ポケットモンスター:エキスパンションレポート 作:224番道路
とある男の記録①
レポートNo.108
四回目の実験が失敗した。
あと一回だ。
どれだけ多くとも五回まで。それがコイツとの契約だ。
何より、四回目の実験では死者すら出してしまった。
あってはならない事だ。
罪のない命を奪ってしまったばかりか、さらに彼を追い詰めてしまった。
全て俺の責任だ。この罪は背負う。地獄にも堕ちよう。どんな罰も受けよう。
だがその代わり、次は絶対に成功させる。
奪ってしまった命を無駄にするわけにはいかない。
我が一族の名に懸けて、必ず彼を救ってみせる。
―――――
――――――
―――――――
―――等の理由から、当時の人々は、……と共存していた事が伺える。
古くからシンオウ地方では、「全てのものには意味があり、役割がある」という思想が深く根付いており(現代においても、その傾向は他の地方より強い)、それゆえ、……にも大きな意味があると考えていた当時の人々は、……をその日の暮らしに取り入れ、常に変化のある生活を送っていたと推測される。
その生活様式が著しく変化したのは、今から約200年前、……………がシンオウ地方に侵入した時期であると考えられる。
――――このように、これまで多くの研究がされてきたわけですが、未だにその正体を掴めるには至っておりません。
最近では人ではなく、ポケモンを使った研究も進んでいるとの事ですが、それでも根本的な解明に至っていないというのが現状であります。
ですので、未だにこの話題を話す時には、『古代からある信仰者の理解』、『近年の心理学者の理解』、『現代の神経生理学者の理解』の三つの分野に分けて話をしなければならないのです。
確かうちの大学にも、これについて文化的な視点から研究してる研究室ありましたが……どこだっけな、忘れてしまいましたが。
さて、ここまで色々と話してきたものの、結局のところ未だに原理が全く分かっていない、というのが最終的にまとめになってしまいます。
先程紹介した話も、全ては仮説に過ぎません。
これほど謎に包まれ、手掛かりの一つも掴めないにも関わらず、それでも多くの研究者がこの内容を研究し続けているのには、実は大きな理由があるのです。
もちろん、科学者としての興味や知的好奇心というのもありますが、もっと差し迫った理由があります。
なぜならこの話は、人の命にも直結するからなのです。
特にここ、シンオウ地方では。