遊戯王 seven deadly sins   作:弦城音屋

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第3話 ~0の恐怖①~

俺は救急車に運ばれた不良を見送りながらさっきの声について考えていた。

思考の海に沈んでいた俺を現実へ呼び戻したのは空良の腹が空腹を訴えた音だった。D・パッドを確認すると午前11時30分。もう昼時だ

そろそろ昼飯を食わねーとな……帰るか

「はぁー食った食った!」

カップラーメン5個を平らげた俺は急に眠気を感じていた

無理も無いよな。さっきまで訳のわからない出来事に遭遇していたんだから。疲れてもしょうがないよな……

そう考えながら俺の意識は落ちていった

目を覚ますとそこはさっきまで寝ていた部屋ではなかった。何もなく、地平線のようにどこまでも広がっている真っ白な空間。

「…………え?」

置かれた状況が理解できない

「……ここどこ?」

そんな事を言っても誰も答えてくれるはずは無いのだがそう言わざるを得なかった。しかし、

「ここは君の夢の中だ」

それに答える者がいた

青いローブを身に纏った美しい顔立ちの青年だった

「……は?」

「だから君の夢の中だ」

「はぁ……」

なんというか、また厄介事に巻き込まれた気がする……

「君の方から厄介事に巻き込まれたんだろう」

うわ、コイツ、エスパーかよ

「私はエスパーではない。強いて言うならそうだな……」

少しの沈黙のあとその青年はとんでもない事を口にする

「カードの精霊だ」

「……え?」

「いやだからカードの精霊だ」

もう訳がわからない!何!?電波なの!?

「訳がわからないのは重々承知だがまずは礼を言いたい。私の眷属を救ってくれてありがとう」

「え?」

ナニコレ?ワケガワカラナイヨ?

「君はさっき、『強欲』の眷属と戦い、1枚のカードを取り返した。そのカードこそが私の眷属なのだ」

「は?強欲?何それ?」

俺の質問を綺麗にスルーした青年は話を続ける

「しかし、君が『強欲』の眷属を倒したおかげで君はここにいるんだがな」

……やっぱり助けるんじゃなかったかな

思わずorzの体勢を取ってしまった俺を誰が責められようか

「まぁそう落ち込むな。ちゃんと元の世界へ返してやる。ただし、条件付きでな」

「条件?」

「そうだ。私と決闘(デュエル) しろ。だが」

青年が指をパチンと鳴らす

その瞬間、どこからともなく巨大な時計が現れた

「10ターン以内にどちらかのライフを変動させる。そうすれば君の勝ちだ」

どちらかのライフを変動させる。それは条件としてはあまりにも楽すぎる。俺が勝つには自爆特攻やバーンカードを使えばいいだけだ。

「いいぜ、その受けて立ってやる」

いつの間にか腕にはまっていたD・パッドを青年に突きつける

青年も腕にかわった形のD・パッドを俺に突きつけ

「そうでなくては。行くぞ!」

「「決闘(デュエル)」」

☆☆☆

「先行は私が貰う!ドロー!私はモンスターをセット!カードを2枚セットしてターンエンド!さぁ、君のターンだ」

時計の針の位置が0から1へと動く

青年 手札3枚

「俺のターン!ドロー!」

俺が引いたのは貫通効果を持つS・HERO(スカイ・ヒーロー)カマイタチだ。コイツで決めてやる!

「俺は『S・HERO(スカイ・ヒーロー)カマイタチ』を召喚!バトル!カマイタチで伏せモンスターを攻撃!疾風斬!」

カマイタチの双剣が伏せモンスターを切り捨てる

「私がセットしておいたモンスターは『ゼロ・プリースト』!」

「俺のカマイタチは貫通効果を持っている!お前のモンスターの守備力は0だ!よって1700のダメージを受けてもらうぜ!」

これでこのデュエルは俺の勝ちだ!

「それはどうかな?私はリバースカードオープン!『ガード・ブロック』を発動!これで私のダメージは0となり、1枚ドローできる」

青年の周りに黄色いバリアが発生し、衝撃波を相殺してしまった

う……防がれてしまったか

「俺はカードを2枚伏せてターンエンド!」

時計の針が2へと動く

空良 手札3枚

「私のターン!ドロー!私は『ゼロ・ガンマン』を召喚!」

右手の甲に0の紋章を持つ西部劇に登場しそうな男が俺の前に現れる

「ゼロ・ガンマンの効果発動!このカードが召喚に成功した時、相手フィールド上に存在するモンスター1体の攻撃力を0にする!行け!ゼロ・ガンマン!クイックゼロショット!」

 

ゼロ・ガンマン

☆4 戦士族 光

atk/0 def/0

このカードが召喚に成功した時、発動できる

相手フィールド上に存在するモンスター1体の攻撃力を0にする

 

カマイタチatk/1700→0

 

ガンマンがクイックドロウでリボルバーを取りだしカマイタチを撃ち抜く。カマイタチは苦しそうに膝を付いた

「更に、墓地に存在するゼロ・プリーストの効果発動!自分フィールド上に攻撃力、守備力が共に0のモンスターが存在する時、このカードを特殊召喚できる!蘇れ!ゼロ・プリースト!」

地面から0の紋章が浮かび上がり、その中から額に0の紋章を持つ白い法衣を着た男が現れる

 

ゼロ・プリースト

☆4 魔法使い族 光

atk/0 def/0

自分フィールド上に攻撃力、守備力が0のモンスターが存在する場合このカードを墓地から特殊召喚できる

ゼロ・プリーストの効果は1ターンに1度しか使えない

 

「行くぞ!私はゼロ・ガンマンとゼロ・プリーストでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!顕現せよ!我が眷属!『トワイライト・ゼロ』!」

翼に0の紋章を浮かび上がらせる真っ白なドラゴンが地面に降り立つ

「また攻撃力0……!」

さっきから攻撃力0のモンスターばっかりだ。何を考えているんだ……?

「私はトワイライト・ゼロの効果発動!このカードがエクシーズ召喚に成功した時、フィールド上に存在する攻撃力が0のモンスターを全て、このカードのオーバーレイユニットとする!取り込め!ゼロ・フォール!」

「させるか!俺は速効魔法『気象急変』を発動!このカードは自分フィールドのS・HEROをデッキに戻し、デッキからそのモンスターと違う属性で同じレベルのS・HEROをデッキから特殊召喚する!俺はカマイタチをデッキに戻し、現れろ!『S・HERO(スカイ・ヒーロー)ヘイル』!」

 

気象急変

速効魔法

自分フィールド上に存在するS・HERO(スカイ・ヒーロー)と名のついたモンスターを1体デッキに戻し、デッキからそのモンスターと違う属性で同じレベルのS・HERO(スカイ・ヒーロー)と名のついたモンスターを特殊召喚する

 

トワイライト・ゼロに引きずり込まれそうになったカマイタチをデッキから現れたヘイルが救出する

「ほぉ……。やるじゃないか。だが甘いな!私はトワイライト・ゼロでS・HERO(スカイ・ヒーロー)ヘイルを攻撃!プランクウィング!」

攻撃力0なのに攻撃だと!

「ここでトワイライト・ゼロの効果発動!このカードのオーバーレイユニットを1つ取り除き、相手フィールド上のモンスター1体とこのバトルだけ攻撃力を入れ換える!」

「何ぃ!」

ヘイルatk/1700→0

トワイライト・ゼロatk/0→1700

トワイライト・ゼロの周りを回る光がトワイライト・ゼロに吸い込まれ、トワイライト・ゼロの0の紋章が光る。その瞬間ヘイルは苦しそうに膝を付く。

そして、ヘイルはトワイライト・ゼロに身体を食いちぎられた

「でも、どっちみち俺にダメージが入るから俺の勝ちだ!」

「トワイライト・ゼロがバトルを行う場合、互いの戦闘ダメージは0となる!」

確かに戦闘ダメージは0になった。でも!

「まだだ!俺はS・HERO(スカイ・ヒーロー)ヘイルの効果発動!このカードが戦闘によって破壊されたとき、破壊したモンスターの攻撃力を500ポイント下げ、相手に500ポイントのダメージを与える!降り注げ!カーテンオブヘイル!」

食いちぎられたヘイルがバラバラの雹となり奴に降り注ぐ!

「私はトワイライト・ゼロの効果発動!こいつにオーバーレイユニットが付いている時、プレイヤーが受ける効果ダメージを0とし、受けるはずだったダメージ以下の攻撃力を持つモンスターをデッキから手札に加える!これにより私が受けるダメージを0とし、デッキから攻撃力500以下の『ゼロ・ディフェンダー』を手札に加える!」

 

トワイライト・ゼロ

★4 ドラゴン族

☆4の攻撃力0のモンスター×2

atk/0 def/0

このカードがエクシーズ召喚に成功した時フィールド上に存在する全ての攻撃力0のモンスターをこのカードのエクシーズ素材に加える

このカードが戦闘を行う場合、発生する戦闘ダメージは0になる

このカードが戦闘を行う時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動する

このカードと戦闘を行うモンスターの攻撃力とこのカードの攻撃力を入れ換える。ダメージステップ終了時に元の数値に戻る

このカードがエクシーズ素材を持っている時、自分が効果ダメージを受けた場合発動する

その効果ダメージを0になるように下げ、下げたダメージ以下の攻撃力を持つモンスターをデッキから手札に加える

 

「そんな……」

戦闘ダメージも効果ダメージも効かないなんて……

「私はこのままターン終了だ」

青年 手札4枚

時計がカチリと4へと動く

「俺のターン!ドロー!」

来た!このカードなら奴のトワイライト・ゼロを攻略できる!

「俺は手札から魔法カード『融合』発動!手のSHERO(スカイ・ヒーロー)サンダーブレイクとS・HERO(スカイ・ヒーロー)レインを融合させ現れろ!漂う雲のヒーロー!S・HERO(スカイ・ヒーロー)クラウドクラウン!」

雷と雪が混ざり会い巨大な積乱雲が発生する。その中から白い装甲を身に纏った男が降臨する

「バトル!クラウドクラウンでトワイライト・ゼロに攻撃!クラウンレイズ!」

クラウドクラウンのパンチがトワイライトゼロを捉える

「私はトワイライトゼロの効果発動!オーバーレイユニットを1つ取り除きクラウドクラウンの攻撃力とトワイライト・ゼロの攻撃力を入れ換える!」

クラウドクラウンのパンチを軽々と受け止めたトワイライト・ゼロがクラウドクラウンを食いちぎった

さぁ!ここからが本命だ!

「この瞬間クラウドクラウンの効果発動!このカードが戦闘によって破壊されたとき自分の墓地から合計☆が8になるようにS・HERO(スカイ・ヒーロー)を特殊召喚する!」

 

S・HERO(スカイ・ヒーロー)クラウドクラウン

☆8 戦士族 水

atk/2800 def/2400

水属性のS・HEROと名のつくモンスター+光属性のS・HEROと名のつくモンスター

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない

このカードはカードの効果によって破壊されない

このカードが戦闘によって破壊されたとき、自分の墓地から合計レベルが8になるようにS・HEROと名のつくモンスターを特殊召喚する

 

「俺はクラウドクラウンの効果でS・HERO(スカイ・ヒーロー)サンダーブレイクとS・HERO(スカイ・ヒーロー)レインを特殊召喚!さらにレインの効果発動!このカードがクラウドクラウンの効果で特殊召喚されたとき、このカードの攻撃力を800ポイント上げ、カードを1枚ドローする!」

 

S・HERO(スカイ・ヒーロー)レイン

☆4 戦士族 水

atk/1200 def/700

このカードがS・HERO(スカイ・ヒーロー)クラウドクラウンの効果で特殊召喚された場合、このカードの元々の攻撃力を800ポイント上げ、デッキからカードを1枚ドローする

 

「……そうか、だから敢えてクラウドクラウンで攻撃したのか……」

「あぁそうさ!もうお前のトワイライト・ゼロにはオーバーレイユニットが無い!行くぞ!バトル!

S・HERO(スカイ・ヒーロー)レインでトワイライト・ゼロを攻撃!スパイラルレイズ!」

レインが水で作り出した矢をトワイライト・ゼロに放つ

「ッ!私はゼロ・ディフェンダーの効果発動!このカードを手札から墓地に送ることにより自分フィールド上に存在する攻撃力0のモンスターをこのターンだけ戦闘では破壊させない!」

放たれた矢をゼロ・ディフェンダーが受け止める

防がれてしまったがまだだ!

「俺はサンダーブレイクの効果発動!このカードは攻撃力を半分にすることでプレイヤーにダイレクトアタックすることができる!」

サンダーブレイクが黄金の気を纏い、奴に突撃せんと構えている。

「行くぜ!サンダーブレイクのダイレクトアタック!スパークブリンカー!」

「私は伏せていた2枚目の『ガード・ブロック』を発動!発生する戦闘ダメージを0にし、1枚ドロー!」

サンダーブレイクの渾身の一撃をまたしても黄色いバリアが防ぐ。

やばい。防がれてしまったか……。だけど次のターンで絶対に決めて見せる!

「俺はこのままターンエンド!」

空良 手札2枚

カチリと時計が5へと動く

「私のターンドロー!」

引いたカードを見た奴は少し笑みを浮かべた

「すまないな少年。この決闘(デュエル)ーー」

そして

「ーー私の勝ちだ」

そう勝利宣言をしたのであった

 




というかカップ麺を五つも平らげるって何処のモトキンですか……
皆さまからの感想、こんなオリカを使って欲しいなどお待ちしております
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