心操君をお笑い芸人(ヒーロー)にする話   作:アルシャ

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心操人使・オリジン

 僕は、ヒーローに憧れていた。

 

 僕は、みんなを助けられる大人になりたかった。

 

 僕は、みんなの笑顔が見たかった。

 

 僕は、みんなの笑顔を守りたかった。

 

 僕は最高のヒーローになりたかった。

 

 僕は・・・でも僕は、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 僕は、無個性だった。

 

 無個性は、ヒーローになれないとみんなが言う。

 

 無個性は、守られるだけの存在だと、みんなが言う。

 

 無個性は、ただのモブだと、みんなが言う。

 

 

 だから・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だから!しんそーくん!きみは!お笑い芸人(ヒーロー)になってね!」

 

「・・・は?(何言ってんだこいつ?)」

 

 僕の夢を、幼馴染の君に託すんだ。

 

「きみは!お笑い芸人(ヒーロー)になれる!」

 

「いや、お笑い芸人になる気はないんだが?」

 

「これはしんそーくんが最高のお笑い芸人(ヒーロー)になる話だー!」

 

「ならないんだか?」

 

 

 

 

 _______________________________________________________________

 

 

 

「行ってきまーす!」

 

「行ってらっしゃい」

 

 僕の家の隣は心操君の家だ。

 

 つまり心操君とは幼馴染だ。

 だから心操君の個性について僕はかなり詳しい。

 なんなら本人よりも詳しい。

 心操君から

 

「・・・うわぁ」

 

 って引かれるくらいには心操君の個性について語れる。

 

 簡単に言うと、心操君の個性は洗脳。

 話した言葉に相手が返事をするとその相手を操れるんだ!

 すごいよね!かっこいいよね!憧れちゃうよね!

 

 あ!噂をすれば心操君だ!

 

「しんそーくん!おはよう!」

 

「ああ、おはよう」

 

 心操君は紫色のボサボサ髪で、デコが広い。

 そして眠たげな、不機嫌そうな顔をしている。

 だけどいつもこんな顔だから別に不機嫌というわけじゃない。

 

「今日のテレビ見た!?オールマイト!」

 

「あぁ、見たよ、すごかったな」

 

「うん!オールマイトはすごいよね!」

 

「・・・本当にな」

 

 そっけなく、クールに言ってるように見えるが、心操君の目が輝いている。心操君のオールマイトへの憧れは本物だ。

 いつもより声色も明るいし、やっぱり憧れの人について語るのは楽しいよね!

 

 うんうん!わかるよ!僕も憧れの人について語るの楽しいもん!

 まぁ?僕の場合、憧れの人に直接憧れの人のことを語るから2倍楽しいけどね!

 

「勝った!」

 

「どうしたいきなり?」

 

 おっとっと。

 

「ううん、何でもないよ!あー、でもしんそーくんの個性も強いよね!最強だよね!」

 

 露骨な話題逸らし、イェーイ!

 

「・・・そんなことない」

 

 心操君は心の底から自分の個性を最強だと思っていないみたい。

 

「えー!?最強だよ!だって話しかけて返事してもらったらもう勝ちなんだよ!?つよーい!すごーい!かっこいー!」

 

 実際最強だと思う。僕はオールマイトよりよっぽど強いと思ってる。

 

 あれ?しんそーくんの足が止まった。

 

「どうしたの?がっこー行かないの?」

 

「お前は、俺が怖くないのか?」

 

 なんかすごい真面目な雰囲気で変なことを聞いてきた。

 

「怖い?なんで?」

 

「・・・俺の個性は洗脳、悪用しようとすれば、いくらでもできる個性だ」

 

「うん、それで?」

 

「いや、それでって・・・怖いだろ」

 

「怖くないよ?なんで怖いの?」

 

 ?よくわからない。何が怖いんだろう?

 

「だって、こんな個性・・・ヴィラン向きだし、悪いことし放題じゃないか」

 

「だから何?しんそーくんはそんなことしないよ?」

 

「っ、」

 

「個性は個性だよ?それは単なる力で、それを使うのはしんそーくんじゃん!ならなにも怖くないよね!だってしんそーくんは悪いことに使わないし!」

 

「で、でも」

 

 心操君は全然納得していない。

 うーん、物分かりが悪いなぁ、僕みたいに頭良くならないとね!

 よし!

 

「じゃあしんそーくんはオールマイトが怖いの?」

 

「は?何でいきなりオールマイトの話なんて」

 

「オールマイトは怖い?」

 

「いや、怖くないが」

 

「えー?だってオールマイトの個性、すごーくつよーいスーパー力だって、悪いことに使おうと思ったら何でもできるよね?」

 

「何だ、凄く強いスーパー力って?」

 

「あ、それは僕がオールマイトの個性を勝手にそう言ってるだけだから今はいいの!でね、何でしんそーくんはオールマイトが怖くないの?あんな力を持ってたら、さいきょーヴィランにだってなれるし、悪いことだってし放題だよね?」

 

「オールマイトはそんなことしない!」

 

「うんうん、そうだよね!オールマイトはそんなことしない、だから怖くない、ならしんそーくんも怖くないよ!」

 

「・・・何で」

 

 だって!

 

「しんそーくんはそんなことしない!」

 

「っ、」

 

「しんそーくんはすごくてかっこいいんだもん!」

 

「・・・何だ、その根拠のない信頼は?」

 

「根拠はあるよ!この僕の目に狂いはない!これが根拠だー!」

 

 だって僕だよ!もう僕の目には全人類が心操君に平伏している未来すら見えるくらいだもんね!

・・・あれ?それはダメかな?

 

「・・・ふっ」

 

「あ!笑ったー!僕を笑ったなー!?」

 

「いや違う、いや、違わないけど違う」

 

 うん?どういうことだろう?

 

「なにー?謎かけ?僕謎かけ得意なんだ!違わないけど違う?つまり・・・てつがくですね!キラリー!」

 

 僕の目がキラリーと輝く!

 

「哲学って何か知ってんのか?」

 

「てつがくっていうのはね!難しい話を鉄に例えればなんとかなるガクー!ってやつだよ!つまり硬い!・・・何が?」

 

「さぁ?」

 

 あれ?僕は何の話をしてたんだろう?

 

「あ!そうだ!しんそーくん!しんそーくんは将来何になりたいの?」

 

「どうした突然、まあ、お前の唐突さは今に始まったことじゃないが」

 

「あのねあのね!友達のあーちゃんいーちゃんうーちゃんがね!将来の夢について話してたんだ!だからしんそーくんはなんだろうって!」

 

「将来の夢、か・・・笑わないか?」

 

「うーん、分かんない!」

 

 お嫁さんとか言われたら笑っちゃいそう。

 お猿さんでも笑うかも?

 

「分かんないってお前・・・まぁいい、俺は・・・ヒーローになりたい」

 

「おお!ヒーロー!しんそーくんはヒーローになるんだね!かっこいー!ヒュー!」

 

「・・・ありがとう」

 

「うん?なにが?」

 

「いや、なんでも」

 

「そっか、しんそーくんはヒーローになるんだね・・・そっか」

 

 ・・・

 

「どうした?」

 

 

 僕は、ヒーローに憧れていた。

 

 僕は、みんなを助けられる大人になりたかった。

 

 僕は、みんなの笑顔が見たかった。

 

 僕は、みんなの笑顔を守りたかった。

 

 僕は最高のヒーローになりたかった。

 

 僕は・・・でも僕は、

 

 

「・・・うん、そうだね・・・しんそーくん!!

 

「いきなり叫ぶな」

 

「僕が全力で手助けするよ!しんそーくんの夢を叶えるために!」

 

「・・・いいのか?お前も何かやりたいこととかあるんじゃないのか?」

 

「うん!あるよ!僕がやりたいこと!それはしんそーくんの夢を叶えることだから!」

 

「は?なんで」

 

「僕は、無個性でしょ?だから、ヒーローにはなれないんだ」

 

「・・・ごめん」

 

「でもね!しんそーくんがヒーローになるなら!みんなの笑顔を守ってくれるなら!僕の夢は叶うんだ!」

 

「・・・そうか」

 

「だから精一杯しんそーくんを手助けして、しんそーくんの夢を叶えることが僕の夢だ!」

 

 

 僕は、無個性だった。

 

 無個性は、ヒーローになれないとみんなが言う。

 

 無個性は、守られるだけの存在だと、みんなが言う。

 

 無個性は、ただのモブだと、みんなが言う。

 

 

 だから・・・

 

 

「ああ、分かった、お前の分まで必ず、俺がヒーローに「だから!しんそーくん!きみは!お笑い芸人(ヒーロー)になってね!」・・・は?(何言ってんだこいつ?)」

 

 僕の夢を、幼馴染の君に託すんだ。

 

「きみは!お笑い芸人(ヒーロー)になれる!」

 

「いや、お笑い芸人になる気はないんだが?」

 

「これはしんそーくんが最高のお笑い芸人(ヒーロー)になる話だー!」

 

「ならないんだか?」

 

 

 

 

 

 

 

 これは将来、最強のお笑い芸人ヒーローになる心操人使が、雄英高校に入るまでの物語である。

 

 

 

 

 

 

 

「でも実際、しんそーくんの個性的に絶対にお笑い芸人(ヒーロー)を目指すべきだよ!」

 

「いや、一番あり得ないだろ?どうしてそうなるんだよ」

 

「えー!だって言葉に返事させたらいいんでしょ?つまりしんそーくんのお笑いに相手が笑うっていう返事をさせれば洗脳できるんだよ?もしくは心操くんがボケて相手が思わずツッコんじゃえば洗脳完了!ね!だから絶対お笑い芸人(ヒーロー)を目指すべきだよ!」

 

「・・・その発想はなかった、いや、実際できるかは置いておくが、やっぱお前変なところで頭いいよな」

 

「あ、分かる?分かるよね!うん!僕のお父さんが魚たがら僕も魚を毎日食べるんだ!でね!魚を食べると頭が良くなるんだよ!だから僕は頭がいい!天才!イェーイ!」

 

「・・・やっぱバカな気がする」

 

 

 

 

 

 

 

 _______________________________________________________________

 

 

 おまけ

 

 

 心操君の個性について語る主人公。(ちょっと未来)

 

「心操君の個性は洗脳で洗脳する意志を持って話した言葉に返事をした人を操ることができるんだよ!洗脳されると何か命令されるまでボーッとしてるんだ!でも洗脳するって思いながら話しかけて返事をもらえないと洗脳できないんだよ!洗脳した相手は命令すればそのように動くよ!洗脳状態で相手に命令できることは簡単なことだけだけどね!命令には従うけど、指示を出したことしかしないから自分から行動させるようなことはできないよ!例えば洗脳した人に秘密を話してもらったりとか、宿題全部やっといて、とかは出来ないんだ!つまり指示待ち人間だね!あとね!洗脳は心操君の意思で自由に解除できるよ!でも操られた人を叩いたり蹴ったりすると洗脳解除されちゃうよ!肩がぶつかっても解除されることもあるから強度自体はそれほどでもないけどね!あ!それとね!沢山の人数を洗脳することもできるよ!でも1回の言葉で洗脳できるのは1人だけなんだ!洗脳するときは集中しないといけないからね!でも集中するのは洗脳する時だけで、その後は集中しなくても洗脳が勝手に解けたりはしないから、一人ずつ順番に洗脳をかけていけば、たくさんの人を操れるんだよ!でね!洗脳を受けるとボケーッてなってね!体が動かなくなるんだよ!あ、でもお母さんはもやっと頭に霧がかかったようになってうまく思考が回らないって言ってた!お父さんは洗脳中の記憶ははっきり覚えていないって言ってるし、お爺ちゃんは抵抗は出来ぬが洗脳中の記憶は存在するぞいって言ってたから、人によって違うんだよね!それでね!この洗脳は「いい加減黙れ」えー!でもまだ話したりな・・・・・・」

 

 





ようやく1月の残業時間が130時間の職場から解放(部署異動)されるため、記念に描き始めました。
と思ったら10日異動が伸びた。悲しい。

まだ次の話は書いていませんが、次回はヒーローになるために、個性についてを心操君と主人公が語り合う話になる予定です。
時間があれば次回もよろしくお願いします。
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