こうして、一也は愛莉から、連絡先と
メールアドレスを入手することに成功した。
そんなある日、絵名に誘われて、
ピクニックに出かけることになった。
「俺には、ピクニックに行く資格が無い…」
「はいはい、ご満悦に見えていたけど、実際は違っていたね。
いきなり、落ち込まないの、
愛莉も、一也に会いたがっていたし、
期待に応えてよね?」
「本当に!?よーし!
愛莉ちゃんを喜ばすためにも、頑張るぞ!」
「調子が良いんだから…」
と、門藤一也はとても面倒は性格である。
後日、一也は、指定された、場所へと、
向かうのだった。
「確かここだったはず…」
「あなたが、一也くん?」
「ひょっとして、日野森雫さん?」
「えぇ、愛莉ちゃんが、いつも、お世話になっているわ」
「初めまして!門藤一也です!よろしくお願いします!」
「よろしく!私は、日野森雫よ!」
「あっ、一也!いたいた!」
「絵名ちゃん!それに、愛莉ちゃんまで!」
「雫、ちゃんと、来られたみたいだね」
「メモ用紙に書いてあった、地図を頼りに、
来たのよ、スマートフォンが、なかなか、グルグル回るから、
大変だったのよ」
「グルグル…!?」
「携帯が、使えなかったのよ」
「そ、そうだったのね…」
「あっ、絵名!」
「瑞希、来たんだね」
「そりゃ、そうでしょう?
アイドルに出会えるんだから、見逃すわけないじゃん!」
「はいはい、どーせ、アイドル目当てでしょう?」
「まぁ、そうかもね?」
「この人は?」
「初めまして!キミが一也くん?
ボクは、暁山瑞希って言うんだ、よろしくね!」
「よろしく!門藤一也って言います!」
一也は瑞希に挨拶をした。
「にしても、うわー!本物の、
桃井愛莉ちゃんと、日野森雫ちゃんだー!」
「ふふ、今日はよろしくね、門藤さん、暁山さん」
「急に誘って、ごめんね!
でも、来てくれて嬉しい!」
「こちらこそ、よろしくお願いしまーす!
えへへ、今日は、お気に入りの服で来たんだ!」
「ねぇ、本物だよ!雑誌やテレビで見るより、
すっごく、カワイイー!」
「そういう、瑞希ちゃんも、カワイイ!」
「えへへ、ありがとう!一也くん」
「ちょっと、門藤一也!
愛莉一筋じゃなかったの?」
「あっ、ごめん!可愛いからつい…」
「正直者でよろしい、さぁ、ピクニックに、
向かうよ」
「う、うん…」
五人は、予定通りに、ピクニックに向かうのだった。
「うわー!すごいいい景気!」
「うん、本当にキレイ…
あっ、写真何枚か、撮っておこっと!
絵の参考にも、なるし!」
「あれ~マジメじゃん!
自撮りじゃないんだ!」
「あのね!いつも、自撮りを考えている訳じゃないから!」
「ねぇ、お腹すいてきたし、景色見ながら、
お弁当食べない?作って来たんだ」
「えっ、本当に?俺、愛莉ちゃんのお弁当食べたい!」
「やったー!食べる食べる!」
「ふふ、愛莉ちゃんのお弁当、とっても、美味しいのよ、
楽しみだわ」
「わ!手の込んだお弁当!」
「美味しそう!いっただきまーす!
あ、フライドポテトがある!」
「みんなの好きな食べ物を、リクエストして、
作ってみたの!」
「美味しそう!早く食べたい!」
こうして、五人で、愛莉の作った弁当を食べるのだった。
「とっても、美味しいわ!」
「たくさん食べなさい。腕によりをかけて使ったからね!
自信作よ?」
と、一也は無言でバクバク食べていた。
「一也くん。食べ過ぎよ?」
「ご、ごめん!愛莉ちゃんのお弁当、美味しすぎるから…!」
「あーわかるかも。美味しいからね~」
と、瑞希も食べていた。
「一也くんは、愛莉ちゃんと同じ中学で先輩だったのね」
「一年遅れで入学して、絵名ちゃんと同じクラスで…」
「色々、訳アリだったけど、あたしと絵名の恩人よ」
「そうなのね。今度、愛莉ちゃんと絵名ちゃんの話、
聞きたいわ!」
「お、俺で良ければ…」
と、一也は緊張していた。
「一也。雫にデレデレしているけど?」
「あっ!ご、ごめんなさいっ!」
と、一也が謝罪する。
(ヤバイ…ヤバイ…雫さんの美しさにウットリしていた…!)
と、一也は少々慌てていた。
しかし、雫は慌てていることに気が付かず、笑っていた。
「一也って、本当に女の子に弱いんだから…」
「だって…緊張しますし…」
「何で丁寧に喋るの?」
「あっ、だって、緊張するから…」
「あー一也。さっさと食べなさい!」
「わ、わかった…」
と、一也は愛莉の作った弁当を食べるのだった。