五人は、昼食を食べていた。
「すごいな~愛莉ちゃん!
アイドル活動も、学校もあるんでしょう?
それなのに、こんなに、美味しいお弁当が、
作れるなんて!」
「お弁当は、作り慣れているだけよ、
それに、アイドル活動の方は、
いつも、雫や遥に、助けられているだけよ」
「そう言えば、前に配信見たよ?
愛莉と雫たちが、ダンスの練習している動画」
「あっ、ボクも見たよ!」
「俺も見たよ!愛莉ちゃん、可愛かったよ!」
「ふふっ、ありがとう」
「見てくれたのね!ありがとう!
でも、何回も、やり直しているから、
あまり、つまらなかったじゃないかしら…?」
「そんなことないよ!見ている、
こっちも、楽しかったし!」
「そうかしら?」
「何回失敗しても、諦めなかったし、
最後は、バッチリ、踊れたでしょう?
最後まであきらめない大切さを学んだ気がするよ」
「絵名ちゃん、そう言ってくれると、嬉しいわ!」
「きっと、絵名や一也みたいに、思ってくれている人が、
たくさんいるわ」
「ふふ、希望を届けるアイドル に、近づいている、
気がするわ!」
「希望を届けるか…」
「どうしたの?瑞希ちゃん?」
「あ、一也くん?
なんかね、希望を届けるって、難しいことだなー
って、思っちゃってさ」
「そうなんだね」
「それじゃあ、昼食全部食べたら、
出発するわよ!」
「よーし!フライドポテト、残りも食べるぞー!」
昼食を済ませた後…
(本当に晴れてて、よかったわ、
緑も綺麗だし、絶好のピクニック日和だわ)
すると、登山客が、俺たちの近くにやって来た。
(ねぇねぇ、君、ひょっとして、日野森雫ちゃん?)
「えっ?」
(やっぱりそうだ!すげー美人がいるって、
思っていたんだよ!)
(まさか、こんなところで会えるなんてね!
ねぇねぇ、一緒に写真撮ってくれない?)
すると、愛莉が…
「ちょっと!
ちょっと!ちょっと!アイドルのプライベートを、
邪魔しないでね!」
(おっ!桃井愛莉ちゃんもいる!スゲー!)
「えっと、ごめんなさい!
ファンとの写真は、遠慮しようと、思っていて…」
すると、一也が…
「愛莉ちゃんと雫ちゃんに手を出したら、許さないから!」
と、言った。
(おいおい、ひょっとして、どっちかの、彼氏?)
(どう考えてもそうだろ?
アイドルでも、恋をするんだ!)
「あの、この子達に、何の用ですか?」
(君は…この子達の友達?)
「そうだけどさ、この子達も、プライベートで、
来ているから、邪魔しないの!」
(わ、わかりました…)
(行こうぜ…)
ファンが立ち去った…
「俺には、ピクニックに行く資格が無い…」
と、一也は勝手に落ち込んで、
体育座りをして、愛莉たちを向いていた。
「そんなこと言わないの!
むしろ、アンタがいて、楽しかったよ!」
「本当に!?ありがとう!」
「うん、楽しかったよ」
「やったー!ありがとう!」
こうして、ピクニックが終わりを迎えようとしていた。