農家「あなたは農業好きですか?yesか農家で答えてください」 作:寝た奴が悪い
夕方18時頃、男は近くの商店街に来ていた。1人ではなくウマ娘と共に
「カズちゃん。お姉ちゃんは本当に心配です。冷蔵庫の中身がブラックコーヒーと麦茶と野菜ジュースしかないんだもん。」
「だから昨日買い物ほとんどできなかったんだって。」
「それはカズちゃんが匠君のお店で煙草吸ったのがいけないんでしょ?体に悪いから煙草は止めなさいってお姉ちゃんいつも言ってるでしょ」
「へいへい肝に命じておきますよっと」
男はランを送って行くと言ったのだが、その時に食糧がほとんどないとも言ってしまったのである。
惣菜屋を営む彼女には、男が現在食糧難のように聞こえてしまったのである。
問答の末、男は彼女の店で夕食を食べる事になったのだ。
ここで男は昼間から気になっていた事をランに聞いてみる。
「ところでランさん?その(お姉ちゃん)って何さ?昼間からずっと気にはなってたんだけど。」
「・・・別にいいでしょ。私の方が年上なんだから。カズちゃんの事昔から知ってるし。」
ランはふんっと顔を反らす。耳を後ろに寝かしておりご機嫌斜めのようだ。
日用品の買い物を終えると2人は商店街を進んで行く。
しばらく進むと彼女の自宅兼店舗(惣菜屋ウマウマ)が見えてきた。夕方という事もあり大混雑だ。
「毎度思うけど凄い人だな~。ランさんここにいても大丈夫なの?」
「ちゃんと仕事ができるウマ娘に任せてあるし、配達専属のウマ娘もいるから大丈夫だよ。それに私は今日はお休みなので。」
彼女は男に向かい親指を立てをグッと見せつける。耳と尻尾もブンブンと揺れている。
「配達って言うとあれ?ウーマーイーツだっけ?」
「そうそう。少しでも引退後のウマ娘の助けになればと思って始めてみたんだけれどコレが大正解でね。リピートも凄いんだから。」
彼女は得意気に話す。
彼女自身レース引退後、就職には苦労したため引退後のウマ娘の助けになればとウマ娘をメインに採用していた。
2人は裏口から自宅に上がる。
「テレビでも見てゆっくりしててね。すぐに作っちゃうから」
彼女は台所に消えて行った。しばらくすると台所から食欲をそそる香りがしてくる。1日まともな食事を取っていない男にとっては堪らない香りだ。
少しでも落ち着こうとテレビをつけると、ちょうどビワハヤヒデとナリタブライアンの特集が放映されていた。
テレビに釘付けになっていると食事ができたと呼ばれたため台所に向かう。
白米、味噌汁、豚の生姜焼、サラダ
最高の食事である。2人揃って食べ始める。
夕食を食べ終わり、2人が話しているとランが男に尋ねる。
「カズちゃんのところ来月ウマ娘来るって聞いたけど本当?」
「ランさんでも言いづらいけど・・・来るよ。でも誰にも言わないでね?彼女達に何かあったらいけないから。」
「そっか・・・本当なんだね・・・私イヤだなぁ。カズちゃんを誰にも、とくにウマ娘なんかに渡したくない」
「いやいやランさん。自分も仕事ですので。・・・渡したくないって・・・もしかして昼間の(お姉ちゃん)っていうのは・・・」
男は言葉を止めた。目の前のウマ娘の耳があり得ない位後ろに寝ており、雰囲気も変わっていた。
「あの・・・ランさんどうしたの?何かワタクシ粗相でも致しましたでしょうか・・・」
2人は目を合わせたまま沈黙が流れる。ランはフッと後ろに引っ張られたウマ耳を元に戻した。
「・・・はぁ~カズちゃん。あなたは鈍いというか図太いというか。ここまで来ると呆れちゃうよ。そうだ。カズちゃん明日もあるんだから、早めに帰りなさい。」
そして男は半ば強制的に帰っていった。頭にハテナを浮かべながら。
ウーマーイーツ
絶対に誰でも考えているであろう何番煎じというか出涸らしのようなネタを出してしまいました。