農家「あなたは農業好きですか?yesか農家で答えてください」 作:寝た奴が悪い
男は屋敷に帰ると風呂に向かった。
汗と土の不快感から早く解放されたいため風呂に入りたかったのだ。
「いやぁ~風呂は命の洗濯っとホントだわ~。チョ~キモチイイ!!」
風呂から上がった男は上機嫌で台所に向かい冷蔵庫からキンキンに冷えた麦茶を飲む。熱い体が中から冷やされていく。
「・・・風呂入ったからかな。ちょっと眠い。今日は早めに寝ようかな・・・駄目だ目を開けてられな・・・」
1日日光に晒されたためか、はたまた風呂に入り血行が促進されたためか。眠気が襲ってきた。男は眠気になす術なく意識を手放した。
携帯の着信に気づく事もできなかった。
男が眠気に負けてから1時間程すると屋敷に来訪者が1人。男の姉(自称)のウマ娘ランである。
「まったく。何回掛けても繋がらないんだから。車はあるからお家に居るとは思うんだけどな~。カズちゃ~ん。ランお姉ちゃんだよ~。居るんでしょ~」
何度チャイムを鳴らしても、何度男を呼んでも返事はなかった。
「玄関の鍵は空いてるか。だったら入っても大丈夫だよね?・・・カズちゃん入るよ~」
玄関を開け屋敷の中に入っていくと台所で寝ている男を見つける。
「まったく。台所なんかで寝ちゃって・・・カズちゃん。ランお姉ちゃんが来ましたよ~寝るならお布団で寝なさいよ~」
ランは男を起こそうとするがまったく起きる様子がない。しまいにはウニャウニャと寝言を言い出す始末である。
「・・・ハァー仕方ないなぁ~。強制的にお布団に連れて行こ。」
ランはため息をついた後、寝室に向かい布団の用意をする。そして台所に戻り男を抱き上げる
「カズちゃんお布団行くよ~って重いっ!!身長のわりにガタイは良いって思ってたけど、重すぎる。どんだけ筋肉質なんだよ~。まぁウマ娘的には軽いけどね~」
ブツブツと言いながら男を抱き寝室に向かい布団に寝かした。
男は相変わらず爆睡し続けている。
「まったく。いい大人がだらしないな~台所なんかで寝ちゃってさ。・・・でも仕方ないか。1人だと大変だもんね。」
しばらく寝ている男を見ていると男は急に涙を流し、寝言を言った。
「・・・ん・・・ラン・・・・お姉ちゃん。・・・行かないでよ。一緒にいて・・・よ。」
「はいはい。お姉ちゃんはここに居ますよ。どこにも行かないからね。」
ランは男の頭を撫でながら優しい声で答える。そして、男が泣きながら自分を呼ぶ記憶を思いだしていた。
「私がトレセンに入学する時の夢を見てるのかな?あの時はカズちゃん大泣きで落ち着かせるの大変だったっけ。昔はお姉ちゃんって呼んでくれたのに今じゃ全然呼んでくれなくなっちゃって残念だな。」
しばらく頭を撫でていると、ランはあるイタズラを思いついた。
「最近は不満も溜まっているし、カズちゃんを少し困らせてみようかな。」
ニヤニヤと悪い笑みを浮かべながら、男の布団に入っていく。
「作戦名は(顔面蒼白の朝チュン)にしよう。ふふふ。明日のカズちゃんの顔と態度が楽しみだな~。少し強引だけど、私にも我慢の限界があるんだよ~。」
ランはそう言うと部屋の電気を消し、男を抱きしめ眠りについた。