フミダイ・リサイクル ~ヘンダーソン氏の福音を 二次創作~   作:舞 麻浦

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◆前話
無血帝(マルティンせんせー)「分身できて幾らでも使い倒せる優秀な配下を持てて、我は幸せだなぁ。もう絶対に手放さないゾ☆」
 
いまのマックス何某は、言ってみれば存在自体がナチュラルに武将複製バグみてーなもんですからね……。開闢帝が草葉の陰で「俺の時も欲しかった……!!」って血涙を流してそうです。でも残念、たぶんレギュレーションがAny%(なんでもあり)ではなかったんでしょう。
 
※前話で、要塞線建築による密輸ルート(土豪の資金源)潰しや、運河開削による経済中心の重心移動、内乱懲罰による帰還兵の員数調整などにも多少言及しました。

 


29/n さらば悪友(とも)よ、また会う日まで-3(新たな任務には新たな名前が必要だ。そうだな…『名高き戦士』という意味の『ロタール』というのはどうかな!)

 

 理不尽な取り扱いには断固として抗議したいとしても、権威と実力の面で上役に逆らうのがなかなか難しいというのはままあること。

 でもよくよく考えてみても今回は別にそんなに理不尽な話ではないかなぁ。

 

 とはいえ、すまじきものは宮仕え。とはよく言ったもので。

 さらに役職が増えそうなマックス・フォン・ハシシ=ミュンヒハウゼンです。

 

 エールストライヒ公爵邸のテラスにて月の光を浴びながら、配下の戦闘音を背景に上司たちと遠隔会議を引き続きでございますことよ。

 

 

 

 さて。(にわ)かに西方辺境領域の再編戦略における重要ポジションも任されそうになっているわけだが、なにせ命令者のマルティン先生はこの国のトップ。

 何をいわんや皇帝陛下であらせられる。権威の面では抵抗不能、というか抵抗は無意味だ。

 私は帝国の忠実な藩屏であるわけだし、その下知には逆らえない。隧道方伯や魔導副伯に大抜擢してくれた恩人でもあるし。それに魔導師としても尊敬する先達でもある。

 そもそも私は陞爵の場において何を以て帝国に奉職するかについて “我が神” に誓った言葉で返答をしている。帝国のためであれば我が信仰にかけて業務をこなすのみ。

 

 一応、私の場合は、虚空の箱庭という都市級の拠点を亜空間に持っているからそちらに引きこもれなくもないが、世捨て人のようにそれを選ぶには時期尚早だろう。

 魔導院は魔窟だが、それが故に研究環境は魅力的だし、帝国で地歩を築けていること自体は悪くないのだ……。だって自分の力を奮ってこの国を大きくするのって絶対楽しいやん?

 それにいまなら、多少役職が増えても、その分だけ分身体を増やせば/生やせば対応できる。分身を増やした際の魂の調律には多少時間はかかるにしても。

 

 

 あと、アグリッピナ氏にはまだ勝てる気がせんしなあ。こちらにも逆らうのは愚策である。

 子実体で複数に分身してバックアップが増えたから、勝てないにしても負けもしないと自負してたが、その認識は甘かったかもしれん。

 もし彼女がかつてよりも更に時間の秘密の核心に迫っていたら、私が “冬虫夏草の使徒” を取り込む前の時間軸に攻撃を叩き込んで、因果ごと消滅させるくらいはしてきかねない。

 いや、絶対に因果破壊して存在消滅させてくるだろう。間違いない。彼女ならやる……!*1

 

 

 戦闘の相性という意味では、ライゼニッツ卿も私の天敵なんだよなあ。

 ライゼニッツ卿は精神魔法の権威だから、私の魂そのものに干渉してどうにかしてきそうだし。

 私は子実体の分身を生やして肉体を多重化しているが、根本的にその魂は全て一個の根っこに繋がっている同一のものだからね。

 魂を直接どうにかする系の攻撃はいまの私にとっても致命傷になり得る。まあ、精神防壁系の魔導や存在維持系の奇跡で防御はしてるんだが……。それも時空跳躍系の魔導との合わせ技で過去に攻撃を向けられると抵抗できるか怪しいしな……。

 

 帝国魔導院のトップTierでは時間対策が必須化しているという魔境ぶりよ。

 まあ、その原因の一端は、私が時間の秘密に関する初学者用解説書を(したた)めたせいでもあるのだが。

 自業自得やんけ! ……はい、それはそう。

 

 

 閑話休題(それはともかく)

 

 

「西の土豪勢力を中から扇動して蜂起させる、というのは確かに可能です。分身を増やして派遣すれば、既存の業務にも影響は出ませんし」

 

 これで身体が一つならお断り申し上げるところだが、今の私はそうではないからね。

 

 “冬虫夏草の使徒” を調伏し、融合共生したことで、私はキノコのように親株と子実体の関係で意識を共有した分身体を増やせるようになっている。

 分身を増やすたびに魂の調律── シロシビン系の成分と、それと同系統の精神魔導と、その後の再構築系の奇跡によって自我をデフラグ(断片化解消処理)することで、分身体が増えたことにより拡張した意識体を新たな端末を含めて再構成する。頻繁に繰り返すとそのまま自我が崩壊して、冬虫夏草の使徒に意識を乗っ取られるから要注意。── を行う必要はあるけれど。*2

 

「彼がいまから土豪の領地に潜り込んで、他国の干渉を締め出しつつ工作するのであれば、航空艦運用や隧道造成、運河拡張、要塞線建築といった企てともちょうど歩調が合うかと思いますわ」

 

「となれば、まあ三年をめどに、というところか。

 東方征伐軍の帰還兵たちの受け入れも、隧道(ずいどう)公団を受け皿に進んでおるし、まあ無理に大きな戦を起こす必要もなし。となれば工作の進捗に応じて入ってくるだろう情報を受けて、相応の出兵の準備だけはしておけばよいか」

 

「ええ、妥当なところかと」

 

 アグリッピナ氏とマルティン先生がそう言うが、流石に潜入任務を行うときは顔も名前も変えてるはずだから、三年で土豪の戦略に関与できるような立ち位置まで出世できるかどうか……。

 

「はい、いいえ。あの、三年でゼロから成り上がるのって難しくありませんか?」

 

「あら、“沼” の者を使えば難しくはないでしょう?」

 

 おっと。

 既存の人間をベースに入れ替わりを行う『入替沼人(スワンプマン)』のことは、アグリッピナ氏にはバレてるっぽいな? これだからこの人は油断ならねえ。

 でもなー。

 

「“沼” の者を使うのは裏稼業の人間相手だけですよ。流石にそこは線引きしています」

 

 私の弱み(非合法活動)の一つだから、バレてるのが分かったからには、なおさら慎重に運用しなければならん。……でも敵国の工作員だったら対象にとっても、まあ良いか。

 とはいえ国としての諜報作戦で使うと手の内が政府内の諜報系に広くバレかねないし、そういう意味でもやはり入替沼人(スワンプマン)の投入はできるだけ避けたいところ。魔導師の本懐は “初見殺し” と “分からん殺し” というのは変わらない真理であることよ。

 

 まあ最悪の場合は入れ替わり、成り代わりも視野に入れるけど。

 そもそも地位の高い、というか、古くからの血統の家だと、その血筋の者しか使えない神器とかがあって、それでバレて詰みそうなんだよね。

 それもあって、入替沼人(スワンプマン)の投入による土豪上層部の入れ替えは最終手段かなと考えている。

 

 逆に言えばかなりスケジュールが押しても入替沼人(スワンプマン)の投入でリカバリできるので、工作に挑むにしても幾分気が楽である。

 やはりサブプランがあると実際安心だ。

 

 ………入れ替わりや成り代わりで政情混乱させるのって、まんま魔王軍や剣の世界(ソード・ワールド)の蛮族の所業なことには目を瞑ろう。カルマが下がる? 国家運営ってそんなもんよ。

 

「ふむ。ではマックスくんには西方辺境の土豪どもへの工作を頼もう。

 三年後をめどに面従腹背の土豪を全てまとめて排除できるように盤面を整えること。蜂起にまで至っても構わないが、その影響はコントロール可能にすること。

 あとは同時に辺境に入り込んでいる他国の干渉を排除することと、土豪ごとにバラバラの密輸ルートも一本化して粛清後には正式窓口化することとして……」

 

 おや? 仕事が増えていっていませんかね?

 いえ広義では粛清前後を見すえた地均しでしかないのかもしれませんが。

 

 ………というか現地浸透と向こうの内部での出世にあたっては、土豪側の実務雑務を全て巻き取る『敏腕商人からの軍師参謀ルート』でいくつもりなので、その過程で怪しいスパイや密輸ルートは自然と掌握できるとは思う。

 軍師参謀というのは、過労死レベルで働いて現場の把握を求められるのだ。全ての英雄は過労で死ぬ………!

 

「それでしたら坑道戦術と橋頭堡のために、もういっそ土豪の領地の奥までトンネルを通すのも良いのでは? 挟み撃ちにできますし、粛清後にも使えますし」

 

 おっとぉ、アグリッピナ氏も乗ってこないで??

 

「ふむ。西方辺境には廃城もいくらでもあろうし、そこの城伯の末裔を西の王国が拾ってエージェントにしたとかいうことにすれば、経歴的にも土豪側への浸透がしやすいやもしれんな」

 

 なんか独りでに設定が盛られてきたぞぉ??

 確かにきっとスパイ天国で諜報的にもザルというか帝国防諜網の(ガン)になってるだろう西方辺境では、そういう経歴の敵国のエージェントも普通に居そうだし、説得力ある出自かもしれない。

 

「そうだ、折角であるから潜入用の名も付けようではないか!

 そうだな、ありふれた名がよかろうから、“ロタール” というのでどうだろうか。高名な戦士、という意味だ」

 

 あ、はい。

 新たな名を賜り、かたじけのう存じます!

 

 ………ハハハ、もうどうにでもなれ、だ。

 

「では浸透工作に当たっては、ロタールと名乗るがよい。顔も変え、姿も変え、というのは落日派であるマックスくんにはお手の物かな」

 

 はい。まあ肉体改造は落日派の十八番(おはこ)ですから、抜かりなく。

 で、それと合わせて、今後私の名前は、マックス・ロタール・フォン・ハシシ=ミュンヒハウゼン、になるというわけですね。

 そのミドルネームが私のものだと知っているのはこの場の三人だけになるかもしれませんが。どこでマックスの名と結びつけられるか分かったものでは無いですし、当面、フルネームは表沙汰にはできなさそう。*3

 

 ………なぁんか任務の度に名前が長くなりそうだなぁ。

 この調子で東や西だけでなく、南や北もなんぞの任務で行かされるんじゃなかろうね……? 割と隧道公団の業務だけでも帝国全土は駆け回るのだが、それ以上に。

 

 

 

§

 

 

 

「まあ、西方辺境の土豪への工作は適切に進めさせていただければと思いますが、その代わりにと言っていいのか、魔導副伯としての権限を一つ二つ拡大してもよろしいでしょうか?」

 

「ふむ。申してみよ」

 

「は、マルティン先生。ありがとう存じます。

 といっても、奏上したいのはそれほど奇抜なものではなくてですね、魔法使いの同業者組合(ギルド)の結成に向けた魔導副伯の業務拡張についてです」

 

 帝国の同業者組合というのは、官製組合が独立させられたものであって、他の国の職工組合とは成り立ちが異なる。

 開闢帝の時代から取り組んでいた、産業の規格化や流通の活性化、品質保証のために行政主導で結成させたものが発祥となっているのだ。

 組合員の権益の維持もやるけれど、来歴としては行政目的を達成するための手足という色が強いというか……。まあ、農協(JA)みたいなものだろうか。

 

 それの魔法使い版を作りたいわけだ。

 在野の魔法使いの組織化……とまでは言わないが、所在の把握や支援全般(購買、販売、利用、信用)を行えるようにはしたい。

 とはいえそれは最終フェーズで機能が充実しきった状態であって、まずはそれに向けた布石から、だが。

 

「魔導産業の同業者組合か。しかしそれは魔導院の管轄と競合するだろう」

 

 そう、ネックになるのはそこだ。いわゆるセクショナリズムというやつ。官僚制の弊害の一つ。

 帝国において、厳密に魔法使いとしての正規出店免許……いわゆる親方株を持てるのは魔導師だけだ。つまり魔導産業の統制は、魔導院の文字通りの専売特許となっている。

 とはいえ、実際は、魔女医などの伝来の魔法を受け継ぐ地方の名士なども居たり、生来の才能から独覚する者も出たりするなど、魔導院が魔法や魔導具を独占的に制御できているわけではない。

 

 実態として、名実が乖離している部分はあるのだ。

 

 なお、魔導宮中伯の権限は、もともと皇帝が持っていた魔導院の管理権限の委譲の範疇であるため、セクショナリズムとはまた別の話だ。

 私がやろうとしてるのは、魔導院の管理という皇帝主管の業務ではなくて、魔導産業の発展のための組織作りだから魔導院の主管と重なりかねない。持ってき方を間違えるとさすがにマズイ。

 

「ええ。ですので最初は、市井の魔法使いへの信用貸しと、各種触媒の卸売りから始めたいと考えています。これなら民業の範疇です。そして、卸売ついでの顧客向けの機関紙の発行ですね。場合によっては必要な機材や設備の貸し出しによる事業支援も視野に入れています」

 

「ふむ、なるほど。あとはそれを適当な時に政府に献上して、さらにそれを基盤に全国的に整備したあと、再び独立組織化する、と」

 

 だが一方で、その市井の魔法使いの組織化が進んでいないのは、多分に政府として意図的な部分がある、と考えられる。

 市井の魔法使いの水準の底上げは、市井の武力の底上げとほぼイコールであり、治安の面からは歓迎されない面もあるからね。

 さらに野放図な魔法の濫用は、神々のご機嫌にも障る。聖堂の方の意向も無視できない。

 

「魔法使い向けの信用貸しと必要品の販売。それに伴う名簿作成と、ゆるい紐帯を結ぶための機関紙の発行による交流。それを魔導副伯傘下の事業として行うにあたり、陛下の内諾を得ておきたく。

 追加的には、施設利用もですし、各工房の製品の一括購買と安定供給も視野に入るかと思いますが、これはまあ、もっと機が熟してからですね」

 

 今の “きのこのお店” でこれらのことはできるのだが、事前に陛下の内諾があればもっといろいろと捗るだろう。

 

 まずは市井の魔法使いを顧客としてリスト化し。

 機関紙はやがては論文学術誌に軸足を移すように誘導し。

 有為な人材を発掘し、ときには奨学金すら出資して魔導院に入学させ。

 相伝となっている技術や独自研究資料を、魔導院に吸い上げて洗練させ還元するというオープンイノベーション的なサイクルを長期的に構築したいと考えているのだ。……そこまでいくと百年はかかるかな??

 

 最終的にはいまの他の同業者組合と同じく、国から独立した組織になるだろう。

 魔導院が学術機関かつ官僚機構であれば、それに対して私が立ち上げようとしている『魔導産業同業者組合(仮)』は、産業としての魔法使いたちの稼業の発展に寄与するものになるだろう。

 

「人材発掘と育成。そして魔導産業の発展か……」

 

「はい! 是非とも!」

 

 だがもちろん、問題もある。

 誰もが考えるだろうことが、今以て実現されていないのは、なぜか? と考えれば、問題があることは自明だ。

 

「歴代の帝国政府もそれを考えなかったわけではない。マックスくん、それは分かるね?」

 

「はい……」

 

「それなのに、未だに魔導産業の同業者組合は発足していない。その経緯も知っているね?」

 

「はい……反対派の勢力が大きいからです。具体的には、黎明派と、聖堂ですね」

 

 魔導の秘匿を旨とする黎明派と、個人主義的で秘匿主義的な魔導師たちの伝統という名の空気感。

 そして神が敷いた世界法則という絶対のルールを捻じ曲げてしまう『魔導』の普及を嫌悪する聖堂。

 さらに治安の悪化を危惧する帝国政府や領政。

 

 これをどうにか説得しない限りは、魔導産業の従事者を組織化して、大々的に業界を発展させることなど不可能だろう。

 

「だが意気込みは歓迎するよ。小さく実績を積み上げていくことは許そう。特に市井の魔法使いのリスト化は歓迎する。既存の代官からの推挙などによる魔導人材の斡旋から漏れる才能の発掘も構わない」

 

「ありがとうございます!」

 

 スモールスタートと、既成事実化!

 とりあえずやるだけやってみよう!

 

「ウビオルム伯」

 

「はい、陛下」

 

「直ぐにではないし期限も定めないが、仮称 魔導産業同業者組合の構想について、黎明派との調整を検討するように。魔導宮中伯の職責において」

 

「………承知いたしました」

 

 ………いやー、魔導宮中伯閣下の御助力が得られれば百人力だなあ!!

 

*1
◆因果破壊攻撃:過去の時間軸に攻撃を叩き込むことで、敵対者の未熟な時代を狙い撃ちにする。マックスくんなら、1巻ボスとしてアグリッピナ氏の特異点に呑み込まれる瞬間とかは、アグリッピナ氏にも介入しやすいので多分そこで念入りにすり潰される(コミックス1巻描写)。今のところ因果破壊攻撃は当作の妄想設定だが、まあ、アグリッピナ氏ならこのくらいしてくるやろ(謎の信頼感)。なおマックスくんが消滅すると、それに伴い当作の世界線は崩れ、原作世界線に回帰すると思われる。

*2
◆自我再構築工程:シロシビンはマジックマッシュルームの幻覚成分。自我の構造化を司る脳の部分を麻痺させることで、自我が発散して拡張し、大いなるものと一体化するかのような法悦の感覚をもたらすという。マックスくんの各子実体分身と親株の間での統一意識体の拡張のためには、そのような擬似的な法悦の工程を経る必要があるようで、化学成分と魔導と奇跡によってそれを補助している。頻繁にやると自我が崩壊する可能性が高いようだが、子実体分身を増やすのが生態レベルで馴染めばそのうち負荷は軽減されるだろう。

*3
◆マックス・ロタール・フォン・ハシシ=ミュンヒハウゼン:このたび無血帝から諜報任務従事用のコードネームとして『ロタール』のミドルネームを贈られた。主君から名を贈られるのはよくあること。暫くは貴族としての『マックス・フォン・ハシシ=ミュンヒハウゼン』という名と、工作員としてのただの『ロタール』の名を使い分けることになるため、フルネームの出番は独白のときくらいか。ちなみにロタールの由来は昔に土豪地域が小国に分裂しきる前、まだ一つの大きな国だったころの王の名前だとかで、かの地では割とメジャーなありふれた名前だという。語源は “高名なる戦士”。諜報員ロタールとしての外見は適当に生成予定だが、妖精のお気に入りの外見になる呪縛は有効なままなので『マックスくんの血縁かな?』くらいの金髪碧眼な見た目に落ち着く模様。




 
アグリッピナ氏「こっちの仕事まで増やしてんじゃねぇんですわよ」
マックス何某「えー? お互い様ですよねー?? よっ、頼りになる敏腕上司!」
アグリッピナ氏「……やっぱりエーリヒは手放すんじゃなかったかしら」
 
===
 
◆魔導産業同業者組合(仮)
他の業種には同業者組合はあるけど、原作だと魔法使いの同業者組合ってどうもなさげだったので(原作で言及あってたらすみません……!)。
市井の魔法使いの所在や技能の把握とゆるい同業意識の形成から、各種触媒の安定供給や、魔導具の規格化、品質安定化や新技術開発加速、人材育成、各工房の施設整備のための出資などまでを通じて魔導産業の発展を目指す組織……をイメージしています。作中の言及の通り、課題や反対勢力の抵抗が山積みなので、まともに組織として発足し軌道に乗せられるのはだいぶ先の話になりそう。今のところ魔導副伯の管轄する(というかほぼ私的な)組織だが、そのうち軌道に乗れば政府の名を全面に出して全国規模化してやがて独立させる予定となっている。
なお、魔法の才能を持った人材の発掘や、魔法の才能を悪用する個人の矯正も業務の範疇とされるため、これを大義名分にして、各領邦に『魔導人材開発官(仮)』なる者を派遣するようにもなるそうな。実際、貴族領邦の内偵要員の隠れ蓑として活用されることも大いにあると思われるところ(原作書籍6巻で言及のあった、『アグリッピナ氏が、趣味の書籍蒐集部隊とは別に、政府内ででっち上げたという内偵組織の隠れ蓑』も、魔導宮中伯の職責下にあるとしたら、これと似たような立ち位置かと妄想しています)。
メタ的には、ヘンダーソンスケールの漂泊卿ルート以外では救われない可能性のある “お弟子ちゃん” (及び、お弟子ちゃんと同様に魔導の才能が看過されてしまって魔力の自家中毒に苦しむ子たち)を見出すためのシステムを構築する導線でもあります。当作のルートだとお弟子ちゃんはフィールドワーク中になんやかやあって剣友会に所属してエーリヒくんに惚れる感じなんかなあ。

 
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