元不良は一年留年している   作:アッシュクフォルダー

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第十六話 残す跡形

門藤一也は同じ、神山高校の夜間定時制に通っている、

3年E組の生徒である、中学時代の同級生に出会った。

 

(俺は本当は大学に行きたい。

暴力に頼るような毎日や、勉強や学問が出来ない、

今の俺とは、一秒でも早く決別したいあまりだ!)

 

そう感情を募らせて、声を出した!

 

「俺は大学に通う資格は無い!」

 

「そんなこと言うなよ。悲しいぞ!」

 

と、お互いに思わず叫び出した。

 

「俺だって、大学に通いたい。

だが、頭と学が無さすぎて、イライラしてんだよ!

勉強しても、努力しても、

知的障がいが邪魔して、覚えられねぇな…」

 

と、中坊時代の同級生が酷い程、落ち込んでいた。

 

門藤一也の、ある同級生は、経済の勉強をしている。

それも、ありとあらゆる方面から、

情報を取り入れており、下手したら、

学校をサボる事なんてしょっちゅうである。

 

「俺は世のために、様々な事を提言して、

それを実行していく人になりたい。

だから、夜間定時制に行っても大学には通いたい。

とはいえ、元から成績が悪くて仕方がなくって感じだが…

特別支援学級に入らなかっただけ、マシかもな」

 

(二中の特別支援学級は評判が悪いらしい)

 

「俺はアンタと同じ毎日登校していた。

授業を受けないと、勉強が付いていけれなくて、

当然だな…俺は野球と喧嘩に明け暮れていたし」

 

「俺もヤバかったよ。ありゃ。

本来、通常学級で普通に授業を受けていたら良かったものの、

特別支援学級でぐうたらしていたら、

あっという間に、差が広がった。

健常者や優等生たちとは、明らかな差があり過ぎた」

 

「俺も間違っていたら、トンデモナイ事になっていたかもしれない」

 

「アンタは俺より、ずっと良い」

 

「えっ?」

 

「だって、特別支援学級に通っていない分、

勉強も付いていけれるし、ちゃんとした授業も勉強も、

受けさせてもらえる。それだけでも、ありがたいさ」

 

「あの先生はゲスの匂いがしたな」

 

「あぁ。あの先生だけは、許せねぇな。

お前は何になりたい?

何も無かったら、俺の秘書になれ」

 

「俺がお前の秘書?冗談言うな。

俺がんなこと出来るとでも?

だが、面白いし、興味があるのは、事実だが…」

 

「じゃあ、なれ。今日から、俺の秘書になるんだ。

俺は都議会議員を目指す。

世のために頑張るよ。政党は大きくても小さくても、

一切、一つも信頼も信用も出来ない。

俺は無所属・無党派で、都議会議員を目指す」

 

「あぁ。大変な道のりだと言うのは、当然だが…

だが、諦めたら全てダメになって、それの否定に、

繋がってしまうのは、何となく感じたよ」

 

門藤一也は何かの夢を描いていた。

それを、叶わないかもしれないと思いつつ、

死ぬまでに、消える前に、彼の夢をいつまでも応援しないといけない。

支えたい。助けたいと思った。

 

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