ポケットモンスター:エキスパンションレポート   作:224番道路

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とある大学での遠隔授業

 

 

●REC  01:05:12

 

 

 

 

 それではですね、まあ前回の授業の続きになるのですが。

 

 私の方も、こういったカメラを介しての遠隔授業というのは慣れていないので、まあ何かしらね、不手際があるかもしれませんが。

 まあそこら辺はね、ちょっとご容赦願いたいところでございます。

 感染症対策ですので、仕方がないのですけれども。

 

 

 それでは前回の続きからになります。

 ポケモン言語学概論1回目の授業……まあ前回ですね。そちらの方でも語ったとは思うのですが。

 

 

 ポケモンは、種それぞれが、種それぞれの鳴き声、鳴き方をしておりまして。

 同種のポケモンならばいざ知らず、他種のポケモンともコミュニケーションが可能というのは、はてどういう事なのだろうと。

 まあ、前回はそういう話で終わったわけです。

 

 

 でー、まずはこの図を見てもらいたいわけですけれども。

 これはですね、ポケモンの鳴き声の……えー、人間で言うところの『イントネーション』ですか。

 それを表した図になります。

 

 上から順にですね、コダック、ピカチュウ、ゾロアーク、ガブリアス、ケムッソ、トゲチックのですね。

 これは、威嚇している時のものですね。

 そして注目して欲しいのはコチラですね。

 

 ここのあたりを見てみると、なんとですね。

 それぞれのポケモンの鳴き声で周波数などは異なっているのですけれど、声の響きが強くなる部分と、緩やかになる部分は、割と共通しているのですね。

 

 

 これはポケモン進化学の権威でります、ナナカマド博士がですね。

 進化する前と後で、ポケモン同士のコミュニケーションにどんな変化があるのかを調べていたところ判明した事実なのです。

 

 このように、長らく謎であったポケモンのコミュニケーション能力について。

 最近ですね、まあ、どんどんと分かってきている、そういうわけであります。

 

 

 

 

 もう1つ興味深い研究を挙げてみますとですね。

 ……これは、まあ少し不思議な話になってしまうのですけれども。

 

 実はポケモンたちの間にはすでにですね、明確に、我々と同等の『言語的概念』が存在しているのではないか、といった仮説がございます。

 

 

 

 

 コチラは割と最近の研究ですね。

 地球科学の講義を受けた方なら知っているかもしれませんが。

 あのツワブキ・ダイゴさんとですね、シンオウ地方元チャンピオンのシロナさん、彼らの共同研究なのですが。

 

 実は現在、数種のポケモンは、『アンノーン文字を理解できているのではないか』という結果が出ております。

 実験に協力してもらったポケモンに、アンノーンの形を模したオモチャを与えますとですね。

 なんとそれを、特定の順番に並べようとするのですね。

 しかも、その並び順には一定の規則性が見受けられると。

 

 

 

 おそらくは、自分達の鳴き声を、はっきりとした『言葉』として認識し、それを表現しようとしている。

 そういうわけであります。

 

 実はこれが、さらにアララギ博士が提唱しました、『言語を介したポケモンの生態的種分化』にも繋がりまして――――――

 

 

 

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