、ネイチャは続ける。
「…そう、目的なんだけど、これは根性を付けることにあるわ」
「根性?」
そう聞くとネイチャはうなずく。
「そう、根性。
…あのね、あんたも知ってるとは思うけど、アタシはみんなの中では才能がないほうだし、みんなと違って輝かしい戦績もない、本当に普通のウマ娘だよね?」
そんなことはないんだけど…
といいかけたアタシに、
だけどネイチャは首をふる
「いいえ、事実よ。
アタシはメイクデビューにだって、みんなよりかなり時間がかかったし、G1だってほとんど勝ててない。そういう面で言うなら、アタシは間違いなく、才能がないウマ娘なのよ」
そう悲しそうに言ったネイチャだったけど、
「それでも、アタシは今もまだここにいる。
走り続けられている」
とアタシの目を見て言う
「じゃあ、それがなぜなのか。
一つは間違いなくトレーナーさんや、応援してくれるみんなのおかげね。
彼らがいるから、アタシは頑張れる。
彼らが自慢できるような、アタシになるために走ろうって、心の底から思える」
でもね、とネイチャは続ける
「多分一番大事なものは、どんな状況でも折れない根性。
それがあったからこそ、アタシは彼らのために頑張れてると思うんだ。
だからね」
そう言いつつ、ネイチャは立ち上がる
「マーベラス、あんたにもそれを養ってもらうよ。
なるほど、確かにあんたはこの小説において影が薄い。
それは事実ね。
だけど…」
そう言ってネイチャはアタシに手を伸ばす
「それでも、あんたはこうして今もその状況をなんとかしようと頑張ってる。
ならきっと、いつかは報われるはずよ。
…もちろん、それがいつになるかはアタシにも分からない。
だけど…」
そこでネイチャはアタシに微笑む
「…きっとあんたは報われる。そうアタシは信じてる。
そして、だからこその根性。
その時まであんたが頑張り続けられるように、心折れないように、そのために根性を付けて欲しいの」
そう言ってくれるから…
ガシッ!
アタシはネイチャの手を取る
「…最初に言っとくけど、バーゲンは並みじゃないわ。
流石にマーベラスは初心者だから、一番最初にアタシが行ったような、あんまり競争が激しくないような場所に連れていくけど、それでもそこも戦場にちがいない。
数多のおばちゃん達を蹴散らして、特売品を手に入れるのは、そうそう簡単なことじゃない。
それでも…」
それでも本当にアタシの手を取る?
そう目でアタシに問いかける
ネイチャに、
「…っ!」
アタシは彼女の手を借りずに、自分の足で立ち上がることで証明する。
そして…
「…当然だよ、ネイチャ」
なぜなら…
「アタシは、ネイチャを信じてるから!!」
そうアタシは今度は自分からネイチャの目を真っ直ぐに見つめる。
そうだ、アタシは何を恐れていたんだろう。
そもそも、最初の二人だって心の底からアタシのことを考えてくれてのことだったじゃないか。
それなのに、アタシは逃げた。
二人の気持ちからアタシは逃げてしまったんだ。なら!
アタシはネイチャの手をぎゅっと握る
今度こそ逃げない!
例えネイチャの言うバーゲンセールがどんな人外魔境であっても、アタシは逃げない。
なぜなら
「アタシは、友達の思いに応えたいから!」
そうはっきりと口に出すと、
ネイチャもふっと笑う。
そして…
「…良いわマーベラス。あなたの覚悟は確かに受け取ったわ。
それなら…」
そう言ってネイチャはくるりと後ろを向く。そして、繋いだアタシの手を引き…
「…行きましょう、アタシ達の戦場へ…」
そう言って歩き出すネイチャに
「…うん!」
そう答え、アタシも一歩を踏み出す。
…あぁ、ここから先にはもしかしたら先の二人以上の試練が待ち構えているのかもしれない。
(だけど!)
アタシは自分の手を見る。
その手の中には、間違いなくネイチャの、友達の手の暖かさがあったから…
(きっと、乗り越えられるよね?)
そう、信じられたから…
........................
.................
.........
「ただ今より、本日最後のバーゲンセールを開始いたします。
商品は…」
そんな店内放送の声で我に帰る。
そして…
「牛乳パック98円、1人1パックまで。
それでは…」
その声と共に…
「…セール開始!!」
店内の全ての人間が、本日の目玉商品に向かって疾走する!
だが…
ドォォォオンッ!ガギィィンッ!!
「きゃっ!!」
その瞬間周囲で巻き起こる、無数の爆発と轟音に堪らずしゃがみ込む。
そう、例えここに集まる人間の全てが特売品の待つワゴンにたどり着けたとしても、資源は有限。
今日のお買い得商品が、ここに集まるすべての者の手に渡る訳ではない。
故に…
「ひゃっはあああぁぁあっっ!!」
とあるおばちゃんは、恐るべき身体能力で、立ち塞がる全てを塵と化しながら疾走し
「あははははははははははっっ!!」
とあるおばちゃんは、絶対零度の凍気にて、至るところに大輪の氷結花を開花させる。
他にもあらゆるところで、大地が砕け、天をも焼き焦がさんばかりの地獄の業火が燃え上がり、極小規模のビッグバンの爆発が、周囲の地形を変えていく。
それは、まさに修羅道。
仏教における六道のひとつにして、無限の戦いが繰り返されるという、そんな戦わなければ生きられないという、人間の業の一つを現したかのような世界が、今目の前に広がっている。
…そう、故に彼女達は争う。
全ては特売品を手に入れるため。
少しでも家計の支出を押さえるため、彼女達は文字通り鬼にも、そして修羅にもなる。
そんな某世紀末漫画のモヒカン達でも裸足で逃げ出すような人外魔境を前にして、アタシは動けない。
と言うか…
(…ねぇ、ネイチャ!?これ本当にバーゲンセールなの!?)
というツッコミを入れざるを得ない。
…確かに、確かにアタシは覚悟は決めたんだよ?
何だかんだ言って、多分この講座もとんでもないことやらされるんだろうなってことは、うっすら分かってたし、その上でアタシはそれを乗り越える覚悟をしたんだよ?
だから、多分バーゲンセールって言っても、そこに集うおばちゃん達は、みんな特殊部隊の軍人さんみたいな、ヤバい人達ばっかりってぐらいのことは、アタシも覚悟してたんだよ?
だけど…
ドカァァアンッッ!!ズガァァァアアンッ!!
周囲には相変わらず轟音が響き渡っている。所々で爆発が起こり、その度に人が吹っ飛んでいく。
…そう、今目の前に広がる光景は、
そんなただでさえ無茶苦茶な想像の、さらにはるか上を突き抜けていくもので…
(…流石にこれは無理だよ!ネイチャ!!
明らかにジャンルが違うよ!!)
そう思いながら、アタシより先に飛び出していったネイチャを慌てて探すと…
「はぁぁぁぁあああっっ!!」
「がふっ!!」
地面に亀裂が走るほどの凄まじい震脚と共に、ネイチャの拳がとあるおばちゃんに突き刺さる。
そしてそのおばちゃんは、まともに喰らったのかゆっくりと体を弛緩させつつ後ろに倒れ込むが…
「………まだよ!!」
その言葉と共に、おばちゃんが踏みとどまる。
その目からは、さっき強烈な一撃を受けたにも関わらず、微塵も闘志が消えていない。
むしろ、さっきよりもそれが強くなったように感じられたから…
そこでネイチャが口を開く
「…流石は雷霆の河上さん。
お得意の「まだよ!」は健在ですね…」
そう言いながら、ネイチャは微塵も構えを崩さない。それは他ならぬこ目の前のおばちゃんが、それほどの強敵だということで…
「まさか、こんな温い戦場にあなたほどの人がいるとは思いませんでしたが…
しかし」
と、そんなネイチャが不敵な笑みを浮かべた瞬間
「…なっ!?」
その言葉と共に、いきなり河上さんというらしい、そのおばちゃんの体勢が崩れる。そして…
「…こ、これは斎藤さんの!?」
「…そうです。
いかにあなたと言えど、時間を跳躍する魔弾は躱せない。
ましてそれが、アタシの拳を受けて「まだよ!」した直後なら尚更のこと。
そして一瞬でも決定的な隙が生じたのなら…」
その言葉と共に、河上さんの後ろにゆらりと黒い影が立つ。
そして、それに気づいた河上さんは、咄嗟に反撃しようとするも…
「今です!加藤さん!!」
「はあああああああああああっ!!」
「っな!?ぐはぁぁぁっ!!」
後ろから突如現れたおばちゃんの攻撃をモロに喰らってしまう。
結果…
「…う、うぐぐ…」
河上さんは苦しみ出す。
さっきみたいに「まだよ!」しようとしても、上手くできないのか、苦しんでいる。
と言うのも…
「加藤さんの力を忘れたんですか?彼女の力は歴史の消却。
いくらあなたでも、気合いと根性だけでどうにかできるものではありません」
もっとも、
そう呟くと、ネイチャは続ける
「あなたなら、お得意の「まだよ!」で途切れた歴史を新たに紡ぐことも出来ないわけではないでしょう。
どころか、自分の歴史が抹消されたという事象自体をはね除けることさえもできるでしょう。
…ですが、例えそうだとしても、今あなたは動けない。
少なくともその状態を何とかするまでは、それ以外の行動が一切取れない
だからこそ…」
そこでネイチャは勢い良くこちらを振り返り、アタシに叫ぶ。
「今よ!マーベラス!!」
「…え?…え?」
そう言われても何が何だか分からないアタシにネイチャはまた叫ぶ
「今なら河上さんは動けない!だから…」
そして、ネイチャは特売品のカートを指差す。
するとそこには後1つだけ、牛乳パックが残っていたから…
「行きなさい!マーベラス!!」
そう言ってくるから…
(…え?この中をアタシ突っ切るの?)
いまだにあっちこっちで爆発が起きている特設コーナーへの道を、冷や汗を流しながら見る。
しかし…
「…!!
マーベラス急いで!ここはアタシ達が食い止めるから!!」
思ったよりも早く復活しかけている河上さんを見て、ネイチャは焦りの声をあげる。
だからこそ…
(…もう、わけわかんないよー!!)
そう涙目でアタシはカートに向けて全力でダッシュする。
…そして
「お疲れ様!マーベラス!」
バーゲンセールの帰り道、
ネイチャがそんな言葉をかけてくる。
「あ、あはは…ありがとうネイチャ」
「大丈夫大丈夫!最初は誰でも皆あんな感じだから!!」
そんなネイチャに引きつった
笑顔を向けるアタシだったけど、
上機嫌なネイチャは気にしないどころか、
そんなアタシを気遣ってくれる。
そして
「うんうん!やっぱりマーベラスも素質あるよ!ホントによく頑張ったね!!」
なんて誉めてくれるから…
「…うん」
ちょっとアタシも照れてしまう。
そして、ネイチャから目をそらすと、アタシの手には今日の特売品の牛乳パックが入った袋があって…
(…滅茶苦茶な場所だったけど)
それでも自分は立ち向かい、
こうして成果を得た。
前の二人の時と違って、
ちゃんと逃げずに向き合い、
頑張ることができたのは事実だったから…
(…えへへ)
そのことが誇らしい。
少しだけ自分を自分で誉めてあげたい。
そんなことを思った瞬間だった。
「それじゃあ続きはまた別の日だね!」
にっこり笑顔でネイチャがアタシにそう言うものだから…
「………ん?」
アタシもにっこり笑顔で動きを止める。
…え?今なんかとんでもないことが聞こえなかった?
そして、それは聞き間違いなんかじゃなくて…
「うん!
これで初陣は済んだから、次からはいよいよ本格的に始めていくよ」
なんてネイチャは続ける
「???」
「次は3丁目のスーパーが良いかな?あそこならおばちゃん達もそんなに強くないし、マーベラスにも相性が良さそうだし。
後、並行してマーベラスの魂の形も探っていかなきゃならないよね?
今回の動きを見る限り、素養もありそうだし、田中さんあたりに頼んでみるのが良いかな?
でもまだ武器とか徒手空拳とかも未知数だから…」
と、アタシが宇宙ねこ状態になっているにも関わらず、ネイチャは楽しそうに今後の展望を描いていくものだから…
「…ちょ、ちょ、ちょっと待ってネイチャ!!」
アタシは慌ててネイチャを止める。
そして、不思議そうにこちらを見つめる彼女に…
「…えっと、その…これで終わりじゃないの?」
そう聞くと…
「うん、まだだよ?」
なんてネイチャは言って
「今日はまず、戦場がどんなところかっていうことを知ってもらうための初陣だから。
次回から、時間をかけて色んな戦場を渡り歩いてもらって実力をつけて、最終的には一丁目のスーパーでも生き残れる位になってもらうよ」
そう笑顔で返してくれたから…
「…あ…あ…」
「だからマーベラス。アタシも全力でサポートするから…」
アタシは…
「一緒に頑張ろうね!マーベラス!!」
「いやぁぁぁぁああああっっ!?」
堪らず叫んでその場から逃げ出してしまう。
「あっ!ちょっと!!」
なんて後ろからネイチャの声が聞こえるけど、そんなことは全然どうでも良くて…
(もうあんな所はイヤ~!!)
その思いだけでアタシはその場から全力ダッシュで逃げ出す。
結局、最後のネイチャも、二人と変わらない、どころか二人よりももっとスパルタなことが分かっただけだった。
マーベラスの存在感アップ計画
ナイスネイチャ編
失敗
…なぜだろう。
作者は常識人かつ苦労人的なキャラクターとして、
ネイチャさんを設定していたはずだし、
本人も多分そう思ってるけど、
実際はうちの小説の中でこの子が一番狂ってるよ…
実はトウカイテイオーの方が常識人なのではと思い出す今日この頃…
ちなみに、今日のバーゲンセールの常連客は、
雷霆の河上さん:神速の七刀流の使い手で、やべえ雷を常に身に纏っているおばちゃん。
「まだよ!」って言ったら大抵復活する。
最近の趣味はドラマ鑑賞で、中国ドラマがお気に入り
魔弾の齋藤さん:空間跳躍、時間跳躍をする、やべえ魔弾を使いこなすおばちゃん。
どちらかと言うと、ヒットマン的な戦法で他のおばちゃん達と渡り合っている。
最近の趣味は天体観測で、高性能望遠鏡が欲しいと思っている
終焉の加藤さん:かすっただけで対象の歴史を終わらせる、やべえ拳をお持ちのおばちゃん。
一匹狼で、特定の戦場にとどまらないのが特徴。
最近の趣味はジャム作りで、作りすぎて冷蔵庫に大量の在庫が眠っているとか
…本当どこの世界の住人なんでしょうね、
このおばちゃん達?