ファイアーエムブレム―弱きを守る獣―   作:ユキユキさん

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第4話〜サムシアン討伐。

―ルカ―

 

アカネイア聖王国が滅んだ後もリンダと二人で反抗し、途中で良識的なアカネイア軍残党と協力して元国民達を救って回った。簡易的な拠点を作りながら移動し、遂にはアカネイア国外への脱出に成功。これで残党及び元国民狩りの手が格段に緩む、…と思いきやアカネイア中央貴族軍残党が合流。好き放題クズ発言をしてきた上に、保護した元国民に馬鹿なことをしようとしたから皆殺しにした。

 

このまま放浪し続けたら民達が疲労する、疲労して衰弱死したら最悪だからな。…きちんとした拠点を入手する必要がある、そうすれば守りやすいし多少なりとも心休まるだろう。…で考えたのがサムスーフ山脈のサムシアン達、そこの拠点を奪えば手っ取り早い。更になかなかの要害、攻めにくく落ちにくい。ここを入手出来れば落ち着ける、…俺が前線に出てサクッと討伐してくれよう。賊は滅殺よ!!

 

 

 

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サムスーフ山脈へ移動した俺達は行動を開始する、手始めに俺が単身サムシアンのアジトへ急襲。リンダの部隊が俺に続き、サムシアンのアジトを落とす。サムスーフ山脈及びアジト周辺に潜んでいるサムシアンもいるだろう、奴等を逃さないよう本隊を散らせている。もちろん民達を守る為の部隊を残しているから大丈夫かと思う、時間を掛けずに短期決戦だ。力技であるがやれる筈、俺一人の急襲でサムシアンを壊滅させる。リンダの部隊と散らせてある本隊は保険、…まぁ問題ないだろう。

 

 

 

 

 

 

拠点を手に入れる為にサムシアンのアジトを急襲したのだが、…何と他愛のない。凶賊とその名を轟かせたところで所詮は賊か、弱者相手にその名を売っていただけのようだ。あまりにも弱い、そこらの賊と変わらないじゃないか。剣を一振りすれば(なます)のように斬れる、タイミングさえ合えば数人一気に両断。更に俺が白狼であると分かった瞬間、蜘蛛の子を散らすよう逃げるのはいけない。お前達は凶賊だぜ?血の臭いがする奴など誰一人逃すわけないだろうが!!

 

 

 

 

 

 

…とか言ったんだけれど、複数人逃してしまった。やはり一人で全滅させるのは無理だったな、…がしかし!保険として出撃している彼女達がいる。俺の討ちもらし程度、赤子の手をひねるが如く討ち取っているだろう。そんなわけでアジト内を調べてみますか、隠れている奴がいるかもしれんし。

 

アジト内を細かく見て回り、生き残りのサムシアンを狩る。戦意を完全に無くしている奴は生かしてある、…と言っても血の臭いが無い奴限定だけれど。血の臭いがする奴は殺しをしている、血の臭いが無い奴は盗み専門だろう。それでも賊は賊、罪には罰を与えるさ。…う~ん、そうさな。このサムスーフ山脈全体を手中に収めたい、その助けを奴隷が如く働いて償ってもらおうか。…逃げたり反抗的であったりしたら斬首だ、…当たり前だろう?

 

 

 

 

 

 

数人の盗賊を伴ってアジトの仲へと出てみれば、血で汚れたリンダが笑顔で待っていた。魔道士なのに何故血だらけ?と聞けば、

 

「サムシアンをシェイバーで狩っていたんです。ファイアーやサンダーでは火事になりかねませんし、ブリザーも周囲を凍らせてしまいます。…オーラは高威力ですからね、…でシェイバーは切り裂くだけなのでこの場に一番適しているかなって。」

 

との返答が。周囲の影響を考えて魔法を使うとは、リンダ…お前は凄いな!と褒めれば照れながらも大喜びだった。…まぁ命を繋いだ盗賊達はドン引き、血まみれリンダにビビったようだ。

 

 

 

 

 

 

その後、捕まえた盗賊達から情報を引き出しサムシアン掃討に乗り出す。サムスーフ山脈に点在するアジトを次々と制圧し、一週間が経つ頃にはサムスーフ山脈を手中に。凶賊サムシアンは全滅、その全滅の報は各地を駆け巡った。特にサムスーフ山脈周辺の民達は喜び、俺の名が轟いたのは言うまでもない。僅か一週間でのサムスーフ山脈完全制圧、天然の要害を被害なく落とした事実は各国を刺激するだろう。

 

…そんなわけで、いずれ来たる敵に対しての備えをしなければならない。…当分は忙しいぞ、サムスーフ山脈の守りを厳重にせねばならないからな。…分解してアカネイアから運んできたアレを数基設置しよう、後は…アジトの数を増やすか。くくく…そう簡単に落ちない拠点となるぞ、このサムスーフ山脈は。

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