元不良は一年留年している   作:アッシュクフォルダー

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第九話 門藤一也は鳳えむと出会う

門藤一也は、ある光景を見ていた。

 

(…?この子、宮益坂女子の子だな…カワイイ…

けど、どうして、神山高校にいるんだろう…)

 

と、一也は感心していた。

 

その子は、大声で奇声を上げながら、

グランドや中庭を走り回っていた。

 

(この子、元気だな…風紀委員の連中に、

この女の子が見つかる前に、さっさと送り届けるか。

宮益坂女子学園に)

 

と、一也は思い、彼女に近づいた。

その子は、東雲絵名と会話をしていた。

 

(この子…?絵名の知り合いか?)

 

「あっ、この人が、ソワソワしている!」

 

「えっと…えむちゃん。

この人は、門藤一也くんって言って、

私と同じ夜間定時制の人なの」

 

「門藤一也です」

 

「初めまして!鳳えむですっ!

絵名さんが、いつもお世話になっていまーす!」

 

「よ、よろしく…」

 

(眩しい…すごく、光っていて、眩しい…)

 

「どうかしたの?一也くん?」

 

「あっ、他校の子がいるから、気になっていて」

 

「そうね…えむちゃんは、どうして、神山高校に?」

 

「一緒にショーをしている、仲間に会いに来たんです!」

 

「そっかー」

 

「ショー?」

 

「あたし、フェニックスワンダーランドで、

ショーをやっているんです!

一也くんも、観に来て欲しいな!わんだほーい!だよ!」

 

「う、うん…」

 

「じゃあ!約束!」

 

「うん」

 

と、えむと言う子と一緒に不確かな約束をした。

 

すると、えむは、ダッシュで、

勢いよく、神山高校の校舎へ、走った。

 

(ここ、神山高校だけどな…)

 

「一也くん」

 

「?」

 

「そろそろ、授業の時間だよ!」

 

「そうだった!早く、C組にいかねーと!」

 

 

授業後

 

「はぁ…だりぃ…」

 

「お疲れ様」

 

「あぁ、山田。お疲れ様」

 

山田恭平は、俺と同じクラスメイトだ。

 

「そー言えば、大変だったぜ?

他校の子を見つけ出して、捕獲すんの」

 

「捕獲って、人だよ?」

 

「まぁ…表現的には、だ。

でも、結局、捕獲出来なかったんだ…

俺ら風紀委員の連中が、総出で探したけど、

足が速くて、アクロバティックまでして、

大変だったぜ」

 

(恐らく、今日、出会った、あの子だ…)

 

「一也は、知らねーか?」

 

「あぁ、俺は見て…無い…」

 

「そっか」

 

「じゃあ、俺は、帰る」

 

「またな」

 

「あぁ」

 

 

一也は、こう感じた。

 

(宮益坂女子ってことは、愛莉も知っているのかな?

この、鳳えむって子…まぁ、同じ学校だから、

出会っているかもしれないな…)

 

と、一也は勝手に思った。

 

家に帰り、翌日の午前。

門藤一也は、就職先を、頑張って探しつつも、

自分が出来そうな仕事を紹介ページを、読みまくるのだった。

 

門藤一也は定職に就くために、頑張るのだった。

 

 

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