門藤一也は、ある光景を見ていた。
(…?この子、宮益坂女子の子だな…カワイイ…
けど、どうして、神山高校にいるんだろう…)
と、一也は感心していた。
その子は、大声で奇声を上げながら、
グランドや中庭を走り回っていた。
(この子、元気だな…風紀委員の連中に、
この女の子が見つかる前に、さっさと送り届けるか。
宮益坂女子学園に)
と、一也は思い、彼女に近づいた。
その子は、東雲絵名と会話をしていた。
(この子…?絵名の知り合いか?)
「あっ、この人が、ソワソワしている!」
「えっと…えむちゃん。
この人は、門藤一也くんって言って、
私と同じ夜間定時制の人なの」
「門藤一也です」
「初めまして!鳳えむですっ!
絵名さんが、いつもお世話になっていまーす!」
「よ、よろしく…」
(眩しい…すごく、光っていて、眩しい…)
「どうかしたの?一也くん?」
「あっ、他校の子がいるから、気になっていて」
「そうね…えむちゃんは、どうして、神山高校に?」
「一緒にショーをしている、仲間に会いに来たんです!」
「そっかー」
「ショー?」
「あたし、フェニックスワンダーランドで、
ショーをやっているんです!
一也くんも、観に来て欲しいな!わんだほーい!だよ!」
「う、うん…」
「じゃあ!約束!」
「うん」
と、えむと言う子と一緒に不確かな約束をした。
すると、えむは、ダッシュで、
勢いよく、神山高校の校舎へ、走った。
(ここ、神山高校だけどな…)
「一也くん」
「?」
「そろそろ、授業の時間だよ!」
「そうだった!早く、C組にいかねーと!」
授業後
「はぁ…だりぃ…」
「お疲れ様」
「あぁ、山田。お疲れ様」
山田恭平は、俺と同じクラスメイトだ。
「そー言えば、大変だったぜ?
他校の子を見つけ出して、捕獲すんの」
「捕獲って、人だよ?」
「まぁ…表現的には、だ。
でも、結局、捕獲出来なかったんだ…
俺ら風紀委員の連中が、総出で探したけど、
足が速くて、アクロバティックまでして、
大変だったぜ」
(恐らく、今日、出会った、あの子だ…)
「一也は、知らねーか?」
「あぁ、俺は見て…無い…」
「そっか」
「じゃあ、俺は、帰る」
「またな」
「あぁ」
一也は、こう感じた。
(宮益坂女子ってことは、愛莉も知っているのかな?
この、鳳えむって子…まぁ、同じ学校だから、
出会っているかもしれないな…)
と、一也は勝手に思った。
家に帰り、翌日の午前。
門藤一也は、就職先を、頑張って探しつつも、
自分が出来そうな仕事を紹介ページを、読みまくるのだった。
門藤一也は定職に就くために、頑張るのだった。