賭狂い大学生、伊豆に立つ   作:お宮

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土日で出勤していたので初投稿です。


2話

「もう大丈夫だぞ、伊織。」

「ふぅ…助かりました。」

 

伊豆大学では、入学式に合わせ新入生に向けた部活動、サークル活動を紹介するブースが設置されている。数あるブースの内の1つ、ダイビングサークル「Peek a Boo(ピーカブー)」のブースにて、北原伊織は息を整えていた。

 

その様子を見て、筋骨隆々の金髪、寿竜次郎があきれたように言う。

「まったく、何があったら警備員に追いかけられる羽目になるんだ。」

「原因の半分以上は先輩方のせいですけどね!」

 

憤慨しながらもまあいっか、とすぐさま切り替える伊織。この切り替えの早さは見習うべきだろうか。

 

「それより、ちょっと頼みがあるんですけど。何か服を貸してもらえませんか?」

さすがにパン一で大学を動き回るのは気が引けるのだろうか、正直ガイダンス初日からやらかしてる(パン一出席)時点で手遅れな気もするが、伊織は無駄な抵抗をやめるつもりはないようであった。

 

「変なことをいうやつだな。この後は新入生歓迎コンパに行くなら二度手間になるだけだろう。」

「俺が酒を飲む上に服まで脱ぐことを前提として話してますよね、それ。」

 

怪訝な顔をして尋ねる寿にジト目で答える伊織。

 

「じゃあこうしよう。新入生を一人引っ張ってきたらTシャツを貸してやる。さらにもう一人連れてきたらズボンも貸してやる。どうだ?」

「よし乗った!」

 

先輩方なら結局帰り道のわかっていない下宿先(グランブルー)の場所も教えてもらえるだろうという打算もあり、寿の提案に頷く。

 

「しかし伊織、アテはあるのか?」

「任せてください。優秀な人材(騙されやすそうなバカ)に心当たりがあります。」

 

 

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「そんな馬鹿な話があるかよ!あんた適当なこと言ってるんじゃないだろうな!」

 

おそらく上級生と思われる生徒は、金一の言葉に首を振りそのまま去っていった。

膝から崩れ落ちる金一。

 

「なんでだ…!どうして…!!」

「どうして俺を中心にした美少女JK脱衣麻雀サークルがないんだよ…!!」

 

この男、JKハーレムばかりか服まで脱がそうと画策していたらしい。

遠巻きから一部始終を見ていたT()()()()()()()の伊織は金一の肩に手を置き語りかける。

 

「どうしてそこであきらめる?お前が目指した理想郷はすぐそこにあるっていうのに。」

「お前は…?」

 

「北原伊織だ。お前の名前を教えてくれ。」

「薬院金一だ。伊織、俺だって必死に探したさ…だが結果はこのざまだ。誰に聞いたって知らないととぼけられ、ここに行ってみろと教えられた住所は精神科病院の住所だった。大学に来たら美少女のヒモになってギャンブルに明け暮れる夢のような生活が待っていると思ったのに…」

 

ドロドロに濁った瞳で両親が聞けば泣き出しそうな妄想を語る金一。義務教育の敗北である。

 

「あるさ金一」

「えっ…」

 

澄んだ(ドロドロに濁った)瞳で伊織は語りかける。お前はまだ入り口に気が付いていないだけなんだと。手を伸ばせばとどくんだと。

 

「ああ――――安心した」

 

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「次の生贄(バカ)連れてきました」

「「うぇぇーるかぁぁーむ!!」」

 

「伊織てめえ騙しやがったな!!」

筋骨隆々の上級生、時田と寿にホールドされながらどこかに連れていかれる金一。腕にはいつの間にかアルコールパッチテストのシールが張られている。

 

「やっぱズボンも必要だよなあ」

警備員の時の意趣返しか、短パンを受け取った伊織は金一に中指を立てながらあくどい笑みを浮かべる。因果応報であった。

 

 

 

地獄を見た。いつの間にか連れてこられたテーブルは、なぜか度数の高い酒類しか置いておらず、飲みゲーが所狭しと跋扈する地獄であった。

冷や汗をかく金一。間違ってもこんな飲み会サークルに所属するわけにはいかない。しかし逃げ出そうにも先ほどの二人(時田と寿)から逃げられそうにない。

 

 

「お前が薬院金一だな?」

「あんたは….」

背後から声をかけられる。振り返ると、どこかで見たような痛Tを着た美形が立っていた。

 

「今村耕平だ。この飲み会から脱出するために協力しないか」

「協力って言ったってどうすんだよ。」

「俺らを売り飛ばした北原伊織を潰し「よし、手を組もう。」」

 




自分で小説(というのもおこがましいですが)を書いてみてその大変さに驚きました。二次創作ですらこの労力なんですから、本業の作家やシナリオライターはもっと大変なんでしょうね。
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