ポケットモンスター:エキスパンションレポート   作:224番道路

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あの思い出をもう一度

 

 

シロナくんへ

 

 

 こんにちは、ヒオウです。

 突然ですがシロナくん、数日前に私に電話した時の事、覚えていますか?

 カンナギタウンから見た事もない壁画が現れたという、記憶にない音声データの話です。

 

 あの時、私は何も覚えていないと言いましたね。

 それはそれとして事実なのですが、実は最近、少し気になるものを見つけました。

 

 

 私が普段から使っているバッグの奥に、とあるメモ用紙が入っていました。

 そこには「壁画・解読」という文字と、『何か』を解読した翻訳文が書かれていました。

 どちらも私の筆跡です。おそらく私が書いたものです。

 しかし不思議な事に、私がいつ、どんな古代文字を見てそれを書いたのか、全く覚えていないのです。

 

 何より奇妙なのが、その原文がどこにも見当たらないのです。

 解読文がある以上、その元となる古代文字がなければ辻褄が合わないのですが、その資料がどこを探しても見当たりませんでした。

 

 

 壁画の件を追う事はもうできないかもしれませんが、念のため、確かに存在する一つの証拠として、この解読文もシロナくんに送ります。

 ただ、おそらくは原文の全てではなく、一部だけしか解読されていません。

 物足りないかもしれませんが、ご容赦ください。

 

 以下、翻訳文です。

 

 

 

 

『あなたの犠牲を、決して忘れぬよう

 あなたの想いを、決して忘れぬよう

 あなたの姿形を、決して忘れぬよう

 

 そして、己の使命を、決して忘れぬよう

 私はここに、記録を残す

 

 いつかあなたを、』

 

 

 

 

 翻訳文はこれだけです。

 書き方を見るに、おそらくこの後もしばらく文は続いていたのでしょうが、翻訳し切れていませんでした。

 

 そしてメモ書きの最後に、謎の一文が残されていました。

 シロナくんも知っていると思います。

 ズイの遺跡で発見された、有名なアンノーン文字の文章です。

 

 

 

 

『FRIEND

 すべてのいのちは べつのいのちとであい なにかをうみだす』

 

 

 

 

 これを書いていた時、私は一体何を翻訳していたのか、そして何を思ってこの一文を書いたのか、全く思い出せません。

 これから先も、思い出せるかどうか分かりません。

 しかし、こういう小さい記録の積み重ねが、いずれ何か大きな発見に繋がる事を、我々は知っています。

 あまりに小さい手掛かりですが、この記録も残しておいてくれると幸いです。

 

 

 また新しい発見をしたと聞きました。

 協力できる事があるなら、遠慮なく言ってください。

 誠心誠意、お手伝いさせていただきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●アンノーン シンボルポケモン

 

 こだいぶんめいの もじに にている。

 もじが さきか アンノーンが さきか せかいの 7ふしぎの ひとつ。

 

 テレパシーを つかい なかまどうしで いしそつうを しているらしい。

 いつも かべに はりついている。

 

 1ぴきで いても なにも おきないが 2ひき いじょうで ならぶと なにかの ちからが めばえるという。

 

 

 

 

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