トリビアの泉、鉄腕DASH、次もあるならなんのパロディになるのでしょうか?ちょっと楽しみです。
「「…………」」
や ら か し た
電車が終日運休で、バスもない。タクシーはものすごい行列だし、そもそもそんなお金はない。
30分並んでやっと使えた公衆電話で親に今の現状を話すと、「じゃあ安いホテルで泊まっていったら?」と提案してくれた。
詩船も親に泊まりの許可が降りたので、近くの安いところに泊まることに。
1泊一部屋5000円で割り勘しようとしたのが間違いだった。値段で決めちゃいけなかったんだ。
部屋は1つの大きいピンク色のベッドに、広すぎるバスルーム。どこかいやらしい雰囲気に俺は心当たりがある。
(これラブホテルというやつだろ!)
噂で聞いたことある。男女が物理的に交わるためだけのホテルが最近できたと。その時は冗談だと思ってた。そんなホテルがあるわけないと。
しかしこの部屋と客層を見れば噂はホントだと信じざるをえない。
「さ、さき風呂…行っていい?」
「お、おう…どうぞ?」
多分詩船も察している。なのでとてつもなく気まづい雰囲気が流れている。
「テレビでもつけるか。リモコンリモコン…」
あった。けどテレビのリモコンにしては小さい。それに数字のボタンもなければこれもピンク色だ。
「電源はこれで、チャンネルはこの上下ボタンで変えるのかな?」
『ブーツ!!』
「!?」
なんで髭剃りみたいな音がベッドの下から聞こえるんだ?テレビついてないし…
「なんだこれ?」
ベッドの下の引き出しに振動している丸っこい機械があった。その他にも似たようなものばっかりだ。
「…見なかったことにしよう。」
用途がわからないが、多分良くないものだうんそうだ。電源を切ってナイナイしよう。
「そのままつけるか。」
どの番組もニュースで土砂降りの雨の話題ばっかりだ。正直つまんない。
「風呂空いたよ。」
「OK!俺も入ってく……ってなんだその格好!?」
「しょうがないじゃんパジャマなかったし。」
タオル1枚で出てきやがったこの人。
落ち着け……冷静になるんだ。
「か、格安だからそういうサービスはないんだなきっと。」
「……早く入ってこい!」
「あいあいさー!」
本当の推測言えるわけがない。交わるのに寝間着なんて必要ないからないのではなんて。
でも1人になれる時間があったおかげで少し本来の空気の戻れたかも。
パジャマは気持ち悪いが、さっき着てた服で寝て、明日帰ったらシャワーを浴び直せばいい。そしてさっさと寝てしまえばいいんだ。
「あ〜さっぱりした〜」
あれ?なんか部屋暗くなってね?
「意外に早かったな!」
「お、おい!?何してんの詩船!!」
「何もしてないけど?」
「見りゃわかるわ!!」
なんと俺の足元にバスタオル1枚落ちている。そして暗くてはっきりと見えないが、これ詩船全裸状態になっている。
「着替えの途中か?なら俺脱衣場に行くから…」
「そんなわけないでしょ!?」
そうだよね!だって部屋暗いもん!
「ねぇ、あたしを見て!」
「見れるかバカ!!」
なんでこんなことになってんだ?誰か教えてくれ!
とりあえず今はそっぽを向いて目を瞑るしかない。
「い、一旦落ち着こ?」
「見て、くれないのか?」
「見ないよ!」
「そう……やっぱ節郎も同じなんだ。」
「同じ?」
「あたしを女として見てくれない。」
「そ、そんなつもりは!」
ハッとして思わず詩船に視線を戻してしまう。
「見るなバカ!」
「そんな理不尽な…」
「あんたはあたしにとってなんなんだよ!」
「そんなの!」
そんなと当然だろ?だから今まで一緒に過ごしたじゃないか!
そんなの…そんなの…
「大切な友達だろ!!」
「そう……友達…か。」
「当たり前だろ?」
「なら……もういい。」
「え?」
「もう寝る!」
「ちょ、ちょっと詩船!?」
裸のまま布団を被って、それから寝息が聞こえ始めるまではそう時間はかからなかった。
「どうしたんだ今日?なにかマズイことでも言っちゃったのかな…」
今から起こすのも酷なので、朝が来たら謝って悩み相談でも乗ろう。もう時計は12時を回っていた。
「俺は…ソファで寝るか。」
ベッドは1つしかない。広いとはいえ、ギクシャクした感じて隣で寝るのは気まずい。ソファで軽い毛布を被ればそれで充分だ。
次に目を覚ましたのは朝の9時だった。ベッドに詩船の姿はなく、テーブルにはお金が置いてあった。しかも割り勘の予定なのに、宿泊料金全額あった。
「帰っちゃったのかな?」
こうなったら仕方ない。次の学校で謝るしかない。しかしいつも放課後でいつもの空き教室で待っても詩船は来なかった。次の日も、その次の日も、1週間待っても来なかった。
(完全に避けられている…)
しかしおかしいことに、廊下でも一切すれ違うことはなかった。そこまで完璧に逃げても、どこかで見かける程度はありそうなのに。
「教室行くしかないか…」
詩船のクラス…1年F組に出向いて謝るしかない。ギャラリーが多いのは嫌だけど、そうでもしないと会えないまま時間がすぎてしまうだけだ。
でも俺は動くのが遅すぎたのかもしれない。嵐は嵐を呼ぶことを。
「すみません〜鶴見さんはいますか?」
すると近くで話していた1人の女子が近づく。
「やっと来たね。都築節郎くん。」
あらすじ見返して思い出しました。この2人喧嘩してねぇなと。無理やりギスドリ感を出してみました(最低)
なんかオーナーのキャラ崩壊がすごいものだと少し思ったのですが、そもそもオーナーの青年期の話はあまりないので大丈夫だと勝手に信じてます。ネタのヒロインならありでも、恋愛のヒロインだとどうかと審議している読者さんもいそうですね笑
では次回もお会いしましょう。