親愛なる隣人として転生した男   作:サミン

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本作もプロローグから入ります


プロローグ

―――僕が誰かって?

 

OK、じゃあ最初から説明してあげるね。

 

 

まず、僕は俗に言う転生者ってやつだ。

 

なぜ僕が転生者になったかと言うと、転生する前の記憶では、近所のアパートが火災に襲われてしまい、取り残されてる人たちを助けようと、思わずそのアパートの中へと僕は入っていってしまった。

 

なんとか取り残されてた人たちを見つけ、その人たちを優先させて出口を目指そうと思ってたんだけど―――僕としたことが、助けるのに夢中になって自分の口を布か何かで覆うのを忘れてしまい、煙を大量に吸い込んでしまって、僕はその場に倒れてしまった。

 

取り残されてた人たちは、逃げるのに必死だったのか、それとも火災の影響で天井の一部などが崩れた音のせいなのか、またはその両方だったのか、僕がその場に倒れたことに気づくことなく、出口を目指していった。

 

 

端からみたら、助けてもらってるのに薄情な人たちと思うかもしれないだろう。それでも、誰かの役に立てて死ねるのであれば、それも本望かな……そう思い、死を覚悟して目を閉じた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――けど、いつまで経っても、自分は意識がまだあるままで、いつの間にか火が燃え盛る音さえも聞こえなくなっていた。

 

そして目を開くと―――そこは自分の家で、自分の部屋の中だった。起き上がって外を見てみても、そこは日本、それも僕が住んでいた東京の町だった。

 

 

けど、同じ東京だけど何かが違っていた……どことなく、近未来的な感じに見えていた。そして、自分の体に違和感を感じ、鏡の前で服を脱いで上半身だけを見てみると―――

 

 

「……僕、こんなに筋肉ついてたっけ?」

 

 

そう、まるで別人になってしまったのではないかと思うくらい、逞しい筋肉がついた自分の姿があった。

 

そして試しに、僕の机の上に置いてあったペンを手に持ってみるも、やはり感触的に僕の手でペンを持ってるんだと実感してる。

 

何がどうして自分の家にいるのか、どうして筋肉質になったのか、気になることは多いけど、ひとまず頭の中を整理しようとペンを机の上に置こうとする。

 

だけど―――

 

 

「あ、あれっ?離れない……!」

 

 

拳を開いた状態にしても、なぜかペンは手から離れようとしなかった。手を振っても、ペンは全然落ちようともしない。

 

「どうなってるんだ……?」

 

疑問に思いながら、もう片方の手でペンを取ると―――なんと、手首辺りからクモの糸が出ていた……!

 

「クモの糸!?まさかこれって―――」

 

何かに気づいた僕は、クローゼットの戸を恐る恐る開き、中を見てみる。そこにあったのは―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これは……スパイダーマンのスーツ!しかも、僕が好きなライミ版のスーツだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

OK、それじゃ改めて説明しよう―――と、その前にまず名前を教えなくちゃ……。

 

僕の名前は『浅中(あさなか)匠馬(たくま)

 

今度こそ改めて、僕は火災によって死んだと思ったら転生し、スパイダーマンの力を授かった。しかもスーツは僕が好きなライミ版のスーツ!

 

ライミ版のスパイダーマンの映画は、僕からすれば傑作と言えるほどの作品だと思ってる。主人公のピーターとヒロインのMJとの上下逆さのキスが魅力的な1だったり、暴走する電車を止めた後のシーンが良すぎる2だったり、3だって―――

 

 

 

 

 

……まぁ、3に関しては批評すべきシーンが多かったのは確かに否めないかも……特にあのダンスのシーンとか。けど、僕としてはピーターの親友のハリーが力を貸して共闘したシーンは燃えたね。

 

 

まっ、スパイダーマンの映画の話もいいが、僕の話の続きをしよう。

 

転生してスパイダーマンの力があると分かった僕は、早速スパイダースーツを身に纏い、ビルの壁をよじ登ってみたり、中指と薬指を曲げて糸を出すという、糸の出し方も確認した後に別のビルに跳び移ってみたり―――ちなみに、原作やアニメ版、マーク・ウェブ版などのようなウェブシューターも必要なしに糸を出せるようになっていた。やはりライミ版のスーツなら、ウェブシューターは無しにして直接手から出した方がいいかもね。

 

 

そして、全てとまではいかないけど、この世界の情報をある程度知ることが出来た。

 

どうやらこの世界で『ノイズ』と呼ばれる特異災害認定されてる化け物たちが人々を襲ってるらしい。しかも、そのノイズに触れたり触れられたりした者は、人だけでなく犬や猫といった動物まで炭素の塊へと変えられてしまう。

 

そんなノイズに襲われてる人たちを助けるために、スパイダーセンスを頼りにノイズの出現した場所へと向かっていき、ノイズに触れられそうになった人たちを救った。でも、スパイダーマンの力を持ってるとはいえ、僕もノイズに触れられたらやばいと思い、さすがにノイズを倒そうとまでは考えられなかった。

 

 

 

 

 

だが、ある日のこと―――いつものようにスパイダーマンとしてノイズに襲われかけてる人たちを助けている時だった。

 

どうやら、ノイズは状況によって姿を変えることも出来るようであり、飛行型になって空を飛ぶノイズもいれば、合体して巨大化するノイズもいるらしい。

 

そして襲われかけてる人たちを助けている最中に、そんな飛行型ノイズが隙を突いて襲い掛かってきた。咄嗟のことに、僕は抱えていた人を守ろうとして背を向けた。

 

(転生してもう一度死ぬとか、短い二度目の人生だったなぁ……)

 

心の中でそう嘆き、炭化されるのを覚悟して目を閉じた。

 

しかし―――

 

 

「ぐあっ!!?」

 

 

僕はノイズの攻撃をもろに食らったにも関わらず、ただその痛みが伝わってくるだけで炭化されなかった。

 

「……まさか、このスーツのお陰か……?」

 

そう思ったけど、スーツ自体はそもそも自作(僕の場合はどうなのかは知らないけど)で、特にそんな防御力も持ってないはずだ。

 

となれば……

 

 

「一か八か……やってみるか!」

 

 

僕はスーツの腕の部分だけを外し、文字通り素手でノイズを殴ってみた。

 

 

 

 

 

そしたらなんと!素手であるにも関わらず、ノイズを文字通り殴り飛ばすことに成功した!

 

 

そしてそこからノイズを殴ったり蹴ったりもし、クモの糸でノイズの動きを封じたりして人を助け、ノイズを倒しもした。

 

 

 

 

 

―――ということで、僕はスパイダーマンの力を授かり、この世界の脅威であるノイズを倒す力もスパイダーマンの力として備わっていた。その力でノイズを倒し、これからもたくさんの人を救っていくことにした。

 

もちろん、犯罪を行ってる悪人を取っ捕まえたり、ノイズ以外で助けを求めてる人がいれば助けにも行く。

 

 

それが僕―――浅中匠馬に与えられた、大いなる仕事だからね!




スパイダーマンとクロスさせた理由は、ただ単にスパイダーマンの映画を見返した際に、今になってスパイダーマンにハマり始めたのがきっかけです(苦笑)

ちなみに、本作の主人公のイメージCVは、スパイダーバースでピーター(Bじゃない方)の声をしてくれた中村悠一さんにしました。というのも、中村さんボイスのスパイダーマンが結構印象に残ってたし、何より序盤で死んでしまったから、中村さんボイスのスパイダーマンをもっと活躍させたいと思ったからです

では、息抜き程度なのでいつまで続くかどうか分かりませんが、楽しみにしてくれるのであれば更新致します

それでは……
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