元不良は一年留年している   作:アッシュクフォルダー

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第二十二話 アリエの絵本の展覧会

こはね、絵名は歌のオーディションの二次審査にやって来た。

なお、一也は、こはねと絵名の付き添いに近い状態。

 

「すごい、これは異世界だな…」

 

「もう、こんなに出来ているなんて…」

 

と、一也と絵名が関心を持っていた。

 

「あっ、もうすぐ受付が始まるから、早く行かないと!」

 

「うん。あ…」

 

「どうしたんだ?」

 

「ううん、何でもない」

 

(この人達、二次審査に来た人達だよね…

予想していたよりも多いな…この中から歌で選ばれるよね…)

 

「こはねちゃんに、一也くんがいて良かったな…

私一人だけだったら、怯えていたかも…」

 

「そう言ってもらえて、俺は嬉しい!」

 

と、一也が思わず叫ぶ。

 

「一也くん。周りが見ているよ?」

 

「ご、ごめんなさい…」

 

「でも、私も、絵名さんと一緒にいて、心強いです!」

 

「ありがとう。それじゃあ、行こっか」

 

なお、二次審査まで時間がある為、

絵本の展覧会を三人で見て周る事になった。

 

「まだ時間があるみたいだし、一也くんも行くよ?」

 

「あ、はいっ!」

 

(一也くんの返事は良い返事だけど、でも、周りが気になる…)

 

展覧会の中へ…

 

「うわぁ…!ここ、絵本の3ページ目にそっくりですね!」

 

「う、うん…だいぶ、おどろおどろしいっていうか…」

 

「少し怖い雰囲気だな…」

 

「そ、そう!一也くんの言う通り!

で、でも、結構、怖くない?」

 

「私はむしろ、楽しいですよ?お化け屋敷も好きな方で」

 

「こはねちゃんって、意外と度胸があるね…」

 

「えっ?そ、そうですか?そんなことないですけど?」

 

と、怖い雰囲気に、ルンルンと、こはねが元気になっていた。

 

(でも、実際に凄いな。暗い夜の感じがよく出ている。

どうしてこんなに…そっか陰影の使い方が上手いんだ。

影が多く出来る様にしている。

わかっていたけど、陰影って大事だな…)

 

「絵名さん!一也さん!見てください!

これって、アリエを追いかけてきた怪物ですよね?

あ、動くギミックがあったら、もっと楽しそうじゃないですか?」

 

「それをやったら、流石に本当のお化け屋敷になっちゃうよ!?」

 

と、門藤一也は、少しビビっていた。

東雲絵名も少しビビっていた。

 

すると、こはねが

 

「あれ?何だか、変な感覚がします」

 

「酸の雨を表現しているみたい。でも、実際に体験すると嫌な感じ」

 

酸の雨を見て、かなり変な感覚を感じてしまった、

絵名と一也だった。

 

「あ、でも、ここ凄い。絵で雨を再現している」

 

「えっ?」

 

「この酸の雨、油絵みたいに、絵の具を置いて描かれているんだ。

それでね、ねっとり、まとわりつくような感字を表現していて、

…そっか、こうやって描くと、こんな風に伝わるんだ…」

 

その後、アリエの絵本の展覧会を満喫するのだった。

 

 

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