そんなノリで書いた話です。誰が出てくるかはタイトルで察してください()
閣下と別れた後俺は大学に着き、食堂に向かう。道中何度かすれ違う学生にあったが、特に不審な目は向けられなかった。出口に向かっている様に見えることから、これから帰る所なのだろうか。
「さてと、取り合えず入口に着きはしたが…。」
中を見るが目的の人物は見当たらない。見た所女性の利用が多いような気がする。
「ん?気のせいか…?」
見渡している途中、見覚えのある人が何人か見えた気がした。
「あれは…、」
最初に目に付いたのは席に座り向かい合って雑談している女性二人組だった。紫色の髪と、ピンク色の髪をしている。何か楽しそうに雑談に花を咲かしている様子だ。他には窓際で何か本を読んでいる人と、紫の手さげを肩に掛けて歩いている人。どちらも藍色の髪だ。
その中でも席に座り雑談をしていると思われる二人組に目が行った。正確にはピンク色の髪の女性に…。
(彼女は…確か…。)
脳裏にとある言葉が思いつく。
『三司あやせ平野』。
ふと、そう思い浮かんでしまった。前作のセンターヒロインである少女のネットで付けられたあだ名。
「三司…あやせ平野…?」
無意識に頭に思い浮かんだ言葉を小さく吐き出してしまった。その声は食堂の雑踏に消えてしまう程の微かな音。
その瞬間。さっきまで楽しそうに雑談をしていた少女がノータイムで顔をグリンッとこちらに向けた。目が合う。笑顔は消え、無表情で俺を見た。すると、目に暗い闇が宿る。濁った様な目で。言葉を発した犯人を認識したようだ。
ーーコロス。
そう確かに口を動かした。頭がその言葉を受け入れた時、本能が働く。即座に食堂から背を向け全速力で走る。この場を直ぐに離れなければという直感を信じて…。
「……あやせ?どうかしたの…?」
「ううん。ちょっと用事が出来たから…、席を外すね?」
「ええ、どうしたの急にっ。それに顔がなんか怖いけど…。」
食堂から出て、校門までの距離を止まることなく駆け抜ける。完全に治りきっていない足に痛みが走るが気にしている場合では無かった。
(まずいっ!これは非常にまずいっ!!!)
先ほど見たあの目、あれは完全に殺す目をしていた。俺が口から出した事をしっかりと認識していた。体から嫌な汗が出てくる。逃げなければ……!捕まったらお終いに違いないっ。
校門を出て、右に曲がる。まずは視界に捉えられない様に距離を置くことが大事だと判断する。校門から少し離れると背後から何かが吹き飛ぶような爆音が鳴り響く。その音が振動となり背中を叩く。
驚きながらも背後を見ると、先ほどまで居た大学の校門が破壊され、瓦礫が周囲に散っていた。まるでそこに何か巨大なエネルギーが着弾したかのように見える。
(ま…、まさか…!?)
嫌な予感を感じながら、目を凝らす。よく見ると着弾地点の中心に人が立っていた。いや。正確に表すのならば立っていない。足を地面に付けておらず宙に浮いていた。
(まさか…、まさかまさかっっ!!!)
その人物は食堂で目が合ったピンク色の髪をした少女だった。目立つ色なので見間違いない。
爆音の正体は、静かに周囲を見渡しこちらを向く。視線の先に居る俺を見つける。死んだ目を見開き、小さく口を動かした。
ーーーみぃーつけた。
体中の鳥肌が立つ。本能が警鐘を鳴らす。捕まれば殺されると。
先度背を向け、全力で逃げる。この世界に来て初めての加減無しでの全速を出す。
背後から何かが破裂する様な炸裂音が鳴る。気になり顔を後ろに向けると、宙を浮いたままこちらに真っすぐ飛んできている。何かの加速を得たか、道路を走る車とは比べ物にならない程の速度だった。
ありえない加速度。このまま直線で逃げれば逃げ切れないと判断し、裏道に入る。可能な限り角を曲がったり、塀のある場所を通る。そう遠くない距離から風が吹き荒れるような音が聞こえる。その音から距離を離すように気配と音を消し、その場を離れる。
更に裏路地を進み、一息つく。音は聞こえない。距離は稼げたはず。
(なんなんだよあれは…!?彼女の能力って確か引力と斥力の操作じゃなかったのかっ!?)
先ほど見た感じだとそれだけでは説明がつかない現象だった。多分あれは風を…、大気を操っている様に見えた。
(もしかして…、伊勢琴里のアストラル…!?)
それが事実ならこの世界ではメモリー繊維が完成している事になる。いや彼女が目を覚ましているのだ。全然あり得る事だろう。
(そんなことは後で良い。今は生き残る事が…)
脳に嫌な予感が走る。咄嗟にその場を飛び退き、離れる。するとさっきまで居た場所が陥没した。見えない何かで押し潰されるように地面が下がる。
(もう居場所を特定されたのかっ!?)
早すぎる。まだ距離は離れている筈。頭の中で原因を探していると、再度脳裏に嫌な予感が走る。
即座にその場を離れようと飛んだが、間に合わず、体が地面に叩きつけられる。
「がぁっ…!」
肺から空気が漏れる。どうやらさっきとは違いかなり広範囲で放ってきていた。
(くっ…。体が…。)
逃げようと体を起こすが、起き上がれず再び地面に伏せる。そうしている内に頭上から声がする。
「お姉ちゃんのこの能力…。すっごく便利なのよね…。」
顔を確認出来ずとも主が誰か即座に理解させられた。
「例えば…、周囲に張り巡らせる事で音や動きを感知出来るし、逆にこちらの音を周囲に聞こえない様に調整出来たりも…。」
さっきまでの謎が解けた。道理で接近に気づけず、こちらの位置がバレた訳だ。
「覚悟は…勿論出来ているんでしょ…?」
絶対零度の声が耳に届く。体に掛かる重さが次第に増していく。
「み……三司……、さん。」
「どこの誰か知らないけど、吐いた言葉は消えないから…。許さない…。コロス…。ブッコロス。」
その後、口からは殺意と怨嗟が吐き出され続ける。
体からミシミシと聞こえてはいけない音が聞こえてくる。息が出来ず、臓器が次第に潰れていく様な感覚に支配される。
酸素が脳に回らす、意識が遠のいていく。視界が暗くなり、体の感覚も朧げになっていく。
(もしも…、俺にも、高嶺昂晴と同じように奇跡が起こせるのならっ。)
ーーーどうか目の前の彼女に、偽物では無く本物の…。
薄れていく意識の中、自分で何を願ったかも分からずのまま、意識は途切れた。
途切れる直前、視界のどこかに青い何かが飛んでいたような…気がした。
閣下と別れた後俺は大学に着き、食堂に向かう。道中何度かすれ違う学生にあったが、特に不審な目は向けられなかった。出口に向かっている様に見えることから、これから帰る所なのだろうか。
「さてと、取り合えず入口に着きはしたが…。」
中を見るが目的の人物は見当たらない。見た所女性の利用が多いような気がする。
「ん?気のせいか…?」
見渡している途中、見覚えのある人が何人か見えた気がした。
「あれは…、」
最初に目に付いたのは席に座り向かい合って雑談している女性二人組だった。紫色の髪と、ピンク色の髪をしている。何か楽しそうに雑談に花を咲かしている様子だ。他には窓際で何か本を読んでいる人と、紫の手さげを肩に掛けて歩いている人。どちらも藍色の髪だ。
「いや……、今はそれはどうでも良いか。目的が先だしな。」
気にする事では無いと意識を切り替える。そうしなければならないと無意識の内に判断していた。気にしてはいけない。口に出しては良くないと。まるで過去の教訓の様に……。
もしかするとこんな世界もあったかもしれない。と思い書いてみました。※ありません
彼女、色んなあだ名がありますよね…。まな板とか崖とか火サス胸とかムネ・タイラーとか無乳会長タイラーとか乳部・タイラーとか三司あやせ平野とか。
他にはドラマCDで平……おや?誰か来たようd