元不良は一年留年している   作:アッシュクフォルダー

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第十五話 夢は叶える存在

門藤一也は中学時代の同級生に、

おもちゃが好きで、おもちゃのアレコレに携わりたいという、

同級生で友達がいた。

 

今日は、その友達に会う日だった。

 

「久しぶりだな」

 

「あぁ」

 

「三年ぶりだね」

 

「そんなに会ってなかったか?」

 

「中坊の卒業以来だからな」

 

その友人の名は、山田統夫。

門藤一也の中学時代の同級生で、

おもちゃが好きで、ある理由で、おもちゃに対して、執念があり、

そして、それに携わる仕事がしたい様だ。

 

そんな、統夫は神山高校の全日制に通っている、三年生だ。

 

(門藤一也は一年遅れで夜間定時制に入学している為、

学年と年齢が、一致せず合わない)

 

「統夫は凄いな。自分の夢にまっすぐで」

 

「そうかな…?俺はそんなに真っすぐじゃないって、

思うんだ。正しい方向に進んだ人は、一人もいないと同じくらいに」

 

「そうか…俺は正しかったのか?」

 

「誰かが正しいと思っても、間違っていると思えば、

それが間違いになる。

だけど、俺はおもちゃが好きだ。

これは、紛れもなく正しい。だから、おもちゃ関連の職業に、

何としてても、就きたいんだ」

 

「改めて思うと、凄いよ。アンタ」

 

「俺はんな凄くねぇよ。ここの全日制も、ギリギリの点数で入学できたし、

それに、勉強も付いていけれねぇしな。

大学でも大丈夫か?って、思うくらいに!」

 

「大学か…俺も行きたかった。だが、頭と学が無い」

 

「一也は何かしたいのか?」

 

「俺はやりたいことがあっても、長続きせず、

目標達成した成功経験が、ほぼ無いからな…

それに、中坊の時は、ケンカに明け暮れていたからな」

 

「あん時の一也は、二中の連中にケンカ売って、

殴り合っていたからな」

 

「二中の鬼と二中の狼か…」

 

「アイツ等は、俺らの中学と長年、因縁がある関係だからな」

 

「そうだな」

 

「それにしても、何にしろ、自分のやりたいことを、

意地でも決めないと、将来、大変なことになるぞ?

人生は、死なない限り、やり直しができる。犯罪を犯さない限り。

裁かれない限りは、逮捕されない限りは」

 

「そう…だね。俺はそれ信じる!」

 

と、一也が言いだす。

 

「死んだから、天国に昇るか、地獄に堕ちるとか、

そんな、単純じゃねぇって、どっかで聞いたことがある。

実際にまやかしに近いし」

 

「俺もそれを信じるよ」

 

「まぁ、一也も何を目指すか、わかんねぇけど、頑張れよ?」

 

「俺のやりたいことか…」

 

俺は思った。

自分のやりたい事。これが良いのか?

これで良かったのか?悩んでいる暇があったら、研究するなり、

調べたりしろと、自分で自分を後押しした。

 

ただでさえ、一年遅れで、神山高校の夜間定時制に入学しているから、

人生は既に詰まっているかもしれない。

 

だが、諦めるという選択肢は、一切無いのだ。

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