農家「あなたは農業好きですか?yesか農家で答えてください」 作:寝た奴が悪い
悪夢から目覚めた男はその後再び眠りにつく事ができず朝を迎えた。外では昨日からの雨が降り続いており、今日も畑へは入れない。
「・・・あぁ~しんどい・・・雨か畑入れんな・・・機械のメンテナンスでもやるか・・・先に書類片付けて昨日行けんかった買い物行くか。」
ノソノソと布団から這い出て洗面所に向かう。鏡を見るとそこにはくっきりと隈のできた精気のない青白い顔が映っていた。いつもの男からは想像もできない顔だ。
「久々に見たなこの顔。・・・ヘイ色男。調子は最高みたいだなぁ~良いことあったんかい?・・・無理にテンションあげるのはやめとこ疲れる。」
食欲も湧かないため、インスタントのブラックコーヒーを体内に流し入れ書類仕事を始める。
書類仕事が終わったのは昼14時頃だった。元々書類仕事が苦手であり、更にメンタルと体調も不調なら仕方ない。
「・・・終わった。やっと終わったぞ。」
両腕を天井に向かい突き出し、後ろに倒れる。そのまま畳の上でゴロゴロと寝転がっていると来客を知らせるチャイムが鳴った。玄関には1人のウマ娘が立っていた。
「こんにちは~。・・・ってカズちゃんどうしたの!?いつもより酷い顔して・・・」
「ちょい待って。いつもより酷い顔ってどういう意味だい?この色男に向かってさぁ~ランさんちょっと詳しくお兄さんに聞かせてくれるかな?」
そんなやり取りの後男は(ラン)と呼ばれたウマ娘を客間に通す。
男はランと呼ぶウマ娘にオリジナル野菜ジュースを渡すとテーブルを挟み、ランの反対に座った。男は本日何杯目かわからないブラックコーヒーを持っていた。
「ありがとね~弟よ。優しい弟はランお姉ちゃん大好きです。・・・でも今のカズちゃんの顔は嫌いだなぁ~・・・またアノ事思い出しちゃった?」
「誰が弟じゃい。何がお姉ちゃんじゃい。残念ながらウチの身内にはウマ娘は1人もおりませんので。・・・ランさんの想像通りだよ。少し思い出しちゃってさ・・・」
飲み物を飲みながら少しずつ口を開いていく男。その話を聞くラン。
「あっ忘れるとこだった。カズちゃんこれ食べて。それで感想教えて欲しいなー。お店の新作メニューになる予定だから。」
2時間程経過した時ランは思い出したかのようにタッパーを男に渡した。
「ありがとうランさん。じゃあ今日の晩にでも食べるよ。」
男は立ち上がり台所に向かう。
その時男はランに後ろから抱きしめられた。
「カズちゃんあんまり無理しちゃダメだよ。誰でも1人じゃ生きて行けないんだから。カズちゃんの周りは頼れる人が沢山いるんだから。私ならいつでも頼って良いんだからね。」
涙声で最後は辛うじて聞き取れる位のか細い声だった。
「ランさん・・・心配かけてごめんね。俺は大丈夫だから。あと腕離してくれるかい?ちょっと恥ずかしい。」
ランは腕を男の体から解いた。男は振りかえる
「ありがとうランさん。でも今みたいにすぐに抱きしめるのは止めましょう。男の人はすぐに勘違いするからね?わかった?」
ランはわかったと頷く。
男はランの頭を撫でた。
窓の外では雨は止み、厚い雲の間から太陽が出ていた。
まるで男の心を表しているようだった。
ブラックランディー(オリジナルウマ娘)
身長
170cm
体重
新作メニュー開発のため微増
髪
真っ黒で肩が隠れる位のセミロング
尻尾
邪魔にならないようにあまり動かさないようにしている。
仕事
惣菜屋を経営
昼間はランチも提供している。
現役時代
元地方トレセン学園所属。現役時代は歴代最強とも言われていた。中央移籍の話もあったが、移籍直前に故障をしてしまい引退した。得意距離は中~長距離。脚質は差し
勝負服は黒を基本とした侍風の服だった。
あだ名
黒い侍
特技
現役時代から料理が得意で、ファン感謝祭の時には長蛇の列が出来ていた。
元ネタ
ブラックランディーは作者が中学の時に職業体験で5日間お世話になった乗馬クラブにいた馬です。
黒王とか松風みたいな真っ黒のカッコいい馬でした。
ブラックランディーが作者をどう思っていたのかはわかりませんが、作者を見つけるとすぐにこっちに来ようとしたり、鼻を押し付けて来たり、服を甘噛みしたり、他の馬の世話をしていると、他の馬をメチャクチャ威嚇してましたね。
スタッフの人もこんなになるのは初めてみたいな事を言ってたのを覚えてます。
他の同級生の担当馬はそんな事一切なかったんですが・・・。
最終日には明日から来ないのが分かっていたのかブラックランディーの嘶きが止まらなかったなぁ・・・
ちなみにブラックランディーという名前は乗馬クラブでの名前で、現役の名前は違うとスタッフの方から聞かされたような。