喫茶ステラ ―異邦人と蝶の残滓―   作:コクーン√

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またまた一年振りでお久しぶりです!
今回から新しい章で進めて行きますが、一つの区切り程度の認識なのでただの続編です。




Season2
第1話:巡り合わせ?


 

 

バシャバシャと水を蹴る音を息継ぎの度に聞きながら、25mを泳ぎ切って水中から顔を上げる。

 

「ふぅ……」

 

プールから上がり息を整える。

 

お店が定休日、俺は一人でフィットネスにジムに来ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「達也先輩って、お休みの日って何してるんですかー?」

 

夕方の休憩時間、タイミングが合った火打谷さんと雑談をしていると次の話題作りとして質問される。

 

「休日かぁ……なにしてるんだろ?」

 

「そんな分かんない程、虚しい人生を送ってるんですか……?」

 

「いや、超充実してるぞ」

 

「やっぱりあれですか?休みの日はナツメ先輩と一緒に居る感じですか?」

 

やはりお年頃。そういう人の情事……とまではいかないが恋愛が気になるご様子なのだろう。

 

「まー……居るのが多いかも。と言っても仕事終わってからどっちからの部屋に集まってご飯食べたりしてるし、あまりいつもと変わらないかもな」

 

「おぉ……なんか大人って感じのお付き合いですねぇ……」

 

「火打谷さんは?」

 

「私ですか?そうですね、特に予定が無ければ宿題したりスマホで動画見たりしてますね」

 

「YouPipeで?」

 

「そうですそうです!宿題の時に横で流してたりしてるんですけど、気が付くと動画の方を見ちゃってるんですよねーあはは」

 

「あるあるだなぁ。気を取り直して勉強に励むがまた気が付くと動画の方に意識が向いてるパターン」

 

「ほんとそれですよー、……アタシの成績が低いのってそのせいでは……?」

 

「一因としてはあるかもしれないが……一番重要なのは普段の授業を真面目に聞いてノートに纏める事だろうな」

 

「先輩はもしかして……成績とか良い感じの人でしたかぁ……?」

 

「俺?んー……まぁ問題にならない程度の成績は取ってたけど……」

 

「なんか、卒なくクリアしてそうなイメージあります。勝手なイメージですけどっ」

 

「そうかぁ?進んで勉強とかはしてなかったが……やってもテスト数日前に出て来そうなポイントをノートに纏める、とかだったかなぁ?」

 

成績悪くて心配とかされたくなかったってのもあったが、今思い返せば纏めるのは割かし嫌いじゃなかったかもしれない。

 

「部活とかって何かしてましたか?」

 

「いやー、残念ながら学生の時は特に部活には入って無かったな」

 

「へー、そうなんですねぇ……それじゃあ、今は何かされてるのですか?」

 

「今?いや特には?」

 

「そうなんですか?その割には結構引き締まってる体に見えますが……」

 

「あー……ちょっと鍛えていた時期があったと言えばありましてね……」

 

「筋トレですか」

 

「そんな感じ。と言っても最近サボっていたからまた取り戻さないといけないなとは考えてる」

 

この世界に来てから前身の蝶の体は筋トレなどしなくても身体の状態を維持していたが、今は人間の体だから鈍ってしまう。それに……ナツメとの夜での、男としての威厳的な問題としても体力だけでも衰える前に維持しておかなくては……!

 

「最悪、体力だけでも付ける為に何かスポーツ……とまでは行かないが運動する予定を立ててる途中」

 

「先輩……それなら水泳がオススメですよ」

 

「水泳か」

 

「はいっ!やっていた私が言いますが、体力付きます!」

 

「確かに……」

 

水泳は訓練の時も結構やっていたな。……水の中での重さ、有酸素運動、筋肉の遣い方、色んな面でも有効だと教官に熱弁された記憶が蘇る。

 

「ちょっと準備は要るけど、長時間走り込むよりかは効率が良さそう」

 

「どうですか?」

 

「うーむ……」

 

「確か駅近にフィットネスジムがあったと思うので、先輩の家からも近いと思いますよっ」

 

「まじか」

 

いや……うん、それは知ってるんだ。だからこそ、悩んでるんだよぉ。

 

流石に同じ建物だからと言って関わりを持つ確率なんてありえないと思うけど……一抹の不安が……こう、ね?

 

「もし先輩が不安ならアタシも一緒に行きましょうか?」

 

「ストップ、それは大丈夫だ。一人で行けます」

 

手を出して制止する。最も駄目なパターンだからな?それ。

 

「そうですか?……あ、すいませんっ、そうですよね!ナツメ先輩がいますもんね!」

 

「あ、ああ……まぁ、うん。火打谷さんを疑ってるわけではないけどな?恋人としての不義理かなと」

 

理由は違うけど都合が良いので使わせてもらう。

 

「案としては凄く良いと思うからありがと。予定が作れ次第考えてみるよ」

 

「いえいえ、ただ思った事を口に出しただけですからっ。アタシこそなんか……次からはもう少し気を付けます」

 

「いや、別に気にしなくて大丈夫。俺に気を遣った優しさってのは分かってるから」

 

「はい……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「と、いう事で、次の休みの日にジムに行ってみようと考えてるんだ」

 

その日の仕事終わり、今日はナツメの部屋に上がり込んで夕食を食べ終え、のんびりし始めたタイミングで切り出す。

 

「は?……いや、何が『ということで』なの?馬鹿なの?死ぬの?」

 

「おかしいな。以心伝心のはず……」

 

「そんな脈絡の無い会話のどこが以心伝心か。ちゃんと一から説明して?」

 

「ぐぬぬ……伝われっ……!」

 

両手を前に出して念じる。

 

「その動き要らないでしょ……てか、伝わって来てないから」

 

「……衰えたか。歳を取りたく無いものだな……ふっ」

 

「はいはい。それで?ジムだっけ?体でも鍛えたいの?」

 

「そんな感じ」

 

「必要そうには見えないけど……筋肉あるし、結構鍛えてると思うけど?」

 

隣から俺の腕やらお腹を触り出す。

 

「現状はな。維持のためってのもあるけど、もう少し体力を付けたいなっと」

 

「なるほど。確かに維持しないと……それでジム」

 

「そうそう、近くに水泳のフィットネスジムがあるって今日火打谷さんから勧められてさ」

 

「水泳の……?そう言えば火打谷さんって元水泳部だったっけ。……ふぅん、休憩の時に話題になった感じか」

 

「いえす、その流れでね」

 

「通うの?」

 

「ぶっちゃけ、ちょっとお悩み中」

 

「なんで?」

 

「いや、あのフィットネスジムには少し曰くつきがあるかもしれないなってさ」

 

「何かあるの?」

 

さっきまでとは違い、少し真面目な声で聞いて来る。俺の考え……と言うか心情を読み取ったのだろう。ちょっとした不安と迷い。

 

「個人的な話になるけど、火打谷さん関連で少し問題になる可能性の人が居るかも……的な?」

 

「……読んでも、良い?」

 

「……どうぞ」

 

あくまで端的に伝える。ジムに友人が通っていて、その人が火打谷さんに会うと厄介になる……。

 

「………、……ありがと。確かに厄介かもしれない……?でも、流石に気にしすぎじゃない?」

 

「かなぁ?」

 

「達也が心配になる気持ちも何となく分かるけど……向こうはこっちの事を知らないでしょ?」

 

「そのはず」

 

「もしどこかでお店に来ていたら火打谷さんと遭遇している可能性が高いし、多分来ていないはず。それに水泳の時はゴーグルと帽子付けてるから達也って分からない。そもそも接点がない以上向こうから話しかけてこないでしょ?」

 

「だよなぁ……それに向こうは学生だから平日は来れない。俺が知ってる記憶では休日の午後に来ていた」

 

「分かってるならそこまで気にする必要ないんじゃない?それでも心配?」

 

「……いや、大丈夫ってのは自分でも分かってはいる。一応話しておこうかなってさ」

 

「それと私からの後押しが欲しかった感じ?」

 

「……もし何かあった時の罪を分散しようかと思って」

 

「照れ隠しか。……ま、決めるのは達也だしね。リスク回避の為に別の場所を選ぶって言うのなら止めない」

 

「……けどまぁ、ワタシとしては今回みたいに自分の自由を犠牲にしてまで生きて欲しくは無い……かな?勿論最悪を考えて行動しているってのは分かってるけどね」

 

「んな大げさな」

 

「ううん、達也はもっと好きに生きて良いと思う。確かに色々と知っている分考えちゃうでしょうけど」

 

「充分好きに生きてると思うぞ?」

 

「前と比べたらね。でもまだまだ足りてないと思う」

 

「そんなもんかね?」

 

「そんなもん。って偉そうにワタシが言っても説得力無いけどね」

 

「まぁ、ナツメは否定派だったもんなぁ……」

 

「うるさいなぁ、今は好き勝手に生きてますぅ。なんなら達也が戻って来るまでの三ヶ月は好き勝手にしてたし!」

 

少し口を尖らせながら俺を睨む。

 

「……でも、そうだな。ナツメの言う通りちょっと悪い方向に考え過ぎていたのはあったかも。もうちょっと気軽に考えておく」

 

「そうそう、いつもみたいに馬鹿な事言ってる程度で充分。もし何かあってもワタシは勿論、明月や閣下が居るから大丈夫」

 

「だな。最悪、神にでも頼んで解決してもらうか」

 

最後に笑って払拭する。

 

「……それで、ジムには行くの?」

 

「ん?……まぁ近いし前向きに考えてはいる。それに火打谷さんから勧められてるからなぁ……話した手前断ったらちょっと申し訳ない」

 

「……ふーん」

 

聞かれた質問に正直に答えたが、なんだか気に入らない返事だったらしい。

 

「……なにか、ご不満がおありでした?」

 

「べっつにー、ただ水泳のジムに行くんだなぁって思っただけ」

 

うーん、これは問題大有り案件だ。

 

「……なるほど、あれか。水着か」

 

「………」

 

俺の言葉に一瞬動揺を見せるが直ぐに顔を逸らす。

 

ははぁん、なるほどぉ……ふむふむ。俺のジムに行くことで他の人の水着姿を見てしまう事にもやっとすると……!

 

顔を逸らしたナツメの肩に触れて読み取る。

 

「ビンゴか」

 

「っ!?勝手に読むなっ!ヘンタイッ!」

 

赤面の表情で俺の手を払う。

 

「……場所、変えようか?」

 

「……別にいい」

 

「さっきまであれほど俺を励ます様に背中を押していたのに……本心ではやっぱりもやもやしちゃう!ってやつだな!!」

 

「わざわざ口にするな!馬鹿っ!!」

 

「それでも俺を安心させる為に応援してくれるとか……最高の恋人かよ」

 

「っ!………」

 

遂に顔を真っ赤にしてこちらを睨む。……そろそろ限界が近そうだな。

 

「嫌なら嫌って言っても良かったと思うが……?」

 

聞く必要の無い確認だが、一応流れで聞いておく。

 

「だって……達也は真面目に考えてたし、嫉妬だけで嫌って言うのは見苦しいでしょ……?火打谷さんとの建前もあるし……」

 

それが分かっていながらも気付いて欲しい……と言うか構って欲しいと言っても過言でもないなこれは。その為にわざと気になる態度を取ったと。

 

「だけど抑えられなかったと……」

 

「悪い?恋人なんだから普通でしょっ」

 

「ごもっともであります」

 

……はぁ、可愛いを最上の表現で言葉にするってどうすれば良いんだろうな。もはや哲学だろこれ……。

 

「そもそもっ!なんで体力っ?今でも充分じゃない?」

 

「あー……それはだなぁ……」

 

「何?言えない理由でもあるのっ?」

 

ずいっと体を近づけて顔を覗いて来る。

 

「近い近い」

 

「やましい理由でもあるの?目を逸らしてるけど?」

 

「……いえいえとんでもない。やましい理由なんて」

 

いやらしい理由ではあるけどな。

 

「……今、すけべぇなこと考えたでしょ?」

 

セルフでツッコミをしていたが漏れ出てしまったご様子。

 

「ゼンゼン、チガイマスヨ」

 

「それ、当たってるって言ってるもんでしょうが……別に言わなくても良いから。無理矢理聞き出す」

 

そう言って胸元に抱き着き、腕を回してがっちり背中をロックする。

 

「強情だなぁ……」

 

余裕そうに言ってるが心臓バクバクである。勿論ドキドキ的な意味で。

 

ナツメなりに甘えてる……もやっとした気持ちを無くすためにイチャイチャしたいのだと推測している。

 

「ぐむむ……ほんと達也って変に隠すのは得意なんだから……っ」

 

口惜しそうに文句を言ったかと思うと、背中に回していた片手を外し、服の中に突っ込んで来る。

 

「ちょ、ちょいちょい……っ、それはレギュレーション違反では?」

 

「あれぇ~?もしかしてもう根を上げる気?」

 

ほぅ、煽って我慢させるつもりか。

 

「なるほど、っ……そっちがその気なら、俺にも考えがある……っ」

 

「ダメ、そっちは何かするのは禁止だからっ」

 

「不平等過ぎでは……!?」

 

「正直に言わない達也が悪い。それに……」

 

「それに?」

 

「……されたら負けそうだからダメ」

 

「………」

 

……かぁ~!!わざとかっ!わざとか!!色々とぐんぐん上がりそうな気分になるのですが……!!

 

「……わかった、俺の負け。正直に言うからストップ」

 

「え……ほんと?」

 

なんだか少し残念そうな表情で俺を見る。

 

「なんで残念そうなんだ」

 

「いや、このまま虐めて楽しもうかなって思ってたから……」

 

「早めに降参して正解だったな」

 

「むぅ……」

 

それとこのまま流れで今日は攻めようとか思っていたんだろう。……まあ、理由を話しても結果は変わらなさそうだけど。

 

「……ほれ、好きに心の中を覗き込むが良い」

 

両手を上げて降参のポーズを取る。

 

「ちぇ、まぁいいけど……」

 

不満げな顔で再び胸に顔を当てる。

 

「………、……っ!?え、ええ……ほんと?」

 

がばっと顔を離すと驚きと恥ずかしさ半々で見上げてくる。

 

「ほんとのほんとですとも」

 

「それじゃあ、ワタシとのために……っ~~~!!ってか!これ以上体力付けてどうするつもりっ?こっちが持たなくなるからっ!!」

 

「そりゃあ、もっとナツメに喜んでもらう為に……?」

 

「っ!!こ……の、ヘンタイッ!スケベッ!」

 

恥ずかしさが限界に達したのか、顔をうずめてぺしぺしと叩いて来る。

 

「痛い痛い、暴力はんたーい」

 

「ぅうぅ……、なんかワタシが一人でから回ってるみたいで恥ずかしすぎる……!」

 

「堪能させて頂きましたとも!ごちそうさまです!」

 

「………」

 

また勢い良く顔を上げたと思うと俺と目を合わせる。

 

「……ムカつく」

 

「はい?」

 

「嬉しいけど、ムカつきが勝つ」

 

「それはそれは……なんともまぁ?」

 

さっきも予想していたが、結局結果は変わらなさそうな空気を感じる。いや、俺もしたいけどね?

 

「あと自分にも少しムカついてる」

 

「自分にも……?」

 

「そう、さっき頭に思い浮かんだことがあって……。『それに水泳よりもっと手軽に有酸素運動出来るのがあるでしょ?』ってね……」

 

「………」

 

「我ながらおっさん臭いって自己嫌悪したけど……これって達也の思考が混じってるせいだって気づいた」

 

「暴論では……?」

 

「まぁ?すけべぇなことしたいと多少考えてたのは認めるけど」

 

多少……?

 

「つまりこれも達也が原因ってことで更にムカついた」

 

「なるほどぉ、証明完了ってことか。それで、QEDをした四季ナツメさんはどうしたいと?」

 

「分かってるくせに……それに余裕こいてるけどそっちもその気になってるって分かってるから……ねっ!」

 

さっきまでボケてる雰囲気だったのを軌道修正させられる。

 

「誘って来たのは、そっちでは……?」

 

「口答え禁止。元はと言えば変なこと言い出したそっちが悪いから……!」

 

「……っ、それで、いつまで俺は手出し禁止?そろそろ限界なんですが……?」

 

「ふふ、まだだーめ。ワタシが良いって言うまで我慢だから……ね?」

 

「……了解であります」

 

まぁ、多少は俺が原因なのは正解なのでここは大人しく従っておきますか……。

 

けど、俺は知ってるんだからな!今日!最初からする気満々だったって事!俺は知ってるんだからな……っ!

 

誰にも届かない悲鳴を上げながら、夜は深まって行った……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とまぁ……そんな感じでジムへ通う前に激しめの運動がありましたと。次の日も仕事だったから後に残らない程度には抑えたけど。

 

「………」

 

自分の番が来て水へ入り体を動かす。

 

ここに来た最初は水で歩くように体を少しずつ動かし、次に平泳ぎ……それが大丈夫そうならクロールと段階を上げて行った。

 

泳ぎは訓練の時もそれなりに力を入れていたから取り戻すにはそこまで大変では無かった。いや……大自然の川で泳がされてるのに比べれば、流れの無いプールは楽に決まってるんだが……。

 

ジムは定期的に通う予定なので会員登録をさせてもらった。来るタイミングも定休日の平日だけにしておく。ここまですればまず遭遇する確率はゼロに近い。これで出会ったのなら最早運命だろう……。

 

頭の中で雑念を考えながら泳ぎ切る。

 

「ぷはっ……ふぅ」

 

顔を上げて、首を振る。今日はこの辺りにしておくか。

 

水から上がってゴーグルを外す。あまり熱中したら次の日に響くからなぁ……。

 

最初は少し気合を入れて取り組んだが、やはり普段使わない場所の筋肉を動かしたりして次の日に多少の筋肉痛が出てしまった。

 

他の日でも軽めの運動はしているのだから集中的にする必要はない。さくっと帰って明日に備えよう。

 

そう考えて帰り始めた所で、プール内を飛び交う蝶を見つける。

 

どっかから入って来たのかね。

 

飛ぶ先を追う様に視線を動かしていくと、一人の少女がこっちを見ているのに気づく。

 

「………」

 

これは不味いと察して目を離す。さっさと帰ろう。

 

そそくさとその場を離れようと背を向ける。

 

「っ、あ、あの……!」

 

背後から声を掛けられる。

 

………、はぁ~……これ俺に話しかけてるよなぁ……。なんでだよぉぉぉ……。

 

最後の期待を込めて振り返る。……はい、目が合いました。ご愁傷様です。

 

なんだよ、なぁんで居るんだよぉ、今日学校だったろぉ?そしてなんで俺に声掛けてくるんだよぉ……。

 

心の中で文句を垂らしながら聞き返す。

 

「……もしかして、俺に声を掛けてる、で良いのかな?」

 

「は、はいっ。すみません、いきなり……」

 

だよねぇ……、もしかして俺って運命的な確率に嫌われてたりします?神様?運気どうなってんだよホントに……。

 

申し訳なさそうにこちらを見ながら近寄って来る、小麦色の焼けた肌に柿渋色に近い髪をした少女がそこには居た。

 

 





久々でキャラがブレてないか超絶不安……!!!

それと読んでいる皆に問いたい、愛衣の友人の名前って……無いよね???あったりするのかなぁ……ってめっちゃ探したんだけど見当たらないっ!

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