門藤一也は中学時代の同級生に、
おもちゃが好きで、おもちゃのアレコレに携わりたいという、
同級生で友達がいた。
今日は、その友達に会う日だった。
「久しぶりだな」
「あぁ」
「三年ぶりだね」
「そんなに会ってなかったか?」
「中坊の卒業以来だからな」
その友人の名は、山田統夫。
門藤一也の中学時代の同級生で、
おもちゃが好きで、ある理由で、おもちゃに対して、執念があり、
そして、それに携わる仕事がしたい様だ。
そんな、統夫は神山高校の全日制に通っている、三年生だ。
(門藤一也は一年遅れで夜間定時制に入学している為、
学年と年齢が、一致せず合わない)
「統夫は凄いな。自分の夢にまっすぐで」
「そうかな…?俺はそんなに真っすぐじゃないって、
思うんだ。正しい方向に進んだ人は、一人もいないと同じくらいに」
「そうか…俺は正しかったのか?」
「誰かが正しいと思っても、間違っていると思えば、
それが間違いになる。
だけど、俺はおもちゃが好きだ。
これは、紛れもなく正しい。だから、おもちゃ関連の職業に、
何としてても、就きたいんだ」
「改めて思うと、凄いよ。アンタ」
「俺はんな凄くねぇよ。ここの全日制も、ギリギリの点数で入学できたし、
それに、勉強も付いていけれねぇしな。
大学でも大丈夫か?って、思うくらいに!」
「大学か…俺も行きたかった。だが、頭と学が無い」
「一也は何かしたいのか?」
「俺はやりたいことがあっても、長続きせず、
目標達成した成功経験が、ほぼ無いからな…
それに、中坊の時は、ケンカに明け暮れていたからな」
「あん時の一也は、二中の連中にケンカ売って、
殴り合っていたからな」
「二中の鬼と二中の狼か…」
「アイツ等は、俺らの中学と長年、因縁がある関係だからな」
「そうだな」
「それにしても、何にしろ、自分のやりたいことを、
意地でも決めないと、将来、大変なことになるぞ?
人生は、死なない限り、やり直しができる。犯罪を犯さない限り。
裁かれない限りは、逮捕されない限りは」
「そう…だね。俺はそれ信じる!」
と、一也が言いだす。
「死んだから、天国に昇るか、地獄に堕ちるとか、
そんな、単純じゃねぇって、どっかで聞いたことがある。
実際にまやかしに近いし」
「俺もそれを信じるよ」
「まぁ、一也も何を目指すか、わかんねぇけど、頑張れよ?」
「俺のやりたいことか…」
俺は思った。
自分のやりたい事。これが良いのか?
これで良かったのか?悩んでいる暇があったら、研究するなり、
調べたりしろと、自分で自分を後押しした。
ただでさえ、一年遅れで、神山高校の夜間定時制に入学しているから、
人生は既に詰まっているかもしれない。
だが、諦めるという選択肢は、一切無いのだ。