成績不振の宍戸真二と門藤一也は、
一緒にテストの勉強をしていた。
「どの科目が苦手なんだ?」
「数学と英語と理科全般…」
「わかった。俺が全部、見る!」
こうして、門藤一也が
宍戸真二の勉強の面倒を見ることになった。
「まずは、数学。計算問題や連立方程式だな」
「ただのひっ算や、数字だけの計算問題は、
出来ますけど…少数分数はギリギリ…
それ以外は、ダメって感じだな」
「よーし!俺に任せろ!調べながらだが!」
「だろうな…」
問題。二つのサイコロを同時に振った時、
それぞれの出た目を足して、
出る確率を、選べ。
(6分の1)(2分の1)(3分の1)(10分の1)
門藤一也の答えは…
「6分の1だったような…
確か、1+6=7、2+5=7、3+4=7、
とかの場合か…6×6で、36通りだから…6分の1!」
「次は、この計算問題だな…」
その後、
式の展開・因数分解
連立方程式の解法
比例・反比例の理解
平面図形の性質:三角形や四角形の角度関係
と、一緒にやり方を見ながら、解いていった…!
「次は物理で!」
その問題は、これだ。
物体を高いところから上げた際に増える、
基準面からの向きによって決まる、エネルギーの名称は、
答えなさい。
「これは、重力による位置エネルギー」
「そうなんだ!」
「あぁ、他に理由はない。
理科や化学、科学は、たった一つの心理を、
追求する学問だからな!」
「さっすが!一也!
それこそ、真理です!一也、イケてるな?」
「まぁな!」
「それじゃあ…最後は英語だな…」
問1 アルファベット26文字を、
正しい順に、頭から順番に書きなさい。
「これは…俺なら!」
と、宍戸真二は26文字のアルファベットを、
順番に、AからZまで、書いた。
ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ
と。
「あぁ、間違いなく正解だ!」
問2 (Be out of order)
を、日本語に訳せ。
「これは…壊れているだ!
機械が壊れている、とかだな」
「あっ、そうですよ!きっと!」
「あぁ、俺はアルファベットを並べて書くのが、
中学の時、好きだったな…」
「そうだったんだ…」
「あぁ、アルファベットを書いて、
大文字と小文字を覚える時には、ハマっていたな…」
「そうだったんだ…教えられたな。俺。
意思や直感が大事だということを、学んだな」
「そっか」
「大丈夫だな」
と、英語の文法の問題も少しだけ解読しつつ解いていった。
「あぁ、これで、絵名ちゃんに、
勉強を教えられる!」
「あぁ、これで、学校の授業も、怖くないはずだ」
「ありがとう!一也!」
「ちなみに、それ以外の科目は、問題ないが…
ほとんどの教科はダメダメで…」
「まぁ…得意不得意があるからな。
俺はどの科目、教えられないし…
たまたま覚えている部分だったから、本当に、よかった…」
と、門藤一也は宍戸真二の愚痴を聞いていた。