宣告を告げる亡霊狩り   作:アイン・クロニクル

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今回はアインのドイツでの過去です。



語られる過去【アインと黒兎隊】

青い空、白い雲、広大な海と砂浜。

 

アイン達は今海にいた。1学期最後のイベント、臨海学校で海にきており生徒達は立て続けのイベントの中止で貯まった不満を解消している。アインは前までは臨海学校など興味がなかったたが今は違った。何故なら妻であるクラリッサも千冬が気を使わせ招待したからである。

 

「姉貴には感謝だな。」

 

水着に着替え普段は見せない露出した白い肌が抜群のスタイルと合わさってアインを釘付けにしていた。

 

「痛っ」

 

「いつまで見てるつもりだ?馬鹿者」

 

「姉貴」

 

クラリッサの水着姿を堪能していたら、アインは背後から現れた千冬にいつもの出席簿ではなく拳骨をくらい頭を押えた。

 

「別に良いだろ、自分の女を見るくらい」とアインが返すと「ほー私はお前のそのみっともなない姿が大人としてどうかと思い1発喰らわしたが・・・もう1発欲しいのか?」と千冬が脅しアインは「すいません」と返すしかなかった。

 

そんな茶番をしているとクラリッサが寄ってきた。アインが「どうした?」と聞くと「実はこの2人が落ち込んでいるんだが」と言われラウラと鈴を見るとぶつぶつ何か呪詛のような言葉を言っており耳を澄ますと「あんなん脂肪の塊、あんなん脂肪の塊」「必要な栄養はとってるのに私は何で大きくならないんだ。」と2人が胸のことで悩んでいることにアインは「どうすれば」と悩んだ。

 

しばらく2人が呪詛を言ってると山田先生がやってきて2人はその大きさに「「がふっ!」」と血を吐き沈んだ。

 

屍となった2人をアインは「俺達じゃ無理」と判断しラウラ達をおいてクラリッサの手を引き海へと向かった。それからは海水浴、ビーチバレー等ドイツでは立場上出来ないことをして楽しんだ。

 

夜になるとアインは自室で千冬をマッサージしていた。数年ぶりにされる弟のマッサージを千冬は堪能し次にクラリッサがマッサージを受けている途中千冬はいたずらをしてやろうとクラリッサの足裏をくすぐった。

 

「ひゃっ!、ち・千冬義姉さん」

 

「クラリッサ、次は私がマッサージをしてやろう。なにちょっとした姉妹のじゃれ合いだ(^_^)」

 

そこからクラリッサは地獄の体験をした。千冬によって足裏をくすぐられ、お腹が痛くなっても止めてくれない千冬によっていつもはクールなクラリッサの顔は真っ赤になっていた。

 

ようやく地獄の時間が終わり解放されたクラリッサはアインに看病されてると千冬が2人に「シー」と言うと襖をあけラウラ、鈴、セシリア、シャルロットがなだれ込んできた。

 

「お前ら何やってんの?」

 

アインが聞くとラウラ達は逃げようとするが千冬に捕まり今は正座をさせられていた。びくびくしている4人に千冬は冷蔵庫から飲み物を出し渡すと自分はビールを開け飲み始めた。

 

「良いんですか織斑先生?お酒なんて飲んで・・・」

 

シャルロットが千冬に聞くと千冬は「その為の口止め用だ」と言いシャルロット達は渡された飲み物の意味を知りこれ以上は何も言わなかった。

 

千冬はクラリッサにもビールを渡すとアインに「マッサージで疲れたろ、もう一回風呂に入ってこい」と言われアインは部屋をあとにすると千冬は「アインが居なくなったし、クラリッサお前とアインがどうやって結婚まで言ったか話してもらおうか」と言うとクラリッサは「ぶふっ、ゴホゴホ」ビールを吐き咳込んだ。

 

「いきなり、何を言うんですか!」

 

赤面するクラリッサに千冬は「良いじゃないか、ラウラを除く全員が興味津々だ。」と言われクラリッサは諦め語り始めた。

 

 

「私はアインが特例で部隊に来た時はまだ得体の知れない人物として警戒してた。だが私はアインのお目付け役だった為一緒に行動することが多く、そこで思い知ったよ…アインがどういう人物か。」

 

「礼儀正しく、誰よりも仕事をこなし困った人がいたら親身になって対応する。戦闘でも数手先を読み、適切な判断、適切な指示をするアインに私達は段々アインを認めていった。1人を除いて。」

 

「1人?」

 

セシリアが聞くとラウラが「私だ」と答えセシリア達は驚いた。

 

「えーだってラウラ、君アインを凄く慕ってるじゃないか。」

 

シャルロットがラウラに問うとラウラは「あの頃の私は未熟だったからな」と過去の自分にため息を吐き、千冬は「確かに昔はな」と思い出していた。

 

「だがそんなラウラ少佐もアインを認める出来事があったんだ。ある日私とアイン、数人の隊員が備品がなくなってしまい外に出掛けた時だったベルリン郊外の無人地帯にアンノウンが出現しラウラ少佐は単独で迎撃に出たんだ。」

 

クラリッサはそのときのことを思い出しながら語った。

 

 

 

 

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◉数年前ドイツ

 

 

ラウラが単独で出撃したと知ったアイン達はすぐさま基地に戻ると情報を得る為指令室に向かった。到着するとアインは現在の状況の説明と何故ラウラを単独で出撃させたかをその場にいた隊員に問いかけるとドアが開き1人の軍人が入って来た。

 

「アイン特尉、ボーデヴィッヒ少佐の単独出撃を命令したのは私だよ。」

 

アインがその人物を見るとその人物は大佐であったがアインは臆せず説明を求むと大佐は笑みを浮かべ口を開いた。

 

「言いかね特尉、世界というのは持つべき者が優位にたつ。ボーデヴィッヒ少佐には死に物狂いに奮闘しアンノウンのデータを集めてもらう。」

 

「ボーデヴィッヒ少佐が負ければアンノウンは近くの村を襲撃するかも知れんがそれはまた別のデータが取れるからできればそうなって欲しいな。」

 

「ちょっと待て大佐!あんたの言い方だとラウラには死んでもらい、民間人の犠牲もわざと出すってことか!」

 

アインの質問に大佐は

 

「ああそうだよ特尉、データを取るため彼女らには死んでもらう。民間人の方は情報操作をすればいい。ボーデヴィッヒ少佐は死んでも構わないんだよ、何故なら彼女はデザインベイビ―我々が人口的に作った物だ死んだらまた代わりを用意すればいい。」

 

大佐の発言にアイン達は衝撃を受けた、大佐の発言は続く。

 

 

「彼女を作る計画を立案したのは私だ、ならば私は彼女の想像主だ!その私が彼女をどう扱おうが私の勝手だろ、何より軍の為に死ねるならボーデヴィッヒ少佐とて本望だろ。」

 

「ブチ!」

 

大佐の発言を聞いてアインの中の何かがキレた。

 

「十分なデータが取れればアンノウンは片付けて構わん。それまで特尉達は待機してたまえ・・・ああそう、私の命令に逆らうなど止めたほうがいい、私の命令1つので君たちを廃人にすることも出来るのだから。懸命な判断をするんだな。ハハハ」

 

笑う大佐にクラリッサ達は反論することが出来ない。上官の命令は絶対であり自分1人が処分されるのであれば殴り掛かったかも知れない、だが自分1人の責任で部隊全員が道連れになるかも知れない。クラリッサ達は下を向き怒りをこらえることしか出来なかった。

 

クラリッサ達が大佐の指示に従おうとした時

 

「コツン」

 

誰かが足を踏み出した。

 

クラリッサ達が顔を上げると目の前には大佐に向かうアインの後ろ姿があった。

 

1歩1歩大佐に近付き目の前まで行くと足を止め「なんだ特尉、命令は下したはず・・・だぁ!」アインは大佐の顔面を殴り付け大佐を壁まで吹き飛ばすと襟を掴み自分の目の高さまで上げ叫んだ。

 

「ふざけんなよテメェ!データを手に入れる為にラウラと民間人を犠牲にするだと、国民の生命と財産を守るのが軍人の勤めだろ!ラウラがデザインベイビーだからどう扱おうが自由だと、死ぬことが本望だと、いいか!たとえ作られた体でも宿った魂はあいつのものだ!テメェの勝手な理由で命を弄ぶな。あいつは、あいつはこのドイツという国を守る1人の軍人で俺達の仲間だ!」

 

アインは自分の言いたいことを言うと大佐を突飛ばしホルスターからベレッタM92を取り出すと銃口を大佐に向け警告をする。

 

「今回のことは全て俺の一存だ。処罰するなら勝手にしろ、だがなこの黒兎隊の隊員に危害をくわえるなら。」

 

トリガーに指を掛け

 

「俺がお前を必ず殺す」

 

「!!!」

 

放った銃弾は大佐の顔側面を通過し後ろの壁に穴をあけ大佐は気を失った。

 

「アイン・・・」

 

クラリッサがアインに声を掛けるとアインはクラリッサ達に笑顔を向け「クラリッサさん、俺はこれからラウラを助けに行きます。確かに軍人にとって上官の命令は絶対です。でも俺達は軍人である前に1人の人間です。」と言い、その言葉はクラリッサ達を縛っていたなにかを破壊した。

 

「これはかつて俺が尊敬する人が教えてくれたことですが【誰かに命じられるんじゃない、自分自身の心に従え】とだから俺は行くよ。」

 

そう言い残すとアインは指令室から出て行った。

 

残されたクラリッサは目を瞑り考え決断し隊員達にラウラを助けに行くと宣言すると残りの隊員達も覚悟を決めた。「絶対に隊長を死なすな!」「「「了解」」」クラリッサの

号令で隊員達は準備を始め完了すると出撃した。

 

出撃したクラリッサ達はアインと合流しラウラのいる場所へと急ぐ。

 

 

ラウラはアンノウンのハイザック5機との戦闘で既にボロボロで損傷を知らせるアラームが鳴りっぱなしである。

 

「私はこんなところで・・・」

 

ハイザックがラウラに斬りかかろうとした時1発のビームがハイザックを撃破した。ビームが発射された方を見るとアイン達がこちらに来るのが見え、アイン達が降りるとラウラはアインに詰め寄り叫ぶ。

 

「何故貴様らがいる、これは私の任務だ!たとえ死のうがデータを取ることが私の指名で死ぬことなど恐くフギャ!?」

 

怒鳴るラウラにアインは頭にチョップをすると「何をする!」叫ぶラウラにアインは「じゃあ、何で今泣いてんだ」と言いラウラは自分が泣いてるに気づいた。

 

「私は」

 

「ほんとは恐かったんだろ死ぬのが、だがもう大丈夫だ俺達が来た。一緒に生きて基地に帰ろう。」

 

アインの言葉にラウラは「ああ、」答えアインはラウラを下がらせると【オーバ―ブースト】を使用しクラリッサ達と連携しハイザックを撃破した。

 

 

アイン達はラウラを連れて帰ると既に大佐の姿はなく基地指令から命令違反で自室謹慎をするよう言われ3日が経った頃基地指令に呼ばれ通達を受けた、その内容にアイン達は驚いた。

 

内容は3つ

 

◉今回の命令違反及び無断出撃及び上官への暴行は全て処罰しない。

 

◉今回の作戦を立案、命令した大佐は国民を危険にさらしたとことで更迭処分。

 

◉今回と今までの功績を評価しアインを少佐に昇格し黒兎隊の特別顧問とする。

 

この内容のことをアインが基地指令に聞くと基地指令は「上層部の1人が手を回してくれてね、その人物は名を言えば理解してくれると」言いその人物の名を言った。

 

「ヘンケン中将と言う人物だ」

 

「!!!」

 

「(まさかな、グリプス攻防戦で戦死したと聞いたがこっちの世界で生きていたとは。機会があったらお礼を言わなきゃな。)」

 

 

この出来事を境にラウラは変わり他の隊員達も変わっていき、クラリッサはアインに特別な感情を持つようになった。

 

 

 




次回は明日投稿予定です過去の話しは次で終わる予定です。お楽しみに

ヴァルキリーズの登場は?

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  • 他のキャラも出して
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