フミダイ・リサイクル ~ヘンダーソン氏の福音を 二次創作~ 作:舞 麻浦
◆ “
◆前話
セス嬢を捕まえるため、“
なお、対するエーリヒ君はフル装備*1を影空間に入れて持ち歩いている系冒険者だ。── これは楽勝ですね?
しかし、さらにその外側から、
・魔剣:渇望の剣
・妖精のカランビットナイフ(実体・非実体切り替え可能)
・妖精の祝福(唇)
・名剣:
・自動回復特性が付与された煮革鎧
・英霊召喚の魔本
・魔力導体仕込みの剣帯
・魔導炉内蔵の意志宿る肉鞘(影収納・透明化など補助魔法自動発動)
・頭部保護・感覚拡張術式付与の全環境適応サークレット
・焼夷テルミット術式の棒手裏剣
・燃料気化爆発術式の内蔵の触媒爆弾
・轟音と閃光の術式の触媒
・<見えざる手>で振るうための魔剣(神聖否定、再生阻害、その他属性エンチャの類)数本
・賊から鹵獲した各種武器たくさん
・魔導の触媒の類を色々と
・その他冒険に役立ちそうなもの
崩れかけの地下空間で、オーガの上半身を持つ巨大な蟹の化け物──
戦意が交わり、一触即発の空気を醸し出している。
周囲の壁や天井には、巨蟹鬼の眷属なのか、犬ほどの大きさもある蟹たちがひしめいている。元の壁や天井が見えないほどに大量に。
その蟹の軍勢は、美しい二人の人間をそれぞれ網で包んで吊るして捕まえていた。
ひとりはローブ姿の魔法使い見習いで、緩いウェーブの髪の中性的な美人。
もうひとりは、僧衣に夜陰神の聖印を吊るした乙女。
人質か、あるいは
ともあれ、囚われの彼女たちを取り戻そうと、金の髪の剣士は、巨蟹鬼へと立ち向かおうとしているのだ。
敵たる巨蟹鬼の上半身が手に持つ鉄棍が、だらりと下げられている。
対する金の髪の剣士もまた、無駄な
しかし両者に隙はなく。
両者の間でぶつかり合う戦意は、まるで、ぐにゃあ……と空間が歪んだかと錯覚するほどであった。
だがそこに、囚われの僧衣の乙女のか細い声が割って入る。
「わ、私のことは、もう良いのです……。もう充分です、貴方がこれ以上の危険を冒すことなんて───」
「ああ、どうか、それ以上は口なさらないでください、ツェツィーリア嬢」
しかし囚われの乙女の自己犠牲を、金の髪の剣士は遮った。
「大方の筋書きも見えてきましたし、むしろやる気も高まろうというものです」*1
立ち会いに応じる気になった相手を見て、巨蟹鬼が笑みを深める。
一方、金の髪の剣士── ケーニヒスシュトゥール荘のエーリヒ── は、戦意を滾らせるとともに、この激動の数十分のことを思い返していた。
ツェツィーリア嬢を連れて、我が友ミカとともに3人で帝都の下水道を進むこと暫し。
この短い道程でも、すぐに好奇心に駆られて眼を輝かせながら順路から外れようとするツェツィーリア嬢を、私とミカで引き留めること数知れず。
いい加減に、『やはり
位置的には、帝都南東の魔導区画まであと少し、といったところだったか。
私たちは不運にも、追手が放ったと思われるゴロツキどもと遭遇してしまった。
ただのごみ処理業者かと思ってやり過ごそうとしたら、何と追手だった、という、こちらの油断による遭遇であったのは忸怩たるものがある。
その
……感覚強化と環境適応の魔導サークレットを装着した私以外は。
マックス御手製の魔導サークレットは、私が <
さらには <常在戦場> の特性により、瞬時に思考が戦闘用のそれに切り替わる。
<雷光反射> により雷にも追いつくほどの速さで身体が駆動し始めるやいなや、己の影の中から差し出された愛剣 “
「ふっ、またつまらぬものを斬ってしまった……」
剣を扱う者としては一度は言ってみたいセリフを吐いた直後。
後ろの破落戸どもが崩れ落ちる。
うむ。我が
数人からなる
攻撃力と機動力を奪って、無力化完了だ。
そのままでは声を出されるのではないか、とか、警笛でも吹かれれば増援を呼ばれるのではないか、とかいう心配は無用だ。きちんと対処してある。
実は、このあいだ、
それを使って、彼らの上下の唇を、そして
その道のエキスパートに手ほどきをしてもらうことで、私の権能は技能がアンロックされ、また場合によっては取得に必要な熟練度が軽減される仕様だ。
ヘルガ嬢の手ほどきもあって、その術式の習得はかなりお得になったし、いろいろと悪用の方法も考えつく非常に応用が利く術式だったこともあり、私としても満足している。
その名も、<とけないこおり> の術式。
水を、“何℃になっても溶けない氷に相転移させる” という魔術(術式をオフにしても術式の生成物などが残るものを “魔術” という。)だ。
ヘルガ嬢に手取り足取り教えてもらうことで習得難易度を格段に下げた <とけないこおり> の術であるが、概念級の術式に片足踏み込んでいるこの術の難易度はそもそも高く、私が注ぎ込んだ熟練度ではせいぜいスケール
だが、熱によって溶けることのない氷を、空気中から精製した水を触媒にいつでもどこでも作り出せるというのは、非常に使い勝手がいい。
溶けない氷とは即ち、常温で形を整えて固められるガラスと同義であり、また、あらゆる場面で使える瞬間接着剤でもあるのだ。
つまり私がゴロツキどもに何をしたかというと、奴らの斬り飛ばした指や腱の断面に、瞬時に常温の <とけないこおり> を纏わりつかせて流血を止めるとともに再生を阻害し、さらに奴らの唇と瞼の上下を、<とけないこおり> で接着して閉ざしてやったのだ。
さながら、極地で極低温の金属に触った皮膚が貼り付いてしまうように、彼らの瞼と唇はぴったりと閉じたまま開くことができなくなった。
ついでに指や腱の傷を塞いだのは、大した理由ではないが、御令嬢には血の匂いは刺激が強いかと思ったからだ。
そうして、
「んむゥーーー??!」
「そう
「うわぁ、相変わらず惚れ惚れするほど見事な手際だね、我が友よ」
ミカの賛辞を受けつつ <見えざる手> によって賊どもの意識を失わせる。
そして私もミカの手際を称賛することにする。
「そう言いつつ、君も造成魔術で壁を動かして拘束を始めているじゃないか。流石だな、我が友よ」
「余計なお世話だったかい?」
「まさか。助かったよ」
下水道の壁がミカの魔術によって蠢いて形を変え、その壁の煉瓦から造成魔術により飛び出した棒が、すぐに飴細工のように曲がると、首枷や手枷、足枷に姿を変えるとともに、気絶した破落戸どもを捕らえた。
まるで壁に磔にされたかのように、あるいは展翅された昆虫標本のように、破落戸どもが壁際に並ぶ。
ついでに万が一にもこちらの会話が聞こえないように、<とけないこおり> を意識を失わせた破落戸どもの耳に詰めておく。
<とけないこおり> も永遠に維持できるわけではないので、ミカのアシストは非常に助かる。
こいつらもここにいる一群だけが地下水路を巡っているわけでもあるまいし、運が良ければ助かるだろう。
まあ彼らが、彼らの仲間に見つけられるのが先か、官憲に見つけられるのが先か、あるいはそれより前に巨大
自分の手を汚してトドメを刺してまで、こいつらの所属しているであろう組織全体に喧嘩を売る気はないが、助かるのを見届けるほどの義理もない。やつらも清廉潔白な存在でもあるまいし、生かしてやっただけでも十分に有情だろう。
「わぁ! 凄い剣の腕ですね!! ヒュンって行って、シュシュシュシュシュンって!!」
おや、ツェツィーリア嬢も目を輝かせていらっしゃる。
貴種の御令嬢だと、こういった暴力沙汰はお目汚しかと思ったが、そうでもなかったらしい。
“わあーわあー、すっごい、ほとんど見えませんでした!” とか言って、手をぶんぶん振り回しているツェツィーリア嬢は、ええと、なんというか、やっぱり小学生男子みたいなとこがあるなあ、と。うん。はい。カワイイ。
やはりなんというか、かわいい人だよなあ。すっかり
「さて、それではちょっと打ち合わせしておきましょう」
気を取り直して、追手が既に地下水路全体に広がっているのを前提にして、今後の動きについて三人で打ち合わせをする。
具体的には、敵と遭遇した時の方針と対処について。
ここの認識を揃えとかないと、思わぬところで躓く可能性があるからな。
手早く打ち合わせ── 静かにする時の合図を定めるなど── を済ませ、この場を離れた。
そのあと、残されたゴロツキどもを、蟹たちが拘束を切って担ぎあげて攫っていったのには、誰も気づかなかった。
その行先。ハサミを互いに繋いで数珠のような輪になった数匹の蟹の一群が、壁面に爪をたててフェアリーサークルを作るように回転すると、その中心の空間が取り外されたかのようになって穴が開き、虚空の箱庭へのゲートが現れた。
勤勉な子蟹たちは、そのサークルゲートの中心に向けて、呻くゴロツキたちを胴上げでもするように運んでは、次々と投げ込んでいく。
虚空の箱庭へご案内だ。片道切符で。
おそらくは何かの素体として再利用するつもりだろうか。
あるいは、眷属を彼らに成り代わらせて、入れ替わるつもりか。
帝都の臣民としての籍があって、秘匿された犯罪組織の構成員でもあるなど、肉体や魂魄のみならず、その立場も含めていくらでも使い道があるのだろうから。
きっと、隙あらばこのゴロツキたちのような後腐れない人材を回収するような指示を、子蟹たちは受けているのだろう。
魔法チート転生者の指示を受けた巨蟹鬼が、子蟹を操って、その指示を遂行しているのか。
魔法チート転生者そのものが、分割意識のひとつを遣わせて直接的に子蟹に乗り移って回収作業をしているのか。
それは定かではないが。
いずれにせよ、
すげ代わってしまった頸に、他の頸がどれだけ早く気付けるか、そして蝕まれた頸を切り落としてこれまで通りの活動を続けられるか……あるいは気付けぬままに全身を蝕まれ帝国政府魔導院落日派に仕える走狗に成り果てるのか。
これはそういうフェーズに移り変わってしまったということ。
……
下水道の幹線から、枝道に曲がるときだった。
先頭は私で、次にツェツィーリア嬢、さらにその後に続くのは我が友ミカという隊列だ。
ゆえに、私が先行して角を曲がったあと、ツェツィーリア嬢とミカは、幹線の方に取り残されることになる。
タイムラグが生じるのは物理的に仕方ない。それは普通は特に問題も生じない動きだし、どうしようもないことでもある。
だが、それが致命的な隙になった。
表面の構造色を変化させて背景に擬態しながら、幹線内の空間を、重力操作により
その子蟹たちの一群は、幹線の通路のはるか遠くからフォーメーションを組んで
そして人を捕まえるのに十分な大きさの伸縮性に富んだ
まるで不審者を捕まえるためのネットランチャーか、あるいは熟練者が投げた
「きゃああああぁぁぁ……──!!?」 「うわっ!? えっえええええぇぇェェリヒィィィ……──!!?」
私が気づいたのは、連れ去られた彼女たちが上げた悲鳴の残響が、ドップラー効果を伴って耳に届いてようやくだった。
感覚拡張の魔導サークレットを付けていても気づけないくらい遠方から仕掛け、さらに気取られる前に離脱できるほど、ミカとツェツィーリア嬢を攫っていった追手の速度は速かったということなのだろう。
「ミカ!? ツェツィーリア嬢!?」
慌てて枝道への曲がり角から下水道の幹線に戻ってみれば、既にミカとツェツィーリア嬢を攫った相手は、遥か遠くを凄まじい速さですっ飛んでいくところだった。
魔導サークレットの感覚拡張機能が、私の意を受けて望遠機能を発揮する。
「なんだ、あれは……虫? いや、蟹か……?!」
妙に足の多い、鋭角の目立つシルエット。それらが網でぐるぐる巻きにされた二人を吊り下げながら猛スピードで飛翔し、空力的ではないUFOのような軌道で水路上を曲がっていった。
そういえばツェツィーリア嬢が、大きな蟹を見た、とか言っていたが、まさかあれほどに大きな蟹だとは!
そして、この帝都であれほどに大きな蟹を手駒にしているといえば、心当たりは一つ。
「マァックスゥゥ!!」
私は連れ去られた二人を大急ぎで追いかけながら、蟹の主であるあのカルトなマッド野郎/マッドなカルト野郎に呪詛を吐いた。
「ようこそ、戦士よ」
連れ去られた二人を追いかけ続け、あるいは時にスライムに追い立てられて、私がたどり着いたのは、地下水路の廃棄された区画だった。
一面に
その蟹たちが吊るす網に包まれたままのミカとツェツィーリア嬢の無事な姿を見て── 空中機動時の加速度にやられて目を回しているが外傷はなさそうだ──
そしてやはり、居た。
崩れた水路の大広間の中心に立つのは、
異神に祝福されて生まれた新たな巨鬼の部族、ラーン部族にて “津波の” という二つ名を持つ戦士。
そして狂気の落日派魔導師見習いであり、“もったいないおばけ” なるものを奉じる狂信の邪神官でもある、あのマックス・フォン・ミュンヒハウゼンの、その従者でもある。
私が心の中でこっそり “出てくる世界観間違えてる
「ここで退くならば、ご友人は返して進ぜよう。ご令嬢は連れていくがね」
そうなるとは欠片も思っていない、“一応義理だから言っておくか” 程度の声の調子で、巨蟹鬼が告げた。
ああ、確かに、その約束は守られるのだろう。
だが、ここで彼女を諦めるくらいなら、
きっとセバスティアンヌ女史も、そんな私の心中を見透かしている。
決裂前提の提案。
「どちらも返していただきたい、と言ったら?」
「口に出す必要はあるか? 戦士であれば、望みを通すためにどうすればいいかは分かっているだろう」
まあ、そうなるか。
むしろセバスティアンヌ女史の雰囲気の端々からは、それを期待している節まで感じられる。
彼女ほどの使い手が私との手合わせを望んでくれるのは、紙装甲な
「(何も今このタイミングでなくても……)」
模擬戦でも何でも、こちらとしては普段から拒むことでもないのだが……。
普段の模擬戦は避けて、しかし、このような鉄火場では、私の方から進んで挑みかからざるを得ない状況を作る。
なんだかチグハグというか、私の知らない別のルールが働いているような……。
真剣勝負以外はしない、とかいう
確かにマックスからの依頼で “英霊召喚の魔本” から過去の “渇望の剣” の使い手を呼び出して彼女の対戦相手に
まあ、今はそれを考えても仕方がない。
「戦士、というのは正確ではありませんね」
「ほう。では何だというのだ?」
「今の私は──」
影の収納から、自動回復特性が付与された煮革鎧を取り出し、<見えざる手> で装着。
できればきちんとした鎧下に着替えたいが、そこは妥協。
同じく影から飛び出た、うねる剣帯がひとりでに腰に巻き付き、呪われたかのような肉鞘を
亡霊が宿る肉鞘に内蔵された小型魔力炉から、剣帯を通して魔力が供給── 私が使うような軽い魔法であればいくらでも連発できるほどの魔力量だ── され、鎧の特性が励起されて体の疲労が癒える。
剣帯に繋がる英霊召喚の魔本にも魔力が通り、幾人かの、渇望の剣のかつての担い手たちの手を借りる準備が整う。
そして <見えざる手> を限界まで起動し、影の中からいくつもの名剣、魔剣を取り出させる。
敵である巨蟹鬼の甲殻は一部が
金属を拒む
何物をも切り裂く刃を、<見えざる手> の数だけ、<神域> の技量に達した <戦場刀法> にて操る。
「
己の
なおこの一連の術式コンボは、<騎士団> の術式と名付けるつもりだ。
「──── そう、今の私は、御覧のとおり、“魔法剣士” だ」
「良い。良いな。“魔法剣士” よ。──── であれば、こちらも見せねば無作法というもの」
よく見れば、そのハサミ部分の根元に繋がるように、何かの機構が見える。
私には、それがどうにも、“給弾機構” のように思えた。
「
私は妖精の眼を持っていないが、代わりに夜闇の妖精ウルスラが教えてくれた。
あの
巨蟹鬼のハサミが電光を帯び、その根元に弾体がセットされた。
巨蟹鬼の彼女は、それぞれの鉗脚を、この広間のいくつかの出入り口の方へとバラバラに向けた。
そして──。
「──
放たれた砲弾は、衝撃波とともに飛来して、完全にこの空間の出入り口を破壊した(ついでに逃げ遅れた子蟹が何匹か吹き飛んだ)。
レールガン披露後、冒頭のやり取りに繋がります。
===
◆名乗りは上げないの?
セバスティアンヌ女史とエーリヒ君がお互いに名乗りを上げていないのは、戦歴として残せるような名誉ある戦いではなく、お互いが遭遇したことすらも闇に葬るしかない、名誉なき戦いであることを示しています。
逆に言えば、“つばつけ” しているローレン女史にもバレない見込みが高いわけです。
巨鬼は名誉を重んじる種族なので、このような裏仕事はあまり好まないはずですが、セバスティアンヌ女史は、名誉より食い気だったりと、行動指針において名誉の占める比重が小さい変わり種のようです。
◆巨蟹鬼の新装備
鉗脚に静電気の微小妖精を宿らせることで実現された電磁投射砲。ミュンヒハウゼン兄妹の合作。
なんなら魔力過給によりプラズマ光波ブレードも飛ばせるし、
◆セス嬢「望まぬ結婚を強いられているのです……」
追手としてマックス君の配下と遭遇したことによって、この後のセス嬢の「望まぬ結婚を強いられているのです」の文脈が完全に事故るんだよなあ……!
セス嬢「(国家との)望まぬ結婚(=皇帝戴冠)を強いられているのです……」
エーリヒ君&ミカくんちゃん「「 (マックス何某の配下が追ってきたということは、まさかマックス何某がお相手の)望まぬ結婚……!? 」」(( あんなマッドカルト野郎にこんな気立ての良いお嬢様を渡すわけにはいかねーよなあ!! ))
エーリヒ君とミカくんちゃんのモチベーションが、ぐーんとあがった!!
===
次回、主人公ならレールガン4門搭載の多脚戦車(中国武術インストール済み)でも生身で撃破できるだろ! という無茶振りがエーリヒ君を襲う!
ちなみに体重差は、セバスティアンヌ女史(約8トン):エーリヒ君(装備込みで80kgくらい?)(≒ 成人男性(70kg):ハムスター(70グラム)太った雄ラット(700グラム))だ!(※修正しました!)