ありふれた転生物。『空想人物?になって歴史改変?』 作:かたつむり
ノリと勢いだけで書いた。
割と反省している。
ノリで書いたため、話の内容に過度な期待はしないでね。
その男、天を駆けると囁かれること。
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今日も私は、山の丘にある切り株に座り続ける。
何もすることはないし、その必要もない。
だが何もしないのは、べつに何かをする気合いが起きないからではない。
単に、何もしないことが目的。
瞑想。無我の極致を収めんとする、行である。
ただ自分の中身が広がる感覚。腹の中から体中に広がり、溢れ出す何か。
無心になれば、なるほど。この森を、そこに住む命の鼓動を。そして、今ではその息遣いさえも感じ取れる。
言い表せない、快楽と全能感が私を支配する。
いつの間にか複数羽の鳥達が、わしの周りに泊まっていた。
それでも私は、気にすることなく。ただ自然と溶け合い続ける。
退屈と思ったことはない。何故なら、私が望んでいるが故にやっているのだから。
私には夢がある。おそらく男子ならいちどは考えたことのある夢だ。
強くなりたい。誰にも負けない、最強の男になりたい。
大人になれば鼻で笑う様な夢だろう。かく言う私もそんな大人の一人だった。
だがもしも、その夢を叶えることが出来る機会があるとすれば、如何だろうか。
神様転生。
もはや二次創作ではテンプレとも言える、話の入り方だ。
これ程、一般人設定のオリ主を、漫画の世界に放り込むのに矛盾せず、簡単設定はないだろう。
二次小説を制作したことのある大多数は、使ったことのある手法だと思う。
ご都合主義と言うなの展開で与えられた力を、我がものの様に振るい。
原作から大きく逸脱した力で敵を倒し、ときには救う。
そのため鬱展開がほとんどなく。分かりやすく、大味な作風が、神様転生の魅力だと思う。
ただもし、これを本当に体験したとしたらどうだ。
所詮は二次創作。私も、現実にはありえないと思っていた。そう、思っていたのだ・・・
真実は小説よりも奇なり。まったくそのとうりだと思う。
旧生の名は○○○、○○○。
転生を体験した者である。
死してなお、神、仏の慈悲にて許された、二度目の生に感謝するたびに。
私のふたつのまなこから、涙が溢れ止まらない。
なんと情けないことか。私のなんと弱いことか。
故に私は誓ったのだ。この生を謳歌し天寿をまっとうし。神様、仏様に誇れる人生を歩もうと。
かつての理想を抱き、厳しく己を鍛え。
助けを求める人あらば、手を貸そう。
力なき民が、世の不条理に虐げられるならば。
疾風のごとく駆けつけ。己が鍛えた武をもって、その厄を払おう。
人生とは総じて、魂を磨く修行である。
今生において、私は誓う。
己が魂は、どんな苦行にも負けることなき、真の益荒男へ登り上がってみせようと。
とまぁ、カッコよく? 言ったものの、気取った言い回しだった為に。
結局、天上の意思達には、何を言いたいのかよく分からないだろう。
ス・マ・NAI☆ どうか許してほしい。転生してから若干中二がぶり返してしまっいたようだ。
まぁ、何が言いたいこと言うとだ。
「転生したらガチで、最強の男になろZe!! 」
と言うことである。
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風が心地いい。
燕の様に優雅に、鷲の様に雄々しく。私は今空を駆けている。
これは今まで続けてきた行の成果の一つ、空中歩行である。
・・・はっきり言おう、月歩である。
月歩。ONE PIECEと言う少年漫画に登場する、六式と言う超人体術の一つである。
正確には私の使う月歩は月歩ではなく、月歩モドキが正しい。
それも仕方ない、私は転生特典と言える物を貰ってはいない。
そもそも神様とさえあっていないのだから、チート特典なんて貰える訳がないのだ。
-------『名もないかたつむり』--------
・・・あれ、今まで神様転生だと思っていたのかい?
神様を、連呼したから神様転生って勘違いしたのかな。
彼は一度も神様転生をしたとは、言ってはいないよ。
彼は普通の転生者だよ。
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普通の転生者って何だよって、誰にツッコミんでんだ、私は。
まぁ、交通事故でポックリ逝ったら赤ん坊だったよ。
でもよく考えると、これは転生ではなく憑依トリップに部類されるのかもしれない。
どっちにしろ、生きている事に変わりはない。
特典が有ろうと、無かろうと。私は悪くない第二の人生を送っている。
【ちょと回想】------------------------
私が瞑想を始めたきっかけは、いったい何だったか。
元を辿れば赤ん坊の時。暇過ぎるからしていた、瞑想モドキ発端だった。
別に本当に気が使えるとは思っていなかった。
ただ転生と言う非科学的な現象を体感した身としては、少しの期待もあった。
そして本当に気が使える様になった当初は、興奮した。
これが俗に言う、転生特典だと思った。
過去の日本と思われる世界に転生して、早十年。私は腕試しの武者修行の旅に出た。
そして旅に出て早々、私は怪物に出会った。
私は恥も外聞もなく、泣き叫びながら逃げた。
もしもこの時、近くに法師様が居なければ。私はあの怪物の腹の中だったと断言できる。
そのあと私は法師様に訪ねた。あの怪物は何者か。
法師様は私の問に、一つ一つ答えてくれた。
あの怪物はもののけの化生であり、妖怪の一種である。
もののけを祓った術は法術と言い、法力とゆう力を言霊を使い練り上げる事でこの世の理より、力を貸してもらう術の事らしい。
そしてこの法術は、誰でも使えるものではなく。血筋や、血統。突発的な才能など。
絶対的な資質がいるとのこと。
それを聞いた私は、今まで気だと思っていたものが法力だと考えた。
二次創作の鉄板である美人、美少女ではなく。師匠はおっさんであったが。
旅に出てからの弟子入りフラグは、パワーアップのイベントだろJC! と、信じて法術を教えて貰おうと思った。
「お願いします、私に法術を教えてください!! 」
法術が使えると思い、頭を下げ声を上げてお願いした。
ご都合主義により法術を教えてくれると信じていた。
「君には法術の才能がない」
世界は甘くはなかったでござる。
ご都合主義なんて、なかったんや・・・。
旅に出て分かった事
この時代には本当に妖怪が居た。
私に法術の才能がないこと。
そして私の気の様なモノは、本当に気であったのだ。
法師様が言うには気とは、長い修行の果てに体得するもので。
私の気は、厳密にはチャクラといい。
体の中に流れる七つのチャクラ生成器官から、溢れだしたものだと言うのだ。
チャクラは生命力そのもので。気の大元であり、気であって気ではないのだと言う。
これには私だけでなく、法師様も驚いていた。
ただし、良い意味ではなく悪い意味でだ。
チャクラの枯渇は生命力の枯渇、イコール死。
この事を聞かされた時には怖かった。
なんせ赤ん坊のころから使っていたのだ、怖くもなる。
私のこの気は、チャクラが開きやすい赤子の時に瞑想をしたために。
中途半端にチャクラの門が開いてしまった、ただの偶然の産物に過ぎなかったのだ。
チート特典なんて無かったんだ。
幸い、枯渇さえしなければ問題ないようなので。
私は法師様から気の、大まかな基礎の修行方を次の村に着くまで教わった。
それからも旅を続けて数千。
このほかにもう一つ、旅に出て分かった事がある。
大まかな時代の仮定。
今私が居る島を過去の日本と仮定して、この時代を推測してみた。
一つが服装だ。かぐや姫をご存じだろう、メジャーな日本童話である。
かぐや姫が着ている厚手の着物は。平安時代の特色とも言える物だと思う。
かぐや姫≒厚手の着物≒平安時代と言う考えは。
あながち、間違ってはいないと思う。
これまでかぐや姫の様な、厚手の着物を着た人はいないのだ。
おそらく平安時代ではないだろう。大きな都も存在しない事から。
私はこの時代を、飛鳥時代から奈良時代の始まりと推測した。
私も歴史は得意ではないが、歴史の目印がある時代であった事が大きい。
なんにせよ、時代を仮定できたのは幸運だった。
カァカカカカ・・・
「カァッカカカッ、俺の時代キィターーーーーー!! 男なら、タイムスリップをしたなら、やる事なんて一つしかないだろう。歴史改変! 貴族に取り入り現代知識で、NA/I/SE/I/チート。自慢の気を使ったBU/RI/YO/KUチートで、武功を上げて大出世。いや待て、月の見える夜、妖怪に襲われた高貴なお姫様。護衛の男達も倒され、絶体絶命のピィーーーティ。そこに颯爽と現れた男が、妖怪共を薙ぎ倒した。静まり返る暗闇の中、夜空に浮かぶ月が二人を照らす。見つめあう男と女。身分の違う二人の恋物語りぃ! み・な・ぎっ・て、キィターーーーーー!! 」
カカカッ、やってやる。やってやるぞ!!
「俺主が作る俺物語り。過去から始まる、俺のサクセスストォーリィ!! 」
--目指すは男の理想郷-----
「推してまいる! 」
-----リアルハーレム!! -----
「いっくぜぇーーーーー!! 」
「ねぇかか、かか、あの兄ちゃん何してん? 」
「お馬鹿、指さすんじゃあないよ。あんなのと係わっちゃあいかんよ」
「・・・・・・(え?)///」
------ 中二な自分を殴りたい ------
【回想しゅうりょう】------------------
「あ、如何してこうなった? あ、如何してこうなった? 」
あぁ、懐かしき青春の日々よ、あの頃に戻りたい。
もうほんとに・・・
まぁそれよりもだ、いくらなんでもおかしいお。
なぜ私には出会いがないのだ・・・
私の顔は普通だが、ブサイクではないはずだ。
身体は健康、おまけに強いんだぞ。
--- 【現在の俺主、スペック一覧】---
〔性別/年齢〕:男/37
〔身長/体重〕:178/71
〔体格〕:普通(限定部位のみマッチョ)
〔容姿〕:ふつ面(二十代の若さ)+紅葉色の仮面(ハーフマスク型)
〔知名度〕:そこそこ
〔武勇〕:強者
〔性交〕:童貞(前世を含めて)
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見よ、この圧倒的スペック。
これ程の良物件。例えロマンスな出会いがなくても引く手多数だと、信じていたのに。
「美少女に縁がないのは何故だ。地蔵様にも毎日お供え物してるし、やっぱり五円玉か・・・五円が無いから私の御縁も無いのかなって、お? 誰か居るな」
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「御ねげぇします、どうか俺に仙術をお教えくだせぇ」
空の散歩から塒に帰ったら、ど下座されたでござる。
目の前に痩せこけたあんちゃんに、土下座されながら、弟子入りを申し込まれた。
嫌だ、嫌だ! 何で男の弟子を取らなきゃいかんのだ。
だが、だが・・・しかし!!
「・・・良いだろう、是より私のことを師匠呼べ」
「はい、師匠!! 」
「お前にはまず一年、ここの樹海で生活をしてもらう」
「こ、ここの樹海を一人で!? 」
「くらしの中に修行あり・・・私の教えはその後だ」
「はい! では行ってまいります」
弟子入りがよほど嬉しいのか。
あんちゃんはハキハキとした声で礼をすると、一人でふもとにある樹海まで戻って行った。
この先に地獄が待つとも知らずに・・・
「ホント、如何してこうなった」
今私が居るここは、日本有数の霊脈である、富士の山。
前世の地元でもあり、私の弟子達が修行に明け暮れる場所だ。
かつての私は当初の目的どうり、戦場や襲われている美人な御姫様を探し求めて、日本中を駆け巡った。
しかし戦は起こらず、夜にうろつく様な姫様など皆無であった。
よく考えてみれば当たり前だ、戦国時代じゃああるまいし。
平安よりも前の時代なんだ、戦になる事の方が少ないだろう。
そして妖怪から人を助けてみれば、コソ泥か、仕事帰りのあんちゃんばかり。
妖怪の存在が知れれている時代。夜に出歩く美少女など、いる筈がなかった。
私は根本的に、間違っていたのだ。
しかし私がその驚異の事実に気付いたのは、二十を過ぎてからであった。
夜に美少女を探せば、妖怪と出くわし。
立ち寄った村に食事を分けてもらうために、妖怪と戦い。
野宿をしようも思えば、妖怪の大群に囲まれる。
そんな灰色とも呼べない青春時代を追っていた私に、一つの転機が訪れた。
かつて助けたあんちゃん達が、弟子入りを申し込んできたのだ。
・・・思えばこれが苦悩の始まりであった。
師匠と呼ばれ敬はれる事の心地よさや、私が(再現して)編み出した(漫画やゲームの)超人体術を教えた時の、尊敬の眼差し。
何とも言えない優越感を感じていたよ。
気付けば日本中の腕自慢や、猛者共が、私の下に訪れて来るようになっていた。
見渡す限り男、男、男、実にむさ苦しい。
しかし弟子を採らないとも言えない、何故なら既に数多くの弟子を採っているのだから。
不平不満が起きぬよう、私に出来る事は、弟子を樹海放り込み奮いにかける事くらいだ。
霊脈に誘われた低級妖怪が蔓延る樹海は、ある種の生き地獄と呼んでもよい環境だ。
ある程度育てた弟子たちを、監視に充ててはいるが、それでも死者が出ないわけではない。
だからこそ乗り越えた者から、私は逃げる事が許されない。
弟子を取らないと言う選択肢など、私には既に無いのだ。
反省している・・・調子に乗っていたんだ、あの頃は。
「・・・団子でも食べに行こうかな、売り子のおたまちゃんに慰めてもらお」
それでも縁談が一つも来ないって・・・どぅゆうこと。
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【???】
何時の頃からか、ある噂をよく耳にするようになりました。
今もその噂が聞こえてきます。
「おい聞いたかえ。ヨモギ草のじいさんとこの倅が、妖怪に襲われたらしいぞ。」
「おお聞いた聞いた、でお法師様に助けられて無事だったんだら」
「バカッかでぇ、法師様が妖怪を殴る倒せるわきゃあないにぃ」
「うんにゃぁ誰が妖怪をはっさらしただえ」
「そりゃあおめぇ、天狗様に決まってるらえ」
天狗様。その人がこの噂の張本人らしい。
曰く、体一つで妖怪を殴り飛ばす男。
曰く、鴉よりも空を自由に駆けるの。
曰く、風よりも早く動く。
曰く、その蹴りはどんな名刀よりも鋭いとゆう。
曰く、雷を纏う秘術を使う。
曰く、富士の山に住んでいる。
曰く、百年の月日を生きる仙人である。
上げればきりがないほどに、この天狗様の噂は絶えない。
その中でもよく聞く噂が、弟子入りについてだ。
天狗様は自身の武術を学ぼうとする者を拒まない。
これは富士に住んでいる者なら誰でも知っている事だ。
見込みがある若者には自身の武術を授けてくれる、富士の武神とも言えるお方だ。。
ただ当然噂にはよい噂、悪い噂が有るものだ。
天狗様に弟子入りした者は、富士の山から二度と帰ってくる事はないと言う噂。
最近では女子供は、富士の土地を踏ますなって言う、失礼極まる噂も耳にするくらいだ。
「おたまちゃ~ん、お団子三っと、あぁ~っい愛情を一杯ちょうだいな」
あらいけない、お仕事しなきくちゃ。
「はぁ~い、いらっしゃい」
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長い鼻の面を着け。
伸びた黒髪、宙を舞う。
山伏の装束を身に纏い。
今日も男は空を駆る。
その男。今生の名は、あまいぬ。
天の狗と書き、あまいぬ。
切った張ったの天狗道。
自身の悪評も知らず。今日も男は出会いを求めて突き進む。
この男に良縁はあるか?
次回
【うちわと嫁をもろうた日のこと。】
意外と近かったね・・・良縁。
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