姫女子のしがない妄想、俺得のための小説です。
どうぞ、見ていってやってください。
私の家族は一般の家庭とは少し違うと思っている。
ママは変装なしでは街を歩けないような有名なモデルであり、デザイナーである。一方でパパは、何年か前に流行しだしたパティスリーだ。
本当に二人は過保護だと思う。過剰なほどに私に監視を付けようとする。
海外で活動する二人だけど、日本の方が安心だからといって日本に家は置いていた。
高校生の時には、ほぼ一人暮らし状態であったりした。やはり、特にパパが寂しいと思ったのか、大学はフランスに来てほしいと言われたのだ。
特にやりたいことがあったわけでもなく、ママのモデル活動もなんとなくやってた。
けれど、プロの人たちに囲まれて自分が場違いなんだということに気付いた。
ママの連れとしてやってきた私が、なんとなくでやっていいことではないのだと思った。
だからこそ、私は両親もとを離れて日本に戻りたいと言った。両親には何度も確認されたし、すごく心配された。
仕事を見ていたママはなんとなく伝わっていたのかもしれないけど、パパは泣いていかないでって。
もう20歳にもなるのに、大げさだなと思ったけど、しっかり送り出してくれた二人にすごく感謝している。
「じゃあ、いってくるね」
「…っ、……!、つきかぁぁぁああああ~~~~!」
やっぱりパパはこうなると思った。
「もう、パパ。あんまり泣かないで、皆見ちゃうでしょ?」
「いかないでくれぇ~、パパを置いてかないで……っ…、」
パパはほんとに私のこと大好きだなと思った。私もそんなパパが大好きだよ。
「貴方、そんなに泣いて。どっちが子どもか分かんないじゃない」
忙しい中でもこうやって送りに来てくれて、愛されてるな。
「じゃあ、月華。向こうでも気を付けてね。何かあったらすぐに連絡してね、ママもパパも飛んでいくわ。それとね……」
号泣するパパに抱きしめられてる私に、ママは、家の戸締りとか洗濯の仕方、ごはんの炊き方、などなど。
パパみたいに泣いてるわけじゃないけど、ママもママですごく心配してくれていることが伝わる。
——Bonjour, mesdames et messieur. C’est l’annocement de l’embarquement……
「ほら、もう搭乗の時間だから」
「…月華、元気でね。ちょくちょくそっちに行くから」
「ママも、そっちで仕事あるときは会いに行くわ」
ありがとう、大好き。そういって二人の頬にキスをする。
「…いってきます…!」
日本に住んでる時から、たまにママのモデルお手伝いで海外に行くことが多かったけど、ほぼ観光気分だった。
けどこの一年はしっかりフランスの大学の学生として、モデルとして過ごしていた。
でもやっぱり、私には向いていないのだと思った。
芸能活動は私にとって結構身近なものだと思う。
私が通っていた東京のUTX高校は芸能界とのつながりが強く、高校で出会った親友もアイドル活動をしている。
卒業後も芸能プロダクションに所属して活動を続けているようだ。
彼女たちを近くでみて応援することは楽しかったし、フランスにいるよりも日本でそうしてた方が自分にあっていたんじゃないかって思う。
フランスで感じた違和感の正体を、日本に戻ってみればわかるんじゃないかなって。
高校の彼女たちだけじゃなくて、フランスであった人たちが持っていたものが、私にも探せるように。
何かに夢中になれる、誰かのために、そんな自分を突き動かす『何か』をみつけようって。
主人公、かなり美人です。
そして、私はこのパパ大好きです。今作にもう出ることなくても一人娘に泣き縋るパパ、大好きです。
自分の両親大事にしたいと思います。
ご視聴ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。