翌日、愛莉が千春ちゃんを一晩だけ、
止めさせた後、
愛莉と一也は、千春ちゃんと初めて出会った、
広場にある、休憩場所で、
千春ちゃんを連れて、
この子が、どうしたら、助けられるか、
考えるのだった。
「うーん、どうしたらいいんだろう…」
「困ったわね、児童相談所に、相談するべきかしら?」
「その方が、手っ取り早い気がする」
(ちはる…どうなるの?)
「大丈夫よ、私たちが、何とかするから」
「うん、助けてあげるから、
孤児院に預けるとか?」
「うん、それしか、選択肢は、無いね…」
こうして、一也は、児童相談所に連絡して、
千春は、後に、孤児院に引き取られることに
なったのだったが…
(ちはる…また、おねえちゃんや、おにいちゃんと、
あそびたいな…)
「うん、また会えたらいいね」
「いつでも、待っているからね」
(うん、でも、さみしい…)
「私だって、寂しいよ~」
と、愛莉は、千春を抱きしめた。
(おねえちゃん、またあそぼうね…)
「うんっ!また、遊ぼうね!
あっ、名前!」
「そうそう!俺は門藤一也って、言うんだ」
「私は桃井愛莉だよ!」
(あいりおねえちゃん!
かずやおにいちゃん!またあそぼうね!)
こうして、親のいない子どもを助ける出来事は、
終わりを迎えるのだった…
その後、改めて、一也と愛莉は、デートに行っていた。
「はぁ~この前は大変だったけど、
千春ちゃんと、もうちょっと、遊びたかったな…
この子、結構、可愛かったからね~」
「千春ちゃんには、幸せな人生を送って欲しいって、
願うだけじゃない、祈るだけじゃなくて、
そうして欲しいと、思うんだ」
「なんか、意味深い言葉だね…
あっ、一也くんって、学校生活はどう?
勉強、付いていけれてる?」
「うん、付いていけれているよ、
浪人時代は、勉強漬けだったからな…
でも、これ以上、留年したら、
退学になりかねないから、
今のうちに、必死で、五教科の座学をしていくつもりだよ」
「将来の夢は?」
「特にこれと言って、考えてなかったな…
まぁ、人より、運動神経と身体能力が高いから、
それを生かした、仕事かな?」
「体力を使う仕事か…一也くんに、向いているかも!」
「うん、ありがとう」
「今思うと、一也くんや絵名に色々と助けられたな…」
「うん、俺も、愛莉ちゃんに助けられたよ」
「同じ中学の時、私と絵名の事、助けてくれて、
それでかな?一也くんのこと、気になりだしたのも」
「まぁ、当時の俺は、全く、気にしてなかったけど…
でも、なんでだろう、いつしか、俺も、愛莉ちゃんのことが、
気になり始めたんだよな…」
二人で中学時代の話をするのだった…