こはね、絵名は歌のオーディションの二次審査にやって来た。
なお、一也は、こはねと絵名の付き添いに近い状態。
「すごい、これは異世界だな…」
「もう、こんなに出来ているなんて…」
と、一也と絵名が関心を持っていた。
「あっ、もうすぐ受付が始まるから、早く行かないと!」
「うん。あ…」
「どうしたんだ?」
「ううん、何でもない」
(この人達、二次審査に来た人達だよね…
予想していたよりも多いな…この中から歌で選ばれるよね…)
「こはねちゃんに、一也くんがいて良かったな…
私一人だけだったら、怯えていたかも…」
「そう言ってもらえて、俺は嬉しい!」
と、一也が思わず叫ぶ。
「一也くん。周りが見ているよ?」
「ご、ごめんなさい…」
「でも、私も、絵名さんと一緒にいて、心強いです!」
「ありがとう。それじゃあ、行こっか」
なお、二次審査まで時間がある為、
絵本の展覧会を三人で見て周る事になった。
「まだ時間があるみたいだし、一也くんも行くよ?」
「あ、はいっ!」
(一也くんの返事は良い返事だけど、でも、周りが気になる…)
展覧会の中へ…
「うわぁ…!ここ、絵本の3ページ目にそっくりですね!」
「う、うん…だいぶ、おどろおどろしいっていうか…」
「少し怖い雰囲気だな…」
「そ、そう!一也くんの言う通り!
で、でも、結構、怖くない?」
「私はむしろ、楽しいですよ?お化け屋敷も好きな方で」
「こはねちゃんって、意外と度胸があるね…」
「えっ?そ、そうですか?そんなことないですけど?」
と、怖い雰囲気に、ルンルンと、こはねが元気になっていた。
(でも、実際に凄いな。暗い夜の感じがよく出ている。
どうしてこんなに…そっか陰影の使い方が上手いんだ。
影が多く出来る様にしている。
わかっていたけど、陰影って大事だな…)
「絵名さん!一也さん!見てください!
これって、アリエを追いかけてきた怪物ですよね?
あ、動くギミックがあったら、もっと楽しそうじゃないですか?」
「それをやったら、流石に本当のお化け屋敷になっちゃうよ!?」
と、門藤一也は、少しビビっていた。
東雲絵名も少しビビっていた。
すると、こはねが
「あれ?何だか、変な感覚がします」
「酸の雨を表現しているみたい。でも、実際に体験すると嫌な感じ」
酸の雨を見て、かなり変な感覚を感じてしまった、
絵名と一也だった。
「あ、でも、ここ凄い。絵で雨を再現している」
「えっ?」
「この酸の雨、油絵みたいに、絵の具を置いて描かれているんだ。
それでね、ねっとり、まとわりつくような感字を表現していて、
…そっか、こうやって描くと、こんな風に伝わるんだ…」
その後、アリエの絵本の展覧会を満喫するのだった。