後、虎杖君の髪色を桃色とかのたまってます。だってあれ桃色にしか見えんやろ!
あれで茶髪とか言われても逆にキレる自信あるで!?
これ、設定集とかって居るかね?未だ必要なのか解ってない馬鹿カスです。
宜しくお願いします。
京都府立呪術高等専門学校、其の校舎の外では拳や脚等の五体がぶつかり合う音が幾度となく響く。
「最近、確り力と速度伸ばしてんねんな。他人事にゃあなるけぇ、俺としては嬉しいよ。」
「貴方の力から生み出された偽物の律者である私達は、貴方を護りたい訳ではありません。貴方に護られたい訳ではありません。貴方と共に並走し、歩み続けたいのです。」
灰色長髪の少女は真面目な面持ちで真喜にそう述べる。
真喜の体内には第一律者から第十四律者迄の、第十三律者を除いた計十三人の律者が存在する。それら全ての存在は、真喜が資料や実在を参考にし、偽物ではあるモノの律者を家族として創り出した。
そんな偽物の律者からすれば真喜の戦闘力は、強力無比でありとあらゆる全てを塵芥として無に帰す力を持つ。だからこそ、灰色長髪の少女を始めとした十三人の律者は真喜の体内で力の源泉をも利用し、鍛錬を積み能力を鍛え上げ真喜と肩を並べんと張り切っている。
「さよか。俺からは頑張れとしか言えんやが、殴り合いたいなら何時でも言うてな。付き合うし。」
「えぇ、御心配なく......元よりそのつもりです。」
「ほんじゃあ、休憩終わり!再開すんで。」
その言葉を合図とし、両者は構えを取り戦闘態勢へと移行する。
両者同時に踏み込み拳を突き出す。真喜の拳は少女の下腹部命中する、然し少女もそれでは攻撃を止めず、力を込めて振りぬかれた拳は真喜の顔面へと吸い込まれていった。
結果両者は後方へと動かざるを得なかった。少女は俯き、両足を地面に擦り付け後退し、真喜は顔面を殴られた勢いの儘、顔を下に向け地面に叩きつけられ乍ら後退する。
思いの外軽傷だった少女は爆発的な速度で駆け出し、起き上がらんとする真喜の首に手刀を力いっぱい叩きこむ。
真喜は顔面を殴られ事で鼻が完全に潰れきり、其の事象に気を取られていた真喜は、少女の手刀に気づく事無く其の儘首を切断された。
「ふむ......今回は私の勝ちですね。」
一人の男を殺した事に何の事も無く、迅速についた決着の余韻に浸る。
「寝てないでさっさと起きて下さいよ。此れじゃあ私が真喜のことを殺した犯人みたいですよ。」
「ん"ん"~」
首を切断されて尚、関係ないと言わんばかりに唸り声を上げる死体。その死体は赤い液体と化し、首が切断される前の人型へと整形される。
「う"ぁ"~......普っ通に鼻が有りえへん位に痛すぎる。」
「殴り潰しましたしね。......携帯鳴ってますよ。」
突如震える真喜謹製のデウスモデルの携帯端末。それはある場所の呪霊を滅しろと言う簡易な内容だった。
「内容は何でした?」
「呪霊殺して来いやゲボカスがぁって内容やったわ、序やし一緒に行こうぜ。」
「呪霊ですか、貴方の中からした見ていませんでしたね、対面するのも悪くないでしょう。......行きます。」
少女の言葉を聴いた真喜は、相槌を返すこと無く目的地へと足を運び始めた。
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前回の廃病院とは打って変わって、人が通りそうな場所に在る廃ビルだった。
「小汚っ。」
「廃れてますから仕方ありません。然し、此処迄大幅な移動ってするもんなんですか?」
「無いやろ、京都から東京て、東京に呪術師が居らん限り考え難いやん。」
「可能性としては、貴方を良く思わない人が此の任務を差し出したって事ですかね?」
「大いにあるやろげ。庵先生が言っとったがな。『真喜は完全にイレギュラーな存在だからいざと言う時に簡単に説明できるよう、素材を整えなきゃ』って。俺とは何かを軽く説明した際、将来的に発生する有りもしない被害を考えて、俺を任務と称した死刑に持ち込むつもり......でも何も不思議でもないやな。」
「行き過ぎた力は周りに恐怖を伝播させますしね、その所為でもあるのでしょうね。」
「武器作る力しか披露してへんけどな。」
「じゃあ、とんだビビリと言う事で片づけておきましょう。」
「そうそう、上層部は腐っててねぇ~、どうも一筋縄じゃ行かないんだよねぇ。」
「「?/!?」」
先程迄聞こえなかったどうも軽い男の聲、真喜は『何や?』と振り返り、少女は思わず肩を跳ねさせ勢いよく振り返る。真喜と少女の話は聞かれていたらしい。
「君達、何者?」
高身長の男は高い背丈を低くし真喜達に目線を合わせ覗き込む。どうも真喜達本人と言うより、真喜達の中に存在する何かを視ていると言った方が適当らしい。
少なくとも真喜は高身長の男が自身の目を介し体内を覗いている事は、纏う雰囲気からも容易に感じられた。
「先生?その人達って呪術師なん?」
「呪力も感じない、少なくとも呪霊ではなさそうだが......おかしいぞ。」
「じゃあ呪詛師?って事も無いのよね、いっちょここいらでやっとくかぁ?」
「いや、それはいいよ、僕は君達の事を知りたいんだよね。何で此処で立ちながらのんびりと会話してたのか。教えてもらえるかな?」
先生と呼ばれた高身長の男とその背後に居る二名の男子と唯一の女子。桃色短髪男子が高身長の男の事を先生と呼んだ事から、在校生と教師の間柄である事を知るのは容易だった。
「まぁ、歌姫からは『武器を造る能力を持った黒色長髪の男が京都校に一人入ってきた、イレギュラー過ぎるからその男に関する情報は集め次第小出しでも共有する』って言われてたし、君達の事でしょ。」
「で?聞きたい事って何ですか?迅速に行動した方が良いのでは?」
少女は高身長の男にそう返事する。
「うん、だから誰かって知りたいんだよね。歌姫からの情報を待つより今此処に居る本人達から情報貰った方が効率良いでしょ。」
「あっ、悠仁と野薔薇は其処の廃墟に居る呪霊祓って来てね。恵は僕と一緒に待機。」
「おっけー!」
「んじゃ、ちゃちゃっと終わらせて来るわ。」
桃色短髪の男子、『悠仁』と茶色短髪の女子、『野薔薇』は先生に言われた通りに廃墟へと入りこんでゆく。
残ったのは真喜と少女、高身長の男と恵と呼ばれた癖毛が凄い黒髪の男子の四名。
「良し!っじゃあ君達の事、聴かせて。」
「私が説明するより真喜が説明した方が良いでしょうし、私は黙ってますよ。」
「あいよー。んじゃあ、俺が何者かって事やろ?」
顎に手を掛け唸り声を上げる真喜。自身の存在を明かす必要性は無いように思える、此処で相手の高身長の男に話すべき内容は......。
「俺は異世界から来た...って言っても信じられるけ?」
「異世界だと?」
「信じられない、とは言いたい処だけど。君達から感じる力は少なくとも現代には存在しない類のモノなんだよねぇ。」
黒髪の男子は懐疑の視線を送って来る。当然と言えば当然ではある。傍から聞けば頭のイカレタ奴だと思われても可笑しくない。
一方、高身長の男は座り込み、自身の膝に肘を付き頬杖を付いている。
「其の力って何なんですか。」
「僕は知らないよ。じゃあどうするか、簡単だよね!君、その力は僕たちにも言えるモノかい?」
「全然話せるよ。」
その言葉で一つ区切り、咳をつく真喜、一拍付けて話し出す。
「この世界に措いて未知となっているこの力は『崩壊の意思』。秀でた文明とその文明を築き上げた種族を滅亡させんとする、ある種の『地球の意思』と言っても過言ではない力、やね。宇宙の調整律動とか言われてたりもする。」
「人類の文明を......。」
「でも、君達は僕達を攻撃する意思を見せていない。少なくとも敵じゃあないよね。」
「異世界に来た時点で、『崩壊の意思』の根源は俺にある。俺がそういう意思を見せへん限り崩壊が人類とその文明に牙を剥く事はあらへん。」
勿論、本当に崩壊の意思の根源が真喜にあると言う訳では無い。実際に崩壊が出来る事は粗方出来る為、そう言っても差し支えは無いと言う事である。
筆頭は律者。偽物ではあるモノのこの世に確りと存在している、此れは崩壊によって人間が律者へと変貌する、『人間が律者に変貌する過程』を飛ばし律者を直接産み出している。
過程を省いた生産と言う点ではある種崩壊を上回っていると言っても嘘ではないだろう。
「成程ね、じゃあこの廃墟の前で突っ立ってた理由は?」
「此処で呪霊殺して来いやって言われたから。」
「此処で呪霊を?でも東京校にはこんな生徒居ませんでしたよね?二年とか三年ですか?」
「いや、東京校には居ないよ。その上誰かに呪霊を祓えって言われてるんだったら、京都校から来たんでしょ。わざわざ京都から此処迄派遣するのは珍しいけどね。」
「正解、こっちは上がビビり散らかして任務に当てて殺したいんじゃね?って思ってたけど。頭冷やして視た感じ弱いし、馬鹿やね。」
「上層部をビビリって君も言うねぇ。」
「何処の世界でも上層部が腐ってるのはある意味常識だしな。基本保身馬鹿とか頑固馬鹿とか盲目馬鹿ばっかやしな。」
高身長の男は真喜達が自身達に敵意が無い事、力の大まかな概要を聴いて安心した、又は一段落着いたのだろう。それ以上は聞いてこなかった。
「おっ、大丈夫らしいね。」
突如廃墟の窓を突き破って飛び出してきた低級呪霊、逃走を試みたのだろうが全身から大きな棘の様なものが幾本も生え、絶命した。
「凄ぇ、ハリセンボンやん。」
「良いね、イカレてる。」
「イカレてるとええんけ?」
「呪術師をやる以上、正気であればある程辛いよぉ?」
「なーる、理解。」
「先生!終わったよ!後、子供も居た。」
「まっ私に掛かればこんなもんよ!」
「うん、悪くなかったよ。その子はこっちで送り届けてあげよう。」
「ほな、此処でお別れって事で、さよなら。」
「京都校って事は行事で東京校とも絡みあるだろうし、そん時はよろしくね。」
「あいあいさぁ。」
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あの後、例の五人組と少年を廃墟前で見送った後、真喜は空の律者の力を使い、虚数空間を経由して京都校に帰り、東京校の高身長の男達と会って会話した事と結局そいつらに呪霊が盗られて自身は呪霊を殺害出来無かった事を歌姫に話した。
「五条と会ったのね、何か変な事言われたりしなかった?」
「いんや、何も。」
「そう、なら良いわ。あいつは能力だけは確かだけど性格はもっぱらクズだから気を付けて。」
「あぁ、まじ?そんな感じせえへんかったけどなぁ。」
「任務中とかは普通に会話する事もあるし其れでしょ、基本目上の人でも煽ったりする位だもの、あいつ。」
「成程、了解。」
高身長の男改め、五条。名を聞いた真喜は彼奴は誰なんだ問題から解放され、胸の中の霧を少しばかり払う。
真喜個人としても気になるのはあのアイマスク。意味も無くつけているとは思えないのだ。眼球には特殊な能力が存在しており、其れを晒すことによって事態又は自身を窮地に追いやる代償があるのか。例えば『眼球を晒すことによって能力は自動で発動されてしまいそれによって疲弊する、又は眼球を見られただけで能力が看破される程の希少で判り易い眼球を持っている』とか、『アイマスク自体に仕掛けが有り、目元に被せる事によって眼球の能力を抑え、自身に対する付加又は周囲に対する被害を抑える』等。
真喜自身、生前に其れっぽい設定の漫画やアニメを見ていた事もありある程度の予想は立てられるものの、やはり答えが無いと不安なものだ。
「ん"ん"~。」
「何唸ってんのよ。此れ、四級呪霊祓って来て。」
「んぁ、了解。」
五条の不思議マスクを気にして唸っている処を新たな任務に迎えとお達しをもらう。
簡単な概要が記された紙を受け取った真喜はそれに視線を落としながら踵を返し、歩き出す。
「おい。」
が、足を止める。
「あら、何かしら?」
「何でお前が居んのんじゃ。」
「ふふっ、何でも良いじゃない、大体ラットさんの体内で悪戯する娘なんて一人しかいないでしょ?」
「はぁ.....。」
足を止めた理由、それは本来居るはずの無い人物が自身が振り返った先に居たから。
「識か。」
「えぇ、あの娘。ラットさんの力の源泉と力を使って偽物の火を追う十三英傑を面白半分で産み出してるのよ。」
「まぁ、じゃないとメビウスが此処に居る理由が意味不明やもんな......ビビるわぁ~。」
「それで、呪霊ってのを狩りに行くんでしょ?私も同行して良いかしら。」
「まぁ、其の程度やったらええが。」
真喜はそのまま歩き出し、メビウスも浮遊する被膜を纏った太いケーブルの様な物が複数本垂れている椅子の様な物に腰を下ろし椅子ごと移動する。
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「そして着きました。旧い廃屋です。過去燃焼して放置されて長く家屋の持ち主は当然死去、付近の草花ごと燃えた家屋は何処か薄暗く一人として近寄らなかったそう、勿論ビビってな。結果呪霊発生に繋がったらしい。」
「ふーん、呪霊の狩りって夜中にするのね。」
「呪霊は基本悍ましい見た目しよるからな、それに一般人が恐怖すれば負の感情が其の呪霊に集まって結果として呪霊を強化するオチになる。つまり一般人に見られずに殺すのがベストっちゅう訳やな。」
「成程ね、この世界の人類も難儀なのね。」
「呪力が存在してる時点に難儀しない訳が無い。」
長く話していたメビウスと真喜は旧く燃焼跡が酷い家屋へ踏み込んで行く。
「燃焼と時間経過の二重奏で臭いがエグうなっとるなぁ。」
「そうね。」
真喜は嫌な臭いから眉間に皺を寄せながらも屋内へ踏み込む、メビウスは何処から取り出したのか黒と緑のガスマスクの様な物を取り出し装着する。
「奥、弱いのが一匹居る。」
真喜はメビウスを手で静止させ、そう告げる。
「ねぇラットさん、私がやってみてもいいかしら?」
「えぇ?何でェまた。」
「んふっちょっとした好奇心よ。私が創り出された頃には呪霊の対応策は既にラットさんが実践してたわよね?だから攻撃面も問題無いわ、一瞬よ一瞬。」
「そうけ、ほんならええよ。」
真喜はその場で待機、メビウスはそのまま奥の部屋まで進む。
襖と押し入れの角がくっつく隅で、何かに怯える様に蹲っている呪霊が居た。
「此れが呪霊なのね、思いの外醜悪な見た目じゃない。まぁ、其れは何も悪い事じゃないわ。」
「でも貴方は駄目よ。呪霊は人類の負の感情から生まれるのよね?だとしたら貴方は人類に産み出された被造物か、人類から生まれた赤子になるわね。此れの内赤子に定義した場合、貴方は蹲ってばかりで何も進もうとしない。」
「進化の過程は美しくない。醜いのよ、最高にね。けれどその醜悪な過程を経験しないと命の美しさを知れないの、美しくなれないのよ。」
「だから、貴方はそんなに醜いのね。」
メビウスが腰かける椅子からは、黒色の緑のパールセントが顔を覗かせるヘドロが滴り落ちており、それが蹲り動きもしない呪霊を取り込み嬲り殺して行く。
「で?お前は何言うてんのや。」
「ラットさんもそう思わない?」
「メビウスの言う事を完全には理解出来ないし、完全に理解出来ていない訳でも無いけどや。」
「えぇ、それで良いの。ラットさんは足りない頭を精一杯動かして私を理解しようとしてくれてるのよね。それで十分よ、ラットさん。」
「さよか、それで呪霊は殺せるんけ?」
「えぇ、じきに消えるわ。」
「ん、んだら帰ろか。」
メビウスの言う通り任務は容易く片付き、早々に帰る事が出来た。恐らく、真喜が崩壊ENに黒淵の性質を融合させたのを真似たのだろう。此処に存在しているメビウスは間接的とはいえ真喜から生まれた存在。概念の抽出や注入が出来ても何も可笑しくは無いのだ。
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「えっと、無量塔君。その娘誰ですか?」
「くはぁ.......まぁこうなっても不思議ちゃうよな。」
京都校の寮へと帰る際、メビウスに自身の体内へ帰っておく事を伝え忘れ帰還した結果、霞のみだがメビウスの存在がバレた。
「こいつは、俺の家族よ。うん。」
「えぇ、そうね。メビウスって呼んでくれて構わないわよ。」
気まずい表情をした真喜と打って変わって、メビウスは可愛らしい笑顔を浮かべており、霞に対して手を振りながら気軽に二人称を提案している。
「えっえっはい!これ、実は不審者ってオチは?」
「無い、無いわな。マジであらへんから安心しろ。」
「必死ですね.....わかりました、信じます。余り不用意に表に出てこない方がいいと思いますよ。メビウスさん。」
「えぇ、此れからはラットさんの中から貴方達を見てるわ。」
「其れも怖いのですが....。」
「それでは、三輪は部屋に戻りますので!」
霞は片手で簡単に敬礼をし、小走りで去っていく。
「いんや、怖っ!」
「メビウスももう戻っときんしゃい。」
真喜も大幅な移動を行って疲労しているからか欠伸をしており、ゆっくりとした足取りで部屋へと戻っていく。
「メビウス?」
何時までも一つの存在が自身の体内へ入って来る感覚が無いため、不思議に思った真喜は振り返る。
其処には先程迄可愛らしい笑顔を浮かべていたメビウスは居らず、真剣な面持ちで真喜を見つめていた。
「どうした。」
「ねぇラットさん。貴方、朝に識の律者が言っていた事、覚えているかしら。」
「えぇ?俺と共に歩み続けたいって奴?」
「えぇ。ラットさん....いいえ真喜。」
メビウスにしては珍しい真喜に対しての固有名称での二人称。
「私達火を追う十三英傑。唯一の主君と道を違える事は無く、私達の意思は何処までも主君と共にある事。其れを此処に誓うわ。」
「そんなん今迄誰もしてこおへんかったぞ。」
「しなくたって貴方に対しての誓いは立てられるもの。」
「私は、私達火を追う十三英傑は言葉にして、行動に起こして違える事の無い誓いを立てたかったの。勿論貴方の中に居る私を含めた十三英傑は偽物よ。本物は崩壊世界に確り存在しているわ。」
「だからこそ、貴方から産まれた私達、偽物の火を追う十三英傑は無量塔真喜を唯一の主君として付き従う事を絶対とするわ。」
メビウスは、まるで王や王妃に跪いているかのように膝をつく。
「はぁ~......解った。其の誓いは確り結ぶわな、裏切ったら問答無用で存在抹消な。」
「こう言った手前俺は一体何を嫌うか知ってるよな?」
「えぇ、嘘を真実かの如く周囲へ伝播させる者や様、他者を自身の意思を持って明確に裏切る者や様。」
「そう、其れさえせんかったらええよ。って話しな。」
話を終え、真喜はメビウスへと歩みより未だ跪いているメビウスの頭を撫でる。
「もう戻り、寝ようや。」
「えぇ、そうするわ。」
最後に、メビウスは安堵したかの様な笑みを浮かべ真喜の影へと溶けていく。
真喜もメビウスが確りと自身の体内へと帰った事に認識すると、再度ゆっくりとした足取りで自身の部屋へと戻って行った。
おっす、急なシリアスモドキを済まない。
別に深い意味は無いの。しいて言うなら本物の火を追う十三英傑と偽物の火を追う十三英傑の区別をつけたかったのよ、勿論本物は出てきません。
律者も十三英傑も全員真喜から産まれた偽物の存在です。
唯、力の源泉に浸ったり飲んだりしている為、本物より強いのも思いの外居たりします。
力の源泉:真喜の莫大過ぎる力の搾りかすが純水になって真喜の体内に出来た泉。
泉の中央には中規模の滝が永遠と打ち付けられておりこの滝も力の源泉。
飲んだり風呂として浸かったり、汁物料理の水として浸かっても能力は
失われず確りと取り込んだ対象の能力や身体能力を強化する。
此れにより、本来の能力から進化した能力を得る事も可能。
第八の律者/識の律者:意識を操作する能力を有する。
対象に幸せな夢を体験させている内に死に追いやる。
本体は精神世界に存在するが、現実世界の人間の意識を
掌握し乗っ取る事が可能。
インターネットを介し大量の人々を昏倒させる事も出来る。
現文明に措いては対象の意識を操作し、
ちょっとした感情の操作なども可能である。
今の識は融合戦士フカの体を乗っ取った際の身体の為、
身体能力が信じられない程高く、巨岩なら拳一つで木端微塵
にする。
火を追う十三英傑/メビウス:無限の刻印を持つ十三英傑の一人。十三英傑には順位
が存在しており、メビウスが持つ順位は『Ⅹ』。
進化の過程で世界の真理を探究、其の為の犠牲は
微塵も厭わない思いの外狂った思想の持主。
蛇とも云われており、其の云われの通り瞳孔は蛇の様
であり、緑色の長髪も毛先は蛇の舌の様に小さく二又
に分かれている。十三英傑の名の元、戦闘能力は
言わずもがなで十分に強い。
艦長(真喜)の事はラットさんと呼ぶ。
火を追う十三英傑:崩壊獣のDNAが組み込まれた融合戦士の事。元は『火を追う蛾』
これ等が『約束の惨劇』にて多数死亡し、十三英傑順位『ⅱ』
エリシアが纏め十三英傑として再編された融合戦士達。
十三人それぞれが刻印を持っており唯一エリシアの刻印のみ
『■■』となっている。
融合戦士は崩壊獣のDNAを持つ体質故、その崩壊獣の力を行使
出来る英傑も居る。(例:順位『Ⅰ』ケビン)
元は対律者戦闘部隊だった。
崩壊の意思:人類が文明を過度に繁栄させた結果、崩壊が発生し人類と対立する事
となった。
この意思は育ち過ぎた文明とその文明を築いた生命種を完全崩壊させる
事を目標とする。言ってしまえば地球にとって害のあるものを排除する
役目が崩壊なのである。人体が風邪を引いた際、其れと戦う善玉だと
思えば理解が早いだろう。
人類が力を付ければ付ける程、崩壊も力を付ける。
これにより前文明では、文明が高度過ぎた故にそれが仇となり崩壊に
一度敗北を喫した。