門藤一也は頭を悩ませていた。卒業後の進路について。
頭が悪い一也は、進学にさほど、関心が無かった。
専門学校でさえ関心が無いのだ。
「心残りがあるのか?」
「考えても、やっぱり、引っ掛かるんだな」
「そっか」
「俺、これから、どーしたら、いいんだろう?」
「まぁ、俺には絵名ちゃんがいるけどな!」
「真二には、絵名がいるからな~」
「一也は、どうするつもりだ?」
「俺は…考えることが無いが、何もしない訳にはいかない!」
と、一也は悩みを募らせていた。
何故ならば、将来の就職を考えていないからだ!
「一也は、それなりに喧嘩は、強いから、
喧嘩師とか、格闘家とか?」
「俺はそういうのは柄じゃない」
「そっか」
「あぁ」
「じゃあ、料理人は?」
「俺は刺身を切る事と、魚釣りしか出来ない!
釣りは楽しいぞ!」
「自給自足とか!」
「それも、逆に辛い…」
「それじゃあ、進学か?」
「俺に進学する学も金もない」
「…そうだったな…」
「でも、ありがとう。話を聞いてくれて」
「あ、はい、俺も何だか嬉しい」
「ホントに!?」
「あぁ、ホントだ」
「優しいね、真二くん」
「俺が優しいと思ったことはねーな」
「まぁ…過信は良くないって言うしな…」
チャイムが鳴った。
「あっ、そろそろ、授業じゃねーか!」
「ヤベーあの先生、スゲー鬼だぞ!」
「ヤベェ!」
放課後。
「それじゃあな」
「あぁ、またな、一也」
門藤家にて。
父と息子の一也は会話をしていた。
「一也は、高校を出たら、どうするつもりだ?」
「俺は…何もなければ、就職したい。
アテが無い…」
「…じゃあ、お父さんも、一也が出来そうな、
就職先、探してみるよ」
「ありがとう。お父さん」
「一也は、何がしたいんだ?」
「釣りしかやってない」
「じゃあ、うーん…刺身を切ったりするができるから…」
「寿司屋で、ウェイターになる勉強する!」
「よし、じゃあ、お父さんも、
一也が、寿司屋で働くために、
資料をネットや本で探してみるね」
「わかった。俺も探してみる」
父は書店で、寿司屋で働く要素が書いてある、
基礎や応用の本を、一冊ずつ、購入した。
一也はと言うと、ネットで、お寿司屋さんの知識を、
研究して、ノートにキレイに書き込んでいる様だ。
「寿司屋と言っても、色々あるからな…」
「あぁ、俺もある程度は、寿司屋の事柄は、
小学生の時から、叩き込んでいる」
「よし、頑張ろう!」
「うん!」
門藤一也は、釣りが好きな影響で、それが理由で、
寿司屋の情報や、魚に詳しいようだ。
門藤一也はどうなるのか?