護の能力はモンハンのモンスターの能力です。
2015年7月5日 大規模編集
「冗談じゃねえぞ!」
護はジャギィ達の間をすり抜けて、逃げ始めた。見たことも無い生き物だが、自分が食べ物に見えていることは間違い無い。森を抜けようと必死に走るが、ジャギィ達は先回りして、護の腕に噛み付いた。……が、ジャギィがその腕を食い千切る事は出来なかった。
「ガゥッ!?」
「こんな時に役立つとは思わなかったぜ」
護の腕は岩のようなものに覆われていた。これが、彼が『化け物』と呼ばれていた理由である。
護は、異形となった腕でジャギィを殴り飛ばす。後ろからもう1匹が飛び掛るが、背中に力を集中させる。すると、肉を切り裂くような音ではなく、ガリッ!という何か削れたような音がした。護は裏拳で殴る。
「さぁ、やるか? 続きを」
「グ、グルル……グルァ!」
「そうか……。そんなに俺を食いたいか」
口を開けて走ってくるジャギィ。護は無意識に、手を前に構える。そして……
「吹っ飛びな!!」
太い熱線がジャギィ達を飲み込む。それと同時に、立っていた木々も燃えていく。熱線が消えると、護は糸が切れた人形のように倒れた。
「なんだ……? とても……身体が……だるい」
遠くから誰かが呼びかけるような声が聞こえたが、護はそのまま意識を手放した。
目を覚ますと、そこは何処かの部屋だった。
「……どこなんだ、ここは?」
そう呟くと同時に、手首に違和感を感じた。
嫌な予感がしつつ手首を見ると、手錠を掛けられていた。それも海賊映画で、悪役の海賊が掛けられそうなデザインのものだ。
「何で俺、捕まってるんだろ……」
もしかしてあの熱線が原因だろうか?あの時は無意識に放ったのだが、まさかあそこまで威力が凄いとは思わなかった。
それにしても、あの生き物は何なんだろうか?いきなり森に来てしまった事といい、どうもついて行けない。
考えていると、扉が開いた。そこには、犬耳を着けた少女がいた。
「あ、目を覚ましたんですね。丁度良かったです」
「……あんたは?」
「私は、白狼天狗の犬走椛と申します。山を警備していたらいきなり凄い音がして、見てみたら木が燃えたりしていたので驚きましたよ~」
「やっぱり、あれは俺がやったのか……」
「とりあえず、こちらへ来てください。恐らく貴方はこの世界の事を知りません。それを説明したいと思います」
どうも手錠を外すつもりは無いらしい。護は溜め息を吐きながら立ち上がると、そのまま椛の後をついて行った。
「そういえばさっき、天狗とか言っていたな。それって本当なのか?」
「はい。もしかして、鼻が長いほうを想像してました?」
「あ、まぁ…・そうだな」
「それは、最初の天狗がそうだったかららしいです。私達のような世代は、普通の人間とあまり変わりませんよ」
「(犬耳がピコピコ動いてる……)」
周りの天狗たちからの視線があったが、気にせず歩き続けた。