【凍結】少し歪んだハリー(♀︎)をどうにか支えたい転生オリ主の話   作:わんだー

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14話

ノアが眠っていたのは二日程度だったが、その間に色々なことが起こったらしい。

 

例えば、ハリーとロンとハーマイオニーの三人が夜間に抜け出していたのがバレて150点減点された、とか。

 

あとついでにそれをマクゴナガル先生に告げ口しに行ったパンジー・パーキンソンというスリザリンの女子生徒も50点減点されていたが、それよりもグリフィンドールが150点減点させた功績の方が大きいのか英雄視されていた。

 

本来の歴史なら、その役目はドラコ・マルフォイなのだがハリーたちと仲良くなったことで逆に慰めたりしていた。

 

「にしても、ドラゴンを飼うなんて何考えてるんだ!」

 

「森の番人が生徒を危険に晒してどうするの?」

 

今更マグル生まれだの巨人とのハーフだのでとやかく言うつもりのないドラコだが、魔法界に住む者として当然の苦言を呈するとダフネがそれに同調するように呆れた口調で話す。そんな彼らの元にノアがやってくる。

 

「やあ、イタズラ三人組。なかなかはっちゃけてるね」

 

「うっ…」

 

からかうように言うノアにハリーら夜間徘徊組が目を逸らす。そんな様子にノアは軽く笑いながらドラコとダフネの方を見る。

 

「二人もハグリッドのドラゴン搬送を手伝ってくれたらしいね。ありがとう」

 

「ふん、僕はただホグワーツに危険な生物がいるのが許せなかっただけだ」

 

「とか言いながら、真っ先にハグリッドの小屋に行ってた癖に~」

 

「グリーングラス!?」

 

「へぇ~ハグリッドが心配だったんだ?」

 

「そ、そんなことは無い!!」

 

ノアとダフネにからかわれて顔を真っ赤に染めるドラコの姿にその場にいた面々が笑う。

 

「あ、そうだ。これからハグリッドの小屋に用があるんだけど…来る?」

 

「ハグリッドに?」

 

「そうそう。ダンブルドア先生に許可を貰ってハグリッドに休暇を与えることになったんだよね」

 

「何故それをグリフィンドールが伝えるんだ?」

 

その場の全員が感じていた疑問をドラコが言うと、ノアがニヤリと笑って一枚の紙を取り出す。

 

「昨日、目が覚めた時に急いでノルウェーへの旅行券を買いに──ああ間違えた。本当は知り合いからノルウェーへの旅行券を譲ってもらってね。()()()()()()()?」

 

要するにそんなにそのドラゴンが心配なら自分の目で見に行ってこいよ☆ということである。

 

「良いなー僕もノルウェー行ってみたいや」

 

「ならみんなで旅行でも行くかい?お金は俺が出そう」

 

「まて、グリフィンドールだけに出させてはマルフォイ家の恥だ。僕も出す」

 

「お父様に言えば私も出せるかしら」

 

ロンがハグリッドに渡される予定のチケットに興味を示すと、ノアがみんなで旅行に行こうと言う。それに反応するのは貴族組のドラコとダフネの二人。そんな会話をしていると、ハリーがノアを心配そうに見ていた。

 

「ねぇノア、その…大丈夫なの?」

 

「…ああ、もちろん」

 

いつものような笑顔を浮かべたノアにハリーが心配そうに見つめる。ノアの事情を知らないロンやドラコたちにはよく分からない会話に首を傾げる。

 

「ああそうだ。ハリー、ロン、ハーマイオニー。今日の罰則は禁じられた森に行くんだろう?」

 

「…うええ…思い出させないでよ…」

 

「禁じられた森に行くなんて…信じられないわ」

 

「気をつけた方がいい。今日の森は嫌な気配がする」

 

ノアが真剣な表情でそう言うと、ハリーたちの表情が曇る。そのままノアはハグリッドの小屋に行くために五人から離れる。

 

「フォークス」

 

『呼んだか』

 

「ハリーたちを守ってあげてくれ」

 

『無論だ』

 

人目のつかないところでフォークスを呼び、ハリーを守るようにお願いするとフォークスはそれを請け負って炎と共に消えていく。

 

「…さて、闇の帝王。お前はどう出る?」

 

ポケットから棒付き飴を取り出して口にくわえながら笑うノア。原作とは変わらないだろうけどねと独り言を呟くとハグリッドの小屋に向かう。

 

ノアがちらりと目を向けた禁じられた森の中で、何かがノアの事を見つめていることに、ノアは気が付かなかった。

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