轟姓になりたくないのでヒーローになりました   作:紅ヶ霞 夢涯

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お・待・た・せ!長らく放置しててごめんなさい(_ _;)
ところで某海賊漫画の炎人間の技名を誰かエンデヴァー風にアレンジしてくれませんか?助けて…。


16話

 

 轟炎司に必殺技やフリーランニングを仕込み、時には彼と模擬戦をしたりもした。模擬戦の結果は現時点だと私の方がまだ高いけど………彼の成長速度がえげつない。いつ追い抜かれるやら、本当に分かったものじゃない。

 

 そんな風に日々を過ごして、しばらくが経った今日。

 

 二度目の体育祭が行われていた。

 

「お疲れ様です、轟さん。お互い無事に一次予選は突破できましたね」

 

 既に一次予選は終了し、今は二次予選に向けての準備中。今年の二次予選………チーム戦は棒倒し。棒倒しをするには少なく感じるが、三人一組の編成で二次予選を行うそうだ。

 

「嫌味か。一次予選程度で、落ちる訳がないだろう」

 

「そんな捻くれた返事ばかりしていると、人間関係に苦労しますよ?」

 

 ただでさえ強面………は、言い過ぎかもしれないけど。仏頂面なのは間違いない。もう少し、人との仲を深める努力というものを………いや、体育祭に集中しよう。その辺は根津先生や、インターン先のプロヒーローに期待。

 

「ところで、轟さんは棒倒しって経験ありますか?」

 

「ない。だが、要は自陣の棒を守りつつ、敵陣のものを倒せばいいのだろう。問題ないな………本戦でお前を倒すのが、今から楽しみだ」

 

「あら?もう決勝戦のことを考えているんですか?余裕ですね」

 

「お前こそ、本戦どころか決勝戦のことを思い浮かべているではないか」

 

 いやぁ、だって………ねぇ?

 

「貴方と同じチームですから」

 

(運営のくじ引きの結果だけど………ほぼ勝ち確で申し訳ないな)

 

 ま、恨むなら体育祭の運営側を恨んで欲しい。

 

 

 

 

 

 夕食も済ませる予定なので、予約してある部屋に荷物を置いてから温泉に向かう。その道すがら、この旅館の支配人である男性………時空軌跡に呼び止められた。

 

「お、いたいた。グレイシア、少しいいか?」

 

「軌跡さん。何か?」

 

 隣の轟炎司の様子を伺いながら返事をする。話の内容にも寄るけど、彼の前だと少しばかり都合が悪い。

 

「ん?あぁ、何。別に大したことじゃない………ちょっと温泉周りを改修工事したからな。案内しようと思っただけだ」

 

「………………………そうですか、初めて聞きました」

 

 そんなことをするなんて“聞いていない”。そういう視線を時空軌跡に投げ掛けるが、特に気にした様子はない。

 

(“立場”が分かっていないのかしら)

 

 ため息を吐く。まぁ、わざわざ轟炎司の前で問い詰める必要はないし、後に回してやるとしよう。

 

「そういうことでしたら、案内を頼みます」

 

「おう………っと、其奴が言ってた連れかい。俺の息子にまるで靡かねーと思ったら、いつの間にこんな色男を捕まえてたんだ?ん?」

 

「轟さん。此方、この旅館の支配人の時空軌跡という方です。ご覧の通り、初対面であろうと人を揶揄せずにはいられない方なので、あまり軌跡さんの発言は気にしないで下さい」

 

「………轟炎司です。氷叢が世話になっているようで」

 

「ほぅ………アンタが。良かったら今後とも、ウチを贔屓してくれや」

 

 そこからは雑談しながら、更衣室へと案内される。轟炎司は初対面の人が相手だと喋りづらそうだったから、積極的に間に入ってやった。

 

(二年経っても、まだ変わらないのね………)

 

 そこが呆れるやら、微笑ましいやら。全く。

 

「それでは轟さん、また後で」

 

 轟炎司が更衣室に入ったのを見送って、時空軌跡がいた場所へと視線を向ける。しかし、説教の気配を感じ取ったのか、もうそこにはいなかった。

 

(まぁ、後回しにするって決めたし。また今度でいっか)

 

 とりあえず、汗を流そう。

 

温泉宿での展開

  • √A ラッキースケベ
  • √B 宿のオーナーと対談
  • √C ライバル?登場
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