喫茶ステラ ―異邦人と蝶の残滓―   作:コクーン√

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喫茶ステラに到着です。まだオープン前なので内装は前のままですね。

こういった落ち着いたお店の常連とかになってみたいと学生の頃はよく妄想していたもんです。

友達とかに行きつけの喫茶店があるから行こうとか言ってどや顔したい人生だった……。




第4話:聖地巡礼?

 

 

結局、朝まで起きてしまった……。

 

いや、普通寝れないでしょ!?こんな美少女と同じ部屋でなんてよ……!

 

……ん?彼女は少女で当たっているのか……?確か100年は生きているんだよな?……あ、でも死神だし肉体は衰えないとかあるんだったら少女なのか?18歳と960ヶ月以上とかなのかっ!?それならまぁ……美少女だな。うんうん。

 

寝ていないので若干変なテンションである。

 

そもそも、明月栞那は高嶺昂晴を幸せになってほしいという願いがあるわけだし……、原作に登場しない俺はイレギュラー的な存在になってしまっているはず。さっきは一緒に働くと言ったが、出来るなら居ない方が良いのかもしれないし……。この世界は高嶺昂晴が主人公の場所だし、俺も自分の場所に帰れるなら帰った方が良いかもしれん。取りあえずそれまではお世話になるしかないかなぁ……。

 

ふと現実に返り、冷静に考えてしまう。

 

寝てないからマイナスな思考に陥りやすくなってるな……。……はぁ、シャワーでも借りて少しでもすっきりしておこう。こんなのだとまた心配させてしまいそうだし……。

 

そう考え、脱衣所に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふぅ……、シャワーのおかげで多少はましにはなったな。

 

ハンドタオルで頭を拭きつつ脱衣所から出ると、既に起きていた明月栞那と閣下が居た。

 

「澤田さん。おはようございます」

 

俺がシャワーから出て来たのを見て、挨拶をする。

 

「昨日はよく眠れたか?色々と話してしまっていたが……」

 

「おはようございます。昨夜は……まぁ、おかげさまで、何とか……」

 

はい。すみません。変な事考えていて一睡もしていませんでしたっ!

 

「あ、すみませんがシャワーお借りしていました」

 

「いえ、気にしなくて大丈夫ですよ。私もこの後入ろうと考えているので少し待たせてしまうことになりますが、その間にミカドさんと例の件でお話をしておいてください」

 

「わかりました。こっちの事は気にせず、ゆっくりしてきてください」

 

そう言い、彼女は脱衣所に入っていった。

 

「それで、先ほど明月さんが仰っていた話なのですが……」

 

「それについては栞那から軽く聞いている。今後の行動方針とそれらに必要なものであろう?」

 

「聞いていたのですね。現状の私は身体一つしかないので生きていく術がなくて……」

 

「衣服の心配は無用だ、先ほど店で買ってきたからな。服のセンスについては吾輩はわからんから店員にマネキン一式を選んで貰った。後で着替えておくといい」

 

「金銭についても問題ない。吾輩が出そう……正確にはケット・シー王国からの支援になるがな。貴様の事は詳しく調べる必要がある。蝶関連にあたるから援助も可能だ。働くにあたっての戸籍については……、まぁ我輩が何とかしておく。多少の時間は貰うことにはなるだろうが」

 

「ほんと、何から何までありがとうございます。物凄く助かります」

 

「何、気にするな。こちらとしても今回のケースは初めてでな。近くに置いた方が対処が容易との判断からだ。だから蝶関連の事で協力をしてもらう事なるかもしれん」

 

「それについては出来る限りは手伝います。お役に立てるかは分かりませんが……」

 

「そう構えるな。当面は店の事や自分のことに集中しておくと良い。それよりも他に聞きたいことはあるか?可能な限り答えるぞ?」

 

「聞きたい事ですか……。個人的な質問にはなるのですが……」

 

閣下からの問いかけに、ケット・シーはゲームの様に魔法が使えるのか、猫との集会など関係の無い事を幾つか聞いていると、脱衣所のドアの開く音がした。

 

「すみません。お待たせしました」

 

謝りながら出てきた明月栞那は、昨日の死神礼装ではなく外出用の服を着ていた。

 

「待ってはいませんよ。ミカドさんとの会話が弾んでいた所です」

 

「そうですか?それなら良かったです」

 

「栞那も出てきたことだ。貴様も着替えてこい。準備が出来たら宿を出るとしよう」

 

「では、自分も着替えてきますね。少々お待ちを……」

 

二人にそう告げて再び脱衣所に入り、購入してもらった服に着替え宿を出た。

 

因みに着れるなら何でも良いかと思っていたが、服のセンスは悪くなかった。店員さんに感謝しておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宿から出て交通機関を使って喫茶店近くの駅に辿り着き、辺りを見渡す。

 

原作でも思ったが、やっぱり見覚えのある駅だな……。仕事とかでたまに来たことはあったが……。

 

「澤田さん、そんなにキョロキョロしていると田舎者だと思われてしまいますよ?」

 

周りを見すぎたのだろう。苦笑いしながら注意をしてきた。

 

「ああ、すみません。見覚えのある場所だったので……つい」

 

「そうなのですか?そうなると澤田さんが生まれ変わる前と後で、そこまで時間が経っていないのかもしれませんね」

 

「そうだと嬉しいのですが……」

 

話している内に駅から出て、横断歩道を渡った直後にあることにふと気づき、後ろを振り返る。

 

この場所……。確か原作の高嶺昂晴と四季ナツメが一回目の世界で交通事故に遭う交差点……。今月末に起きてから物語が進行していくんだよな……仕方ないとは言え、知っている側としてはあまりいい気分ではないなぁ……。

 

「澤田さん?どうかされましたか?」

 

複雑な気分になっていると、横から心配したような声を掛けられる。

 

「あ、いえ。何でもないです。すみません、急に立ち止まってしまって……」

 

「それは良いのですが……。大丈夫ですか?なんだか落ち込んでいる様に見えましたが……?」

 

「落ち込んでいませんよ?ですがご心配させました。……それより早くお店に向かいましょう。ミカドさんも待ってくれていますし」

 

「……わかりました。でも何か悩みなどがあったら相談してくださいね?そういった事も死神のお仕事の内ですから」

 

「ありがとうございます。その時は遠慮なく相談します」

 

振り返るのを止め、喫茶ステラに向かって歩き出す。

 

そんなに分かりやすく顔に出ていたのか?変な心配を掛けさせてしまった……。でも、これから起こる事を考えるとどうしてもなぁ。

 

気を付けておかないとと思いつつ、彼女の後に続いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここが、喫茶ステラ……」

 

駅から5分ほど歩き、大通りから1本裏通りに入ると目的の建物に着いた。

 

そこには背景で見慣れた風景があり、見上げると"CAFE STELLA" と書かれている黒い看板が目に入る。

 

看板、店の外見と色。入口横のベンチ……。全部記憶の中と全く同じ風景。

 

「どうした。早く入らないのか?。店の周りを見ているようだが……」

 

「ああ、すみません。今入ります」

 

閣下の後に続き店の中に入ろうと扉を開ける。チャリンと音が鳴り、店内へと進む。

 

店の中は木造が多いが、特有の匂いはあまりしなかった。

 

思ったより木造のあの匂いはしないのだな。結構年月経っている店だしそういうものなのか?匂い消し的なアイテムでもあるのだろうか……?

 

「この喫茶店が昨夜に話していた、オープン前のお店になります。澤田さんが働いていただく職場になるかもしれない場所にもなります」

 

「落ち着ける場所にも着いたことだ。貴様が働く前に改めて、死神の役目とこの店をオープンさせようとしている経緯について話しておいた方が良いだろう。長くなるからな、適当に席に座ると良い」

 

「わかりました。確認も含めてお願いします」

 

「それでは、私は飲み物を入れてきますね。カウンターの席に座っててください」

 

席に座り、飲み物が届いた所で閣下から死神業界の問題、蝶を集めるためにお店を開こうとしている内容を聞くことになった。

 

まぁ、予想通りと言うか、知っている内容ではあった。

 

「と、ここまでが今の現状だ」

 

閣下の言葉で説明を一区切りし、飲み物に口をつける。

 

聞いた内容は、原作の高嶺昂晴に説明した時と大して違いは無さそうだな。

 

「現代では蝶が多く発生してしまっていて、効率よく回収を行うためにここを拠点としてお店を開店することを目指している。お店を開きお客を沢山呼ぶことで蝶も集まりやすくなる。お店が明るい雰囲気なら尚良しって感じでしょうか?」

 

「そうですね。大体その認識で間違っていません。その為にまずはオープンさせる為に準備を進めている段階になります」

 

「そこで澤田さん。今の話を聞かれて改めて確認しますが、一緒にこの喫茶をオープンさせる為に協力して欲しいのですが、どうでしょうか……?」

 

夜に了承の返事はしたつもりだが、今の話で心変わりするのを心配してなのか再度確認をしてきた。

 

「私の返事は変わりませんよ。どうぞここで働かせてください。寧ろこちら側からお願いしたいくらいです」

 

こっちを気遣って確認してくるとは律儀だな……。別に今更やっぱやめた。とかするつもりは無いんだけどなぁ。サクッと契約書とか書ければ安心できるけど、ハンコも身分証明も無いし……。

 

どうしたもんかと考え、正式では無いが契約時の合意を表すために右手を差し出す。

 

「……こちらの手は?」

 

俺の差し出した右手を不思議そうに見つめながら聞いてくる。

 

「今は契約書にサインは書けませんが、お互いの合意をしたという事で取り敢えず握手だけでもと考えたのですが……」

 

「ああ、そう言う事ですね。それではこちらこそよろしくお願いします」

 

そう言って彼女は握手をし返してきた。

 

死神と契約かぁ……ネタでもあったが、『卍解!』とかリンゴが好きとか聞いてみたい欲に駆られるなぁ……。あとめっちゃ手が柔らかいなおい。女の人手って感じです、はい。

 

「さて、無事に澤田達也からの了承も取れたな。これから宜しく頼む」

 

「いえ、ミカドさんもこれから宜しくお願いします」

 

「うむ。それで話は変わるのだが、貴様に幾つか聞きたいことがある」

 

宜しくの挨拶を済ませ、閣下から話が飛んできた。その声は真面目な雰囲気をしている。

 

「私に聞きたい事ですが……?答えられる範囲なら良いですが……」

 

真面目な雰囲気をしてどうしたんだ……?この身体に関しての事なのか?そんな直ぐにはわからんみたいなこと言ってたし別のことか。まあ、原作知識あるしこの身体はある程度予想は付くけど……。

 

「澤田達也。貴様、我輩たちに隠し事をしているであろう?」

 

閣下から飛んできた予想外の質問にその顔を見たが、そこにはどこか確信を得ている目でこちらを見ていた。

 

 





これは、ミカドさんに色々バレている感じですねぇ……。

喫茶ステラの聖地巡礼してみたいですね。名古屋駅周辺と、大阪の学校、ユニバ辺りでしたっけ?行く機会がないので行けないですが、いつか同じアングルから写真とか撮ったりとかしてみたいです。

一人旅行とか割と好きなんですが、コロナと仕事で時間も休みも行く機会も失いつつあります……。年末に遠出したいですね……。一部では政府推進でワクチンの接種証明有で宿泊する検証が行われてますし、早いとこ結果が出て安全に遊びたいです。

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