輝くはフォーマルハウト   作:月侍

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 こんばんは。シンデレラグレイ未履修なせいであまり取り込めない作者です。うっららーん


新人トレーナー山野、中央に着く。②

 目の前に建つ、でっかくて敷地もとんでもなく広い建物。

 

「わぁ……」

 

 中央トレセン学園。全国各地に在籍するウマ娘やトレーナーにとっての最高峰。地元の系列の学園と比べ物にならないくらいデカい。地元のやつもまあまあデカイほうらしいけど。

 

 とりあえず、貰った校内図を頼りにトレーナー寮へ向かおう。

 

─────

 

 ……が。

 

「迷った……迷ったなこれ」

 

 絶賛迷子タイム。どこここ???ここどこ??

 確かに俺は地図を確認して歩いていたはずなんだけども?どうして?

 

「いや本当にここどこ?!」

 

 地図を回しつつ、周囲に何かないか探すものの、現在地は不明。トレセン学園の敷地内なのは確かだが……

 

「やあやあ、そこなお人。どうしたのかな〜?」

 

「へぃ!?あ、えーっと」

 

 声をかけられた方を見れば、空色の髪のウマ娘が、なんというか……面白そうなものを見る目?で見てきていた。真横から。

 

「トレーナー寮へ行こうとして、間違えて……」

 

「トレーナー寮……新人トレーナーか。まーここ、広いからねー。はじめて来たなら迷うのは当たり前当たり前。うんうん。」

 

 よくわかるよくわかる、とでも言うような大袈裟な表情でウマ娘は頷く。彼女は校内について知っているようだ。

 

「トレーナー寮ならあっちだよ。反対方向。真っ直ぐ行って左に行くといーよ」

 

「あ、ありがとう。」

 

「いいっていいって。私はお昼寝タイムだから、それじゃーね」

 

 あ、昼寝の邪魔しちゃったから、さっさと行って欲しいからか。申し訳ないことをした。

 もう一度礼を言うと、言われた通りの道へと向かった。

 

 

──────

 

 

 と、なんとかトレーナー寮が見えてきた。ちょっと時間が微妙だが、迷ったと素直に言えば……許してもらえるかなこれ。

 

「ま、その時はその時か」

 

 若干上り坂の舗装された道をキャリーケースを引きながら進む。

 それからなんとなく、ふと足元に目を向けると、何やらオレンジ色のものが入った容器が転がってきた。

 

「……にんじんプリン?」

 

「まってー!!にんじんぷりんさーーん!!」

 

 駆けてくる桜色の髪をひとまとめにしたウマ娘。どうやらこのにんじんプリンの持ち主らしい。

 

 キャリーケースで受け止め、拾い上げる。

 

「君の?」

 

「わわっ!ありがとー!袋から出したにんじんプリンが落ちちゃって、転がっちゃったの!」

 

「それは良かった。気をつけてな」

 

「うん!」

 

 それだけの言葉を交わしてわかれ、やっと寮へとたどり着く。

 寮母さんに叱られかけたものの、事情を説明したら何とかなったりしたが、ここは割愛させてもらおう。

 

 

 




 まだプロローグが続きます。次回かその次で終われるかな、プロローグ…
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