フミダイ・リサイクル ~ヘンダーソン氏の福音を 二次創作~   作:舞 麻浦

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◆アイテム『回収された蟹の残骸』
 幾匹もの子蟹が(むくろ)を晒すことになったため、金属回収槽にそれらの残骸が積み上がることになった。流石に肉が溶け去った子蟹の骸は総神銀製とまではないが、それでも各種魔導合金の含有率が高いため、そこそこ都市の財政に貢献したとかなんとか。なお後日、魔導院落日派(=マックス君)から魔法生物の脱走や不法投棄疑惑に対する申し送りがあったとか。
 一方気になるセバスティアンヌ女史の脱皮殻だが、脱皮前に古い甲羅の金属成分を吸収して新しい甲殻に移行させる仕組みなので、脱ぎ去った殻には魔導合金成分は残らない。そのため神銀を脱皮ごとに改めて大量に摂取する必要はないようだ。セバスティアンヌ女史は、マックス君の潤沢な魔力供給を背景に、将来的には大霊峰の巨人と戦えるくらいまで成長する予定なので、その命が潰えたあとに遺されるだろう彼女の甲殻と骨格は、まさに巨大ロボじみた何かになるはず。むしろその骸を丸ごと再利用して、そのまま機動兵器のフレームにでも転用されかねない。


◆ひとり反省会×2。再戦に向けて
エーリヒ君 「(マックスが発狂したらあの巨蟹鬼のセバスティアンヌ女史も敵に回る可能性があるのか……。神銀対策を何か考えないといけないな。装甲を貫通するにはやはり術式か。だがどのような……? いや、そもそも急所に当てられる技量がやはり前提として必要に……)」
セバスティアンヌ女史 「(魔導や鰓封印への備えが要るな。己で出来ることとしては、魔力の流れを感知できるほどに勘を鍛えて、さらには感知したそれを術式ごと断ち切れるようになるまで技量を磨くしかない。不可避の範囲攻撃も繰り出せるようになれればなお良し、だ。装備については一連の騒動が終わってから改めて(あるじ)に相談か)」


◆東雲派の魔導師って……
 一心不乱に乱数調整(ふしぎなおどり)をしている最中のイミツァ嬢を見てしまった同室のメイド曰く、「ああ、そういえばイミツァの魔法の師匠は東雲派って言ってたっけ……」(慣れっこ)(魂が()()()に逝ってる系学閥)(第四の壁の向こう側)


===


◆前話
 ()()()()()()として戦い始めたが、魔術で氷漬けにされた鰓を治すために抗魔導特化子蟹を緊急生産して助勢させてしまったので、セバスティアンヌ女史は己の負けを認めた。(武士に二言はないタイプ)
 


19/n 地下水路に潜む怪-4(崩落はお約束)

 

「残念だがこの場は私の負けだ。()()()の約束であったからな」

 

 巨蟹鬼の戦士セバスティアンヌは、己の武装を仕舞いながら、帰り支度のために子蟹たちを自分のもとに集め始めた。

 子蟹たちは、セバスティアンヌの下に集まる一方、先ほどの戦いで新たに崩落して開いた通路から外にも散っているようだ。

 タイプライターを打鍵するような爪音が遠ざかっていく。

 

「良い……良い闘争であった。約定通り、ご令嬢は返そう。ご友人もな。そしてこの場の出来事は口外しないと誓おう」

 

 子蟹に捕らえられていたツェツィーリアとミカが解放される。

 

「お怪我はありませんか!?」 「エーリヒ! 君はまた無茶をして!」

 

 地面に降ろされるや否や、二人は、金の髪のエーリヒを心配して駆け寄った。

 遠目には無事なようには見えたが、あの暴風か荒波のような勢いの巨蟹鬼の攻撃にさらされて、それでも無事であるとはにわかには信じがたい。

 周囲の構造物は、砲撃によってボロボロになってしまっているのだから尚更だ。

 

「ははは、まあ何とか……。ともあれ、二人が無事なら、身体を張った甲斐がありました」

 

「そんな。私のために、貴方が怪我をするようなことなどあってはなりませんのに……」

 

「なぁに、婦女子のためであれば、それは名誉の負傷というものですよ。なあミカ?」

 

「……はぁ。それでも限度があるのではないかい? まあ、手も足も出ずに攫われた僕が言えたことではないけれど……」

 

 エーリヒと付き合いの長いミカは、“処置無し” とため息を吐いた。

 彼がこういう時に聞き入れるような性格であれば、きっと自分は彼と親友にまではなっていなかっただろうから。

 

「君に怪我がなくて良かったよ。あと、助けに来てくれてありがとう」

 

「どういたしまして、我が友よ」

 

 軽く互いの手を打ち合わせて、無事を祝うミカとエーリヒ。

 それを少し羨ましそうに見ていたツェツィーリアに、ミカとエーリヒは同じく手を軽く上げた。

 

「さ、ツェツィーリア嬢も」 「お互いの窮地を脱したことを祝して」

 

「あ、はい!」

 

 すぱーん! とかなりの勢いで叩きつけられたツェツィーリアの手に少々面食らうも、何とか耐えた。男子の面目は保たれた。

 

 

「あ、そうでした。気になっていたんですが……」

 

「はい。何でしょう、ツェツィーリア嬢」

 

「その装備……呪われていないのですか……? これでも僧籍に身を置いております故、相談には乗れるかと……」

 

「あっ」

 

 完全に見た目が『呪われた魔剣士』という感じになっていたのを失念していたエーリヒが、間抜け面を晒す。

 普段使いしているエーリヒは感覚が薄れているが、呼べば正気を削る思念波を撒き散らして現れる “渇望の剣” とか、影の中から飛び出た如何にも呪物な “肉鞘” とか、ちょっとかなり言い訳のしようもなく邪悪な感じだ。

 というより、自分からその “普通” の感性が薄れていたことに気づいた衝撃の方が、割合としては大きいのかもしれない。

 

 「いやこれは!」 「私を助けるためにこのような呪われた装備を……代償も重いのでは……?」 「いやそうではなく」 「自分をどうか大切にしてください」 「いやこれは呪われているわけではなく」 「えっ、では趣味なのですか……?」 「いやいやいや決して趣味でもなく!」みたいなコミカルな問答がしばらく続き。

 

 

 

 

「あー。取り込み中のところ済まないが、我らはもう撤収するぞ?」

 

 

 

 子蟹たちを撤収させ終えたセバスティアンヌの言葉で、ツェツィーリアとエーリヒとの間の「髑髏とかカッコいいですよね! 分かります!」(← 心の中に小学生男子が住んでる系御令嬢) 「そんなところで理解を示さないでいただきたい!?」みたいなやりとりは終了した。

 

「「 あ、はい…… 」」

 

「もちろん約定は守る。決闘の末の約定を破っては戦士の名折れだからな。……御令嬢は、御家の方に何か手紙でもあれば、探索中に拾った(てい)にして、そちらの御家の侍従にでも届けられるが?」

 

「ええと……」

 

「ああいや。魔導師たる我が主の手管を鑑みるに、余計な証跡を残さない方が得策か……。うむ。忘れてくれ」

 

 直筆の手紙など、それを媒介に探査魔導で辿ってくれと言っているようなものだ。

 

「あ、はい……。ですが、もし叶うなら、無事と謝罪を、メティヒルトという者に伝えていただければ」

 

「承った。まあ、約定に触れぬように上手く伝えておこう。── では、()らば」

 

 管制へ支援要請。

 我、帰投せん。

 

 

 空間遷移術式(RTB - リターン・トゥ・ベース)

 

 

 マックス一門の拠点である、虚空の箱庭へのゲートが、空間そのものがひび割れるようにして現れた。

 まだこの場に残っていた子蟹たちを引き連れて、セバスティアンヌが、その虚空の箱庭への空間の亀裂を通って去っていく。

 コラテラルダメージで儚くも亡くなった子蟹たちの残骸も、回収できる部分は回収しているようだ。瓦礫の中に埋もれたものはあきらめているようだが。

 無事な子蟹たちが仲間の骸を掲げて、セバスティアンヌに続いて、空間の亀裂へと整然と進んでいく。

 

 そしてセバスティアンヌは、去り際に聞き捨てならない言葉を残す。

 

「なおここの壁やらを補強していた我が子らが去る故、以後は崩落には気を付けてくれ。巨大粘液体も異変を察知して周囲から押し寄せて来ていることだしな」

 

「は?」

 

「ではな、魔法剣士。なに、貴公の腕前があれば、どうとでもなるであろう」

 

「ちょっ!?」

 

 最後の子蟹が空間の亀裂の向こうに消え、亀裂そのものも閉じた。

 

 

 ── その直後。

 

 

 崩落して子蟹程度しか通れる隙間がなかった、別水路への出口から、粘液体が溢れて出た!!

 あふれる巨大粘液体が、まるで土石流のように、瓦礫を押し流してエーリヒら3人に迫る!

 

「うお、わっ!?」 「きゃっ!?」

 

「エーリヒ、ツェツィーリア嬢! あちらに突破口を穿ちます!」

 

「ありがとうミカ! 流石、未来の教授様! 愛してる!」

 

「あ、愛し……!? って、いや、喜ぶのはまだ早い! そこに辿り着けるかどうかは、君に掛かっているんだ、我が友!」

 

「任せてくれ!」

 

 まずは直ぐにエーリヒが、規模を拡大して多重発動した <見えざる手> で己も含めて3人とも抱えて上層へと跳んだ。

 そして、エーリヒとツェツィーリアが漫才を繰り広げているあいだ、ずっと黙然としていたミカが、活路を示す。

 造成魔導師(そのみちのプロ)志望である彼は、この廃地下水路の脆弱化に危惧を抱いて、周辺探査の術式を走らせ、このときのため、逃走経路上の邪魔な瓦礫を除去する魔法をあらかじめ練っていたのだ!

 

 

「エーリヒ、そこだ!」

 

「ああ!」

 

 3人を包んだ巨人の掌サイズの <見えざる手> に運ばれて、先程まで戦っていた2層ぶちぬき廃地下水路の上層部分に空いた、外へと続く水路への継ぎ目へと近づく。

 ミカの魔法により、崩落しかけの継ぎ目部分の瓦礫と煉瓦が、ぽっかりとまるで意志を持つように花開いて、優美に3人を迎え入れた。

 

 その時だった。

 下層部分に流れ込んだ巨大粘液体の怒涛が、恐るべき勢いで壁にぶつかったのは。

 

 その衝撃が廃地下水路を突き抜け、当然の帰結として、崩落を加速させた。

 

 廃地下水路の天井が崩れ落ちる。

 大きな瓦礫が、()()()()ことに、3人の直上に落ちてきた。

 しかも粘液体が、崩落する瓦礫を支えようと触肢を伸ばしてきている。

 

 上は崩落した瓦礫、下は粘液体(スライム)

 

 このような危地にて、動ける者は稀だ。

 多くの者は頭が真っ白になって、固まってしまう。

 それでもなお動けるというのなら、それは英雄の素養だ。

 

 そして幸か不幸か、この場に居るのは、動ける者たちだった。

 

 ミカは逃走路を維持する術式を切らすことなく。

 エーリヒは能う限りの速度で <見えざる手> を駆動させ、また、追加の <手> に瞬間的に大魔力を注ぎ込んで瓦礫を殴り飛ばそうと構築し。

 それでも全員無事に済むかどうかシビアなタイミングだと、高速回転するエーリヒの思考が冷酷な予想を弾き出す中で。

 

 

「だめぇっ!」

 

 

 ──── 善性の塊であるツェツィーリアは、その善なる魂の衝動のままに、ミカとエーリヒを出口の方へと突き飛ばした。

 

 

「なっ」 「くっ!?」

 

 彼女の動作は、考えてのことではなかった。

 ただ、身体がそのように動いてしまっただけのこと。

 

 その成果として、エーリヒとミカは、廃地下水路上層の、無事な部分の水路へと転がり込むことが出来た。

 その直前まで彼らが居た空間を、大量の瓦礫と土砂が落ちていき、視界が暗くなる。

 

 助かった。

 2人だけは。

 

「エーリヒ! 彼女は!?」

 

「<手> は離していない! だが……!」

 

 エーリヒの <見えざる手> は、いまだにツェツィーリアを掴んでいる。

 だが、崩落する土砂の質量が多すぎた。

 突き飛ばされた衝撃と、最悪の状況を思う焦りが、術式に綻びを作った可能性も高い。

 

 ツェツィーリアが無事かどうかは、神に祈るしかない。

 

 天井の崩落は収まったが、まだ下からは轟轟と廃地下水路の下層から巨大粘液体が満ちる音がしている。

 早く引き上げなければ、ここまで昇ってくるかもしれない!

 

「ツェツィーリア嬢!」

 

 ようやくエーリヒの <見えざる手> が、彼女を出口の水路へと引き上げた。

 まず見えたのは、無事な両手。

 そして頭、上半身。

 

 ツェツィーリアの目が、五体満足だったエーリヒとミカを捉える。

 そして彼女は、優し気に微笑みかけた。

 

「ああ、良かった。おふたりとも、無事、だったの、ですね」

 

「ええ! 貴女のおかげで! それにしても無茶をなさる……!」

 

 これで全員無事だった、と喜んだエーリヒが、<手> を引き上げる。

 

 

 

 そして、彼らは知る。

 

 

 

 

 

 ツェツィーリア嬢の、下半身が消え失せていることを。

 

「な、あっ……!?」 「そんな!!」

 

 絶句するエーリヒとミカ。

 

 おそらく崩落する瓦礫に吞まれたのだろう。

 ツェツィーリアの下半身は、存在していなかった。

 

 引き上げたツェツィーリアの上半身を、エーリヒは慌てて寝かせる。

 彼女が、「だいじょう、ぶ、ですよ」と言いかけた途中で、大量の血を吐いた。

 上半身の断面からは、大量の血が流れて、下層へと続いている。

 

 彼女の下半身は、瓦礫とともに粘液体に呑まれでもしたのだろうか……。

 エーリヒは <多重併存思考> の幾つかを動員して、立坑状になった下層の方に満ちる粘液体と瓦礫を <見えざる手> を伸ばして掻き分け、彼女の下半身を探す。

 ツェツィーリアは無事とは言えないが、()()()()の負傷/損壊であれば、再生に長けた神官(マックス何某)の処置が間に合えば、なんとでもなるはずだ。

 そのとき、元の肉体のパーツは少しでも多い方がいい……。

 

 どの面下げて現在進行形で婚約を妨害しようとしている相手方(と思われる)マックスに頼むんだ、とエーリヒ自身も思わなくもないが、ツェツィーリアの命には代えられない。

 

「ツェツィーリア嬢、気をしっかり!」

 

「だい、じょうぶです、よ。えーりひ」

 

 気丈にも答えるツェツィーリアに対して、エーリヒは <とけないこおり> の術式で止血をしようと試みる。

 だが、ツェツィーリアはそれを止めた。

 

「傷は、塞がないで、ください」

 

「こんな時に何を!」

 

「待って、エーリヒ、これは……!」

 

 一歩引いて、さらなる崩落に備えて周囲に注意を払っていたミカが、異変に気付く。

 

 ツェツィーリアの傷から流れ落ちる血が、まるで一本の河のように、下層へと伸びているのだ。

 それは明らかに不自然な様相だった。

 

 そしてエーリヒも気づいた。

 下層でツェツィーリアの下半身を探索するために巨大粘液体のプールを掻き混ぜていた <見えざる手> が退けた瓦礫の下から、何かが不自然な勢いで浮かび上がったのを。

 それは、人体の溶けかけの下半身であった。

 

 

 ズ、ズ、ズ、と引きずる音とともに、血潮の河を遡って、溶けかけの人体の下半身が、崩れかけの壁を超自然的に上昇してくる。

 

「大丈夫です。エーリヒ、ミカ。私は、この程度では死にません」

 

 不思議と落ち着き払った、ツェツィーリアの声色。

 ミカとエーリヒが操る魔法の光球が、水路の煉瓦の上に寝かされたツェツィーリアの顔を照らす。

 

 栗色の髪を持つはずの彼女は、いまは夜空の色の美しい髪を煉瓦の上に広げていた。

 さらに、褐色の瞳が、鮮烈な鳩血色(ピジョンブラッド)に染まった。

 まるでそれが本来の色であるかのように。

 

「いいえ。死ねない、と言った方が正しいですね……」

 

 血潮の河でだけ繋がっていた、ツェツィーリアの上半身と下半身。

 

 それが漸く再び一つになる。

 そして、溶けかけの下半身に、見る間に皮が張り、みずみずしさを取り戻していく。

 眼を(みは)るべき不死性、再生力。

 

 と、慌ててエーリヒが(あるいは肉鞘に宿った幽霊(ガイスト)たるアンドレアスの気配りかもしれないが)影の中から汎用的に使う用にストックしていた清潔なリネンを取り出して、ツェツィーリアの下半身に被せた。

 淑女の肌を見るなど(しかも秘所を!)、紳士にあるまじき所業ゆえに。

 

「ツェツィーリア嬢、貴女は……」

 

「ええ。そうです、私は──」

 

 彼女は、その口から覗く2本の犬歯を見せながら、安堵して朗らかに笑った。

 

「── 私は、吸血種(ヴァンピーレ)です。

 ああ、本当に、2人が無事でよかった……!」

 




 
イミツァ嬢 「非常に心苦しいですが、お嬢様にはここで重傷を負っていただく必要がありました。というのも、金髪のあん畜生を眷属にしていただくためには、お嬢様におかれては吸血種の血の力というものを消耗していただき、それによりさらに空腹になっていただかなくてはならなかったからです。空腹こそが極上のスパイス! そしてその限界の飢餓感の時に呑む、至高の血液! それがお嬢様の堪え性を少しずつ削っていくのです……(ニチャァ)」
 Q.主人を害しちゃったの?! A.これもお嬢様の将来の幸福のため(+自分の尊み摂取のため)、お許しください!

===


 原作WEB版で辺境動乱の後始末について続々更新されていますのでまとめてリンクを紹介です! → 湯治:男湯 https://ncode.syosetu.com/n4811fg/234/、湯治?:女湯 https://ncode.syosetu.com/n4811fg/235/、死戯卿(1/3)の末路 https://ncode.syosetu.com/n4811fg/236/
 元教授の複製魂魄を使った制御ユニットとか贅沢よなあ……。しかもブラックボックス化されててピナ氏しか供給できないから、完全売り手市場だし、値段のつけ方は自由自在。これ濡れ手に粟でウハウハなのでは? ただ、孫コピー、曾孫コピー、玄孫コピーと累代すると、そのうち何世代目かで劣化してバグったりしそうな気も。まあ、それまでにもっとマシな制御方法を考案すれば良いだけですが。(追記:……と思ったら、ルルブの片隅に情報来てたの見落としてました。やはり孫コピーまでが実際限界とのこと。https://twitter.com/schuld3157/status/1530430817129771009
 なお、当SSで落日派の前期型閉鎖循環魔導炉の設計図や事故報告書を見たピナ氏はきっと「これが “炉” ? 爆弾の間違いでしょ?(嘲笑)」くらいのコメントをする気がします。



 今回で原作書籍4巻(上)まで終了です。4巻(下)のツェツィーリア嬢を追跡する魔法をエーリヒ君が妨害する魔導戦のシーンは、書籍になるにあたって大幅に加筆されているので必見です! ただ当作ではその辺はざっくりスキップして、次回は航空艦到着まで時間が飛ぶかと思います。エーリヒ君 VS. 仮面の奇人(マルティン先生)も、マックス君不在だからダイジェストかなー……。
 ちなみに、セバスティアンヌ女史がお嬢様探索中に撃破されたことくらいは、さすがに追跡側にも伝わっちゃうので(「オーガベースの生体魔導兵器を撃退できる戦力がお嬢様を匿っているだってぇ!? どういう伝手でそうなる!?」)、追跡側が想定する脅威度が爆上がりしました。是非もないネ!
 

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