轟姓になりたくないのでヒーローになりました 作:紅ヶ霞 夢涯
ところで某海賊漫画の炎人間の技名を誰かエンデヴァー風にアレンジしてくれませんか?助けて…。
轟炎司に必殺技やフリーランニングを仕込み、時には彼と模擬戦をしたりもした。模擬戦の結果は現時点だと私の方がまだ高いけど………彼の成長速度がえげつない。いつ追い抜かれるやら、本当に分かったものじゃない。
そんな風に日々を過ごして、しばらくが経った今日。
二度目の体育祭が行われていた。
「お疲れ様です、轟さん。お互い無事に一次予選は突破できましたね」
既に一次予選は終了し、今は二次予選に向けての準備中。今年の二次予選………チーム戦は棒倒し。棒倒しをするには少なく感じるが、三人一組の編成で二次予選を行うそうだ。
「嫌味か。一次予選程度で、落ちる訳がないだろう」
「そんな捻くれた返事ばかりしていると、人間関係に苦労しますよ?」
ただでさえ強面………は、言い過ぎかもしれないけど。仏頂面なのは間違いない。もう少し、人との仲を深める努力というものを………いや、体育祭に集中しよう。その辺は根津先生や、インターン先のプロヒーローに期待。
「ところで、轟さんは棒倒しって経験ありますか?」
「ない。だが、要は自陣の棒を守りつつ、敵陣のものを倒せばいいのだろう。問題ないな………本戦でお前を倒すのが、今から楽しみだ」
「あら?もう決勝戦のことを考えているんですか?余裕ですね」
「お前こそ、本戦どころか決勝戦のことを思い浮かべているではないか」
いやぁ、だって………ねぇ?
「貴方と同じチームですから」
(運営のくじ引きの結果だけど………ほぼ勝ち確で申し訳ないな)
ま、恨むなら体育祭の運営側を恨んで欲しい。
夕食も済ませる予定なので、予約してある部屋に荷物を置いてから温泉に向かう。その道すがら、この旅館の支配人である男性………時空軌跡に呼び止められた。
「お、いたいた。グレイシア、少しいいか?」
「軌跡さん。何か?」
隣の轟炎司の様子を伺いながら返事をする。話の内容にも寄るけど、彼の前だと少しばかり都合が悪い。
「ん?あぁ、何。別に大したことじゃない………ちょっと温泉周りを改修工事したからな。案内しようと思っただけだ」
「………………………そうですか、初めて聞きました」
そんなことをするなんて“聞いていない”。そういう視線を時空軌跡に投げ掛けるが、特に気にした様子はない。
(“立場”が分かっていないのかしら)
ため息を吐く。まぁ、わざわざ轟炎司の前で問い詰める必要はないし、後に回してやるとしよう。
「そういうことでしたら、案内を頼みます」
「おう………っと、其奴が言ってた連れかい。俺の息子にまるで靡かねーと思ったら、いつの間にこんな色男を捕まえてたんだ?ん?」
「轟さん。此方、この旅館の支配人の時空軌跡という方です。ご覧の通り、初対面であろうと人を揶揄せずにはいられない方なので、あまり軌跡さんの発言は気にしないで下さい」
「………轟炎司です。氷叢が世話になっているようで」
「ほぅ………アンタが。良かったら今後とも、ウチを贔屓してくれや」
そこからは雑談しながら、更衣室へと案内される。轟炎司は初対面の人が相手だと喋りづらそうだったから、積極的に間に入ってやった。
(二年経っても、まだ変わらないのね………)
そこが呆れるやら、微笑ましいやら。全く。
「それでは轟さん、また後で」
轟炎司が更衣室に入ったのを見送って、時空軌跡がいた場所へと視線を向ける。しかし、説教の気配を感じ取ったのか、もうそこにはいなかった。
(まぁ、後回しにするって決めたし。また今度でいっか)
とりあえず、汗を流そう。
温泉宿での展開
-
√A ラッキースケベ
-
√B 宿のオーナーと対談
-
√C ライバル?登場