宣告を告げる亡霊狩り   作:アイン・クロニクル

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今回は予告どおり束のせいでえらい目に合います


夏はまさかの異世界へ(前編)

アイン達はドイツに着くと最初は基地ではなくある場所へと向かった。

 

アインが車を運転し到着したのはベルリン郊外にある広場のような場所でそこにはたくさんの花が咲き中央には大きな石碑があった。アイン達は来る途中に買った花束を供えると軍帽を取り石碑に手を合わせた。

 

この石碑はアイン達が主導したブラックリベリオンで銃弾を受け殉職していった兵士達の為の石碑であり、そこには殉職した兵士の名前と所属が刻まれておりアイン達は半年に1度この場所を訪れ兵士達への冥福を祈り彼らの犠牲を無駄にしないと誓うである。

 

その後はカレンの墓に寄り花を添え祈りを捧げた。

 

用事がすむとアイン達は基地に向かい車を走らせ基地に着くと基地の兵士達がアイン達を出迎えそれをアイン達を笑顔でかえした。

 

 

アイン達が帰国して早1週間が過ぎたが特に目だった問題は起こらずアイン達は平和を謳歌していると束から連絡が入りアイン達3人は束のいる部屋を訪れた。

 

「一体なんの用ですか?束さん。」

 

部屋に到着するなりアインが束に呼ばれた理由を聞くと

束はアインの質問に答えた。

 

「実はね2つあってね、1つはこの前のアメリカ軍呼称銀の福音のことで、あの機体の開発データはいくら調べても誰が用意したのかは不明で国防省やイスラエルもハッキングしてみたけど分からなかったよ。」

 

ハッキングという言葉にアイン達は若干引くが束は話を続ける。

 

「それで2つ目なんだけど今回開発したコレの試験をしてもらいたくてね。」

 

そう言い束はコレと指差した機械を説明する。

 

「これはね、時空転送装置っていってまあ、簡単に言えば違う世界に行く機械だね。」

 

「「「!!!」」」

 

束の説明に衝撃を受けたアイン達は束に宇宙世紀の世界に行けるのか?と束に聞こうとしたが束はアインが聞く前に首を横に振り否定した。

 

「残念だけど、アッ君が思ってる世界には無理だね、この機械で行けるのはこの世界の平行世界だね。話は戻るけどアッ君達にはこの機械を試験してもらうから。」

 

そういう束にアイン達はこれまで試験と評して様々な試作品で酷い目にあっていたため拒否しようとしたが目を輝かせ此方を見ていた為拒否できずアインはその機械の中に渋々入った。

 

「よし、それじゃ始めるよ!クーちゃんよろしく。」

 

「はい、束様」

 

クーちゃんと呼ばれた銀髪の少女はブラックリベリオン後アイン達が保護した被験体の一人で束に引き取られた後はこうして束の助手として生活していた。

 

「それじゃ行ってらっしゃい。ああ多分24時間たてば自動で戻ると思うから。」

 

機械が作動し目の前が真っ白になり意識を失い、次にアインが目を覚ますとアイン達は海に向かって落ちている最中だった。

 

「はぁ!?ふざけんな!」

 

アインは今の状況を理解するとまだ目が覚めていないクラリッサとラウラを起こすと急いでISを身に纏い海面との衝突を回避した。

 

束の発明にまたも酷い目にあったアイン達は辺りを見渡し、ここが本当に平行世界なのか疑問があり情報を集めようとした時センサーが付近で戦闘中のISを探知するとアイン達はその現場に向かった。

 

アイン達が現場に到着し戦闘を確認するとそこには白い機体と赤い機体が銀色の機体と交戦している光景を確認した。

 

 

「アレは何処の機体だ?」

 

アインが疑問に思っていると何かに気づいたクラリッサがアインに自身の気づいたことを話しかけた。

 

「アイン、あの銀色の機体のパイロットもしかしてギャプランに乗ってたナターシャ・フェイルスじゃないのか?」

 

クラリッサに言われよく見て見ると確かにナターシャ・フェイルスにそっくりであり、またその機体と交戦中の白と赤の機体の操縦者もわかりアインはここが平行世界だと確信した。

 

「あの白と赤の機体は赤はあのモップで白はおそらく俺だろうな、刀からエネルギーの刃出しているから零落白夜だろうし。」

 

アインが説明を聞き理解したクラリッサはアインに「我々はどうするか」と聞きアインはしばらく考えるとため息を吐き決断した。

 

「本来はあんま干渉しないほうが良いだろうが苦戦してるのを見ているのもなんか気分良くないし、何より別世界とはいえ自分が墜ちるのを見たくないしな。はあ、やるか2人共。」

 

アインの決断に2人は「はい」と答えスタスターを吹かして救援に向かう。

 

「直ちに目標を無力化し操縦者を保護するぞ!シュヴァルツェスマーケンの名に恥じない働きをを期待する、攻撃開始!」

 

「「了解!」」

 

 

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「(くそ、せっかく機体が二次移行したっていうのに俺はまだ白式の力を使いこなせていない、このままじゃ。)」

 

平行世界のアイン(一夏)は1度墜ちたが機体が二次移行し再び銀の福音に攻撃を仕掛けたがそれでもまだ有効的なダメージを与えられないでいた。

 

「何とか零落白夜を当てさえすれば・・・」

 

一夏は当たればほぼ一撃で致命傷を与えられる単一使用能力の零落白夜を当てようとするが銀の福音の機動性と弾幕で攻撃が通らず、また一緒に戦ってる箒も機体は良いがまだ馴れていない為動きが悪く苦戦していた。

 

一夏は一か八か銀の福音に零落白夜を使用し突貫し刃を当てようとしたが躱され逆に攻撃を喰らおうとした。

 

「(しまった!やられる)」

 

「一夏!」

 

一夏は覚悟し目を閉じようとしたがその瞬間自分と銀の福音の間に何かが入り攻撃を防いだ。

 

「え!?」

 

攻撃を防いだのは見たこのない黒と紺の全身装甲の機体で此方に向きを変えた時見えた肩に刻まれた角の生えた髑髏と666の数字のマークが印象的だった。

 

「無事か?」

 

「あっはい。」

 

いきなり話しかけられた一夏は返事をするとその機体は手にもったライフルを撃ち銀の福音に命中させると別の黒い機体2機が銀の福音に攻撃を開始した。

 

一夏は目の前の機体に誰なのか聞こうとしたがその黒い機体は「話はあの機体を止めてからだ」と言われ一夏は「はい」と答えると黒い機体が隙を作るから零落白夜を当てろと指示され一夏は言われた通り攻撃の機会を伺った。

 

 

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「(アレがこの世界の俺か・・・宇宙世紀という世界を体験しなかった俺は自分でいうのも何だが随分と見るからに優男だな。)」

 

アインは平行世界の自分に驚愕しつつクラリッサ、ラウラ達と共に銀の福音を追い込んでいく。本来なら銀の福音は他の機体を無双出来る性能だが相手が幾つもの死線を潜り宇宙世紀という戦争の世界で作られた機体を扱うアイン達には敵わなかった。

 

「そらそら終わらせるぞ!」

 

「「了解」」

 

ラウラのビームサーベルでの攻撃とクラリッサのビームライフルとビームサーベルの連携攻撃で怯んだ銀の福音にアインは【オーバーブースト】で強化したビームライフルで銀の福音のスラスターを破壊すると「やれ」クラリッサ達がAICで動きを止めるてアインは一夏に攻撃を指示し、一夏は零落白夜を使用し銀の福音に迫る。

 

「解除しろ!」

 

アインの声でクラリッサ達はAICを解除し一夏が零落白夜で斬りかかる。

 

「うおおおーーー!!!」

 

「!!!」

 

零落白夜は銀の福音に命中し機体はシールドエネルギーを失い解除されナターシャが放り出されるとアインが受け止め無事戦闘は終結した。

 

アインはナターシャをクラリッサに預けると一夏がアインに話をしようとするがアインは「旅館で話す」と言い5人は旅館へと向かい途中で此方の世界のラウラ達と合流し旅館に着くとクラリッサがナターシャを山田先生に渡すと一夏達は千冬に説教され、それが終わるとアイン達に話を移した。

 

「今回の協力は感謝する、だが貴様達が誰なのか答えて貰おう。」

 

千冬がアイン達に正体を明かすよういうとアインはクラリッサとラウラに正体を明かすよう言うと機体を解除した。

 

「ふー、始めまして俺の名はアイン・ハルフォーフ、別世界から来ました。」

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしょうか。

次回は後編をお送りします。

ヴァルキリーズの登場は?

  • 嬉しい
  • 予想してたよ
  • 他のキャラも出して

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