【凍結】少し歪んだハリー(♀︎)をどうにか支えたい転生オリ主の話   作:わんだー

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サボっててすいませんでしたァァァァァァ!!
実は別の小説書いてました…許して☆
いやほんとにごめん。


11話

最近、あまりハリーたちとは関われていない。なんだかんだ俺も忙しいのだ。色んな寮の人に呼ばれたりとかでね。

 

最近マルフォイ&ダフネとハリー&ハーマイオニー&ロンの五人で動いているのをよく見る。マルフォイに関しては原作の小悪党イメージから一転、悪友といった感じになった。

 

あと、夜のお散歩の途中に三頭犬に出会ったらしい。フラッフィーのことだろう。ハリーたちが俺に聞きに来たが俺は知らないふりをしたが、実は時々あの子と雑談しに行っているのだ。

 

ところで今日はハロウィンの日だ。ホグワーツの至る所にジャック・オー・ランタンが浮かび、各々仮装をしたりと浮かれた空気が流れている。俺?俺は何もしてませんよ、ええ。まあダンブルドア先生に頼まれて飾り付けとかはしたけどね。

 

今、俺の隣の席にはいつもの晩餐会とは比べ物にならないほどに豪華な食事に目を輝かせているハリーがいる。なんと、仮装もしているようだった。

 

「ねぇノア、この仮装どうかな?」

 

「ああ、とても似合っているよ」

 

ハリーはドレスのような服装にコウモリを模した羽、人より長い犬歯──ヴァンパイアの仮装をしていた。本物のヴァンパイアと比べるとあまりにも可愛らしいけどね。

 

「ノアは仮装しないの?」

 

「うーん、俺はいいかなぁ。特に用意もしてないし」

 

今から仮装を用意するのは中々にめんどくさいものがある。変身術で変えればいいだけなのだが、それではなんだか風情が無い。

 

「やあ、グリフィンドール。キミにプレゼントだ」

 

「プレゼント…?なんだい?これ」

 

唐突にやってきたマルフォイがニヤリと笑って一つの箱を渡される。それには何かしらの魔法をかかっているのは分かったが、害はなさそうなのでとりあえず開けてみる。

 

「うおっ!?」

 

「わぁ…すごい!!」

 

ポンッと軽い爆発音と共に俺の服装が書き換えられる。黒いコートのような服に鋭い犬歯…ハリーと似通った仮装を身にまとっていた。おお、中々悪くない。

 

「やるな、ドラコ」

 

「フフン、そうだろう?あれ本当は僕用だったんだが…なにせ、ポッターが不憫でな」

 

「…ああ、僕もそう思うよ」

 

マルフォイとロンがコソコソ話しているる。聞き取れはしたがあまり内容を理解出来ず、首を傾げる。

 

「ノア、トリック・オア・トリート!」

 

「今かい?…実はちゃんと用意してあるんだ」

 

ポーチにしまっておいた手作りのクッキーを渡す。ついでにロンやマルフォイ、グリーングラス、ハーマイオニーにも渡す。

 

「わぁ、ノアのお菓子美味しんだよね~!」

 

「あら、ノアってなんでも出来るのね。なんだか悔しいわ」

 

とりあえずイタズラは回避出来たようだ。ところで、キミたち忘れてないかい?

 

「なあ、今俺がキミたちにトリックオアトリートって言うとどうなるんだい?」

 

「…えっと」

 

「あー…グリフィンドール、僕からはその仮装ということにしておいてくれ」

 

「おいドラコ!逃げるなよ!」

 

「逃げてなどいない!戦略的撤退だ!」

 

「撤退ってことは逃げてるじゃん…あ、私からはそこにあるカボチャパイあげるね」

 

誰も用意してないということらしい。まあ別にイタズラをする気は無いけど…よし、軽いイタズラと行こう。

 

「そーれ」

 

「ん…?」

 

「あれ?服装が変わってる?」

 

「ちょっと、なんで私がネコなの!?」

 

「私は悪魔、かな?」

 

マルフォイはゾンビ、ロンはミイラ、ハーマイオニーは猫娘、グリーングラスは悪魔の仮装に変わった。変身術で作り替えただけだから数時間もすれば元に戻ってしまうけれどね。

 

「さあ、宴は──」

 

「トロールがぁ!地下室にトロールが!!お知らせし無ければと…」

 

唐突にターバンを巻いた教師、闇の魔術の防衛術を教えているクィリナス・クィレルだ。ちなみにこのトロールはこいつが入れたものだ。つまり自作自演。ダンブルドア先生に目を向けると軽く頷くのが見えた。泳がしておけということだろう。スネイプ先生がサッとローブを翻して立ち去るのを眺めていると状況が飲み込めた生徒たちが徐々に青ざめ、恐慌状態へと陥ってしまう。

 

横でマルフォイやロン、グリーングラスが青ざめ、情報としてしか知らなくても危険なことはわかっているハーマイオニーやハリーはどこか慌てたように立ち上がる。

 

そうこうしている四人から隠れるように魔法を使ってその場を去る。原作ではこの場にハーマイオニーは居ないが、この世界ではロンとの喧嘩が無かったため普通にいる。ということはトロールを倒す相手がいないということだ。

 

教師が何とかするだろうが…念には念を入れるべきだ。

 

「ノア、行こっ…あれ?ノア?」

 

ハリーが俺を探す声が聞こえたが、俺は静かにその場を立ち去った。

 

★★★

 

「ッ!みんな、ノアが居ない!」

 

「なんだって?…ほんとだ、居ない。はぐれたか?」

 

「でも、あのノアよ?はぐれてもすぐ合流できると思わない?」

 

確かにハーマイオニーの言う通りノアなら大抵の事はなんとかなるだろう。でも、やっぱり…。

 

「心配だよ…」

 

「…なら僕とウィーズリーが探しに行く。グレンジャー達は監督生にグリフィンドールが居ないことを伝えてくれ」

 

「おい!僕もかよ!」

 

「ならグレンジャーたちに行かせるか?」

 

「…わかったよ!行けばいいんだろ!」

 

ロンが諦めたように叫ぶ。女子には危険なことをさせまいという紳士的な気持ちをマルフォイから感じる…でも。

 

「ううん、私も行く」

 

「ポッター、正気か?」

 

「大丈夫──なにせ私は闇の帝王を打ち破った女の子らしいからね」

 

ニヤリと笑ってみせるとロンとマルフォイが呆れたように笑い、ダフネとハーマイオニーが顔を見合わせて笑っていた。

 

そんな空気がむず痒くて二人を引っ張って地下室がある方へと向かう。クィレル先生は地下室に居るって言ってた。ノアが向かうならそっちだろう。

 

「本当にこっちにいるのか!?」

 

「多分ね!居なかったら謝る!」

 

「二人とも、アレ!」

 

ロンが私とマルフォイのことを呼ぶ。柱の影に引っ張られて隠れてからチラリとロンが手を伸ばしたところを見てみるとそこには巨大な影。

 

「アレが、トロール?」

 

「…なんであんなのがホグワーツにいるんだ」

 

「全くだ…よ……?」

 

ぶつくさ呟くマルフォイに同意するロンがピタリと固まって横を見ていた。恐る恐る私とマルフォイが見てみるとそこにはこちらを眺める怪物。そう、トロールだ。

 

「「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」」」

 

私たちは揃って全速力でそこから逃げる。次の瞬間、私たちの後ろから爆音が響く。恐らくトロールが手に持っていた棍棒で柱を殴り壊したのだろう。

 

「二体居たのか!?」

 

「ホグワーツってもしかしてこういうのが日常茶飯事だったりする!?」

 

「「そんなことがあってたまるか!!」」

 

私のボケに二人から全力のツッコミが来た。ツッコミは嬉しいけど足を動かして欲しいな!というかトロールどうにか倒せないかな!?

 

「ああくそ!ヴェンタス(吹き飛べ)!」

 

「マルフォイ、なんだその魔法!」

 

マルフォイが魔法をトロールに放つが少し体を揺らした程度であまり効いてるようには見えない。

 

「護身用に父上から教えて貰った魔法だ!…効いてないようだが!」

 

「クソッ!ならこれだ!ステューピファイ(麻痺せよ)!」

 

ロンの杖から放たれた魔法はトロールに突き刺さり…まあ、あんまり効いてる様子は無かったが少しよろめいた。

 

「なんだそれは!」

 

「麻痺の呪文だよ!魔法省の役人の息子舐めるなよ!効いてないけどね!」

 

「ああもう!二人ともうるさい!エクスパルソ(爆破)!」

 

「「はい!すいません!」」

 

グダグダ騒いでいる二人への苛立ちを込めてトロールに魔法を放つとトロールの頭上で爆発が起こる。その瓦礫がトロールを襲い、怪我をしたのか動きが鈍くなるトロール。

 

「これなら逃げれるよ!」

 

「…ポッター、最悪だ」

 

「なに!?…って、嘘でしょ?」

 

「行き止まり!?ど、どうする!?」

 

ロンが慌てて私たちを見るが、私たちだってどうすればいいのか分からない。

 

「とりあえず魔法を打つしか無いだろう!ヴェンタス!」

 

「ステューピファイ!意味あるのこれ!」

 

「わかんない!エクスパルソ!」

 

妨害も、麻痺も、爆破もあまり効いていない。ノシノシと歩いてくるトロール。その目には隠しきれない怒りが宿っていた。怒りのままに振り上げたその棍棒を振り下ろしてきた。

 

「…不味いッ!」

 

「ああもう!最悪だー!!」

 

「…ッ、ノア…!」

 

振り下ろされた棍棒と私たちの間に焔が唐突に発生する。そしてその焔から産まれるようにして現れたノアがその手に持つ剣で目にも止まらぬ早さでトロールの腕を切り飛ばした。

 

「ごめん、遅れた」

 

銀色に輝く美しい剣に付いた血を払いながらトロールを静かに見つめるノア。

 

「…三人とも無茶しすぎだ」

 

「…ごめん」

 

初めて見る苦々しい表情のノアに気持ちが沈む。こんな顔をさせるつもりじゃ──

 

「ポッター、反省は後だ。今はグリフィンドールを見ろ…これからこんな状況にならないためにな」

 

「…そう、だね」

 

ノアがトロールに杖を向けると、たった一つだけ呪文を告げた。

 

フィエンド・ファイア(悪霊の火よ)

 

鳥の形を象った紫色の炎がトロールを飲み込む。数秒暴れ狂っていた炎が消えたそこにはトロールの塵一つ残っていなかった。

 

「三人とも、なんでこんなところにいるんだ?」

 

「そ、それは…」

 

「ノアが居なくて…それで心配で」

 

「俺が地下室に向かうと分かっていたのにか?」

 

静かに見つめてくるノアに私たちはしどろもどろになりながら状況を説明する。

 

「はぁ…全く、トロールの危険性は分かっているだろう?特にマルフォイとロン、キミたちは止めるべき立場なんじゃ無いか?」

 

「うぐっ…ああ、悪かった」

 

「とりあえずは三人が無事で良かった」

 

ノアが安堵したように3人纏めて抱きしめる。こんな状況なのに赤面してしまう。ロンやマルフォイも目を逸らして顔を赤くしていた。

 

「とりあえず、俺はダンブルドア先生にトロールの殲滅を説明しに行かなきゃならない。三人は早く寮に戻るんだ…ああ、遅かった。こんにちは、マクゴナガル先生」

 

「ええ、こんにちはミスター・グリフィンドール。ところで、これはどういう状況ですか?」

 

「…はは、お手柔らかに」

 

マクゴナガル先生の笑顔に四人揃って顔を引きつらせた。




ノア・グリフィンドール
トロール相手に悪霊の火というオーバーキルをかました男。別に剣で切っても殺せたが、血を見せるのは良くないという判断から焼き払った。マクゴナガル先生への説明が一番手間どる結果に。

ちなみに、最終的にグリフィンドールは40点、スリザリンは20点貰ったらしい。マクゴナガル先生こそ教師の鏡だと思うんですよね。

さらにもっと言うなら某スネイプ氏がミス・ポッターのエクスパルソが素晴らしいということ1000点与えようとしていた。横にいたダンブルドアに頭を小突かれて正気に戻ったらしいが。コイツ壊れてんな…。
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