ヴァンガードif もう一人の先導者   作:クレイЯ

68 / 208
新章開幕。書き方はすべて1ページに収める方式で行きます。


第二章 アジアサーキット編
第三十三話「消えたクラン」


ユウトside

 

 

あの全国大会からそれなりに過ぎたある日、俺は変な夢を見た。

額にシールみたいなのを貼ってる少年とファイトしたのだが、気が付くと自分の家にいて...デッキは手に持っていた。

 

あの夢の少年は、俺がネオネクタールを使ってることになぜか驚いていた。

ロイヤルパラディンでもシャドウパラディンでもない、と困惑していたようだ。

そのまま普通にファイトして俺の勝ちで終わったのだが、彼は見たことのないクランを使っていた。

 

【ゴールドパラディン】...どことなく、ロイヤルパラディンとシャドウパラディンに似ていた気がする。まあ、同じパラディンだし、それもそうか。

 

 

だけど、違和感はすぐ感じた。誰もロイヤルパラディンもシャドウパラディンも使っていない。使っていた人のデッキはすべてゴールドパラディンになっていた。

 

そして、それはレンも...

 

「え、僕のデッキは最初からゴールドパラディンでしたよ。ね、テツ。」

 

「ああ。急にどうしたんだ、ユウト。」

 

「いや...なんでもない...」

 

 

俺がおかしくなったのか...?

ロイヤルパラディンも、シャドウパラディンも本当はなくて、ゴールドパラディンだったのか?

 

ヴァンガードファイト甲子園に向けて、準備を進めていかなければならないというのに...俺は少し疲れているのかもしれん。

 

そう思った俺は、レンとテツに外の空気を吸ってくると言い、外出することにした。

 

 

「なぜ、ロイヤルパラディンとシャドウパラディンが消えた...セシリアの声も聞こえないし、いったい何が起こってるんだ...?」

 

最近、セシリアの声が聞こえない日が多い。

アイチ君、レンからはPSYクオリアが消えたが、俺にはまだ残ったままだ。

 

「そうだ、アイチ君のデッキはどうなったんだ?」

 

アイチ君のデッキも、ロイヤルパラディンからゴールドパラディンになっているのだろうか。

 

「確かめに行くか。」

 

 

.....

....

...

..

.

 

 

アイチside

 

 

「じゃあ、櫂くんは自分のデッキが変わってることに気付いてないの...?」

 

「...俺のデッキは、このなるかみだ。それが違うというのか。」

 

「うん...櫂くんはかげろうを使ってたんだ。」

 

「かげろう...聞いたことのないクランだ。」

 

 

ある日、僕のロイヤルパラディンデッキが消え、ゴールドパラディンデッキに入れ替わっていた。そして、キャピタルで櫂くんのデッキを見て、櫂くんのデッキも変わっていることに気付いた。

 

でも、櫂くんはそれに気付いていないようだった。

一体、何が起こってるんだろう...

 

「アイチ、俺とファイトしろ。」

 

「え?」

 

「お前の言うことを信じる。だが、原因がわからない以上、今はお前の言うその少年を探すのがいいだろう。それにはどれくらいかかるかわからない。」

 

「うん...」

 

「ならば、少しでもそのデッキに慣れておくことだ。俺が相手になる。」

 

「櫂くん...わかった、ファイトしよう。」

 

僕たちは話をしていた公園にあるステージ上のファイトテーブルに向かい合う。

このゴールドパラディンを使うのは初めてだ。それに櫂くんのなるかみデッキも初めて対戦する。

 

「行くぞ、アイチ。」

 

「うん。」

 

「「スタンドアップ」」

 

「THE」

 

「「ヴァンガード。」」

 

「"スパークキッド・ドラグーン"。」

 

「"紅の小獅子キルフ"。」

 

「俺から行くぞ。ドロー。"デモリッション・ドラゴン"にライド。"スパークキッド"のスキルで1枚ドローし、ターンエンド。」

 

--------------------------------------------------

櫂 手札:6枚、ソウル:1枚、ダメージ:0枚

 

□□□

□■□

V   : デモリッション・ドラゴン

 

□■□

□□□

V   : 紅の小獅子キルフ

 

アイチ 手札:5枚、ソウル:0枚、ダメージ:0枚

--------------------------------------------------

 

「僕のターン、ドロー。えっと..."美技の騎士ガレス"にライドします。"キルフ"のスキルで1枚ドローし、クイックシールドを得ます。」

 

えっと...このカード、序盤に出して展開していきたいし、使うべきかな。

 

「"小さな闘士トロン"をコールします。これでバトルです。"ガレス"でアタック。」

 

"美技の騎士ガレス" : パワー8000

 

「ノーガード。」

 

「ドライブチェック、"だんてがる"。フロントトリガーだから...えっと、前列にパワー+10000です。」

 

"美技の騎士ガレス" : パワー18000(8000+10000)

"小さな闘士トロン" : パワー18000(8000+10000)

 

「ダメージチェック、"ダストプラズマ・ドラゴン"。」

 

「"トロン"、櫂くんにアタック!」

 

「"ドラゴンダンサー カタリナ"でガード。」

 

"デモリッション・ドラゴン" : パワー23000(8000+15000)

 

「"トロン"でリアガードを展開しようとしたみたいだが、甘いぞアイチ。」

 

「さすが櫂くん、お見通しか。ターンエンドです。」

 

--------------------------------------------------

櫂 手札:5枚、ソウル:1枚、ダメージ:1枚(表:1)

 

□□□

□■□

V   : デモリッション・ドラゴン

 

□■■

□□□

V   : 美技の騎士ガレス

R右  : 小さな闘士トロン

 

アイチ 手札:7枚、ソウル:1枚、ダメージ:0枚

--------------------------------------------------

 

「俺のターン、ドロー。"サンダーストーム・ドラグーン"にライド。さらに"希望の雷ヘレナ"、"ドラゴニック・デスサイズ"をコール。"デスサイズ"のスキル、SB2してお前の前列のリアガードを1枚バインド!」

 

「ああ!"トロン"が...」

 

「そして、"デスサイズ"はパワー+3000。」

 

"ドラゴニック・デスサイズ : パワー12000(9000+3000)

 

「くっ...」

 

「バトル。"デスサイズ"でアタック!"デスサイズ"はスキルでパワー+5000!」

 

"ドラゴニック・デスサイズ" : パワー17000(9000+3000+5000)

 

「"だんてがる"でガードします。」

 

"美技の騎士ガレス" : パワー23000(8000+15000)

 

「ならば、"ヘレナ"のブースト、"サンダーストーム"でアタック。」

 

"サンダーストーム・ドラグーン" : パワー17000(9000+8000)

 

「ノーガードです。」

 

「ドライブチェック、"ドラゴンダンサー ライライ"。」

 

「ダメージチェック、"神技の騎士ボーマン"。」

 

「これでターンエンドだ。」

 

--------------------------------------------------

櫂 手札:4枚、ソウル:0枚、ダメージ:1枚(表:1)

 

□■□

□■■

V   : サンダーストーム・ドラグーン

R右  : ドラゴニック・デスサイズ

R中央 : 希望の雷ヘレナ

 

□■□

□□□

V   : 美技の騎士ガレス

 

アイチ 手札:6枚、ソウル:1枚、ダメージ:1枚(表:1)、バ:1

--------------------------------------------------

 

「僕のターン、スタンド&ドロー。"神技の騎士ボーマン"にライド。スキルで手札を1枚捨て、山札から"ガレス"をコールします。クイックシールドを捨て、コール。さらに、"ガレス"はカードの能力で登場したとき、CB1することでパワー+10000!」

 

"美技の騎士ガレス" : パワー18000(8000+100000)

 

「バトルです、"ガレス"でリアガードにアタック!」

 

「"ライライ"でガード。」

 

"ドラゴニック・デスサイズ" : パワー19000(9000+10000)

 

「なら、"ボーマン"でヴァンガードにアタックします。」

 

"神技の騎士ボーマン" : パワー9000

 

「ノーガードです。」

 

「ダメージチェック、"ワイバーンガード ガルド"。1枚ドロー。」

 

「トリガーを引かれた...」

 

「アイチ、この程度では俺には勝てんンぞ!」

 

「っ....ターンエンドです。」

 

--------------------------------------------------

櫂 手札:4枚、ソウル:0枚、ダメージ:2枚(表:2)

 

□■□

□■■

V   : サンダーストーム・ドラグーン

R右  : ドラゴニック・デスサイズ

R中央 : 希望の雷ヘレナ

 

□■■

□□□

V   : 神技の騎士ボーマン

R右  : 美技のカレス

 

アイチ 手札:6枚、ソウル:2枚、ダメージ:1枚(裏:1)

--------------------------------------------------

 

「俺のターン、スタンド&ドロー。見るがいい、アイチ。これが俺の本当の姿。ライド・THE・ヴァンガード!封印の檻を突き破り降臨せよ、雷の化身!"ドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオン"!」

 

「"ドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオン"...!?」

 

「イマジナリーギフトアクセルⅡを得て、1枚ドロー。そして、リミットブレイク!」

 

「リミットブレイク!?」

 

「CB2、"ヴァーミリオン"はパワー+5000、クリティカル+1!」

 

"ドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオン" : パワー17000(12000+5000)、☆2

 

「コール、"サンダーブレイク・ドラゴン"、"レッドリバー・ドラグーン"。」

 

"レッドリバー・ドラグーン" : パワー14000(9000+5000)

 

「バトルだ。"サンダーブレイク"でリアガードにアタック。」

 

"サンダーブレイク・ドラゴン" : パワー12000

 

「ノーガードです。"ガレス"は退却します。」

 

「続けて、"ヴァーミリオン"でアタック。」

 

"ドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオン" : パワー25000(12000+5000+8000)、☆2

 

「く...ノーガードです。」

 

「ツインドライブ、1枚目、"ドラゴニック・デスサイズ"。2枚目、"サンダーストーム・ドラグーン"。」

 

トリガーは出なかった。けど、クリティカル2の攻撃が来る...!

 

「受けるがいい、終末の時を告げる稲妻!ヴァーミリオン・サンダーボルト!」

 

「うわああああ!」

 

櫂くんの激しい雷のようなイメージが、僕を襲う。

思わず僕は激しくのけぞってしまう。

 

「ぐ...ダメージチェック、"聖弓の奏者ヴィヴィアン"、"神技の騎士ボーマン"...」

 

「"レッドリバー"、追撃しろ!」

 

「"フレイム・オブ・ビクトリー"でガードします!」

 

"神技の騎士ボーマン" : パワー24000(9000+15000)

 

「これは守るか。ならこっちはどうだ。"デスサイズ"でアタック!スキルでパワー+5000!」

 

"ドラゴニック・デスサイズ" : パワー14000(9000+5000)

 

「"フレイム・オブ・ビクトリー"!」

 

"神技の騎士ボーマン" : パワー24000(9000+15000)

 

「ふ...これでターンエンドだ。」

 

--------------------------------------------------

櫂 手札:5枚、ソウル:1枚、ダメージ:2枚(裏:2)

 

□■□

■■■■

V   : ドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオン

R右  : ドラゴニック・デスサイズ

R左  : サンダーブレイク・ドラゴン

R中央 : 希望の雷ヘレナ

Rア1 : レッドリバー・ドラグーン

 

□■□

□□□

V   : 神技の騎士ボーマン

 

アイチ 手札:4枚、ソウル:2枚、ダメージ:3枚(表:2、裏:1)

--------------------------------------------------

 

「僕のターン、スタンド&ドロー。ライド、"大いなる銀狼ガルモール"!イマジナリーギフトフォース...あ、えっと、アクセルⅡを得ます。...あ、1枚ドローします。」

 

「(アイチ、本当にそのデッキを初めて使うかのような、覚束ない姿...お前の言っていることは本当なのかもしれないな...)」

 

「"ガルモール"のスキル、CB1、山札から3枚見て、"聖弓の奏者ヴィヴィアン"をコールします。そして、ユニット6枚にパワー+3000。」

 

"大いなる銀狼ガルモール" : パワー15000(12000+3000)

"聖弓の奏者ヴィヴィアン" : パワー12000(9000+3000)

 

「"戦場の嵐サグラモール"をコールし、スキル。SB1で1枚ドローし、手札から1枚コール。"照映の騎士ミュア"をコールします。そして、"ミュア"は能力で登場したとき、SB1することでパワー+10000!」

 

"照映の騎士ミュア" : パワー17000(7000+10000)

 

「さらに"小さな闘士トロン"、"美技の騎士ガレス"をコールし、バトルに入ります。」

 

「来い、アイチ。」

 

「"ガルモール"でアタックします!」

 

"大いなる銀狼ガルモール" : パワー32000(12000+3000+17000)

 

「ノーガード。」

 

「ツインドライブ、1枚目、"美技の騎士ガレス"。2枚目、"戦場の嵐サグラモール"。」

 

「ダメージチェック、"ドラゴンダンサー ライライ"。」

 

「一気に攻める!"サグラモール"でアタック!」

 

"戦場の嵐サグラモール" : パワー12000

 

「"デスサイズ"でインターセプト。」

 

"ドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオン" : パワー17000(12000+5000)

 

「続けて、"トロン"でアタックします!」

 

"小さな闘士トロン" : パワー13000(8000+5000)

 

「ノーガード。ダメージチェック、"ワイバーンガード ガルド"。ゲット、ドロートリガー。1枚引き、パワー+10000。」

 

"ドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオン" : パワー22000(12000+10000)

 

「これで、お前の残りのアタックは通らない。」

 

「く..."トロン"のスキル。山札から1枚見て..."守護聖獣ネメアライオン"をコール。コールした位置にいた"トロン"は退却します。」

 

「だが、ヴァンガードへのアタックは通らない。」

 

「でも、リアガードなら...!"ネメアライオン"、"サンダーブレイク"にアタック!」

 

"守護聖獣ネメアライオン" : パワー14000(9000+5000)

 

「ノーガード。"サンダーブレイク"は退却。」

 

「"ヴィヴィアン"、"レッドリバー"にアタック!」

 

"聖弓の奏者ヴィヴィアン" : パワー20000(9000+3000+8000)

 

「"ドラゴンダンサー カタリナ"でガード。」

 

"レッドリバー・ドラグーン" : パワー24000(9000+15000)

 

「く...これでターンエンドです。」

 

--------------------------------------------------

櫂 手札:5枚、ソウル:1枚、ダメージ:4枚(表:2、裏:2)

 

□■□

□■□■

V   : ドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオン

R中央 : 希望の雷ヘレナ

Rア1 : レッドリバー・ドラグーン

 

■■■■

■■□

V   : 大いなる銀狼ガルモール

R右  : 戦場の嵐サグラモール

R左  : 聖弓の奏者ヴィヴィアン

R中央 : 照映の騎士ミュア

R左下 : 美技の騎士ガレス

Rア1 : 守護聖獣ネメアライオン

 

アイチ 手札:4枚、ソウル:3枚、ダメージ:3枚(表:1、裏:2)

--------------------------------------------------

 

「アイチ。その程度では俺だけではなく、他のやつらにも勝てないぞ。」

 

「ご、ごめん、櫂くん...(初めて使うデッキだから、全然使い方がわからない...)」

 

「俺のターン、スタンド&ドロー。ライド、"ドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオン"!イマジナリーギフトアクセルⅡを得て、1枚ドロー。そして、"ドラゴニック・デスサイズ"をコール。SB2、前列をバインドし、パワー+3000。"ネメアライオン"をバインド。」

 

だめだ...勝てるイメージが全然沸いてこない。

櫂くんは本気で僕とファイトしてくれているのに。

 

「"デモリッション・ドラゴン"、"サンダーストーム・ドラグーン"をコール。そして、リミットブレイク!"ヴァーミリオン"はパワー+5000、お前のリアガードが2枚以上なら、このユニットのアタックは前列のユニット全てとバトルする。」

 

「なっ...!?」

 

「行くぞ!ヴァーミリオン・サンダーボルト!」

 

「(守護者があるから守れるけど...)ノーガードです。」

 

「甘いな、アイチ。ツインドライブ、1枚目、"イエロージェム・カーバンクル"。ゲット、クリティカルトリガー。クリティカルはヴァンガード、パワーは"デスサイズ"へ。」

 

"ドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオン" : パワー25000(12000+5000+8000)、☆2

"ドラゴニック・デスサイズ" : パワー22000(9000+3000+10000)

 

「2枚目、"イエロージェム・カーバンクル"。ゲット、クリティカルトリガー。効果はすべてヴァンガードへ!」

 

"ドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオン" : パワー35000(12000+7000+8000+10000*2)、☆3

 

そんな...これで、3点ダメージを受けなくちゃいけない。

ここでヒールトリガーを引かないと、僕の負けだ。

 

「ダメージチェック、"照映の騎士ミュア"、"戦場の嵐サグラモール"、"大いなる銀狼ガルモール"...僕の負けです。」

 

 

.....

....

...

..

.

 

 

「アイチ、今はまだ俺たちの道は交わらない。だが、この道が交わるとき、その時に答えは出ているだろう。」

 

「道が交わるとき...」

 

「じゃあな、アイチ。」

 

櫂くんは去っていった。僕と櫂くんの道が交わるまで、それまでお別れってことだね

櫂くん、僕はゴールドパラディンで強くなる。そして、ロイヤルパラディンとシャドウパラディン、かげろうを取り戻して見せる!

 

 

 

.


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。