ダークソウルリマスターがガチでクリア出来んくて泣く
「えぇ?この時期の転入生を狙うって?」
「おうとも。この前の中京盃で選ばれたウマ娘が転入してくるはずだゾ。しかも、あのシンボリルドルフのお墨付きだからナ。データある?」
「地方のレース撮っとけっていうのはそれかよ··········ほらよ」
「あんがと。ほら、この3番だ」
そこに映るウマ娘は、常識の範疇を遥かに凌駕していた。
「ふぅーん··········これは···············」
「何処からどう見てもなぁ··········」
「「国内最高峰じゃないか(ねぇか)」」
2人の息が合う。
「この『灰被りの姫』を奪取する!何としてもネ」
「凱さんが言うなら、こちらからも色々調べてみるよ」
「ったく、データ取りに行くの手伝えよ。トレーナー」
「ここが、中央トレセン学園··········!」
「スゴい·····!凄いよオグリちゃん!」
「ようこそ。日本トレーニングセンター学園へ!オグリキャップさんに、サポート枠のベルノライトさんですね?」
「ああ。これから、よろしく」
「よ、よろしくお願いします!」
「フフ、駿川たづなです。まずは、この学園の案内を、」
「その役割、私に任せて頂こうか。たづなさん」
颯爽と現れる紳士。
「ふ、ふふフジキセキ!?」
「ベルノ、知ってるのか?」
「知ってるも何も、あのフジキセキだよ!?」
「あら、フジキセキさん。トレーニングの方は?」
「凱さんがさ、」
『5月後半から本気出すから、練習は暫く自主練ネ〜』
「って言うもんだから、私も暇でね」
「あの人なら、言いかねませんね··········」
「あの、私は··········」
「すまない、待たせてしまったかな?ポニーちゃん達」
初めて『ポニーちゃん』などと呼ばれ、戸惑ってしまうオグリキャップ。
「ポ、ポニーちゃん··········」
「ハハ、初心だね。それじゃあ、案内しようか」
トレーニングルーム、ダンスフロアや各種練習施設だけでなく、図書室、保健室、カフェテリアなど、学生には嬉しい設備が盛り沢山のトレセン学園。
「食べ放題は!?食べ放題はあるのか!?」
「え、あ、あるにはあるが··········」
特に彼女には、食堂が刺さったようだ。
「コースは、芝だけでなくダート、坂まで完備しているからね。ウマ娘にとって、これ程整った環境はないだろう」
「凄い··········これが中央··········!」
(やっぱり凱さんの読みは正しかった様だね。この娘、とてもいい目をしている!)
「おや、どうやらトレーニング中の様だね。見てみようか」
「·····!」
「す、スゴい··········!」
オグリキャップの目に、個々に頂点を目指す者たちが、鍛錬をし、自らを鍛える姿が飛び込んできた。
「あ、丁度タイムを測定するようだ。見てみるかい?」
「··········見る」
「よーいドン!」
「フッ!」
そのウマ娘、エアシャカールの走りは、荒々しい様に見えて細かい位置に微調整がされていた。
強烈に感じられるその『差』
一切他者を寄せ付けないその走りこそ、中央の壁を体現していた。
「·········· 」ブルルッ
「どうしたのオグリちゃん?急に震えて··········」
「いや、なんというか··········武者震いというのだろうか。兎に角、ワクワクするんだ·····!」
(彼女の走りを見て武者震い··········か。生半可な気持ちのウマ娘なら断ろうと思っていたが。これは、かなりの大型新人だね··········)
最も『強い』ウマ娘に近い素質を持ったオグリキャップを前に、内心震えるフジキセキだった。
「どうやら、この場所はお気に召した様だね。さて、私は行くとしよう」
「行くって何処へ··········?」
「決まっているじゃないか。愛しのトレーナーさんの元に行くのさ!君も来ないかい?私達のチームへ」
「チーム··········そこに入れば、私も強く成れるのか?」
「成るとも。なんせ、私の認めたトレーナーさんだからね!」
「そうか··········では、私も行こう」
「お、オグリちゃんが行くなら私も!」
「てな感じで連れて来ましたよ。凱さん」
「お疲れ様フジ。さて、2人ともようこそ、我がチームへ。と言ってもチームメイトは俺含め3人だけだがな。俺はトレーナーの鴫原凱だ」
「栗東寮の寮長、フジキセキだよ」
「エアシャカールだ。よろしく」
「サポーター枠のベルノライトです。よろしく··········」
「オグリキャップだ。よろしく。フジとシャカールと凱さんだな」
「おっ、フジと同じだネ。シャカールは呼んでくれないのかナ〜?」
「うるせーよ。トレーナーで十分だ」
新たな仲間を迎え、一層賑わうチームだった。
「そういえば、このチーム名前無かったね」
「あ、忘れてた··········」
「考えてなかったのかよ」
「だってよー。そういうの面倒くさくてやる気起きなかったんだもん」
「そうだなぁ··········あ、こんなのはどうだい?」
『チーム CASIO』
「王冠の名を貸す5つの星からなる星座さ。チームは5人がいいんだろう?凱さん」
「CASIOか··········」
「いいじゃねーの!オレは気に入ったぜトレーナー!」
「うん。いい名前だ」
「よし。じゃあ、チームCASIO!頑張るぞ!」
「「「「おーーっ!!」」」」
そしてここに、後に伝説となるチームの名が生まれたのだった。
「じゃあ、オグリの参加を記念して、今日は焼肉でも食い行こうカ!俺の奢りだ!」
「いいのかトレーナー!」
「応とも!好きなだけ食わしてやるからな!」
「奢りと言われては、仕方ないね」
「ダメです!後悔しますよ凱さん!」
その後、トレーナーの財布が爆発したのは、言うまでも無い。
オグリを食べ放題に連れていくのは、本当に記念日の時だけにしよう。
そう心に誓ったそうな。