ヴィランによる正義執行!   作:白白明け

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第一部完!これにて原作開始前編は終了です。
次からようやくデク君がたちを書けますね!
オールマイトを書くには、とても難しいです。

長くなりました(´・ω・`)
皆様の暇つぶしになれば幸いです(^^)
後でアンケートを乗せる予定なので、よければ投票してみてくださいm(__)m


個性『ギロチン』④

余子浜スタジアムで雄英教師陣は敗れた。

恋をして強くなった少年は、愛を捨てて強くなっていた。

常人であれば予想など出来ないムーンビーストの急成長。

 

では、超人的(ハイスペック)な頭脳を持つ根津校長が、ムーンビーストの個性の覚醒という異常事態を予想していなかったのか。

答えは否。予想は出来ずとも、アクシデントの予測はしていた。

故に余子浜スタジアムの外に築かれていた安全装置(セーフティ)

 

個性社会における雄英高校の切り札(ジョーカー)

『抹消』の個性を持つイレイザーヘッドは、今まさに余子浜スタジアムから、月に向けて跳び出し、逃げ出してきたムーンビーストをその眼で捕らえていた。

 

目で視る事で対象の個性を抹消するという個性を前に取れる対処はあまりに少ない。

加えてイレイザーヘッドは万全を期していた。ムーンビーストを視る事は出来るが、ムーンビーストからは見つからない路地裏から、ムーンビーストの個性を抹消する。

 

余子浜スタジアムの周りには人が集まっていた。事件を嗅ぎつけやって来た報道陣の他に、ヒーロー達が集まっていると聞いてやって来た野次馬達が大勢いる。

警察がスタジアム内には入らない様に規制をしていたが、ムーンビーストが出てきたのでは意味がない。

直ぐに対処をしなければならないとイレイザーヘッドは舌打ちをする。

 

ムーンビーストが野次馬たちの前に着地する。

その瞬間、イレイザーヘッドはムーンビーストの個性を抹消しようとして、背後から奇襲を受けた。

 

「チッ、お前は…“ヒーロー殺し”ッ‼」

 

「…ハァ…オールマイトがいるとはな。だが、約束は守ってやる。…見届けねば」

 

準備を整えてきたのは雄英教師陣だけではない。

ムーンビーストもまたこの日の為に積み上げてきた。

その最たるものが彼だとムーンビーストは言うだろう。

 

「お前たちが組んでいるという噂はあったが、真実だったとはな。(ヴィラン)同士で、仲間ごっこか?」

 

イレイザーヘッドは既に『抹消』によりステインの個性を消している。しかし、尚も変わらぬ様子でプレッシャーを与えてくるステインに対して、あえて挑発的な発言をすることで、その本質を見定めようとしたイレイザーヘッドだったが、帰って来たのは溜息混じりの意外な答えだった。

 

「…ハァ…仲間、なんかじゃない。オールマイトが居るのなら、俺は…今、アイツが殺されても良いと思っている」

 

「なら、なぜ邪魔をする?」

 

「…見届けねば。…見定めねば。…アイツの語る、“未来”の行く末を」

 

「どうやら、会話をする気は無いらしいな」

 

「…ハァ…ッ」

 

個性社会における切り札(ジョーカー)は、ムーンビーストの切った切り札(ジョーカー)により、止められる。

 

安全装置(セーフティ)は無くなった。

 

そして、同時点(どうじてん)、余子浜スタジアムの地下駐車場にて動く影が二つあった。

それはムーンビーストが切った最後の札。

彼なりに言うなら、掛け替えのない仲間の最後の二人。

 

死穢八斎會の若頭である治崎廻と、その義妹である治崎壊理は手を取り合いつつ、地下駐車場の床と壁にそれぞれ繋いでいない方の手で触れる。

 

「エリ、やるぞ」

 

「うん。…お兄さま」

 

瞬間、治崎廻の個性『オーバーホール』により分解と修復を繰り返し胎動する地下駐車場。

其処に治崎廻曰く神の領域に踏み込む壞理の個性『巻き戻し』が加わることにより、地下駐車場は、停めてあった車を巻き込みながら、()()()()()()()()()()()()

その原理を説明する意味は無い。治崎壊理の個性に治崎廻の個性が合わされば、大概の事は出来てしまう。

それが神の領域に踏み込む個性。“この世界の理を壊す程の力”。

個性社会における最高峰(ハイエンド)

文字通りのぶっ壊れにより、ムーンビーストによる復讐の舞台は整えられたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

先生方の包囲網から跳んで逃げて、余子浜スタジアムの前にある大通りに着地した私は、スタジアムの方へと視線を向ける。紙一重の脱出劇だった。逃げの一手を取らなければ、私はあの中で成す術もなく捕まっていただろう。それを支えてくれた個性の覚醒(ご都合主義)に何も思わない訳ではないが、今はその幸運に感謝する他にない。

 

「運命が、私の勝利を望んでいる。そう思わずには、いられないッ‼」

 

私が呼んだ報道ヘリは狙い通りに私と先生方の戦闘を生中継してくれていた。

それにより余子浜スタジアムの周囲に集まった野次馬達。

そして、報道ヘリから遅れること、五分ほどで到着した報道陣。

彼らはまさか複数のヒーローの包囲を(ヴィラン)が掻い潜るなんて考えない。

だから、物見遊山で訪れた彼らに紛れて姿を消すのが普段の私だ。

 

しかし、今の私は本気(マジ)な私だ。

 

故に逃げない。突然の私の大声に驚き距離を取った野次馬達と、私の姿に嬉々としてカメラを向ける報道陣。

報道ヘリと同じように彼らの事も利用する。

 

“警察に止められても、ヒーローさえいれば大丈夫”。

 

無責任な好奇心の代償を知るが良いと笑う私を見た野次馬の一部が悲鳴を上げた所で、彼らにとっては救いであり、私にとってはイレギュラーでしかない、英雄(ヒーロー)がやって来る。

レディ・ナガンによる狙撃で墜落した報道ヘリから人々を救い出しながら、僅かに十秒でオールマイトが私を追って飛んできた。

 

野次馬達が私から距離を取り、私を中心に円を描く様に開いた空間に、オールマイトが降り立てば、直ぐに黄色い歓声が聞こえてきた。

 

 

「オールマイトだ!本物じゃん!」

「すげー!オールマイト!」

「きゃー!サイン頂戴!」

「ほほう、オールマイトですか」

「おいおいおい、死んだわ。(ヴィラン)

「オールマイトが来たなら、安心だな」

 

 

野次馬達の視界に既に私の姿は脅威として映っていない。オールマイトさえ来てくれたのなら大丈夫と口々に言いながら、(ヴィラン)が倒される瞬間(ショー)を今か今かと待っている。

そのことに私が苛立ちを覚えることは無い。責めるべきは善良で無責任な野次馬たちではなく、褒めるべきが“平和の象徴”であるオールマイトなのだ。

誰も彼が(ヴィラン)を相手に苦戦するなどとは考えない。

 

「…だからこそ、私は貴方に感謝するべきなのかも知れませんねえ。かくして最高の舞台は整ったのですからッ!」

 

「ムーンビーストッ‼」

 

オールマイトが私に向けて拳を振るう。私はそれを受け止めて見せた。

勿論、それは私とオールマイトの膂力(りょりょく)が拮抗して起きた結果ではない。

 

「半径三十メートル以内に居る野次馬達ッ、今の貴方の力は何パーセントでしょうかッ!これくらいなら受け止められますねえ!」

 

「やるね!君は!」

 

「試しに出力を上げてみては如何です?何人か吹き飛ぶかもしれませんが!」

 

「彼らを使って私に枷を掛けるのが、君の狙いかい?だとするなら、私を舐めているよ‼」

 

「いえ、まさか!私はそこまでの卑怯者ではありません。これは単なる時間稼ぎに過ぎません。そして、その必要も無くなりました!」

 

「それはどういう———」

 

アスファルトの地面が揺れる。胎動している。余子浜スタジアムの地下駐車場にいる治崎には、既に合図を送っていた。治崎は持ち前の几帳面さを遺憾なく発揮しながら、絶妙のタイミングで“仕込み”を発動してくれた。

 

アスファルトの地面が(ひび)割れる。異常の事態に野次馬達が逃げ出していく。視界の端では報道陣が喚きながら、逃げ惑う人々を映していた。

 

地面から突き出てきたのは十四本のペテロ十字(逆十字)

 

地下駐車場に停めてあった車などを材料とした三メートル程のペテロ十字(逆十字)が周囲に出現する。

その光景にいち早く目を見開いたのは、オールマイトだった。彼はきっと目が良いのだ。

その視力でペテロ十字(逆十字)の材料となった車と、()()()()()()が何であるかを看破した。

 

 

「全員ッ‼急いで、この場から離れるんだッ‼あれを見てはいけないッ‼」

 

 

オールマイトの大声に先ほどまで騒いでいた野次馬達の声が消える。しかし、それは悪手だと私は笑う。

野次馬達(彼ら)にこのペテロ十字(逆十字)を見せたくないのなら、周囲を見渡す冷静さを取り戻させるべきではなかった。

オールマイトの登場により浮かれていた空気は霧散してしまった。

野次馬の誰かが「…ムーンビーストだ」と呟いた。

そして、オールマイトが戦っている(ヴィラン)が私であるのなら、野次馬たちが周囲に出現した聖ペテロ十字(逆十字)に目を向けない訳がない。

 

聖ペテロ十字(逆十字)は、私が創り上げた“象徴”。

 

 

————象徴(それ)を見た瞬間、悲鳴が上がった。

 

 

「「「「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」」」」

 

 

「あは、アハハ、アハハハハハ‼()()を見せたかったッ!放送事故、どころではない(これ)をッ、お茶の間へ届けて差し上げたかったのですから‼ええ、そうですともッ、今宵の逆さ十字の材料はあ!()()()()ッ!アハッ、アハハ‼アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハアハハハハハハアハハハハハハ‼」

 

地面に突き刺さる十四本の聖ペテロ十字(逆さ十字)

其処に逆さ(はりつけ)にされた十三人の人間たちと(·)(·)(·)(·)(·)

彼らは生きている。半ば十字架と()()いながらも、生かされて、うめき声と共に助けを求めている。

 

野次馬達は我先にと逃げ出した。TV局の報道陣は顔を青くしながらも、その場から少し離れた場所で報道を続けている。

 

「“報道の自由”!素晴らしい‼突き詰めればッ、それも一種の信念でしょうねえ‼ではッ、視聴率を上げるのに更なる協力をしてあげましょうッ‼」

 

私は一番近くにある聖ペテロ十字(逆さ十字)に架けられた女性の首を切ろうとギロチンを振るい、それをオールマイトに止められる。

オールマイトに素手でギロチンの刃を掴んで止められて、反対の手で殴り飛ばされるが、私の笑い声は止まらない。

 

「止めないで頂きたい!」

 

「君は、本当に壊れてしまっているのか!」

 

「まさかッ、私は正常ですよ!清く正しく正義を振るっているッ!」

 

「動けない人を甚振る事が、君の言う正義かい!」

 

「そうです!その女は、死なねばならない‼」

 

偉大なる脅威(オールマイト)

しかし、私は臆せず正義を執行する。

 

「その女は20才で刑務所に入れられた!罪状は殺人!当時、16才だった少年を殺害したのです‼それなのに課せられた刑期は僅かに五年だけで、無期懲役を望みながらも叶えられなかった被害者の母親の泣き顔が報道されたのを学生時代の私は覚えている!貴方も、誰もが覚えている筈です!ええ、覚えている筈ですともッ‼」

 

たった五年前に起きた悲劇だ。貴い命が奪われた痛ましい事件を忘れたなんて言わせはしない。

私は報道陣のテレビカメラに顔を向けながらに言う。

 

「貴方達も、よもや忘れてはいないでしょう?あれほどッ、面白おかしく掻き立てたのだからッ‼」

 

16歳の少年と20才の美しい女殺人犯。マスコミはセンセーションな事件として、無責任な妄想を世間に搔き立てた。それにより、被害者の少年は尊厳まで冒された。

 

「そしてえッ‼、五年の刑期を終えて出所した女に被害者の少年に代わり復讐という正義を執行しようとした私はッ、アハ、アハハ、私はその女のマンションで何を見たと思います?ねえッ、オールマイト‼」

 

テレビカメラから視線を外して向かってくるオールマイトに対峙する。既に野次馬達の避難は警察の先導の元で終わってた。その場を動かない報道陣たちの周りには、他のヒーロー達がやってきて安全が確保されている。

故にオールマイトの拳は既に私が打ち消し合える威力ではない。

 

「話は取調室で聞いてあげようッ!DETROITSMASH(デトロイトスマッシュ)‼」

 

「いま聞かないと後悔しますよッ!正義執行(ジャスティスジャッチメント)‼」

 

それでも喰らいつく。今なのだ。今、この瞬間なのだと自らを鼓舞する。

 

「私は復讐を果たさなければならない。私の復讐をッ、被害者の()()()()の復讐をッ‼」

 

「罪を償った人まで裁くのが君の正義なのかい‼」

 

「殺人は償える罪ではないッ‼その証拠に、その女のマンションの部屋には、縛られた少年がいましたよ‼」

 

「…なん、だって?」

 

私の言葉でオールマイトの拳の威力が弱まる。その隙に私はオールマイトの拳とぶつかり合い砕けたギロチンの刃を再生させてオールマイトの腹部を切り裂こうとするが、鋼鉄より硬い腹筋により止められる。

やはりオールマイトの肉体を傷つけるのは骨が折れると、心を折る作業に移る。

 

「その女は、刑期を終えた後も何ら反省をすることなく再び少年を弄び殺そうとしていたのです。流石に学習したのか、攫ったのは身寄りのない少年の様でした。その所為で発見は遅れ、私が来るのが遅ければ死んでいたでしょう」

 

「その子は、今はどうしている?」

 

「勿論、助けましたよ。その女が戻る事は二度と無いと伝え、適切な治療を施し、風呂を沸かし身体を清め、必要な分の水と食糧を与え、部屋から出ない様に言い含めました。そして、今日ッ、この時間にテレビを見る様にとッ、君の復讐は私が遂げるからとッ‼」

 

私の脳裏に少年の怯えた顔が浮かぶ。痛々しい姿に胸が痛む。

あの悲劇は止められた筈のものだった。

女に下された五年の刑期は、殺人罪の中でも最短のもの。その判決を後押ししたのは、一部の報道により踊らされた世論。裁判所は世論に弱い。あの女は、ほくそ笑んだ事だろう。

若く美しい女性と未成年の少年の間に起きてしまった若さゆえの過ち。そうなれば情状酌量の余地があると判断される。

 

「法は、騙される。それは正義足りえない。弱いのです。本当に必要なのはッ、流される事など無い本当の正義ッ‼殺されたのですよ?殺したっていいじゃあッ、ないですかッ‼」

 

ギロチンの刃に宿っていた淡い蒼色が、光と共に濃さを増す。

 

“その復讐()は、()より出でて、()より強し”。

 

ギロチンの刃の全てが濃く暗い(あお)色に染まった。

それを見て、私は『ギロチン』という個性が真に覚醒したことを悟る。やはり、邪魔なのは愛だった。私が香山先生に向けていた感情が、絶対不変な正義の完成を妨げていた。

今の私なら、復讐の為であれば香山先生も殺せるだろう。

 

必要なのは、そんな覚悟だったのだ。

 

「———故、止めないで頂きたい」

 

私の新しい蒼色のギロチンの刃は、先ほどまでビクともしなかったオールマイトの鋼鉄より硬い腹筋を容易く切り裂いた。

 

「ッう…」

 

それでも、オールマイトはその場を動かない。腹部に入り込んだギロチンの刃を右手で掴みながら、左腕を振りかぶり、私を強い信念の宿る瞳で睨みつけている。

 

「…無理だね。君は、邪魔しなきゃ、その彼女を殺すだろう」

 

「少年と約束したのです。君に代わり、その女を殺すと、意固地にならないで頂きたい。殺人と殺人未遂です。次こそ、その女は死刑だ。それが少し早まるだけと考えては如何でしょうか?」

 

「…無理だよ。犯罪者にも、裁判を受ける権利がある。例え、その末に死刑になろうとも、それは君の決める事じゃあ、無いんだよッ。()()ッ‼君は、かつての自分と被害者の少年を重ねているッ!」

 

「ッ!?だったら、なんだと言うのですかねえ‼」

 

()()()()()。私の手の届かない所で、誰かを助けてくれて‼そんな君だからこそッ、これ以上の罪を重ねさせはしないよ‼絶対にッ‼」

 

「———なァ!?」

 

瞬間、私のギロチンが威力を弱めたことは否定しない。

それ程までの衝撃が私の身体を駆け巡っていた。

それは、卑怯だ。あんまりだ。ありがとう、だなんて。

 

TEXAS(テキサス)·SMASH(スマッシュ)‼」

 

「ッ!?舐めないで頂きたいッ‼

 

顔面に向かってくる拳を左腕のギロチンで弾いて防ぐ。それでも勢いは殺し切れずに後ろに吹き飛ぶ私を追って、オールマイトが迫って来る。

その口元に笑みは無い。まるで何かを堪えるように歯を食いしばっている。

そして、私はオールマイトの瞳に宿る信念()に恐怖する。

 

()()。君は、知らねばならない。人は確かに罪を犯す。中には償いきれない罪もあるだろうッ。だがッ、()()()()()()()()は、全然違うんだッ‼君は知っているかい‼」

 

「なにを、言っているのでしょうかねえ‼」

 

()()()()()()()()()()()()()()‼」

 

 

———“お願い…やり直しましょう…一緒にッ”———

 

 

「あ、ああ、あああああああああああああああああ!?」

 

駄目だ。考えてはいけない。捨てた筈だ。忘れた筈だ。叶わなかった筈だ。

私は香山先生(あの人)にフラれたのだ。

だから、最後に彼女が絞り出すように口にした言葉の意味を考えてはいけない。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

(ヴィラン)とヒーロー、()()()()()()()()()()()()()

 

偉大なる脅威(オールマイト)が迫っている。その眼には強大な信念()が宿っている。

その眼には何が見えているのだろうかと考えて、直ぐに答えが出る。

あの眼には私には見えないモノが見えているのだ。

そして、再びの疑問が浮かぶ。“罪を赦す”。

それを、()ではなく()なら、理解できたのだろうか。

 

答えは直ぐには出ない。代わりにオールマイトが私との間合いを詰めてきた。

拳ではない手刀。両の手を大きく上げた姿勢。オールマイトは手刀を交差させながらに振り下ろす。

 

CAROLINA(カロライナ)·SMASH(スマッシュ)‼」

 

私の身体から十字の鮮血が舞った。

 

 

 

 

 

 

 

十三は不吉な数字。そんなことは小学生でも知っている。だから、私は十三人の許されざる殺人犯(罪人)たちを、あえて生かしたまま逆さ(はりつけ)にした。

マスコミたちが騒ぎ立てやすい様に、あえてセンセーショナルでイマジネーションに富んだエンターテインメントを行った。全ては復讐の為に、次は私がマスコミを利用して、世論を変える為に、一生懸命に考えて努力をした。

 

世間を騙して情状酌量を得たもの。

金の力で減刑を買ったもの。

責任能力の所在が争点となり判決の出なかったもの。

巧妙に無罪を勝ち取ったもの。

未だに捕まっていなかったもの。

 

“彼らは、屑だ。死んだ方がいいのではない、殺した方がいい”。

“被害者による加害者への復讐は、正当な権利なのだ”。

 

そう世間が思えるように成ればいいと思った。

 

しかし、“復讐こそ正義”を掲げて、罪を償った者も殺す私の罪も、また償えるなんて———その言葉にはやられてしまう。

 

「…なんて…残酷な…ことを…言うのです…」

 

この私に救いを示すなんて酷過ぎる。救われなかった少年は既に(ヴィラン)に堕ちたのだ。if(もしも)は無い。

それなのに———()()()()()

 

膝を付く私の元にオールマイトがゆっくりと歩いてくる。

 

「偉大だなあ…貴方の背には、後光が見える。…この十五夜に、よもや月より眩しいものが…あろうとは…思いもしませんでしたよ…」

 

私は負けた。いや、この敗北は最初から分かっていたことだ。私の事前の準備では、雄英教師陣を相手にする事は考えていても、オールマイトと戦うなんて考えてはいなかった。

いくら個性が覚醒しようとも、オールマイトには敵わない。彼は偉大に過ぎる。

だから、オールマイトが現れた時点で私は、負けると分かっていた。それでも退かなかったのは、目的を達成できれば負けても良いと思ったからだ。

 

マスコミを利用した“復讐と言う正義の象徴化”。

法では裁けなかった殺人犯たちを逆さ磔にした姿を世間にモザイクなしに晒した事で、私の目的は達成されていた筈だ。

ショッキングな映像はお茶の間の皆さまの心に刺さった筈だ。そして、裁かれるべき悪は、私が存在する限り枕を高くして眠ることは出来ないだろう。

 

「…これより私の名(ムーンビースト)と逆十字は、抑止力になるのです。殺したいと思う相手。殺そうとする者の、命を守る、些細な抑止力(ブレーキ)に、成れれば良かった…」

 

だが、しかし、その願いは届かないだろう。明日のニュースで流れるのは、オールマイトによる圧倒的な勝利。私は失敗した。オールマイトという光が私の全てを掻き消してしまった。

 

此処で立ち上がり、立ち向かえば、まだやり直せると思いながらも、もう駄目だと、誰より私が理解する。復讐という絶対的な正義の象徴として立つべき私が、一瞬でも救われたいと思ってしまった。

なら、今、立ち上がった所でオールマイトに立ち向かう事など出来ないだろう。

 

 

 

私は、終わったのです。

月の獣は、地に堕ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰の目が見てもムーンビーストの完全敗北だった。腹部から血を流しながらも堂々と立つオールマイトと地面に膝を付けながらオールマイトを見上げることすらできないムーンビースト。カメラが映すその光景をテレビ越しに見た人々は、安堵しながら口々に言う。

 

“やっぱり、オールマイトってすごい”。

 

それで終わりだ。それだけだ。ムーンビーストの思い描いた正義も、決意も、信念すら、所詮はオールマイトという偉大な光を引き立てるだけの“ちっぽけな闇”に成り下がる。

 

彼には何も変えられなかった。世界など変えることは出来なかった。

始めから分かっていたことだ。彼はちっぽけな獣。

月を目指して跳ねた所で、何処にも届きはしない。

 

彼は終わった。月の獣は、地に墜ちた。

跳ねる力は、もう残されていなかった。

 

「ムーンビースト。私は、君を捕らえる。しかし、それで終わりにはしないよ。さっき約束した通り、取調室で君の話を聞かせて欲しい。私は君を———」

 

オールマイトの手がムーンビーストを捕らえる為に伸びる。

これで完全決着。偉大なるヒーローは慈悲を以って、(ヴィラン)にも手を差し伸べる。

そういう完璧な結末に誰もが安堵の息を吐く中で———観衆の中から、幼い声と共に小石が投げられた。

 

「だめぇ!その人を、捕まえちゃ、だめなの!」

 

時間が止まったのではないかと錯覚するほどの静寂が訪れた。

誰もが望んだ結末に石を投げたのは幼い少女だった。

一番、状況を理解できていないのはオールマイトだろう。

オールマイトは、呆気に取られている警察やヒーローの合間を縫いやって来た少女がムーンビーストを庇う様に両手を広げるのを見ている事しか出来なかった。

 

「えっと、君は、誰だい?」

 

オールマイトがやっと絞り出した言葉に少女は答えない。少女は誰でも無かった。

(およ)そ、この局面に登場できるようなキャラクターではない。

“何処にでもいる誰か”。

だから、少女は此処まで駆けてきた。

 

()()()()、おにいちゃんを助けてくれたの!だから、タイホしちゃ、だめなの!」

 

幼い少女はかつてムーンビーストに救われた誰か、ではない。

ムーンビーストが救ったのは幼い少女の兄。

しかし、ムーンビーストは幼い少女の兄に会ったこともない。

 

(ただ)、殺した。ムーンビーストは、幼い少女の兄を自殺に追いやった少年少女の首を斬った。

 

「だれも、助けてくれなかったの。おにいちゃんは、泣いてたのに、だれも助けて、くれなかったの。だから、死んじゃったの。それなのに、それなのに、みんな言うの、おにいちゃんのことを、わすれなさいって!」

 

幼い少女は泣いていた。

オールマイトは———動けなくなってしまった。

 

「おかあさんも、おとうさんも、せんせいも、おともだちも、ヒーローだって、わすれなさいって!ゆるしてあげなさいって!はんせいしてるからって!おにいちゃんはだいじょうぶだからって!とおいところでキイのことを、みててくれるからって!だいじょうぶじゃないよ!おにいちゃんは泣いてたもん!キイは助けられなかったんだもん!それなのに、どうしてゆるしてあげなさいって言うの!だれも助けてくれなかったのに!あいつらのことは、どうしてまもるの!」

 

そして、根津校長が言っていた事を思い出す。

ムーンビーストの恐ろしさは、戦闘能力ではない。

(これ)だ。(これ)なのだ。やられたのに、どうして、やり返してはいけないのかという純粋な疑問。

そして、もはや、やり返せない被害者の為に行われる復讐は、意図せず彼にカリスマ性を与えてしまっている。

 

「この人だけなの!おにいちゃんを助けてくれたのは、この人だけなの!おにいちゃんが、天国で、言ってるの!ひっく、うう、ぜったい、ぜったいに、言ってるんだもん!キイには、わかるんだもん!ゔぅ、ひっく、ありがとうって、言ってるんだもん‼だから、この人を、タイホしちゃ、だめー!」

 

これがムーンビーストの本当の恐ろしさ。

“復讐という正義”に集った信奉者(シンパ)の一端。

 

勿論、幼い少女が、いくら泣いた所でどうにもならない。一時的にヒーローや良識のある大人たちの手を止められたとしても、ヒーローや良識のある大人であるからこそ、幼い少女をムーンビーストから引き剥がして、ムーンビーストを捕らえるだろう。

しかし、幼い少女の様な存在は、それこそ無数にいる。

その中には巨大な権力を持つ者も、存在していた。

 

「よく言った!その少女の言う通りじゃ!そいつを逮捕など、させて堪るか‼」

 

少女に続いて観衆の中から現れたのは屈強なボディーガードを連れた身なりの良い老人だった。

 

老人の名はカネクラ・ゴールデンボーク。

大手金融商社『金蔵グループ』の総帥にしてムーンビーストの支援者。

 

カネクラは杖を突きながらも力強い足取りでムーンビーストを庇う幼い少女の元へと向かって行く。無論、それを流石に見ているだけでいる訳にも行かないヒーロー達がカネクラを止めようとするが、カネクラはそれを杖を振り上げながらに妨害する。

 

「ええい!なにをする!儂は一般市民じゃぞ!ヒーローが市民に手を挙げるのかー‼」

 

カネクラの屈強なボディーガードたちも両手を大きく広げてカネクラにヒーローが近づくのを阻止する姿勢をとっていた。

 

「暴力はいけません。暴力はいけません。痛い痛い」

 

「止めてください。止めてください。痛い痛い」

 

「ちょ、俺たちはなにも———」

 

「ヒーローが市民に暴力をふるうのかー‼」

 

「痛い痛い」

 

「痛い痛い」

 

ヒーロー達はカネクラたちの対応に手を妬いている。幼い少女はムーンビーストの前から動かない。皆に望まれた綺麗な結末は、ご破綻となった。

どうしたものかと悩んだオールマイトは、その瞬間———ムーンビーストの口元が弧を描くのをみた。

 

「ッ!?いけないッ、こっちに来るんだッ!」

 

「やーなの!」

 

オールマイトが暴れる幼い少女を抱いて、その場から飛び退く。

その瞬間、ムーンビーストのギロチンがオールマイトの居た場所を通り過ぎていた。

 

「…この子ごと、私を斬る気だったね?」

 

膝を付いたままギロチンを振り抜いていたムーンビーストが、ゆらりと立ち上がる。

その姿に先ほどまでの弱々(よわよわ)しさは無い。

ムーンビーストは右手で長い金色の髪を掻き上げながら、金眼を晒し、月の下で大きな声で笑った。

 

「あは、アハハ、アハハ!まさかまさか、貴方なら助けられると信じていましたともッ!そしてッ、貴方達にはお礼を言わねばなりますまいッ‼直に見て、確信は力に変わりましょう‼私の行いはッ、無駄ではなかったッ‼失敗ではなかったのだと理解いたしましょう‼」

 

ムーンビーストには、もうオールマイトに立ち向かう力は残されていなかった。

しかし、彼は助けた覚えなどない幼い少女と老人に、立ち向かう理由を与えられた。

ならば、彼は立ち上がり立ち向かうだろう。初めから、彼はそう言う人間だった。

真っ直ぐに、混じりっけなく、笑いながらに困難に立ち向かう。

 

彼はヒーローに成れた男だ。

 

復讐(それ)を、正義と呼んだのは私です。その責任はッ、取らなければなりますまいッ‼」

 

「いけないな。君の良い所が、よくない方向に働いている様だ‼まったく、最初からか!だいぶ厳しいね‼」

 

オールマイトの腕の中では未だに幼い少女が暴れている。オールマイトは幼い少女に謝りながら優しく気を失わせた。そして、傍に駆け寄って来たヒーローに幼い少女を預けると、再び信念の宿る眼でムーンビーストを見る。その口元には負けじと笑みが浮かんでいた。

 

ムーンビーストとオールマイトが互いに全く違う種類の笑みを携えながらに向かい合う。

多くの警官やヒーローなどが居るにも関わらず、二人以外の誰も介入できない異常な光景を報道陣のテレビカメラが克明に映す。

 

先ほどまでとは何かが違う雰囲気であることは、テレビ越しに見ている人々も理解することが出来た。

 

負けても良いと考えていたムーンビーストは、先ほどまで全力ではあったが本気を出せてはいなかった。

オールマイトは本気でムーンビーストと向き合っていたが、全力では無かった。

互いが互いに見ている地点が違っていて、掛け違えていた。それが今はハマる。

 

“正義”の為に、全力で本気を出す。

“平和”の為に、本気を全力で出す。

 

オールマイトの本気の全力に関しては語るべくも無いだろう。(ナンバー)(ワン)ヒーローの力は、あらゆる理不尽を根底から覆す絶対的なパワー。説明など要らない“力こそパワー”。

 

では、ムーンビーストの全力で本気を出すとはどういうことか。

言ってしまえば、彼は全力を出せる機会が限られている。その限られた機会とは、正義執行する時に他ならない。

この正義執行とは、言葉ではなく、人殺しを裁く時を指す。

ムーンビーストの個性『ギロチン』は、相手が人を殺しているか匂いで分かることからも解る様に、罪を裁くことに特化した個性。故に人殺しという償えない罪を犯した罪人を相手にしてこそ、その威力を発揮する。

 

その理屈で言えばオールマイトに個性『ギロチン』の本領は発揮されない。罪人であれば問答無用で首を刎ねるギロチンの刃は、切れ味のいい包丁程度にまで成り下がる。

 

では、どうする。どうすればムーンビーストはオールマイトに対して本気を出せる。

 

答えは———地面に突き立てられた十四本の聖ペテロ十字(逆十字)の内の一本にあった。

その一本には、他とは違い二人の罪人が絡み合う様に逆さ磔にされていた。そして、その二人は他とは違い既に死んでいる。

此処に集めた十三人の罪人たち。そして、後二人、最初から彼は言ってた。

 

十五夜から十三を引いた残り二つこそを見せたいと言っていた。

 

()()()()()()()()()()()()()、ムーンビーストは笑う。

 

その二人の内の一人は、難家(なんか)羽香出(ばかで)

そして、もう一人は(ヴィラン)名、ムーンフィッシュ。

 

始まりは其処だった。

ムーンビーストの“オリジン”。

 

それを思い出す度に、彼の中で枷の外れる音がする。

 

ムーンビーストがクラウチングスタートの姿勢を取る。構えらしい構えを取らなかったムーンビーストの、その姿勢にオールマイトは最大限の警戒をしながら右の拳を僅かに後ろに引いた。

 

「復讐せよ」

 

ムーンビーストが今まで四肢にしか形成しなかったギロチンの刃を全身に形成する。その数、合計三十六本。

その姿こそ、ギロチンの刃を振うのではなく己が身一つをギロチンと化すムーンビーストの最終形態。元来、その姿は同じ長さのギロチンしか生やせないのでハリネズミの様に滑稽なものとなる筈だったが、個性の覚醒と共に彼が長さや形の違うギロチンの刃を生やせるようになった事で様変わりした。

 

「報復せよ」

 

深い蒼色を帯びた刃を纏う月の獣。あるいは歪な蜘蛛。

 

「逆襲せよ」

 

(ヴィラン)‐ムーンビーストが誇る最終形態(ファイナルフォーム)

“オリジン”を引き金に“本気”を引き出すplusUltra(プルス・ウルトラ)

更に向こうへ。今なら、月の獣は月の裏まで跳んで見せるだろう。

月下の元に必殺を誓う技。

 

つまり、これこそムーンビーストが誇る唯一の必殺技。

 

「復讐せよッ!報復せよッ!———

 

それを悟ったオールマイトもまた右の拳に全力で力を籠める。

ムーンビーストを救う為に振るう光の拳。救いは慈悲を帯びて破壊の光として落ちてくる。

 

UNITED(ユナイテッド)———

 

 

———逆襲せよッ‼逆襲鬼(アベンジ・ザ・ブルー)‼」

 

———STATES・OF·SMASH‼」

 

 

ムーンビーストによるクラウチングスタートの姿勢から放たれる玉砕特攻(神風)を全力の右ストレートで相殺するオールマイト。その衝突の衝撃で月を中心に夜空の雲が晴れた。余子浜スタジアムが揺れている。周囲に強大な衝撃波を生んだぶつかり合いは、勿論、それで終わりではない。

ムーンビーストの逆襲鬼(アベンジ・ザ・ブルー)は必殺技であり、最終形態(ファイナルフォーム)。彼自身が止まろうとしない限り、その姿が解けることは無く、青い月の獣は跳び続ける。

 

「アハハ!アハハハハハハ!アハハハハハハハハハハ‼よもやこれを止めようとはッ‼今のぶつかり合いで右腕が折れました‼しかしッ、私の心はまだ欠片も折れてはいませんッ‼もう折れないッ!そう決めました‼復讐をッ!報復をッ!逆襲を‼亡き人が最早ッ、果たせぬ“正義”を私が遂げるッ‼天秤の傾きを正すのです‼全てはそうッ‼

 

———因果応報ッ‼人を殺した者はッ、人に殺されねばならない‼」

 

この五分後、ムーンビーストはオールマイトに再びの敗北を喫する。

しかし、それは先ほどまでとは、まるで違う結果を齎す。

 

ムーンビーストは四肢が砕け敗れて尚もオールマイトを前に最後まで倒れなかった。

ムーンビーストはテレビ越しに見る人々全てに、自らの姿を決して折れない“正義(復讐)の象徴”として見せつけた。

 

彼は最後まで笑いながら、やり切った。

 

 

 

 

 

 

 

(ヴィラン)名、ムーンビースト。本名、首台(しゅだい)正義(まさよし)。19歳。

余子浜スタジアムにて雄英高校教師(ヒーロー)陣及びオールマイトとの戦闘の末、逮捕。

 

しかし、数日後、ムーンビーストを対“個性”最高警備特殊拘置所‐通称“タルタロス”に送る護送車が正体不明の集団に襲われ大破。警察とヒーローは、ムーンビーストを逃がしてしまった。

 

そして、護送車にはムーンビーストが残したと思われる一文が残されていた。

 

 

“罪人よ。次は貴方だ。震えて眠れ”。

 

 

 

 

 

 

 

 




幼い少女。オリキャラ
桃色の髪の美少女。あるいは天使。彼女が居なければムーンビーストは立ち上がれなかった。あと、二十年ほどすればムーンビースト好みの美女になるだろう。
個性は『美花』。
彼女の育てた草木は、とても美しい花を咲かせる。

カネクラ・ゴールデンボーク。オリキャラ。
ちょくちょく出てきたムーンビーストの金銭的支援者。『金蔵』は彼の会社人としての名前。杖をついたお爺ちゃん。
昔、彼の幼い孫娘が連続少女殺人犯によって乱暴された上で殺された。その犯人は責任能力の有無を裁判で問われた後、死刑にはならず精神病院に入院となった。
その事件をきっかけに彼の娘は精神を病んで衰弱死。娘婿は自殺してしまった。
ムーンビーストがその犯人を裁いたことで、彼はムーンビーストの熱狂的な信奉者になった。
元ネタは映画『藁の盾』。名作なので見た方がいい。

技名ー正義執行(ジャスティス・ジャッチメント)。
言っているだけ。威力は何も変わらない。

技名ー逆襲鬼(アベンジ・ザ・ブルー)。
ムーンビーストの最終形態。またの名をハリネズミモード。
この姿はムーンビーストに誰よりもムーンフィッシュを連想させるので、あまり使いたがらない文字通りの奥の手。個性の覚醒と共に格段にカッコ強くなっている。
姿の元ネタはゲーム『Dies irae』の主人公から来ています。
私の文が暇つぶしになっている人で、まだ知らない人は是非プレイしてほしい。できればPC版をオススメしたいが、コンシューマー版も出ているので安心だね!
『Dies irae』をプレイした人は続編の『神咒神威神楽』もプレイしよう。脳がとぶぞ。
名前の元ネタは『装甲悪鬼村正』。こちらはニトロプラスの作品よろしく人を選ぶので、プレイする人は自己責任でお願いします。私は何度か精神がとびかけました。
でも、作品の主人公は知る限り最も格好いい主人公だと思っています!

最後に毎回、誤字報告をしてくださる方々にはこの場で感謝を申し上げます。

本当にありがとうございます。m(__)m

ムーンビーストのヒロインルートはどうしましょう?

  • ミッドナイトとの悲恋ルート
  • レディ・ナガンとのイチャイチャルート
  • ステインとオーバーホールの友情ルート
  • まさかのエリちゃんルート
  • ヴィランにヒロインなんていらないルート
  • やっぱり男の夢はハーレムルート
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