あんた、夫としてやりきったかい?   作:スタプレ

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人手不足でなかなか小説書く時間と気力が落ちます。

投稿頻度が落ちますが許してヒヤシンス


12話

 

 

 

「………なんであんたがこんなところに来たんだ。」

 

「そりゃ詩船と話したかったから!」

 

ステージの照明は1箇所だけついている。その明かりのしたで、いつものギターを弾いていた。

 

「いつもここで練習しているの?」

 

「そんなのどうだっていいだろ。」

 

「ねぇ、またギター教えてよ!場所なんてどこでもいいから……」

 

「もうほっといてよ!!」

 

「っ!?」

 

「なんなのあんたは!?ただの友達のくせに!またギター教えろ?あたしの何を知っているんだよ!」

 

泣いている。俺は気づかず人を人を傷つけたのか。

 

「ごめん。確かに何も知らなかった。」

 

「じゃあもう近づか…「でももう知ってる!」……は?」

 

「全部じゃないけどね。遅すぎかもしれないけど。今日は平日だろ?」

 

「それが何?学校休んで探しに来たとでも言いたいの?」

 

「違う休んでない。休まされたんだ。」

 

「……なんで?」

 

「人を殴って。」

 

「誰を?」

 

「詩船をイジメてた奴らだよ。」

 

「……え?」

 

今日初めて目があった気がする。

 

「正直に言うと、俺詩船が休んでいたこと知らなかったんだ。仲直りしようと思ってF組に行ってイジメを知ったんだ。」

 

「そうなんだ。」

 

「本当にごめんなさい!イジメの原因も俺だし、それに気づけなかった。」

 

「言わなかったから知らなくて当たり前だ。」

 

今なら言える……けど恥ずかしいな…

 

「そ、その…詩船は友達より大切な人…だから……また一緒に過ごしたいな、なんて…」

 

あー自分のヘタレ、ビビり、意気地無し!!

素直に『好きです』すら言えないのかよ!!

 

「…………………ふふ、」

 

「へ?」

 

「なんか節郎見てたらスッキリした。」

 

「スッキリ?なんで?」

 

「なんか節郎らしくて安心した。悩んでいたのがバカみたい。」

 

「今バカにされているのかなぁ?」

 

「あったりまえじゃん!」

 

救われたような……なんか虚しいような…

 

「もうちょっとだけ待っててくれない?」

 

「何が?」

 

「察してるくせに。」

 

「あたしは知らない。」

 

「別に詩船から言ってくれたっていいんだよ?」

 

「あたしは言ったようなもんだし。」

 

「なにそれセコ。」

 

「勝手に思ってろ。」

 

なんかこのやり取りすら懐かしい気がする。当たり前だった日常が突然消え、帰って来ないと思った日常って努力次第で戻ってくるんだ。

 

「詩船にお願いがあるんだけど…」

 

「なんだよ?」

 

「前みたいにまた放課後ギター教えてよ。」

 

「えっ…でもいくら解決したといってもあのクラスに戻るのはいやだ。」

 

ふっふーん!そう言うと思ったよ。生徒指導の先生に掛け合ってよかった。

 

「明日からはA組だよ。」

 

「はぁ?なんで…」

 

「俺が先生にお願いしたんだ。いくら主犯が退学しても、クラスメイトと先生(全員)があっち側だったからきっと戻りずらいと。」

 

「だから節郎と同じクラスになったと。」

 

「そういうこと。それなら学校行きやすいだろ?たとえまたみんな敵になっても俺は絶対に裏切らないから!」

 

「…………そこまでなら行ってやるしかないな。」

 

「なんだよ素直じゃないな。」

 

「うるさい。」

 

するとドアが入って、今回俺らの仲を取り戻してくれた立役者が入ってきた。

 

「ほら〜イチャイチャしてないで、練習の準備するよ。」

 

「「い、イチャイチャしてないし!!」」

 

「あら息ピッタリ〜お似合いだね〜」

 

中村さんには感謝の気持ちしかないけど、だんだん薄れるのはなんでだろう?けど…

 

「今日練習の予定だったのを仲直りの時間にしてくれたんだね。ありがとう中村さん。」

 

「さぁなんのことかな?」

 

「なんの話だよ?」

 

「ひみつ〜」

 

このあと2人の言い合い(一方的に詩船が噛み付いているだけだが)と、他のメンバーの来て軽い修羅場に発展したので、自分はそろそろ撤収する。

 

「節郎もう帰んのか…明日学校でな!」

 

「おうよ!っと言いたいけど俺停学中だったわ。」

 

「あたしも忘れてた…」

 

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