タイトルの「所以」の読みは「ゆえん」です。
読めなかったらすいません。
はは…………まさか、二次元に転生するとは。人生とは何が起きるか分からないものだ。本当に。
…………まあ、もう人間じゃあ無いんだが。
自分の状況を再確認した俺は…まぁ、ずっとピンクや紫の入り混じった無重力の空間に居るのも気持ちが悪いので。4畳半の和室を用意し、室内には座布団、茶菓子、テーブルなどを置き、思いきり寛いでいた。許して欲しい。ずっと浮かんでいると酔ってくるのだ。
「さて、これからどうするか………」
この場合は……転生というよりは憑依と言ったほうが正しいのだろうか?憑依したのがドレミー・スイートで良かったのかもしれない。
"夢を喰い、夢を創る程度の能力"とは良く言ったもので、色々と試してみたところこの空間の中なら殆ど何でも出来る様だった。
少し股間を触らせて貰ったところ、妖怪に性別があるのかは分からないが、肉体的な性別はふたなりでもない『男』だった。だが、原作の東方紺珠伝や東方憑依華ではドレミーは他のキャラクター同様『女』だった筈だ。
股間を触ってしまったのは許して貰いたい。気が動転していた上に、姿はドレミー・スイートそのままなのに股間の辺りにいつものモノが有る感覚がしたのだ。多少なりとも気になってしまうもの。
それはそうと、前述の通りドレミー・スイートは『女』だった筈なのだ。原作のストーリーはやっていないので良くは分からないが、少し覚えている情報や二次創作の絵などから少なくとも男では無いと推測出来る。
「………精神に体が引っ張られた?」
……ふむ。有り得るかもしれない。ドレミー・スイート同様、他の妖怪なども人間の恐怖や欲望などから生まれ出てそれを喰らう精神的な生物の様だったと思う。
なら、【ドレミー・スイート】という器の中に俺の、男の精神が入り込んでしまったために性転換をしてしまった、と考えるのが良いだろうか。少し強引な気もするが、これ以外は思い付けない。
確かwikiで少し調べただけでもドレミーは複数の原作ストーリーに関わっていたと思うが…俺にその役が出来るのだろうか。
………どのみちやるしかないか。それがこの体に憑依してしまったことへの、最低限の責任だ。
それで…………………この場所が何なのかはある程度理解できたが、今の時系列はどの辺りだ?
覚えている二次創作の殆どは、日本の歴史に合わせて東方が噛み合わさっていた。この世界もそうだとすると、今の時代で今後の動きがまるで変わって来てしまう。
前世の事があるから外にはなるべく出たくないんだが………仕方無いな。
そういえば出入り口も見当たらないが、これも想像すればいいのか?………"外の世界に通じる扉"。
前世で使っていた、懐かしい長方形のドアを思い浮かべる。するとぽんっ、と小気味良い音と共に、目の前にその慣れ親しんだ扉が現れる。
ドアノブに手を掛けると、不意に前世の記憶が蘇る。
───────だが。勇気を出さなければ前へは進めない。ここで足を踏み出さなければ外へは進めない。
俺は前世では逃げていた。逃げ回っていた。
勉強から、運動から、部活から、期待から、失望から、恋愛から、信頼から、─────現実から。
努力するのを恥ずかしいと吐き捨てて、
その恥ずかしいやつらに抜かされて、
変化なんて要らないと言いながら、
変化を望むと言う矛盾を抱えて生きていて。
どうにも上手くいかなくて、
毎日ほそぼそ生きていて、
スマホや、ゲームや、漫画の娯楽に、
辛い
勿論、外に出ずこの夢の中でこの一生を過ごすのも良いだろう。無理に外に出ず、引きこもり、寿命の無い生涯を過ごす道も有るだろう。それが賢明だ。この中ならば死の危険は無いし、夢で娯楽はいくらでも創れる。
でも。でもだ。
そんな自分を変えたいと思った。そう思えたんだ。
俺に与えられた二度目のチャンスを使って、やっとこの"夢の様な現実"と向き合いたいと思った。
今度こそ、寿命尽きるまで生き続けよう。
寿命が無いなら、殺されるまで生き続けよう。
この
それこそが。
「【私】の使命なのだから。」
月の都で一番最初に会うのは誰?
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蓬莱山輝夜
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八意永琳
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綿月豊姫
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綿月依姫
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モブ月兵ちゃん
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モブ門番さん(男)
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月神:ツクヨミ