【凍結】少し歪んだハリー(♀︎)をどうにか支えたい転生オリ主の話   作:わんだー

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4話

トロッコに乗り込み、上に帰ろうとするが、要件を一つ思い出したため、グリップフックに手紙を渡す。

 

「ダンブルドア先生からだ」

 

「…確認致しました。行きましょう」

 

トロッコが向きを変えてとある金庫へと向かう。トロッコが停止すると、そこにあるのは大きな扉の金庫。

 

明らかに俺の倉庫やハリーの倉庫とは感じが違い、俺の金庫とは違う形で警備が強固だ。

 

「713番金庫です」

 

「何が入ってるの?」

 

「さあ?俺は取ってこいと言われただけだしね」

 

まあ、知っているけれど。

 

この金庫の中にあるのはたった一つの石だ。例のあの人が手に入れたがるほどの石だけど。

 

「下がっていてください」

 

グリップフックが扉に指を這わせると扉が開く。

 

そこにあるのは一つの小さな包み。それを適当に掴み取るとポーチに放り込む。どうせ俺には要らないものだ。他のやつに取られると面倒ではあるけれどね。

 

「ハリー、これのことはみんなに言わないようにね」

 

「う、うん…」

 

これで要件は終わったのでグリンゴッツをさっさと後にする。ムフェトに会うのは楽しみではあったけど、ここはあまりにもジメジメしていて無駄に気分が重くなる。

 

「ふう…ようやく外に出れた」

 

「うん、あそこ暗かったから眩しいや」

 

目を細めて笑うハリーに俺も釣られて笑う。

 

とりあえず最優先で買わなければいけないものは杖だな。あれがないと魔法使いを名乗ることは出来ない。…まあ、杖無し呪文(ワンドレスマジック)というのもあるが、それは熟練の魔法使いの中でもひと握りのものにしか使えない物だ。少なくとも、今のハリーには無理だろう。

 

とりあえず守護霊をハグリッドの元へ送り、要件が終わったことを伝えて俺はハリーと共に杖を買いにオリバンダーの店へと向かう。

 

「オリバンダーの店は相当昔からあるらしい。ホグワーツへ行く生徒は大体あそこで杖を買う」

 

「じゃあノアもオリバンダーの店で買ったの?」

 

「いや、俺は俺の一族に伝わる杖だな。木材はユグドラシル、芯材は不死鳥の尾羽」

 

杖をホルダーから引き抜いて見せる。初めて見る杖をじっと興味深そうに眺めるハリーに笑いかける。

 

「さあ、ついた。ここがオリバンダーの店だ」

 

「わぁお…すっごい古そうだね…」

 

「実際古いからね。さ、入ろうか」

 

ガチャリと扉を開くと埃っぽい匂いが鼻をつく。周りを見渡すと数多の杖が入った箱が目に入る、

 

「わ、箱がいっぱい」

 

「来るのは二回目だけど、相変わらず凄まじい量だ」

 

店いっぱいに並ぶ杖の箱の数に目を白黒させるハリーに苦笑しつつも二回目とはいえ俺も数に呆れてしまう。

 

そうこうしていると、ガタンと音がなり、そちらに目を向けると奥の棚についた梯子に乗った老人がこちらを見て笑顔を浮かべていた。

 

「いつ会えるのかと楽しみにしておりましたよ、ポッターさん」

 

そんな言葉から杖選びが始まった。杖を取り出してハリーに握らせ振ると何かが爆発したり杖が飛び出したり壁がひび割れたりと言うのを30分近く繰り返していた。

 

そんなある時、オリバンダーさんがはっとしたように一つの杖を持ってくる。

 

その杖をハリーが握るとハリーと杖を祝福するように周囲に光が溢れ、神々しさすら感じる光景が広がった。

 

その杖は柊に不死鳥の尾羽で作られた杖で、例のあの人の持つ杖の兄弟杖だという。

 

ハリーの額に傷をつけた杖と兄弟の杖だと聞いてどこか思うところがあるのか杖を握って目を細めるハリー。

 

「オリバンダーさん、この杖はいくらですか?」

 

「15ガリオンになります」

 

15枚ガリオン金貨を渡すとハリーの手を引いて外に出る。まあこの杖は入学祝いってことにしとこうか。

 

「ハリー、その杖を手に入れてどう思った?」

 

「…怖いなって。この杖の兄弟杖が私に傷を残して──パパとママを殺した。違う?」

 

「──ああそうだ。その杖の兄弟杖がキミの両親を死に追いやった。怖いと思うのも当然だ。…だけどねハリー。魔法使いというのは杖によって運命が決まるものじゃない。自分自身がどんな魔法使いになるかを決めるんだ」

 

例のあの人が闇の道に進んだのも極論彼自身の選択だ。

 

ハリーが闇の道を行くのか、例のあの人と戦う英雄になるのかは正直分からない。

 

この世界は原作とはあまりにもかけ離れた要素が多すぎる。特に、俺やハリーにはね。

 

「どんな魔法使いに…」

 

「そうだ。ハリーはどんな魔法使いになりたい?」

 

「私…私は…ノアの役に立てる魔法使いになりたい、かな?」

 

首をかしげながらそう言うハリー。

 

「俺の役に?」

 

「うんっ!いつもノアには助けられてばっかりだから、恩返ししたいな~って!」

 

満面の笑みでそういうハリーにすこし顔が熱くなる。恥ずかしいことを臆面もなく良く言えるものだなぁ…。

 

「そ、そっか…俺はハリーが居てくれるだけで満足だけどなぁ」

 

「…うっ…ノアはそういう所がずるい…」

 

ハリーが何かブツブツ呟いている。何を言っているのか分からず魔法で聞き取ろうかとも思ったがプライバシーの侵害なので辞めておこう。

 

「え?」

 

「なんでもないっ!ほら行こ!」

 

「えっ、ちょっ、ハリー?なんだか怒ってないか?」

 

「怒ってないっ!」

 

「えぇ…」

 

絶対怒ってるが?時々ハリーは俺のよく分からないことで怒る。友人…友烏?のレイに相談しても鈍感すぎるだとかの答えが帰ってくる。ハリーが可哀想だとも。なぜぇ…?

 

「ちょ、ハリー!引っ張りすぎだって!」

 

「うるさい!ノアは黙って私に付いてくればいいの!」

 

「いや、ダイアゴン横丁のこと何も知らな─「良いから!」─はい…」

 

その後、俺は一日中ハリーにダイアゴン横丁の案内やらで引っ張られ続けました。女性の買い物が長いというのは本当だったのか…。

 

あ、ちなみにあの例の石は途中で合流したハグリッドに既に渡してある。俺が持ってていい物じゃ無さそうだしね。




謎の石
皆さんご存知あの石。ハグリッドではなくノアが取りに行くことになった。本来ハグリッドの仕事だったが、ハグリッドが何をやらかすか分からないのでダンブルドアからノアに託されていた。
なお、ノアは面倒くさがってハグリッドに渡した模様。
まあハリーに石のこと見せてないとハリーの石探しに影響出るからね、仕方ないね。

ノア・グリフィンドール
名家も名家。純血一族の中でも最上位の一族に生まれ、あらゆるものに恵まれた少年。
才能に、友に、家族に、恩師。あらゆるものに恵まれた彼は初め、ダンブルドアから第二のヴォルデモートになりうると言われていた。
幸いなのは、彼の中に別世界の魂諸々が宿ったことだろう。
実はホグワーツで学べる魔法は全て習得済み。
現グリフィンドール家当主。
両親は他界済み。
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