【凍結】少し歪んだハリー(♀︎)をどうにか支えたい転生オリ主の話 作:わんだー
サクサクと草を踏みしめる音が心地良い。
私こと、ハリー・ポッターは鼻歌を歌いつつ、サクサクと小気味良い音を楽しみながらとある広場で待っていた。
ここは普通の人は来れないような不思議な場所で、私ともう一人の男の子──私の幼なじみの男の子しか来れないようになっている。
ぼんやりと鼻歌を歌って待っているとバサリと私の目の前に一羽のカラスが降り立った。
「ついていけば良いんだよね?」
何度目かも分からないこの会話だが、いつもながら不思議だ。知性を持っているように頷いたカラスについて行くとそこには一軒の家。
その家の前では、一人の少年が椅子に座って紅茶を飲みながらこちらを見つめていた。
赤と金が混在する綺麗な髪色に、青と緑の美しい瞳。口元に浮かぶ優しげな笑みは見るもの全てを魅了するような魅力に溢れていた…私の主観が混ざっているかもしれないけど。
「いらっしゃい、ハリー。ここまで疲れただろう?さあ、座って。レイも案内ご苦労さま、キミも食べるかい?」
少年──ノア・グリフィンドールに促されるままに席に着くと、ノアが紅茶とケーキを出してくれる。
レイという名のカラスもノアに出されたミルクを飲んでおり、目を細めていることから喜んでいるのがわかる。
「今日はどうしたんだい、ハリー」
「ううん、ただ会いたくて」
そっか、と微笑むノアに少しだけ顔が熱くなる。本人に自覚は無いようだが、ノアの顔は正直あまり異性との関わりのない─豚のダドリーは別─私にとっては破壊力が強すぎる。
「さて、今日は何をしようか」
「じゃあ旅の話を聞かせてよ!」
「良いとも。そうだね、アレは五年ほど前の話だ──」
ノアの話はとても面白く、興味深いものが多い。
この時間を邪魔する人が現れるなら私は───
「ハリー?どうかしたかい?」
「──ううん、なんでもないよ。ごめんね?」
「…うん、大丈夫さ、体調が悪いのならきちんと言うんだよ?」
心配そうな顔で顔を覗き込んでくる笑顔を返す。ダメだ、彼を心配させてしまったのは失敗だった。
「うん、心配してくれてありがとう」
どこか悲しげな目をしているような、そんな気がした。
★★★
やあ、俺の名前はノア・グリフィンドール。俺は俗に言う転生者と言うやつだ。前世では純日本人、今世では純魔法使いだ。
三歳の頃から両親に連れられ様々な国を旅し、色んな人と関わる中でこの世界がハリーポッターの世界であることを知った。
今となっては目の前にハリー(♀︎)がいるから一発で分かるが、昔はハリーポッターの物語をあまり知らないこともあってなんの世界か分からなかった。
何となく魔法というワードやグリフィンドールという単語でもしや…とは思っていたが本当にそうだとは思わず驚いたものだ。
俺は少々特殊な立ち位置にいるようで、グリフィンドールの直系の血筋というのもそうなのだが、俺はありとあらゆる生物─当然、魔法生物も含めて─と会話することが出来る
この力は、初代グリフィンドール…ゴドリック・グリフィンドールからの先祖返りとのことだ。
ちなみにサラザール・スリザリンはゴドリック・グリフィンドールの体質を貫通するほどの呪いを持ったバジリスクを作れたらしい。創始者は化け物しかいないのか?
──ちなみに、ドラゴンやサンダーバードと関わる羽目になった理由はニュート・スキャマンダーのせいだと言っておこう。
さて、俺の身の上話はこの辺で終わるとして、俺はそろそろ十一歳。ハリーもまた同じく十一歳になる…つまりホグワーツへの入学が許可される訳だ。
ここで問題がひとつある。ハリーが女の子なのだ。
え?何がマズイかって?すっごい距離近いのこの子。ダーズリー家での扱いが酷すぎて見てられなくなったから助け舟として魔法のことやらなんやらを教えたのはいいんだがすっごい懐かれた。びっくりするくらいに。
あと時々目のハイライトが消えるのが怖い。なんでハイライトが消えるんだろう。
これは俺にとっての永遠の謎かもしれない。
ノア・グリフィンドール
天性の鈍感。ハリーに好かれてることも依存されてることも気がついてないが性根が善人かつ甘やかすタイプのため更に依存に拍車をかけていることに気がついていない。
魔法生物に対する特攻がある。
ハリー・ポッター(♀︎)
グッズグズに溶かされて依存した子。甘やかされて甘やかされて甘やかされた結果微ヤンデレになった。
リリーよりの顔つきで黒髪ロング、リリーの目の色をしている。
可愛い。